アニメつれづれ(at 2007.08.31)

・ANIMAXで「コードギアス」STAGE24・25の30分版放映

 月~金の帯番組としてANIMAXで行われていた「コードギアス 反逆のルルーシュ」再放送で、STAGE23までの放映に続いて、8月30日にSTAGE24、31日にはSTAGE25の30分バージョンが初めて放映された。

 今回の30分版は、STAGE23までと同様のフォーマットとなっており、地上波で放映された「STAGE24&25スペシャル」で番組冒頭に流れた「これまでのあらすじ」は無い。また、当然ながら各話にOP・EDが付いており、STAGE24の最後にはSTAGE25の予告も流れた。
 そもそも、総集編が入らずまともに地上波本放送が進んでいれば、3月末にはSTAGE25まで放送されていたはずで、「STAGE24&25スペシャル」の方がイレギュラーなのだから、今回のANIMAX再放送で、ようやく本来想定されていた形で全話が放映されたと言える。
 ただ、今回の放送では、STAGE23は地上波放映版と変わらない状態で、EDは「地上波最終回用」映像のままだし、STAGE24の予告は流れなかった。9月より、未放映だった4局とBS-iで新たに放送が始まるが、こちらではSTAGE23がどうなるのか、ちょっと気になるところだ。

 なお、STAGE24・25ともにEDは「モザイクカケラ」通常版で、これは意外だった。STAGE24はいいとして、STAGE25は一応シリーズ第一期の最終話なのだから、「STAGE24&25スペシャル」で使われた「COLORS」の方がふさわしかったと思う。
 それに、ED差し替えによって「STAGE24&25スペシャル」ではEDの後に流れたエピローグ部分がカットされて、銃声で話が終わってしまっている。この30分版が本来のフォーマットだとすると、「STAGE24&25スペシャル」でエピローグを流した意図は何だったのか、また謎が増えてしまった。

 こうなると、早めに第二期を放送して欲しいが、現時点で放映時期の情報が出ていない上に、MBSでは「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」の後番組が「灼眼のシャナII」に決まり、更には9月から放映開始する局もある事を考えると、第二期は早くて来年の春だろうか。
 正直言って、あまり間が空きすぎると、観る側としてもテンションが下がってしまう。以前の繰り返しになるが、事実上単なる中断としか思えないような終わり方は、やめて欲しかった。



・「怪物王女」に豪華スタッフ参加

 CBCでは昨日、「怪物王女」第19話が放映された。
 TBSアニメフェスタで上映された話数にようやく追いついたわけで、あらためて二週遅れのつらさを感じてしまう。

 それはともかく、TBSアニメフェスタではEDがノンクレジット版だったので、とりあえずスタッフ・キャストを確認しようと思ってCBC版のEDを観てみたら、スタッフにある意味すごい名前があった。

 「絵コンテ 福富博」。シンエイ動画版「怪物くん」の演出(事実上の監督)を務めていた人だ。
 最近の福富氏は「涼風」の監督をやったり、「GUN道 MUSASHI」の絵コンテを切ったりと、仕事を選んでいない印象があったが、まさか「怪物王女」にまで参加するとは驚きだ。

 こうなったら、思い切って「怪物王女」のゲストに野沢雅子や白石冬美を出してもらえないものか。まあ、仮にオファーがあっても野沢さんや白石さんが受けない可能性もあるが。怪物くんの中の人がダメなら、シンエイ版怪物三人組のキャストで唯一ご存命の肝付兼太氏が登場すれば面白いのだが。



・CBCの「ロミオ×ジュリエット」が最速から転落

 CBCでは今週、「ロミオ×ジュリエット」が三週ぶりに放映された。
 以前に書いたとおり、8月15日は単なる放映休止、22日は総集編特番「ロミオ×ジュリエットナビ」を放映したために2回の休みが入り、元々13日遅れだったサンテレビが第20話からCBCに一日先行する形となってしまった。

 「ロミオ×ジュリエットナビ」は、CBCではスポンサー無しでの放映で、TBS・サンテレビ・KBS京都の全てがスルーしたため、休み無しのサンテレビがCBCを追い越してしまったわけだ。この間、TBSでは一回休みが入ったし、KBS京都は元々二週間以上遅れていたので、CBCを追い越すには至っていない。

 U局アニメで先行局が入れ替わるのは気にならないが、CBC製作なのに最速でないと言うのは、ちょっと気にくわない。あと5話しか残っていないのに、今更「ロミオ×ジュリエットナビ」のような宣伝番組を流す必要があったのだろうか。まあ、どうしても2週休みにしないと制作が追いつかない状況だったのかも知れないが。

 ただ、サンテレビに追い越されたのはちょっと悔しいのだが、作品自体については一日程度先行されたところで、どうしても早く観たいと思えるほどには執着が無くなってしまっている。あくまで「追い越された」事実だけが悔しいのであり、私にとってその程度の作品になってしまい、期待作だっただけに残念だ。
 しかし、2回休んだお陰か、今のところは第16話のようなどうしようもない作画崩れは再発していないので、このまま最終話まで一定のレベルは保って欲しい。
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テレビアニメ2作品のDVDが完結

 毎月買っていたテレビアニメ2作品のDVDが、両方とも今月で完結した。全巻集めて満足しているので、いい気分のうちにブログで取り上げておく。


 一つ目は、今年2月からリリースされていた「奏光のストレイン」で、全7巻で完結した。
 本作は、第1巻の初回限定版に全巻収納BOXが付いていたが、ようやくその中に全巻が収まった。





 税抜7,800円(1巻のみ5,800円)と、これまで私が買ってきたテレビアニメDVDの中では、1話あたりの値段は最高額だ。そのため、リリース開始前はちょっと迷っていたのだが、オーディオコメンタリーと付属CDが結構楽しめたので、やはり全巻揃えてよかったと思う。
 考えてみれば、最初からDVD-BOXに全巻が収まっているのではなく、バラで毎月買って収納BOXに全巻を揃えたのは本作が初めてだ。そのせいか、最後の7巻をBOXに入れた時は、非常にいい気持ちだった。

