今夏も藤子ファン関西懇親会へ

 この前の土曜日は、大阪・梅田で行われた藤子ファン関西懇親会に参加してきた。
 会自体は今回で6回目だが、毎年新春と夏に行われているうち、私は夏の方しか参加していないので今回が3回目だった。正月も都合がつけば行きたいのだが、どうもスケジュールが合わない。


 さて、今回も梅田のまんだらけに集合→喫茶店で夕方まで→飲み屋→再び喫茶店で二次(?)会と、この懇親会ではよくある流れとなった。
 最初の喫茶店以降はほぼ喋りっぱなし。全員藤子ファンと言ってもファンとしての活動の方向性や興味の対象は人それぞれだが、この会ではそんな事を気にせずにいくらでも藤子トークを楽しむ事が出来る。話を振れば誰かが反応してくれるし、また逆に自分にとって全く興味の無い話題ばかりになってしまう事もない。喫茶店も飲み屋も、時間はあっと言う間に過ぎてしまう。
 たまに、藤子不二雄とは直接関係のない話題に脱線する事もあるが、その場合でも相手が理解できない話題を無理に振るような人はいない。それに、ネット上や藤子ファンサークル会誌等ではぶっとんだネタが持ち味の人であっても、実際にお会いして話せばきちんとした常識人であり、安心して心ゆくまで話を楽める。
 8月は色々とイベントがあって正直なところ疲れ気味なのだが、それでも毎回この懇親会では非常に楽しい時間を過ごせるので、少々無理してでも夏は参加させていただいている。

 また、この会では参加者の皆さんが持ってこられる様々な藤子グッズも毎回の楽しみで、今回は先日氷見で行われた「ニンニン元気まつりIN 氷見」関連のグッズや写真・新聞記事等を見せていただいた。残念ながら私は氷見には行けなかったが、このようなグッズやA先生の写真を見せられると、ますます残念な気持ちが強くなってしまって困る。もちろん、見せていただける事は非常にありがたいのだが。
 さらに、氷見イベントグッズのおすそわけまでいただいてしまい、何も用意していない私は恐縮してしまった。


 懇親会の半日はあっと言う間に過ぎてしまい、気が付くと23時前。私は実家に泊まる事にしており、あまり遅いと親が寝てしまうので、ここで失礼させていただいた。解散までいられなかったのは心残りだったが、藤子度が高く充実した一日で楽しかった。
 それにしても、毎回関西以外の土地から幹事を務められているお二人には、敬服させられてしまう。私も、次の東京でのオフ会を開く時には、もう少ししっかりしたいものだ。
 ともかく、関西懇親会に参加された皆さん、ありがとうございました。





<おまけ>

 翌日、帰宅途中の買い物。


 翌日は近鉄で帰ったが、なんば駅へ行く途中の心斎橋まんだらけでロマンアルバム「宝島」を発見。この前アニメ本編を全話観終わって以来探していたがよう、やく手に入れた。出演声優のうち若山弦蔵、滝口順平、家弓家正各氏の談話がないのは少々残念だが、全話ダイジェストや最終話ラストシーン近くの脚本・絵コンテ比較、キャラクター設定画など盛りだくさんで読み応えがある。それにしても、表紙絵を見る限り、本作の真の主人公はやはりシルバーなのだろうな。

 「地獄の水」は名古屋に帰ってから名駅の三省堂で購入。今まで初期水木作品にはほとんど手を出してこなかった(きりがなくなりそうでこわいから)が、あの「地獄の水」のオリジナル貸本版とあっては見逃せない。
 冒頭部分が「鬼太郎のお化け旅行」最終話「ブードー」と同じだったり、目玉親父(「鬼太郎」と出自は異なる)が登場しているのも注目点だが、単に漫画として読んでも「水神」の怖さを描く中にもどこかとぼけたおかしさがあり、面白かった。ひばりちゃんのパンツがどうしても溶けないのは、水木先生のこだわりだろうか。
 小学館クリエイティブは今後も貸本の初期水木作品を復刻する予定があるので、また出たら買ってしまうだろう。

 「ストパンストライクウィッチーズ」主題歌CDは、帰宅したらAmazonから届いていた。
 ここの所、OPは繰り返し聴いているが、EDと「サーニャの歌」は明らかにこもった変な音だ。出来る事なら、2トラック目以降は修正版を作って交換して欲しいほどひどい。一体どうしてこんな事になったのだろう。
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TBSアニメフェスタ2008感想

 8月16日は、TBSアニメフェスタの一日目に行ってきた。


 今回の目当ては、何と言っても「ひだまりスケッチ×365」だった。昨年の内容から、「?でわっしょい」の生歌は間違いなく期待できるし、ひだまりスタッフ&キャストはイベントで色々なネタを仕込んでおり、個人的に今のところ外れはない。東京国際アニメフェアの「幻の「ひだまりスケッチ×365」第1話紙芝居」もバカバカしくてよかった。
 それに、昨年とは違って、まさにアニメが放映中と言う一番盛り上がる時期なだけに、どんなステージになるか非常に楽しみだったし、期待通りに「ひだまり」ステージの1時間弱はとても楽しかった。


