先月のVol.1&Vol.6に続いて、「熱血!!コロコロ伝説」Vol.2が発売されたので、買ってきた。今回も、藤子作品を中心に感想を書いてみる。
まず、巻頭は「ドラえもん」を差し置いて、「新オバケのQ太郎」。Vol.1での別冊付録や今回の扱いを見ると、「新オバQ」には結構力が入っている感じがする。
収録作品は「コップヌードル」「ふとんゲーム」「兄としてがんばらなくっちゃ」の3本で、いずれもてんコミ未収録。てんコミすら品切れで入手困難な現状なのに、あえて未収録作品を選んでいるのだから、少なくともてんコミ収録分については、復刊の動きがあるのかも知れない。
個人的には、「コップヌードル」は子供の頃に最後のコマにあこがれた、思い入れの強い作品だ。てんコミ未収録なので中学生になってからFFランドで久しぶりに読んだ時は嬉しかった。この話を最初に読んだのはコロコロだったのか、それとも学年誌付録の再録だったのか、今となってはわからないが、小さい頃はやたらと「カップヌードル」が好きだったので、この話のQちゃんに大いに共感した事は覚えている。
「ふとんゲーム」は、FFランドにすら入っていない完全未収録作品。「ふとんゲーム」は明らかに「ドラえもん」で登場した「マット・フェンシング」のルーツであり、意義のある再録だと思う。
続いての再録は「ドラえもん」だが、Vol.1と同様にお馴染みの話ばかりなので省略。
更に続いては「パーマン」。今回のVol.2は1979-1980年作品が対象なので、もしかしたら掲載当時のバージョンで再録してくれるのではないかと期待していたが、思いっきり現行版での再録だったので、掲載時の雰囲気は味わえず、ちょっと残念だ。
また、「新オバQ」とは逆に、てんコミ収録作品ばかりと言うのも物足りない。せっかくだから、「はじめましてパー子です」に続けて、「砂漠のジン魔神」も載せればよかったのに。もっとも、「砂漠のジン魔神」がコロコロでは再録されていなかったのかもしれないが。
そして、この3作の後には「ドラQパーマン」が再録された。一度も単行本に収録されていない作品だから、これは有り難い。また、解説で「たしかに藤子・F作品です!」と制作体制が説明されている点にも注目したい。これまでも「藤本先生のネームを元にしのだ先生が作画した」と言われてきた作品だが、当時の編集者が公式に証言したのは初めてだろう。
それにしても、あらためてきれいな紙質で読んでみると、正直言ってしのだ先生の描いたキャラは違和感が強い。もし、本作が藤本先生の手で直々に描かれていたら、真の意味で豪華な作品になっただろう。その点で、もったいない作品だ。
どちらかと言うと富永貞義氏が作画監督を務めたアニメ版の方が絵の違和感はなく、しかも当時のオリジナルキャストがほぼ揃っているのでお勧めなのだが、ソフト化されていない。今回の再録を機会にDVD化して欲しいものだ。
これらの他に、藤子・F・不二雄作品からは、今回「ミラ・クル・1」も1本再録されている。
私はリアルタイムの読者ではなかったが、話がもっと広がりそうな設定なので、たった5回で終わってしまったのは勿体なかったと思う。「大長編ドラえもん」の始まる前だからこそ描けた作品なのかもしれないが。
本作の解説では、単行本としてFFランド版が紹介されている。これしか出ていないのだから当然だが、今や古書店では相当値段が上がってしまっているだけに、複雑な気分だ。
さて、前回も書いたように、私は「コロコロコミック」を子供の頃には定期購読しておらず、今回のVol.2の時代もそれは同様だ。
しかし、Vol.2の頃に発売された号の中には、後から古書店で何冊か買っており、それらは一通り目を通しているので、Vol.1と比べると馴染みのある作品が多く、その点で楽しく読めた。まさか「怪奇!口裂け女」まで再録されるとは思わなかったが。
具体的に、どの号を持っているかと言うと、1979年では8・9・10月号の3冊だ。
要するに、単行本未収録だった「ドラQパーマン」「ドラえもんとドラミちゃん」「ドラえもんとドラミちゃん ドラミちゃん登場の巻(じゅん番いれかわりき)」の載っている号と言うわけ。
このうち、「ドラえもんとドラミちゃん」はコロコロ文庫やてんコミ「ドラえもん プラス」に入ったし、「ドラQパーマン」は今回ようやく再録された。だからと言って、当時のコロコロに価値がなくなったとは思わない。これからも、大事に持っていたい。
と言うわけで、あえて今回のコロコロ伝説ではなく、当時のコロコロ3冊を並べてみました。
さて、Vol.3は8月25日発売予定。「怪物くん」「忍者ハットリくん」が登場して、藤子両先生の作品で一層賑やかになる時代なので、これもまた楽しみだ。