 参考として、「バラで買っているが収納BOXに全巻揃ってはいない」例も、紹介しておこう。





 上の画像は、「涼宮ハルヒの憂鬱」第2巻~第7巻+「涼宮ハルヒの激奏」DVDで、収納BOXは「激奏」DVDのゲーマーズ特典として付いてきたもの。
 「ハルヒ」は、今年に入ってから発作的にDVDが欲しくなったのだが、限定版のEpisode:00と第1巻は他の巻と比べて生産数が少なかったせいで、既に新品では買えない。中古では結構出回っているのだが、プレミア価格が気にくわないため手を出しておらず、現状では最初の2巻分が空いたマヌケな状態だ。
 こんな事もあるので、最近は欲しいと思ったDVDは予算の許す限り事前に予約して、確実に入手できるようにしている。


 話がちょっとそれたが、今月DVDが完結した二つ目の作品は「おねがいマイメロディ くるくるシャッフル!」だ。






 「くるくるシャッフル」としては全13巻だが、一年目のシリーズから買ってきたので、全部で26巻にもなっている。普通のトールケースなので結構場所を取るし、収納BOXもないので全巻を並べると少しゴチャゴチャする。

 本作は1巻あたり税抜定価2,800円で、「奏光のストレイン」とは逆にテレビアニメのDVDとしては非常に安い。
 気に入った作品なので、もう少し高くても買っていたと思うが、30分枠で2年に及ぶ長期シリーズとなり、DVDリリースも2年間続いていたので、結果としては安くて本当に助かった。

 毎巻に映像特典が収録されているが、「くるくるシャッフル」最終巻の特典は提供バック集で、一年分の提供絵が一通りまとめられている。「マイメロ」シリーズはテレビ大阪日曜9時30分枠作品としては珍しく、CSではAT-XではなくANIMAXで放映されているため、CSではテロップ無しの提供絵を捕獲する事は出来ない。それだけに、ありがたい特典だ。
 なお、第一シリーズのDVD最終巻には「くるくるシャッフル」第1話の予告が収録されたが、「くるくるシャッフル」最終巻には「アニメロビー」の予告は収録されていない。「マイメロ」の制作委員会だけでなくANIPLEXなどが絡んでくるから無理だったのだろうか。

 その「アニメロビー」内で現在放映されている「おねがいマイメロディ すっきり♪」のDVD第1巻は11月30日発売予定
 尺が短くなったせいか「くるくるシャッフル」DVD完結から三ヶ月おいての発売となるが、何話収録なのか、「アニメロビー」では付いてない作品専用EDは付くのか、次回予告の扱いはどうなるのかなど、気になる点は多い。定価がこれまでとあまり変わらないのだから、各巻に7~8話は入れて欲しいところだ。



 それにしても、しつこいようだが、今回取り上げた2作品の価格設定は非常に対照的だと思う。
 税抜定価で比べると、「くるくるシャッフル」全13巻・全52話が36,400円なのに対して、「ストレイン」全7巻・全13話が52600円。特典の違いもあるので単純比較は出来ないが、話数が4分の1しかない作品の方が高額なのだ。比較してみると、(表向きは)一般児童向けのアニメと、コアなファン向けアニメとの売り方の違いがよくわかる。
 でも、結局のところ、DVDを買うかどうかの判断材料は値段ではなく、作品を気に入って、ぜひ手元に置いておきたいと思うどうかなので、今後も「高い」と文句を言いながらDVDを購入する自分の姿が目に見えるようだ。

 この2作品に限らず、最近は徐々にDVDが増えてきて、だんだん置き場所が少なくなってきた。今後はもっと増える可能性も高いし、本棚と合わせてDVD棚も増設を検討する必要がありそうだ。
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「瀬戸の花嫁」第17話、AT-Xで放映中止

 AT-Xで8月30日に放映予定だった「瀬戸の花嫁」第17話が放送取りやめで、1話飛ばして第18話が放映される事になった。


 当初、AT-Xのサイトに告知が出た時は放映中止の理由が書かれていなかったので、サブタイトルの「県警対組織暴力」が、九州で起きた暴力団抗争事件を連想させるのでまずいのではないかと言った憶測もあったが、公式サイトに掲載された説明文によると、キャラクターの著作権侵害が理由だった。
 考えてみれば、「県警対組織暴力」に限らず、「瀬戸の花嫁」のサブタイトルは映画のタイトルを使う趣向なのだから、たまたま暴力団の抗争が起こったからと言って、それが理由と言う事はないだろう。そう言えば、以前にOVA「てなもんやボイジャーズ」でも、「県警対組織暴力」がサブタイトルに使われていた。これもAT-Xで放送していたな。

 実際に問題となったキャラの著作権侵害だが、ゲストキャラの「埼玉番長軍団」が、「仮面ライダー ストロンガー」に登場した「デルザー軍団」のパロディ…というか、ほぼそのままのキャラデザインだったのがまずかったようだ。
 私は特撮には疎いので、第17話を観た時には「こいつら、きっと何か元ネタがありそうだな」とは思ったものの、今回の問題が起きるまでは、元ネタが「仮面ライダー ストロンガー」とは知らなかった。ネットで元ネタのキャラの画像を見て、「埼玉番長軍団」のデザインのあまりのひねりの無さに驚いた。
 だから、もし今回の問題が起きなかったら、一生元ネタを知ることはなかったかもしれない。元ネタがわからなくても、第17話はメインの「悩まし番長」ネタで十分に楽しめたので、気にはならなかった。


 本作に限らず、最近のテレビアニメではパロディネタを盛り込んだ作品が増えているが、著作権には配慮した上で作っていると思っていたので、こんな問題が起きるとは予想外だった。