 今回の出だしは「やまぶき戦隊ヒダマリン」と題して、メインキャストの四人がローカルヒーローに扮したネタが繰り広げられた。各人の名前に付いた色と、実際に着ている服の色が四人中二人しか合っていないとか、ローカルヒーローなのになぜか「生アフレコ」を披露するなど、微妙なグダグダ感が「ひだまり」らしくてよかった。声優四人の掛け合いも、息が合っているのか合っていないのかよくわからない微妙さに、かえって笑いを誘われてしまった。

 「ヒダマリン」の後は、marbleの二人が登場して、生で「流星レコード」を披露。
 「ひだまり」絡みのイベントは基本的にテンション高めで進行するので、marbleのしっとりした歌は、逆にいいアクセントになっていた。落ち着いて聴くと、あらためていい歌だと思う。意外にも、marbleは昨年のTBSアニメフェスタには未登場。そう言えばそうだった。振り返ると、marbleの生演奏を聴いたのは昨年の「超ひだまつり」以来だったが、あの時の「芽生えドライブ」もよかった。

 続いては、アニメ本編の上映。
 プログラムを見ると「ひだまり」で50分の時間が取られているので、昨年の「怪物王女」のように最新話の上映があるのだろうと思っていたのだが、なんと上映されたのは「特別編」。確かに昨年は特別編の第1話が上映されたが、今年は本放送の最中に特別編まで作っているとは思わなかったので、「始まったと思ったらうめ先生(キャラの方)が「なーんてね」と登場して、すぐに終わってしまうようなネタ映像なんじゃないか」と疑ってしまった。
 しかし、上映されたのは紛れもなく24分の尺で作られたアニメ丸々1話分。本放送中の作品にこんな隠し球があるとは、やはり「ひだまり」スタッフは油断できない。
 以下に、簡単な感想と気が付いたネタなどを書いておく。



ここから「ひだまりスケッチ×365」特別編の内容にある程度触れるので、今知りたくない人は避けてください。文字を白色にしておきます。



・OPは昨年の特別編同様、歌詞が2番に変更。それに合わせてアニメも一部変更があり、今回も校長の露出が増えている。
・話は「2月24日 ポラロイドン」。内容は、原作を知っている人には説明不要な、単行本3巻のあの話。基本的に原作通りだが、写真撮影の細かいエピソード増量や怪獣「ポラロイドン」の迫力ある(?)描写など、アニメならではの味付けもあり。
・放送中の「×365」本シリーズと同様に、アニメオリジナルで大家さんのアルバイト描写あり。やはり、シリーズ通しての伏線だろうか。
・一部で人気を誇る、校長先生(チョーさん)の持ち歌「おとこのこパズル」が、まさかの本編登場。これが一番驚いた。
・写真への落書きは、一期の「沙英の手形」などと同じく声優陣の直筆。書いたのはかなり最近らしい。



「ひだまりスケッチ×365」特別編ネタバレはここまで。



 今回の特別編もネタが盛りだくさんで、非常に面白かった。会場からも笑い声が絶えず、「ひだまり」は大勢で一緒に見るといっそう楽しめる作品なのだとあらためて思わされた。それに、原作付きでネタを知っていても笑い所がしっかり面白くなっているのだから、アニメスタッフも見事だ。
 この「特別編」はDVD最終巻に収録される予定で、本放送13話+特別編1話で全14話になるとの事。「×365」が全14話だという事はテレビ雑誌の情報で既に知っていたが、TBSで14話分の枠が取れるのかと不思議に思っていたので、謎がようやく解けてすっきりした。
 それにしても、この特別編が収録される予定のDVD最終巻は来年3月25日発売予定。本来の解禁より半年以上早く観られた事を喜ぶべきか、それとも「先の楽しみが一つ減った」と嘆くところか。まあ、イベント自体は楽しかったから別にいいか。特別編はまたDVDで観返しても面白いだろうし。

 そして、特別編の上映も終わり、声優四人も挨拶をしてそそくさと退場。これは、明らかにわざとやったのだろうなあ。会場からは唐突な「アンコール」がかかり、しばらくしてステージ中央より四人が再登場して、「?でわっしょい」を披露。
 会場に来た「ひだまり」ファンで「?でわっしょい」を期待していない人はいなかっただろうから、予定調和と言える展開だったが、もったいを付けた分だけ、より歌が盛り上がった(ような気がする)。TBSアニメフェスタ全体を通しても、「?でわっしょい」の時だけ会場が別次元に迷い込んだような盛り上がりだった。


 と、あっという間の1時間弱だった。約半分がアニメ上映に充てられていたので、声優陣のトークをもっと聞きたいという思いはあったが、それはいずれ開催されるであろう「超々ひだまつり」を楽しみにしておこう。
 また、今回うめ先生(中の人)は不参加。残念だったが、コミケと丸被りの日程では仕方がない。