まず、巻頭は「ドラえもん」を差し置いて、「新オバケのQ太郎」。Vol.1での別冊付録や今回の扱いを見ると、「新オバQ」には結構力が入っている感じがする。
収録作品は「コップヌードル」「ふとんゲーム」「兄としてがんばらなくっちゃ」の3本で、いずれもてんコミ未収録。てんコミすら品切れで入手困難な現状なのに、あえて未収録作品を選んでいるのだから、少なくともてんコミ収録分については、復刊の動きがあるのかも知れない。
個人的には、「コップヌードル」は子供の頃に最後のコマにあこがれた、思い入れの強い作品だ。てんコミ未収録なので中学生になってからFFランドで久しぶりに読んだ時は嬉しかった。この話を最初に読んだのはコロコロだったのか、それとも学年誌付録の再録だったのか、今となってはわからないが、小さい頃はやたらと「カップヌードル」が好きだったので、この話のQちゃんに大いに共感した事は覚えている。
「ふとんゲーム」は、FFランドにすら入っていない完全未収録作品。「ふとんゲーム」は明らかに「ドラえもん」で登場した「マット・フェンシング」のルーツであり、意義のある再録だと思う。
続いての再録は「ドラえもん」だが、Vol.1と同様にお馴染みの話ばかりなので省略。
更に続いては「パーマン」。今回のVol.2は1979-1980年作品が対象なので、もしかしたら掲載当時のバージョンで再録してくれるのではないかと期待していたが、思いっきり現行版での再録だったので、掲載時の雰囲気は味わえず、ちょっと残念だ。
また、「新オバQ」とは逆に、てんコミ収録作品ばかりと言うのも物足りない。せっかくだから、「はじめましてパー子です」に続けて、「砂漠のジン魔神」も載せればよかったのに。もっとも、「砂漠のジン魔神」がコロコロでは再録されていなかったのかもしれないが。
そして、この3作の後には「ドラQパーマン」が再録された。一度も単行本に収録されていない作品だから、これは有り難い。また、解説で「たしかに藤子・F作品です!」と制作体制が説明されている点にも注目したい。これまでも「藤本先生のネームを元にしのだ先生が作画した」と言われてきた作品だが、当時の編集者が公式に証言したのは初めてだろう。
それにしても、あらためてきれいな紙質で読んでみると、正直言ってしのだ先生の描いたキャラは違和感が強い。もし、本作が藤本先生の手で直々に描かれていたら、真の意味で豪華な作品になっただろう。その点で、もったいない作品だ。
どちらかと言うと富永貞義氏が作画監督を務めたアニメ版の方が絵の違和感はなく、しかも当時のオリジナルキャストがほぼ揃っているのでお勧めなのだが、ソフト化されていない。今回の再録を機会にDVD化して欲しいものだ。
これらの他に、藤子・F・不二雄作品からは、今回「ミラ・クル・1」も1本再録されている。
私はリアルタイムの読者ではなかったが、話がもっと広がりそうな設定なので、たった5回で終わってしまったのは勿体なかったと思う。「大長編ドラえもん」の始まる前だからこそ描けた作品なのかもしれないが。
本作の解説では、単行本としてFFランド版が紹介されている。これしか出ていないのだから当然だが、今や古書店では相当値段が上がってしまっているだけに、複雑な気分だ。
さて、前回も書いたように、私は「コロコロコミック」を子供の頃には定期購読しておらず、今回のVol.2の時代もそれは同様だ。
しかし、Vol.2の頃に発売された号の中には、後から古書店で何冊か買っており、それらは一通り目を通しているので、Vol.1と比べると馴染みのある作品が多く、その点で楽しく読めた。まさか「怪奇!口裂け女」まで再録されるとは思わなかったが。
具体的に、どの号を持っているかと言うと、1979年では8・9・10月号の3冊だ。
要するに、単行本未収録だった「ドラQパーマン」「ドラえもんとドラミちゃん」「ドラえもんとドラミちゃん ドラミちゃん登場の巻(じゅん番いれかわりき)」の載っている号と言うわけ。
このうち、「ドラえもんとドラミちゃん」はコロコロ文庫やてんコミ「ドラえもん プラス」に入ったし、「ドラQパーマン」は今回ようやく再録された。だからと言って、当時のコロコロに価値がなくなったとは思わない。これからも、大事に持っていたい。
と言うわけで、あえて今回のコロコロ伝説ではなく、当時のコロコロ3冊を並べてみました。
さて、Vol.3は8月25日発売予定。「怪物くん」「忍者ハットリくん」が登場して、藤子両先生の作品で一層賑やかになる時代なので、これもまた楽しみだ。