 「ケロロ軍曹」でのガンダムや、「らき☆すた」のハルヒネタは、制作/製作会社繋がりで問題が無い事は明らかだし、両作品とも問題がありそうなネタは、元ネタの単なるコピーにならないように気を遣っている事が見て取れる。また、「ハヤテのごとく!」のように、セリフ中に「ピー」音を入れる姑息(?)な手段で、元ネタへの直接の言及を避ける例もある。
 「ぱにぽにだっしゅ!」以降、現在放映中の「さよなら絶望先生」までに至る一連のSHAFT制作・新房昭之監督作品にもパロディネタは多いが、特に自社制作の過去作品ネタが多いので、問題はないのだろう。黒板ネタなどは、パロディとはまた違った手法だろうし。
 既に放映が終了している作品では「焼きたて!!ジャぱん」でもパロディが多かったが、権利関係がクリア出来なかったであろうネタについては、ジャイアンっぽいガキ大将の声に先代・ジャイアンのたてかべ和也氏を起用するなど、ギリギリの線で元ネタそのままの表現は避けながらも、誰が観ても元ネタがわかるように見せる工夫があった。

 それらと比べると、今回の「瀬戸の花嫁」第17話は、権利関係をクリアしていないにも関わらず、元ネタをほぼそのまま使い、しかもキャラの一人は声優も同じ(柴田秀勝氏)であるなど、どう考えても言い訳できない状況で、権利者側からクレームが付けられても仕方がないだろう。


 地上波で「瀬戸の花嫁」を放映しておらず、AT-Xで観るしかない地域の方には申し訳ないのだが、正直なところ、個人的には今回の問題を面白がっている。
 今後、埼玉番長軍団が描き直されてしまったら、地上波版の映像は貴重なものになるだろうし、AT-Xで放映予定のある修正版第17話で、どのように直したかを観るのも楽しみだ。

 本作は、地上波では放映局が4局しかなく、全ての局で遅れは一週間以内なので、地上波で第17話が飛ばされる地域がなかったのは、不幸中の幸いだろう。もし、「ハヤテのごとく!」で同様の問題が起こったら、テレ東系列外の遅れ放送地域では、当該話は飛ばされる事になっただろう。
 もっとも、地上波の放映局数が少ないからこそ、AT-Xに頼らざるを得ない人も多いわけで、そのような方々には「面白がってすみません」としか言いようがない。私だって、テレビ愛知で放送していない「エル・カザド」は2ヶ月遅れのAT-Xで観ており、他人事ではない。


 それにしても、しつこく書くが、パロディとは難しいものだと、あらためて思った。
 あまりに芸のない元ネタそのままのものよりも、隠し味程度の仕込みで気付いた人だけ笑える程度にしておいた方がいいのではないか。直球でやるよりは扱いが難しく、制作者のセンスが問われる事になるだろうが。
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2007年夏コミ&オフ会

 19日は、夏コミ三日目に出陣した。

 一日目・二日目と、暑さも絡んで色々とトラブルが起こっていると聞いていたので、早く行って並ばされ暑い思いをしてもつまらないと思い、朝はゆっくりと起きて、「天元突破グレンラガン」「ゲゲゲの鬼太郎」を観てから出発した。「グレンラガン」も「鬼太郎」も、地元局での放送と違って時刻表示が付いていて、ちょっと新鮮だ。毎回付いていると、邪魔に思えてくるのだろうけど。

 話がそれてしまったが、11時過ぎには会場前に着いた。
 この頃、まだ入場待機列は残っていたので、スタッフの誘導で最後尾に並んだ。とは言っても、列で待たされる事はほとんどなく、おおむねスムーズに進む事が出来て、10分ほど後には入場することが出来た。おそらく、入場規制が解かれる直前くらいに着いたのだと思う。

 入場後、まずは企業ブースに向った。
 目当ては、何と言ってもフロンティアワークスが無料配布している「「チンプイ」うちわ」だ。描き下ろしらしきイラストが使われており、これを逃すわけには行かない。
 結果として、首尾よくうちわを入手する事が出来たが、私が貰ってまもなく無くなったらしく、しばらくしてもう一度フロンティアワークスブースに行ったら、別作品のうちわに変わっていた。後からオフ会で聞いたら、やはり今日行って貰えなかった方もいた。時間的に、どうやら私はギリギリのタイミングだったようだ。
 ともかく、無事に入手できて良かった。






 その後は、目当ての所を抑えてから企業ブースをぐるっと一周して、無料配布物を色々と貰っておいた。帰宅してから冷静になって見返すと「こんなの貰ってもいらないなあ」と思うものも多いが、あの場所でわざわざ選り好みしている余裕はない。
 続けて、下に降りて西館で欲しい本は一通り入手して、東館に移動した。入場してからあっという間という感じだったが、気が付くと13時を過ぎてしまっていた。

 そして、東館。もうかなり暑さにまいってきているので、適度に休憩をとりつつ回った。
 狙いを付けていたサークルのうち、新刊が売り切れになっていたところも二、三あったが、欲しいと思っていた本はほぼ抑える事が出来たので、首尾は上々。中でも、昨年の冬コミでは情報不足のために買い逃していた「THE ART OF SOLTY」(テレビアニメ「SoltyRei」キャラデザイン&総作監・Shuzilow.HA氏のイラスト集)を、新刊とセットで買えたのは嬉しかった。







 それにしても、覚悟はしていた事だが、やはり暑い。18日は曇り空だったので、できればそのまま曇っていて欲しかったのだが、19日は晴天だった。
 特に、東館ではほとんど体力を消耗しつくして動きたくなくなったので、東館にいた約3時間のうち1時間以上は休憩に当てていたはずだ。欲しい本はほぼ入手できたのだし、夜の事を考えれば正解だったと思う。


 こんな調子でコミケは終了、その後は「ドラちゃんのおへや」オフ会に突入した。
 コミケ会場内で二人と合流して、続いてコミケに来られない方の集まる二次合流先に向かう事となったのだが、何で行くかで少し迷った結果、ゆりかもめで豊洲へと行った。
 最近は、コミケ終了後はいつもりんかい線を使っていたので、ゆりかもめから見える景色は非常に新鮮だった。考えてみれば、ゆりかもめに乗ったのは初めてコミケに行った時以来だから、10年近く乗っていなかった事になる。