 さて、今回のエントリはTBSアニメフェスタ全体の感想を書くつもりではじめたのだが、「ひだまり」だけで結構長くなってしまった。他の作品は、特に印象に残った部分に絞って書いておく。




・「CLANNAD ~AFTER STORY~」

 「1期で印象に残っていたエピソードは」と言うキャストへの質問で、中原麻衣が未放映の「もう一つの世界 智代編」を挙げていたのがおかしかった。理由は「本編と違って朋也と智代だけで話が進んで邪魔者がいないから」。「智代編」はこの前観たばかりだったが、確かに智代以外にサブヒロインは全く出ないので、テレビシリーズ本編とは違った味わいの話になっていた。
 キャストのトークに続いて、「CLANNAD ~AFTER STORY~」第1話が上映された。OP・本編・ED・次回予告と完全に揃った文字通りの「第1話」。本編も面白かったが、予告が付いていたせいで第2話の「いつわりの愛」が気になって仕方ない(原作は未プレイ)。今の「To LOVEる」の遅れ具合から考えると、CBCで第2話が放映されるのは10月末か11月頭くらいか。



・「鉄のラインバレル」

 放映局がCBC・TBSほかとなっているので、おそらく「イタズラなKiss」の後番組か。
 今回は、海外各国で先行上映された「ワールドプレミアム版」第1話が特別上映された。どの辺が「ワールドプレミアム」なのだろうと思って観てみたら、単に英語字幕が付いているだけ。
 昨年のアニメフェスタでは、CBCアニメは「ロミオ×ジュリエット」のダイジェスト映像が流れただけだったので今回も期待していなかったが、今年はプログラムにも2ページ割かれており、さらに本編上映もあって、扱いがよくなったようだ。せっかくだから、主演の柿原徹也や能登麻美子を呼んでくれたらもっとよかったのに。
 原作は未読だが、アニメ本編はGONZO臭がプンプンしていて、ある意味わかりやすい作品。主人公の勘違いっぷりは笑えた。日高征光&平井久司の「獣戦士ガルキーバ」コンビ(ちょっと不吉か)+谷口悟朗と言ったスタッフ陣はちょっと楽しみだ。



・「明日のよいち!」

 プログラムには「新作アニメ」とだけ書かれていた隠し球。確かに、アニメ化自体は発表されていたが、放送局やキャストの情報は出ていなかった作品だ。
 最初に主人公の居候先にいる四姉妹の声優(佐藤利奈、戸松遥、田村ゆかり、花澤香奈)が発表されたのだが、田村ゆかりの名前が出た時の場内の歓声が凄まじかった。そう言えば、生で田村ゆかりを観たのは今回が初めてだった。
 あとは、佐藤利奈の「最近長女役が多くて…」「今度は四姉妹です」のコメントに笑ってしまった。三姉妹の方のアニメも新展開がないものだろうか。更に言えば、四姉妹のうち三人まで「狂乱家族日記」乱崎家の声優と被っているが、さすがに誰もそれに触れた発言は無かった。
 本編第1話の上映もあり、結構面白かった。「パンツの柄のアップ」は、パンチラが出来ないTBSでの苦肉の策か。なお、本作はプログラムに載っていないため、帰りに補完用としてプログラムと同じ体裁で本作の紹介ビラが配られた。



 まだまだネタを拾えば色々と書く事は出来るが、疲れたのでこの辺にしておこう。全体としても、楽しめたイベントだった。
 今回改めて思ったが、TBSアニメフェスタは一日目・二日目で内容がほぼ同じだから、隠し球ネタに素直に驚いて楽しむためには、一日目に行った方がいい。二日目にも「明日のよいち!」や「夜桜四重奏」のキャスト紹介はあったはずだが、おそらく一日目ほどの歓声は聞けなかったのではないだろうか。
 そう言えば、「となりの801ちゃん」の紹介で、「アニメーション制作 京都アニメーション」とテロップが出た時の反応もすごかった。

 それにしても、全体で見ると第3部の「ひだまりスケッチ×365」と「CLANNAD ~AFTER STORY~」の2作が明らかに特別扱いだった。両作品とも1話分丸々上映&キャストトーク&OP・EDライブでたっぷり時間を取っている。TBSとしては、この二作品が今の一押しなのだろう。自分は両作とも好きなので不満はないが、他の作品目当ての人はどう思ったのか、ちょっと気になった。
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2008年夏のオフ会とコミケ

 8月15日から17日まで、東京に行って来た。
 目的は例年のごとくコミケ・オフ会等々。日曜日の夜には帰宅していたが、疲れて翌日まで家でダラダラしていたので、ブログの更新が遅れてしまった。今回も、一日ごとに自分の行動や思い出を書いておく。



★8月15日(金曜日)

 コミケ一日目…だが、今年はパス。
 最近ちょっと疲れ気味だったし、二泊三日の長丁場となるので、一日目は夕方からのミニオフ会でたっぷり楽しむ事にして、コミケ会場には行かなかった。


 今回、オフ会に来て下さった方は、私を入れて7人。中には、わざわざ関西からこの会のために上京された方もいて非常にありがたかったのだが、前日夜ギリギリまで細かい予定が立てられず、また当日に集合場所を変更するなど、参加者の方々にはご迷惑をかけてしまった。
 東京でのオフ会は何度も行っているが、未だに「この目的ならこの場所の方がいい」と言う、当然把握しておくべき事柄に疎くて、今回は計画に手間取ってしまったせいもあって、お二人の方にカラオケの予約と飲み屋探しでお手をわずらわせてしまった。自分で呼びかけておいて店も決められないのだから情けない。

 ともあれ、飲み屋(2時間)→カラオケ(3時間)と続いたオフ会は盛り上がって、楽しい時間になった。
 これは、私一人では決して出来なかった事だ。前述のお二人を含めて、参加して下さった方々のご協力合って成り立った会だった。皆さん、ありがとうございました。次の機会がありましたら、もっときちんと計画を立てますので、よろしくお願いします。

 なお、カラオケでは趣味に走って藤子アニメ以外の古い曲も歌ってみたが、今や「ガッタイガーの歌」(「超スーパーカー ガッタイガー」OP)のようなマイナー曲まで配信されているのだから驚く。また、なぜかCD発売前の「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」も既に入っていたので試しに歌ってみたが、やはり聴いた事のない2番以降はキツい。


 また、自分でも意外だったのだが、今回はオフ会が終わって日付が変わる頃になっても体力が残っていた。普段なら疲れきっていてもおかしくない頃であり、コミケに行く事でどれだけ体力を削られていたかを実感する事が出来た。
 次のコミケは12月28~30日。さて、今度はどうしよう。さすがに、今から年末の計画を立てる気にはならないが。



★8月16日(土曜日)

 この日は、TBSアニメフェスタの一日目に行ってきた。これに関しては、別エントリをご覧下さい。



★8月17日(日曜日)

 三日目、いよいよコミケ出陣。
 8時には起床しようと思っていたのだが、不覚にも思いっきり寝過ごしてしまい、起きたら9時45分だった。どうせ寝過ごすくらいなら9時に起きて「ゲゲゲの鬼太郎」を観ておけばよかったなと余計な事を考えつつ、宿を出て会場へと急いだ。


 会場について待機列最後尾に付いたのが10時45分で、11時頃には会場内に入った。
 昨年の冬コミと同じく、まずは蒼樹うめ先生の「apricot+」へ。非常に長い列が出来ており、どこへ並んだものかと迷ってしまったが、うめ先生自身で列の整理をする事はうめ先生のブログで知っていたので、うめ先生を探してやっと最後尾を見つける事が出来た。
 明らかに昨年の冬コミよりも更に長い列が出来て、どんどん人が増えていく中で必死に列の整理をするうめ先生の姿を見ていると、非常に和んでしまった。うめ先生目当てで並んだ人も結構いたような気がする。私も半分くらいはそんな感じだったし。毎週聴いている「あの声」で「「apricot+」最後尾はこちらです」「お一人様一部限定でお願いします」などと聞こえてくるのだから、たまらない。ご本人は必死で真剣なのだから、そう言う風に見るのは申し訳ないのだが。

 無事にうめ先生の新刊を入手した後は、東館で目当てのサークルを巡回→西館→企業ブースの順に廻って、気が付いたら15時になっていた。さすがにかなり疲れてしまったので、16時の終了を待たずに会場より撤退して、帰途についた。
 東京駅には16時半過ぎに着き、運良く16時50分発のぞみ自由席で座席を確保した。昨年夏・冬とかなり混んでいたので今回もデッキを覚悟していたのだが、少なくとも東京駅ではちらほらと空席があって、疲れている身には非常に助かったが、さすがに新横浜になると満席でデッキにも人が多くなっていた。


 今回、コミケは3日目のみの参加だったが、一日のみにして正解だった。もし調子に乗って1日目にもコミケに行っていたら、疲れて16日はアニメフェスタどころではなかったと思う。下手をすると、当日のオフ会にも影響があったかも知れない。
 しかし、一日目の時点ではまだ余力があると思っていたが、三日目に名古屋に帰ってみるとしっかり疲れており、最初の方にも書いたように翌日まで疲れが取れず、家でダラダラしていた。あらかじめ、月曜日は休みを取っておいて正解だった。あまり自分で言いたくない事だが、やはりもう年なのだろう。
 そう言えば、直前の告知で物議を醸した手荷物検査を受ける事はなかった。一応、告知の看板はあって、チェック係らしき人もいたのだが。はたして、検査を受けた人は全体の何割くらいいるのだろう。

 来週は関西、再来週は再び関東方面と8月末まで週末遠征が続くので、まだまだ体調はしっかり整えておかなければ。
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アニメ「宝島」感想と、色々思う事

 ここのところ、テレビアニメ「宝島」をDVDレンタルで観ていたのだが、本日全26話を観終わった。
 アニメファンの間で名作と名高い作品だが、私は不思議と今まで再放送等、観る機会に恵まれなかった。最近になってオンラインDVDレンタルに加入したら本作もラインナップに入っていたので、無料期間中に試しに第1巻を借りてみた次第。