 その後、無事に全員集合して、今回はいきなりパセラに入って食事&トークをしつつカラオケとなった。
 最初からカラオケで会が成り立つのか、初めのうちは少し心配だったが、今回の参加者7名(私含む)は全員が以前のオフ会で顔見知りだったせいか、話も最初から弾んでいたし、カラオケの選曲にも遠慮は無く、次々と濃い曲が入れられて、大いに盛り上がった。
 選曲は70年代から今年の新曲まで幅広かったが、今回はアリプロ率が高かったような気がする。他には、話題の「もってけ!セーラーふく」も、もちろんあった。私自身は、前日に「ナツコン」で盛り上がったばかりの「オーロラの風に乗って」や、実写EDが記憶に新しい「Wheel of fortune」、古いところでは「行くぞ!ゴーダム」や「宇宙魔神ダイケンゴーの歌」などを歌っておいた。

 延長1時間を含めて、4時間パセラにいたが、あっという間の時間だった。
 最後の曲は、特に狙ったわけではないが、タイミングよく「夢をかなえてドラえもん」になった。全体的に藤子度の低いトーク&選曲傾向だったが、なんとか「ドラちゃんのおへや」のオフ会らしい締めくくりになった。
 こうして、23時頃にオフ会は解散。コミケでの疲れも忘れるほど、楽しい時間だった。参加して下さった皆様、ありがとうございました。



 こんな具合で、東京での私の二日間は過ぎていった。
 この日は宿泊はしたのだが、始発で帰るために朝五時起きだったので、完全に「仮眠」で、結局帰宅後にまた眠ってしまった。もう一日休みが取れればゆっくりと帰ったところだが、これは仕方がない。
 ともかく、これで今夏の東京遠征は終わり。今回は割と無駄なく行動予定をたてる事が出来たので、充実した二日間だった。
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「ナツコン」の夏

 前回書いたとおり、18日~20日にかけて東京に行ってきた。
 18日は朝から出発してもよかったが、8月に入ってから暑い日が続いており、東京でも同様と聞いていたので、「ナツコン」の開催される夕方まで体力の消耗を避けるため、昼過ぎの新幹線で東京に向かった。


 そんなわけで、18日は「ナツコン」一点集中だったのだが、その甲斐あってか、大いに楽しめた。
 「ナツコン」は、アニメ「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」に出演した声優陣によって行われた自主ライブ「Voice in the Live」の発展形。今回は「ピッチ」以外の曲がメインとなったが、盛りだくさんの内容で十分に楽しめた。
 「Voice in the Live」から数えて3回目となるだけに、出演メンバーにとっても、そして客にとっても、すっかり年に一回のお楽しみとして定着した感がある。開催会場は変わってもイベントの雰囲気は変わらず、今回も「またこの日がやってきたんだ」と、懐かしさを感じつつ、新たな展開への期待も持っていた。それは今回参加した多くの人も同様だったのではないだろうか。

 今年になって、「ネギま!? Princess Festival」「涼宮ハルヒの激奏」と、大規模なライブイベントに立て続けに行ってきたが、「ナツコン」で感じる雰囲気は、それらとはまた違う。手作り感あふれた独特の空気が非常に心地よい。
 とは言っても、別にそれぞれのイベントに優劣をつけるつもりはない。企業主導で数千人規模の作品公式イベントと、声優陣による数百人規模の自主イベントを比べても意味がないだろう。それぞれ、自分にとって楽しめたイベントだった。


 さて、前述の通り、今回は「ぴちぴちピッチ」関連以外の曲がメインとなっており、一曲目は全員による「キューティーハニー」だった。「誰でも知っていて歌えるアニメソング」として知恵を絞った結果、この曲に決めたとの事で、つかみとしてはよかったと思う。

 続いて、「仲の良い二人」によるデュエットコーナー。
 「Heart to Heart」(小暮英麻&石塚さより)、「闇のBAROQUE」(土屋実紀&下屋則子)、「唇からロマンチカ」(小暮英麻&小島めぐみ)の3曲が歌われた。
 この中では、下屋則子の復帰でブラックビューティーシスターズが復活したのが嬉しかった。もちろん、お約束の「深海フラッシュ」も2年ぶりに復活。ここで、BBSと言えば「イッツ、ショータイム!」か、それとも深海フラッシュかと二人で議論しているところが面白かった。

 その後は、トークコーナーと、更に続けて毎年恒例となったコントコーナー。昨年は「ハンカチ王子」がネタにされたが、今年はやっぱりというか、「ハニカミ王子」ネタを昨年同様に石塚さよりが演じていた。
 このコントの配役は、一応オーディションをメンバーで行ったそうだが、実際に観てみるとはじめからメンバーに会わせて役を設定したとしか思えないハマリ具合だった。

 そして、次は各人がソロ歌を披露した。
 曲は、演奏順に「学園天国」(小島めぐみ)、帰り道(土屋実紀)、月蝕~LUNER ECLIPSE~(石塚さより)、笑顔ひとつで(下屋則子)、オーロラの風に乗って(小暮英麻)。
 最後の「オーロラ」は、もう完全に毎年の恒例となった感じだ。今回は、自宅で「オーロラ」を練習していると近所から騒音呼ばわりされるので、「オーロラ」がカラオケに入って嬉しかったと言うエピソードが披露された。この話を聞いて、某・剛田武氏を連想したのは私だけではないと思う。
 こじまめの「学園天国」は、「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」第27話で流れた「ファイン★レインばーじょん」をソロで歌ったもの。こじまめは、誰からもコールが入らないと言う悪夢を見てしまったそうだが、「ふたご姫」以前から有名な曲だけに、実際の会場は全員ノリノリだった。


 この後は、噂のバンド「Cri☆siS」のお披露目。
 音声ドラマによる結成秘話が流れたあと、満を持して「Cri☆siS」登場…と思いきや、幕がなかなか開ききらないハプニングがあったりしたが、その後無事に登場。メンバー紹介(一人を除いて「ナツコン」メンバーと同じですが)、初演奏として「世界で一番暑い夏」「Truth」の2曲が披露された。
 全員、白い衣装で登場していたが、中でもキーボード担当だったこじまめが可愛かった。とても下屋さんより年上には見えない。
 「Cri☆siS」は、今回は既成曲のコピーだったが、今後オリジナル曲も作って最初は小さい所から活動を広げていきたいとの事。「ナツコン」だけでなく、「Cri☆siS」の今後の動きにも注目したい。