 全話を観終わった感想としては、これは確かに紛れもない名作だと思う。
 序盤、謎の男ビリー・ボーンズが主人公・ジムのもとに現れる第1話から海賊達の襲撃、そしてビリーの死を描いた第3話までで早くも作品世界に強く惹かれて、レンタルで全巻借りて一気に最後まで観てしまった。
 全編を通して「続きは一体どうなるのか」と、早く先を観たくなる展開が続き、また魅力的なキャラクターが多く、1話たりとも「だれる」ことがなく、一つの物語を堪能したと満足できる全26話だった。

 登場人物の中では、特にジムとシルバーの微妙な関係が印象的だった。
 ジムとシルバーは、それぞれが魅力的なキャラクターではあるが、宝島の冒険を通しての友情・裏切り・共に迎えた宝の発見・そして別れと、少しずつ変化していくようでいて根本は変わらない、二人の心情描写がよかった。

 そして、最終話のサブタイトルは「フリントはもう飛べない-」。
 このサブタイトルからは寂しげな印象を受けるが、実際の展開では、老いたオウムのフリントはシルバーの声に応えて、必死に飛んでみせる。シルバーがフリントにかけた「お前はまだ飛べるんだ」との言葉は、自分自身に言い聞かせたものでもあったのだろう。あえて本編の展開とは逆のサブタイトルとした事で、よりラストシーンが印象的になったと思う。


 世間で「名作」「ぜひ観るべき」と言われている作品ではあっても、実際に観てみると自分の好みには合わないと言う残念な事も結構ある。その場合は「名作」と聞いて期待しているだけに、面白いと思えなかった時の落胆は大きくなる。
 その点、「宝島」は、期待に違わぬ面白さだった。本作は原作小説を子供の頃に読んだ事がある程度で、アニメとしての作品を詳しくは知らなかったため、素直に話の展開を楽しむ事が出来たのはよかった。

 ただ、これは今更言ってもどうしようもない事だが、本作は出来る事なら子供の頃に、本当にまっさらな頭で観たかった。本作に限らないが、大人になった今となっては観ていて色々と余計な事を考えてしまい、完全に純粋に作品にのめりこむ事は、なかなか出来ない。
 例えば、この作品は既に完結しており、全26話だとわかっている。そうなると、第21話で海賊達が地図に書かれた場所にたどりついて必死に宝を探す場面を観ても、「あと5話も残っているのに、ここで見つかる訳はないよなあ」などと思ってしまう。
 これが子供の頃なら、全話数や構成上の山場と言った余計な事を考えずに、「ここで海賊に宝を取られてしまうのかな、いやあぶり出しの件もあるし大丈夫だろう。でも、ジム達もまだ謎を解いていないし…」と、素直にハラハラ出来ただろう。

 ただ、本作はそう言った点を差し引いても余りある面白さで、「今、何話だから」と言った事と関係なく素直にハラハラドキドキできる展開も多かった。
 特に、宝さがし終盤は「満月まであと二日」とタイムリミットが設定されていた事もあって、宝が見つかるのだろうとわかっていても、どうやって見つけるのか、あぶり出しのなぞ解きの答えは何なのかと、宝の発見までの展開を素直に楽しめた。



 ここからは作品の感想から外れるが、ぜひ書いておきたい。本作をレンタルで観てあらためて思った事だが、漫画とアニメの「作品」の扱いとしての大きな違いは、「観たいと思った時に観られるかどうか」だろう。
 漫画の場合は読みたければ単行本を探せばいい。絶版になっている作品でも、古書で探せば見つかる事も多い。それでも駄目なら、図書館で初出誌を当たる手もある。もちろん、ここまでしても読めない作品もあるが、昭和40年代以降の作品であれば、主だったところは大体なんらかの形で読めるはずだ。少年画報社の雑誌は各所図書館にも少ないので、「少年画報」や「少年キング」の掲載作品はちょっと厳しいが。

 それに対して、アニメの場合は作品によって視聴難易度が極端に違う。
 本作のように全話がレンタル可能であれば、自宅近所に置いていなくてもネットレンタルで取り寄せる事が可能だし、実際に私はそうして観た。
 また、有名作品はCSのアニメ専門チャンネルでヘビーローテーションされている場合も多く、これなら契約さえ済ませれば自宅にいながらにして観られるので、レンタルよりも楽だ。

 そう言った作品がある一方で、DVDは出ていてもレンタルはなく、なかなかCSでも地上波でも再放送されない作品は、ちょっと敷居が高くなる。大好きな作品をぜひもう一度観たい、と言うような場合はDVDを購入してしまえばいいが、興味があってちょっと観てみたい、と言うだけでは手が出しにくい。
 それでも、DVD化されているならまだマシだ。一番問題なのは、ビデオにもDVDにもなっておらず、再放送も全然なく、合法的に観る手段が全くない作品が少なからず存在する事だ。漫画における図書館のような、「ここに行けばソフト化されていないアニメを全話観られる」と言った便利な施設は存在しない。本当に、どうしようもないのだ。
 個人的に、藤子ファンとして真っ先に思いつくのは「新 オバケのQ太郎」だ。ほぼ同時期の東京ムービー制作ギャグアニメである「天才バカボン」や「ど根性ガエル」はDVD化されて再放送も比較的多いだけに、「新オバQ」の置かれている現状を理不尽に感じる。シンエイ版「オバQ」だけが再放送OKとは一体どんな理由によるのか、実に不思議だ。