 最後は全員揃っての「ロマンティックあげるよ」。
 ここでこの曲を持ってくるのは巧い選曲で、素直に五人の歌に聴き惚れてしまった。

 もちろん、これで終わりではなく、アンコールでは「KODOU ~パーフェクト・ハーモニー」が歌われた。
 この歌の前振りでは、「私たち五人が揃ったのだから、この曲は歌わないと」と言っていたので、てっきり「Legend of Mermaid」かと思ってしまった。昨年は「KODOU」は無かったので、いい意味で予想を裏切られた。


 こんな感じで、あっという間の2時間だった。
 正直なところ、「Voice in the Live」から「ナツコン」へと変わり、ピッチ曲がメインでなくなってしまっても楽しめるのだろうかと不安も少しはあったが、全くの杞憂だった。今後、来年も「ナツコン」として開催されるのか、それとも「Cri☆siS」の活動にシフトしていくのか、現時点ではわからないが、来年の夏もなんらかの形で、今回のような機会が作られる事を期待している。

 なお、当記事では、曲目以外は個人的に特に印象に残った部分を取り上げており、ここに書かれている内容が「ナツコン」の全てではないので、念のため。
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もうすぐ東京に出発

 今日は、先週に続いて東京行き。12時前くらいに家を出発して、新幹線で東京に向かう予定だ。


 例年だと、コミケ三日間のうち二日間は参加しているのだが、今年は個人的な日程の都合上、コミケ参加は三日目のみの予定。よって、最近はコミケ後の恒例になっているオフ会も、19日夜に開催する予定だ。三日目の後というのは初めてなので、体力が残っているか正直言って心配だ。

 ちなみに、本日は新宿FACEで開催される「ナツコン」に行く予定。こちらは体力を必要とされるに決まっているので、今日はコミケに行って疲れている場合ではない。
 このライブも、「Voice in the Live」から始まって、もう今年で三年目。まさか、自分にとっても毎年恒例のイベントになるとは思いもしなかった。今年はピッチから離れた曲がメインになるので、これまでとは少々毛色が変わるのだろうが、あのメンバーの歌が聴けるだけで十分に楽しみだ。


 それにしても、昨年同様に8月は色々と忙しい。
 先週は「TBSアニメフェスタ」に行ったし、来週は関西方面に出かける予定がある。昨年のように4週連続の遠出でないだけマシだが、それでも家に帰ってきてから感じる疲れで、歳を取った事を実感してしまう。

 そんなわけで、早く観たいと思っていた映画「河童とクゥの夏休み」も、昨日名古屋駅前に出かけて、ようやく観る事が出来た。原恵一監督の持ち味が十分に発揮された作品だと思う。いずれ、じっくりと感想を書きたい。
 しかし、EDのスタッフロールで「ネルケプランニング」の名前を見た時には驚いた。シンエイ動画とネルケの組み合わせは、今までに無かったのではないか。「マイメロ」に出ているような、いわゆる「ネルケ声優」がいなかったので、観ている途中は全く気が付かなかった。


 と言ったところで、そろそろ時間切れ。出発の準備をしなければ。
 今回の東京旅行記や、ためてしまっている「鬼太郎」の感想なども、帰ってきてから書く予定。8月に入って、決して時間がないわけでもないのにブログがあまり更新できない。我ながら、実に不思議だ。
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TBSアニメフェスタ2007感想

 11日に開催された「TBSアニメフェスタ」の一日目に行ってきた。
 以前から興味を持っていたイベントだったが、昔は東海地区であまりTBS製作のアニメが放映されていなかったので、わざわざ東京まで行く気にはなれなかった。しかし、昨年10月以降は東海地区のTBS系列局・CBCでも地上波アニメに関しては全て放映されているので、ようやく行ってみる気になったのだ。

 イベントは、14時から20時30分まで途中休憩を含めて6時間半にもわたる長丁場だった。最初から最後まで全ての内容を書こうとしても、気分的にだれるだろうから、個人的に好きな作品や、印象に残った作品について記しておく。



・オープニング

 司会役のTBS・向井政生アナが登場。この人の事はよく知らなかったのだが、後からTBSではアニメ好きで有名な人とわかって納得した。単に仕事と言うだけでなく、各作品をきちんと観て、作品をわかった上で喋っている事がわかる司会ぶりだった。



・「怪物王女」
 出演:川澄綾子、大浦冬華、河原木志穂、能登麻美子、清水愛、森永理科

 全員、浴衣姿で登場。昨年の川澄綾子に合わせたらしい。メインキャストがほぼ揃っていたが、リザ役の甲斐田裕子がいなかったのは、ちょっと残念。

 最初は自己紹介と役の感想など。川澄綾子によると、姫は「ドS」、森永理科は「ふが」しかセリフのないフランシスカ役を「おいしい仕事」と言っていて、笑ってしまった。同様にセリフは「ふが」のみのフランドル役・河原木志穂は、自分なりに「ふが」にバリエーションを作ろうとしたら「余計な事はしないで下さい」と言われたらしい。
 続いて、姫・ヒロ・フランドル組と令裡・シャーウッド・フランシスカ組に分かれて、公式サイトで行われた人気投票でどのキャラが1位~10位に入ったかを当てるゲームが行われた。低い順位ほど点が高いので、なるべく低順位のキャラを当てた方が勝てる言う趣向。蛹田院長や半漁人の村長などの微妙なキャラクターもランク入りしており、特に後者はなぜか5位と高順位だった。
 ゲームは姫チームのリードで進んだが、最後に得点二倍でシャーウッドチームが逆転勝利。両チームとも、回答を相談している時に「この順位はきっと組織票だよ」とか、「紗和々さんはもっと順位高いよ、巨乳だから」などと聞こえてきて面白かった。
 ちなみに、ゲームは最後の一発逆転でシャーウッド組が勝利、賞品に紗和々さんが入れるのと同じ紅茶を貰っていた。

 ゲームの後は声優陣が退場。OP主題歌を歌う美郷あきが登場して、ミニライブが行われた。生で聴く「BLOOD QUEEN」は迫力があっていい。欲を言えばEDも聞きたかったが、残念ながら今回アリプロは登場しなかった。

 その後、TBSでは今週放映予定の第19話が先行上映された。
 CBC(およびKBS京都とBS-i)ではまだ第16話までしか放映されていないので、私にとっては2話飛ばされた形になったが、第17話・第18話ともにアニメオリジナルの単発エピソードなので、話の繋がりがわからないと言った不都合はなかった。
 普段は地上波で観ているので、16:9画面は新鮮だった。また、ノンテロップ版EDを観る事が出来たのも嬉しい。あのEDアニメは結構好きなので、一度ノンテロップでじっくり観たいと思っていた。本作はDVD未発売なので、もしかしたらノンテロップEDは今回が初公開なのだろうか。



・「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」
 出演:平松晶子、玉川紗己子

 10月からの新番組。「逮捕」の30分番組としてはテレビシリーズ第3期となる。
 アニメでの展開もすっかり長期にわたっているせいか、トーク中には「今は「逮捕」を観ていない人もいるんじゃないんですか」と、現在の知名度を危惧する発言もあったが、玉川紗己子の「(現実では)足ブレーキはしません」発言に会場はしっかり反応していたので、会場の多くの人が、原作やこれまでのアニメ版を知っていると思われる。

 トークに続いて、第1話が先行上映された。OP・EDは付いておらず、本編のみ。
 メインキャラのキャストは同じなので、さすがに安心感がある。その反面、やはり続投となった中嶋敦子のキャラデザインは、これまで以上に藤島絵からかけ離れたイメージになってしまっており、こちらは違和感があった。
 ストーリーはかなり無茶な展開で、さすがに高橋ナツコ大先生がシリーズ構成を務めているだけの事はあると思ってしまった。

 なお、放送局はTBSとBS-iしか発表されなかった。これまで土曜17時30分枠で放送していたTBSも、今回は深夜枠での放送に決まった。CBCで放映するかどうかはわからないが、やるとしたら、1期・2期と同じく深夜枠だろうか。



・「Venus Versus Virus」
 出演:高垣彩陽、茅原実里

 最終2話のインパクトで今年最初の偉大なネタアニメとなった作品。それ故に、今回個人的にはかなり楽しみだった。
 声優のトークでシリーズ終盤の展開、特に最終回にについてぜひ触れて欲しいと思っていたのだが、製作側も開き直ったらしく、今回はルチアとスミレの二人がラジオ番組を行う設定のネタトークが繰り広げられた。お便りコーナーでDVDの露骨な宣伝が入り、「最終回までの展開は素晴らしくて…」などと読み上げられていたのには笑ってしまった。

 その後は、妖精帝国とRirykaによるOP・ED主題歌のミニライブ。妖精帝国の実物は初めて見たが、非常に怪しげな雰囲気がいい味を出していた。ただ、演奏の方が一度出だしでミスって曲が切れてしまい、テンポが削がれたのは残念。OPの「Bravin' Bad Brew」も、改めて聴くと、本編が「あんなこと」になってしまったのが悔やまれる名曲だと思う。

 これで終わりかと思ったら、高垣彩陽と茅原実里が再登場して、挨拶をした。
 まだまだ新人の高垣彩陽はイベントに慣れておらず、非常に緊張している様子だった。横で茅原実里がフォローする様子を見ていると、本編での二人と立場がまるっきり逆で面白かった。



・「ひだまりスケッチ」
 出演:阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、蒼樹うめ

 最初の声優入場では、なぜか阿澄佳奈を除いた4人で登場して、何事もなかったかのようにスタート。その後、遅れて会場左サイドより阿澄佳奈が登場したが、4人は「阿澄さんに似ていますね、ファンですか?」などと存在を無視。しばらくやりとりがあって、ようやく5人揃っての本当のスタートとなった。
 これは、最初から予定されていたネタだったようで、阿澄佳奈以外の4人は「うまく無視できるか不安だった」そうだが、実際には素晴らしい無視っぷりだった。

 その後、出演声優4人により、吹き出しが空白になっている「ひだまり」4コマにセリフを入れて、実際に4人で演じる企画が行われた。使われた4コマは、メインキャラ4人がそれぞれ別人のお面をかぶっている設定で、初見では少々わかりにくかった。そのせいか、最初の方は会場の反応がイマイチだった。
 蒼樹うめ先生が選んだ最優秀賞は後藤邑子で、各人がそれぞれアニメキャラの決めゼリフを言い、最後にヒロさんのお面をかぶった宮子が「ともだち」と言ったところで本物のヒロさんが「やめてー!」と止めると言うネタ。要するに「おぼっちゃまくん」の茶魔の“あのセリフ”を言おうとしたのだと思われるが、「ともだち」までで切ったため少しわかりにくかった感じだ。
 それにしても、「アニメキャラの決めゼリフ」をネタにして、このセリフが出てくるあたりで後藤さんの年齢を感じさせられてしまうが、これ以上の喋りすぎは命に関わりそうなので、止めておこう。

 続いて、10月放映予定の特別編前編が先行上映された。サブタイトルに「8月11日」と入っており、まさにこの日にぴったりだ。
 内容はテレビシリーズと同様に、よくも悪くも新房テイストが全開で小ネタがたくさん仕込まれていて、これまでの上映作品中では会場の反応が一番大きかった。作中のテレビ番組に糸色望先生とベホイミっぽい人が登場しているが、前者は声を神谷浩史があてると言う念の入れよう。ちなみに、ベホイミっぽいキャラの声は斎藤千和。二人とも新房アニメの常連だから、「やっぱり出てきたか」という感じだ。
 小ネタ満載な点も含めて、テレビシリーズから作品のイメージは変わっておらず、かなり面白かった。多分CBCで放映される事はないだろうが、今回上映された前編だけでDVDを買ってもいいと思える出来だった。
 なお、OP「スケッチスイッチ」とED「芽生えドライブ」は変わっていないが、歌詞は2番に変更されており、さらにOPアニメは結構色々と差しかえられている。そのため、OPが流れた時点で既に会場はかなり盛り上がっていた。