 アニメは漫画と違って制作に非常に多くの人間や会社が関わっており、権利関係や素材の現存状況(漫画なら雑誌からの復刻で単行本を出せるが、アニメDVDに家庭用ビデオの録画映像を使う訳には行かないだろう)など問題が多いのはわかるが、可能な限り多くの作品が気軽に観られるような状態にあって欲しいと、強く思う。「宝島」だけでなく、まだ見逃している名作も多いのだろうから。
 もちろん、その場合はOP・本編・ED・予告は揃えて欲しい。「宝島」は予告も上手くできていて、次の回への期待が高まった。もっとも、第19話の予告で砦にシルバーがいる場面を見せてしまった事だけは、ちょっとまずかったと思うが。
 とにかく、いい作品はいつ観ても面白い。それを「宝島」であらためて実感した。30年前の作品だが、全く色あせてはいない。
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赤塚不二夫先生、死去

 昨日、赤塚不二夫先生が亡くなられた。
 ここ数年、寝たきり状態が続いていた事は知っていたので、訃報に接した時は「とうとう、この時が来たか」と、思ってしまった。


 実は、私は赤塚作品は、ほとんど読んではいない。
 テレビアニメで「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」「おそ松くん」等の作品に接しては来たが、それらあくまでアニメ版であり、赤塚先生の描いた作品そのものではない。
 手元にある赤塚作品はただ一冊、竹書房文庫版「おそ松くん」第22巻のみ。これも、巻末に収録されている藤子先生との合作「オハゲのKK太郎」目当てに買った本だ。
 赤塚漫画にこれまでほとんど触れていなかったのは、もう「ただ何となく巡り合わせがなかった」としか言いようがない。赤塚アニメには楽しんで観ていた作品も多く、別に作風が苦手という訳でもない。実際、文庫版「おそ松くん」は楽しく読めた。

 そんな、赤塚作品の読者とはとても言えない私だが、藤子A先生の「まんが道」で描かれたキャラクターや、各所で紹介されているエピソードを通して、「漫画家・赤塚不二夫」と言う一人の人間像には、強烈な印象を持っている。まさに存在そのものが「ギャグ漫画」なのだな、と思えてくる。
 それにしても、「まんが道」で描かれたトキワ荘メンバーが、また一人この世を去ってしまい、その点が一番寂しい。


 赤塚先生御自身は逝ってしまわれたが、膨大な作品群は残されているし、これからも読み継がれていくだろう。私も、一度しっかりと赤塚作品を読んでみたい。
 ご冥福を、お祈りします。
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長年探していたCDを発見

 今日は、一ヶ月ぶりに栄~大須方面を巡回してきた。

 帰宅したのは、19時30分過ぎ。録画予約しておいた「テレパシー少女 蘭」を観ようとしたら高校野球が入っていたので、「今日は野球の延長で休みか」と思ったのだが、何となく嫌な予感がしてチャンネルをNHK教育に合わせたら、まさに放送している最中で、最後の5分くらいしか観られなかった。まさか、55分押しで放送するとは。
 昨年のこの時期、「電脳コイル」は素直に中止にしていたはずだが、NHKは方針を変えたのか。いずれまとめて再放送されるだろうが、深夜以外の番組繰り下げで録画失敗したのは久しぶりなので、ちょっとくやしい。来週からは、余裕をもって18時25分~20時25分で予約しておこう。


 それはともかく、今日の買い物の一部を晒しておく。






 「墓場鬼太郎読本」は、なぜか近所の書店では全然見つからなかった。
 内容的にはDVD第4巻付属のブックレットと被る部分もあるが、それぞれ一方にしか載っていないネタも結構多くて、読み応えがあった。しかし、各スタッフの談話を読んでいると、「墓場鬼太郎」としてはきっちり終わった認識になっているようで、ちょっと寂しくはある。
 もっとも、原作が「おかしな奴」「ないしょの話」の2本しか残っていないので、これ以上は作りようがないのだろうけど、「ないしょの話」は「大海獣」とは違った方向性で映像化して欲しかった。TBSのように「墓場鬼太郎 特別編」として放送されればいいのに。

 コミケカタログも、ようやく購入。これで、夏休みの予定が立てられる。今回、2日目は東京で別の予定が入っているので、1日目と3日目をどうするかを、さっさと決めなくては。

 7月のアニメ新番組主題歌からは「ひだまりスケッチ×365」のOP「?でわっしょい」を購入。フルコーラス版はテレビサイズとは異なった味わいがある。
 あと、新番組では「ストライクウィッチーズ」のOP「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」がかなり気に入っているのだが、CDの発売は8月20日。まだ半月以上待たされるのか。できれば1クールアニメはシリーズ前半のうちに主題歌CDを出して欲しいものだ。