 特別編上映の後に声優陣が再登場して、これで終わり…と思ったら、うめ先生のリクエストで4人による「スケッチスイッチ」ミニライブに突入。会場の盛り上がりは最高潮に達して、特に1階席は多くの人が立ち上がり、ペンライトを振ったり飛んだりしていた。個人的にも、この「ひだまりスケッチ」パートが一番面白かった。
 それにしても、うめ先生は小さくて可愛らしい。最初に登場した時も、声優陣に混じって全然違和感がなかった。まあ、実際に原作者でありながら番組のレギュラー声優でもあったわけですが。



・「CLANNAD」
 出演:中原麻衣、広橋涼、神田朱未、野中藍、能登麻美子、井上喜久子

 本イベントのトリを飾った作品。声優陣による作品見どころやキャラクターの紹介などが行われたが、「Kanon」同様にBS-iのみの放映だと思っていたので、正直なところ「どうせ観られないから、期待してもしかたないな」と、醒めた気分だった。
 しかし、トーク終了後に向井アナから「放映日時が決定しました。地上波です!」と、TBS・MBS・CBCでの放映が発表されると現金なもので、俄然楽しみになってきた。今回の新作発表の中では、本作の地上波放映は隠し玉だったのだろう。公式サイトのURLも、これまで"bs-i"となっていた部分が13日より"tbs"に変更されると告知されていた。

 そして、第1話の先行上映も行われた。原作はプレイした事がないが、アニメは丁寧な作りで、かなり期待できそうだ。特に、古河家の描写とEDの「だんご大家族」が面白かった。EDと言えば、声の出演で「白石稔」の名前が出た時に会場が反応していたのには笑ってしまった。
 今回の先行上映は16:9だったが、地上波はおそらくサイドカット4:3放映になってしまうのだろう。その点は残念だが、地上波で観られるのだから贅沢は言っていられないか。




 以上、ある程度絞って書いたつもりだが、結構長文になってしまった。
 全体としては、思っていた以上に楽しめたイベントで、わざわざ東京まで出た甲斐はあった。長丁場の割には、途中であまりだれる事が無く、あまり「長い」とは感じなかった。
 また、このように多くのアニメが出展するイベントだと、当然たくさんの声優が登場するわけで、今回初めて生で姿を見た人も多く、新鮮な気分だった。話には聞いていた井上喜久子の「17歳です」も、初めて実体験できた。

 あらためて、テレ東以外のキー局の中では、TBSが一番アニメに力を入れている事を実感した。
 報道に関する色々な問題など、TBSには気にくわないところもあるが、自ら製作に加わって多くのアニメを発信している点は評価したい。あとは、地上波のサイドカットをやめてくれれば、アニメに関して文句はないのだが。


 ちなみに、今回のイベントはあくまで「“TBS”アニメフェスタ」なので、系列局のMBS・CBCが製作したアニメの扱いはよろしくない。MBS作品はひとまとめで各30秒~1分ほどの映像が流れただけだし、CBCも「ロミオ×ジュリエット」の10分弱のダイジェスト映像のみ。
 それ故、「機動戦士ガンダムOO」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」などの話題作ですら情報は無いに等しい状態で残念だったが、系列局製作のアニメまで本格的に取り上げたら更に長丁場になるだろうから、仕方がないか。
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「ゲゲゲBOX THE MOVIES」&「おい!鬼太郎」発売

 「ゲゲゲの鬼太郎」劇場版DVD-BOX「ゲゲゲBOX THE MOVIES」が発売された。
 テレビシリーズ第3作と第4作の放映時に制作された劇場版全7作&映像特典「鬼太郎の幽霊電車」を収録している。


 私は4日に入手したが、とりあえず未見だった「おばけナイター」を観てみた。
 実は、第4作の劇場版は一本も劇場には観に行っていない。だから、テレビ放映された「大海獣」以外は観ていなかった。劇場まで行かなかったのは、第4作の放映2年目は、1年目に比べていささか惰性で視聴していたためだったと思う。

 さて、「おばけナイター」だが、丁寧につくられていてなかなか面白かった。
 人間達と野球をする妖怪が鬼太郎の仲間ばかりなので、観る側には魂を取る気はないとわかってしまい緊張感に欠ける面はあるが、冒頭のバットのために死んだ野球選手の描写は怖さが出ていたし、「1/2点」のようないいかげんな展開も「鬼太郎」らしくていい。なぜかオカマキャラになっている審判もいい味を出しているが、声が小野坂昌也なので「天元突破グレンラガン」のリーロンに聞こえてしまう。
 あとは「妖怪特急!まぼろしの汽車」と「鬼太郎の幽霊電車」が残っているが、もったいなくてすぐに観る気になれない。

 また、第3作からは、とりあえず劇場版第1作を観返した。
 「妖怪軍団」の南方妖怪にチンポが加わった作品であり、今観返しても三連チンポのインパクトは強い。ただ、個人的には原作のすっとぼけたマヌケなチンポが好きなので、アニメ版なら第4作「大海獣」のチンポの方が好みだ。
 第3作の劇場版は、いずれも何度も観ていて愛着がある作品ばかり。特に「激突!異次元妖怪の大反乱」のねずみ男とカロリーヌちゃんには泣ける。「異次元妖怪」は一番の長尺だし、いずれじっくりと観返したい。
 そう言えば、映画より後に原作の「朧車」を読んで、原作版カロリーヌには衝撃を受けた事も、いい思い出(?)だ。

 「鬼太郎」BOXではお馴染みの付属ブックレットは、今回もスタッフインタビューや原画担当者リスト(第4作のみ)など充実していて読み応えがある。大海獣を表紙に持ってきて、ブックレットの題を「ないしょの話」としているのも洒落ている。


 内容的には文句のないBOXだが、テレビシリーズとは違ってジャケットが普通のトールケースになっているため、並べると小ささが目立ってしまう。比較すると、こんな感じ(↓)だ。





 この点を除けば、BOXデザイン自体はテレビシリーズとも同じパターンを踏襲しているので、サイズが不揃いになってしまった点だけは残念だ。もし、テレビ版と同じケースにすると1冊で収まってしまうため、BOXが薄くなりすぎるという問題があったのかもしれないが。