 さて、ここまでは、本もCDも新品で買った物だが、今日は中古CDで大きな収穫があった。
 それは、この2つ(↓)。






 「僕達の《アニメ・特撮》懐しのメロディー」として、1975年から1984年まで1年ずつ2枚組のCDでその年のアニメ・特撮の主題歌及び主な挿入歌をまとめたシリーズで、1981年から1983年までの3年分を以前からずっと探していて、ようやく今日発見できたのだ。
 このシリーズ、1970年代および1984年は近年までアニメ系のCD店には店頭在庫が残っており、比較的容易に入手できたのだが、1984年以外の1980年代が全然見つからなかった。

 なんでわざわざこれを探していたかというと、ここでしかCD化されていない曲が多く含まれているからだ。
 コロムビアは「テレビまんが主題歌のあゆみ」「懐かしのB面コレクション」シリーズで、自社が権利を持つアニメ主題歌の大部分をCD化しているが、途中で曲が代わった2代目以降のOP・EDはごっそりと抜けており、それらの曲に「僕達の《アニメ・特撮》懐しのメロディー」でしか聴けないものが多々ある。

 具体的に聴きたかった曲を挙げると、1981年は「おじゃまんが山田くん」3代目以降のED「おじゃまいぬの歌」「お寺のおしょうさん」「なんでも山田!」、1983年は「The かぼちゃワイン」2代目ED「Pumpkin Night」、「フクちゃん」挿入歌「フクちゃんのゲタ音頭」などなど。今挙げた以外にも、ここにしか入っていない挿入歌がいくつかある。
 有名な作品であれば、2代目以降の主題歌や挿入歌も網羅した全曲集が出る場合もあり、実際このシリーズの「1984年」は、昔「キン肉マン」の2代目OP「炎のキン肉マン」、同2代目ED「キン肉マンボ」、そして挿入歌「See you again,Hero」目当てに買ったのだが、後に「キン肉マン」は3枚組の全曲集がリリースされて、主題歌・挿入歌や超人ソングの全てが収められた。
 他にも、1980年代前半の作品では「Dr.スランプ アラレちゃん」などで全曲集がリリースされているが、「おじゃまんが山田くん」や「フクちゃん」では望めそうにもない。かろうじて「山田くん」で、「こおろぎ'73 スーパー・ベスト」に2代目ED「おじゃまむしの歌」が収録された程度だ。だから、どうしてもこのシリーズを入手したかった。

 今回、まんだらけ名古屋店のオムニバスCDコーナーで発見したのだが、店が店だけにプレミア価格も覚悟していたのに、意外にも定価より安くて拍子抜けした。まあ、その方が買う側としてはありがたいのだが。
 その一方、ネットオークションを覗いてみると、レア曲もなく入手も容易な1970年代&1984年を異様な高額から開始している人もいる。別にこのCDに限らないが、オークションで相場とかけ離れた価格を付けている人は、何を考えているのだろう。本当に相場を知らずにレアだと思い込んでいるのか、逆に相場を知らない人が引っかかるのを待っているのか。

 ともかく、以前から探していたものだけに、実に嬉しい。普段は、こういった買い物はあまりブログのネタにはしない方針なのだが、今回はあまりに嬉しかったので書いてしまった。
 実は、一緒に「1982年」も並んでいたのだが、手持ちの予算の都合で購入を断念した。1982年は目当ての曲が「フクちゃんの絵描き歌」だけなので、これはまた気長に探そう。
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元祖「ヤッターマン」廉価版DVD-BOX発売

 先週、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」DVD-BOX1が発売された。
 以前にも「タイムボカンシリーズ DVDコレクション」の中の一作として3BOXでDVD化されていたが、今回は新作アニメ&実写映画公開にあわせての再販で、2BOXにまとめ直して値段も下がった。前BOXを揃えると定価税別で35,000×3=105,000円だったが、今回は28,000×2=56,000円なので、ほぼ半額だ。
 以前のBOXは既に品切れになっており、買い逃していた私にとってはありがたい。


 今回は廉価版なので、以前のBOXとの違いが気になっていたが、ようやくBOXが手元に届いたので、さっそく中身をチェックしてみた。

 まず、今回「ヤッターマン」単独の再販なので、以前の「タイムボカンシリーズ DVDコレクション」からBOXデザインが変更されて統一感が無くなるのではないかと心配していたが、基本的には前BOXのデザインを踏襲しており、安心した。これなら、「タイムパトロール隊 オタスケマン」「ヤットデタマン」のBOXと並べてもあまり違和感はない。




左・ヤットデタマン、右・ヤッターマン(再販)



 また、中身はディスク9枚組なので、1枚ずつトールケースに入った無駄に大きいBOXが届いたらイヤだなあと思っていたのだが、この点も全く問題ない。大きいどころか「ヤットデタマン」DVD-BOX1(ディスク4枚組、24話収録)よりわずかに小さいくらいだ。
 BOX内にケースが2つ収められており、1巻目にはDisc1~5、2巻目にDisc6~9が入っている。その気になれば、ここまでコンパクトになる物なのか。当然ながら、ケースのジャケットも2種類しかないので、描き下ろしだった旧BOXのジャケットイラストの残りが埋もれてしまうのは残念。一応、メニュー画面で小さい絵を見る事は出来るのだが。




BOXの開口面側。ディスクケースが全然違う



 気になる本編ディスクは、どうやら前BOXと全く同じ内容のようだ。
 前回の「ヤッターマン」DVD-BOXそのものは観た事がなかったが、今回のBOXの方を見てみたところ、メニュー画面のスタイルは私の持っている「タイムパトロール隊 オタスケマン」「ヤットデタマン」と全く同じ形式で、前述のように、各巻に対応するジャケットイラストがメニュー画面に表示される点も、同様だ。
 収録話数も全く同じなので、収録映像の変更はないのだろう。


 前BOXと同じ内容であるとわかって安心したが、同時に一つだけ残念な事があった。それは、OP映像が全て「ヤッターマンの歌」初代版に統一されたままと言う点だ。

 「ヤッターマンの歌」のOP映像は2種類存在しており、2代目の映像は本編でヤッターキングが登場してから、OP主題歌が「ヤッターキング」に変更されるまで、第47話~第57話のごく短期間だけ使われたレアバージョン。映像中のヤッターワン登場場面がヤッターキングに差し替えられたほか、いくつかの場面が変更されている。
 この2代目OP、1980年代の再放送までは確かに流れており、私も何度か目にした。しかし、1990年代以降は再放送で見かける事もなく、幻のOPと化していた。「タツノコプロ インサイダーズ」やサントラCD解説書の放映データによると、現在は「本放映当時のフィルムが部分的にしか現存しない」そうで、いつのまにか行方不明になってしまったようだ。

 そのため、DVDでは第47話以降も初代OPを使っており、今回の廉価版でも、それは同様だ。まあ、歌の方は「ヤッターマンの歌」に違いないのだから、「ヤッターキング」の映像を付けるよりは妥当な措置だろう。ただ、主力メカの交代と主題歌変更の微妙な時期のずれによって生まれた「移行期OP」と言うべき映像を、当時のままで観られないのは残念だ。
 ただし、この2代目OPのノンクレジット版は現存しており、旧BOXでは最終巻に映像特典として収録されたので、おそらく今回も9月発売のDVD-BOX2で観る事は出来るだろう。
 今回のBOX発売までにクレジット入り2代目OPが発見されて、該当話数が正規のOPに差し替えられれば一番よかったのだが、さすがに無理だったか。


 肝心のアニメ本編は、久しぶりにヤッターワン大破が観たかったので、第45話「雪女の秘密だコロン」、第46話「アイアムテルは勇者だコロン」を続けて観た。第45話のメカ戦は、何度観ても衝撃的だ。個人的には「逆転イッパツマン」の第30話「シリーズ初!悪が勝つ」よりも、こちらのほうが衝撃度が大きい。
 シリアス路線だった「イッパツマン」の主人公の死(に見える場面)よりも、完全ギャグ路線の「ヤッターマン」で主役ロボの最期(にしか見えない。「お世話になりました」とか言っているし)の方が、よりギャップが大きいため、そう感じてしまうのだろう。この第45話だけオモッチャマのタイトルコールが無いのも、その後の展開を暗示しており、ちょっと不気味さを感じる。

 それにしても、あらためて旧作を観てみると、やはり面白い。
 ギャグとしては、爆笑させられるようなネタばかりが仕込まれている訳ではないが、三悪やヤッターマンのやりとり、会話の一つ一つのテンポがよくて、観ていると楽しくなってくる。メカ戦のネタも回を追うごとにひねりが加えられてきており、「どうせドロンボーが負けるんだろう」とわかっていても、いや、わかっているからこそ「今回はどうやって負けるのか」と、期待してしまう。
 もう、子供の頃から何度と無く繰り返し観ているのに、今観てもこれだけ楽しめるのだから、恐ろしい作品だ。もっとも、何度も観ているからこそ作品のノリが体に染みついてしまっており、今でも楽しく観られるのかも知れないが。


 放映2年目に入ると、スタッフ・声優陣も悪ノリしてきて、更に面白かった。今から、BOX2で2年目のエピソードを観るのが楽しみだ。「ヤッターキング」のOP映像も最近観ていなかったので、こちらも早く観たい。
 旧作をあらためて観た事で、放映中の新作「ヤッターマン」は、完全に頭から消えてしまった。あれはあれで、ぜひ今の子供たちの心に残る作品になるように作っていただきたいものだが、個人的には旧作BOXが手元にあれば、一生繰り返し観て楽しめると思う。
 BOX2が出れば、タイムボカンシリーズ7作のうち4作までがDVD-BOXで揃えられる事になる(ただし「タイムボカン」はLD-BOX)。こうなれば、残り3作も何とかして入手したいものだ。
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