 そして、鬼太郎関係ではもうひとつ、テレビシリーズ第3作の資料本「おい!鬼太郎 甦るゲゲゲの鬼太郎 80's」も、発売された。





 大人気を博したテレビアニメの資料本なのだから簡単に手に入ると思っていたのだが、なぜかなかなか見つからず、名古屋駅前の大きな書店やアニメイトなど5軒くらいを回って、ようやく見つける事が出来た。
 発売元のメディアボーイが、どちらかというとマイナーな出版社だからなのだろうか。

 内容としては、スタッフインタビューと全話の設定資料が豊富に掲載されており、非常に読み応えがある。特に、作画担当者のコメントは興味深いものが多い。また、「月刊アニメージュ」放映予定欄に掲載された横山賢二プロデューサーのコラムが再録されているのもありがたい。
 この本と、DVD-BOXのブックレットの2冊で、第3期の主な資料は網羅していると言えると思う。


 次は、11月に第4作のDVD-BOXが発売される。
 こちらは、資料が集まりすぎてブックレットだけでは収まりきらず、DVDに静止画収録までするそうなので、大いに期待できる。それに、スタッフインタビューも充実していそうなので、これも含めて大いに楽しみだ。
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日本映画専門chで手塚アニメ集中放送

 本日、8月1日よりCSの日本映画専門チャンネルで、「夏休み!まるごと手治虫アニメシアター」と題した企画が始まった。
 手塚治虫原作によるアニメを8月中に集中放送する企画で、月~土曜の帯放送でテレビシリーズ5作と、8月26日に「24時間テレビ」で放送されたスペシャルアニメ8作が放送される。

 テレビシリーズのラインナップは、


 ・どろろ 全26話(第14話より「どろろと百鬼丸」)
 ・鉄腕アトム(1980年版) 全52話
 ・ワンサくん 全26話
 ・ふしぎなメルモ リニューアル 全26話
 ・海のトリトン 全27話


以上の5作品。
 このうち、未見の「ワンサくん」「海のトリトン」と、本放送を観ていたはずだがほとんど記憶にない「鉄腕アトム」を目当てに、今月だけ日本映画専門チャンネルに加入した。525円でテレビシリーズ3作・計105話を捕獲できるのだから安いものだ。

 ちなみに、「どろろ」はDVD-BOXを持っているので録画必要なし、「ふしぎなメルモ」はリニューアル版のため、スルー。「メルモ」リニューアル版は以前にキッズステーションで第1話だけを観たが、声優と主題歌の歌手・アレンジの変更で別作品のようになっていて、がっかりした。
 「メルモ」については、DVDの副音声にオリジナル版の音声が収録される予定があったので期待していたのだが、結局リニューアル版のみのDVDになった。また、リニューアル版が作られてからは、オリジナル版の再放送は全く行われていない。小学生の時に再放送で観たオリジナル版に愛着があるので、なんとか復活させて欲しいものだ。


 ちょっと話がそれたが、今日は第1回の放送があったので、とりあえずOP・EDをざっと観てみた。
 「鉄腕アトム」は、一応本放送を観ていただけに、OPは懐かしい感じがした。そして、EDでは「脚本 手塚治虫」「原画 手塚治虫(他8名)」「メインキャラクター 手塚治虫」「絵コンテ 手塚治虫」「演出 手塚治虫 安濃高志」と、第1話は全面的に手塚先生が参加していて力の入れようがうかがわれたが、スタッフクレジットだけでお腹いっぱいになった感じだ。
 それにしても、「アトム」のEDクレジットは声優名のミスが多い。第1話だけで、×横山啓子→○横沢啓子、×勝田直樹→○龍田直樹、×尾良有作→○屋良有作と、3人も間違っている。おそらく本放送からこうだったのだろうが、これは修正せずに問題はないのだろうか。今となっては味のあるミスなので、このままの方がありがたいが。

 次に、「ワンサくん」。
 EDの歌詞に、現在では問題とされそうな単語があるので、どうなるのかが気になっていたが、見事にその部分だけ音声がカットされた。番組終了後には「一部音声カットしている部分がございましたが、現在入手可能な放送素材でお送りしました」と断りがあるし、「どろろ」を放送する局が自主規制をするとも思えないので、版権元による判断なのだろう。
 「ワンサくん」は旧・虫プロ最後の作品だが、現在の権利は瑞鷹にあるため、コロムビアの「手塚治虫アニメワールド」シリーズではDVDが出されなかった。作品の権利が虫プロにあれば、音声カットもなかっただろう。
 しかし、音声カットはともかくとして、OP・EDは犬たちが面白く描かれていて、なかなかよかった。本編を観るのも楽しみだ。

 最後に「海のトリトン」。
 何度か再放送に接する機会はあったが、原作と全然違う内容だと聞いていたため、何となく敬遠していた作品。しかし、富野喜幸(当時の名義)の事実上初監督作品という点で興味があったので、最近は機会があれば観てみようと思っていた。
 本放送では、当初OPアニメが間に合わずにOPとEDが逆に使われていたそうだが、今回の放送は第1話からOPが「GO!GO!トリトン」、EDが「海のトリトン」になっている。再放送などを経て素材のフォーマットが統一されてしまったようだが、残念だ。
 また、次回予告は家庭用ビデオの録画並みに画質が悪い。番組終了後に「放送素材の状態により、一部お見苦しい点、お聞き苦しい点がございました」と断りがあるが、それにしても見苦しすぎる。本作はLDやDVDも出ているが、こちらではどんな状態なのか気になるところだ。
 ただ、状態が悪いからと言って予告をカットするよりは、きちんと放送してくれた方がありがたいのは言うまでもない。その点では、テレ朝チャンネルのシンエイアニメシアターよりはよっぽどマシだ。


 今回の企画では、日曜日を除き毎日2話(「アトム」は4話)ずつ放送されるので、半月で全話が揃ってしまう。ほぼ毎日、録画をDVD-RAMに移す事になりそうだ。
 次は、東映動画制作の「ミクロイドS」と「ジェッターマルス」も、どこかで放送してくれないものだろうか。これらの作品も、ほぼ観た事がないだけに、気になっている。
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