2022年の終わりに

 今年も、もうすぐ終わり。
 例年のように一年を振り返ろうと思うのだが、今年はなんと言っても藤子不二雄A先生が亡くなられたことが最大級にショックな出来事だった。藤子ファンとして、これほど悲しいことはない。
 もちろん、A先生のお年を考えると、いずれはと覚悟しなければいけないことではあったが、それがこんなに突然にやってくるとは思いもしなかった。

 私は藤子ファンとしてこのブログに追悼文を書いたし、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」の会誌にも、こことは異なる内容の追悼文を載せてもらった。
 残念だったのは、仕事の都合でどうしてもお別れの会に行けなかったことだ。A先生を悼む気持ちはもちろんだが、自分の気持ちにある種の整理を付ける意味でも、参加したかった。平日だったのが大きい。もしかしたら、私の他にも参加したくてできなかった人はいたのではないだろうか。
 A先生が亡くなられてから、あっという間に時が過ぎた気がする。テレビではNHKがいくつかの追悼番組を流したが、それ以外の局がほとんど追悼番組をやっていないのは残念だ。特に、テレビ朝日はあれほど世話になっておきながら、CSのテレ朝チャンネルで追悼特番を組んだのみで、地上波では音沙汰なしだ。
 各種雑誌でもA先生の記事はたくさん掲載されたが、特集と言える内容だったのは『昭和50年男』と『北國文華』くらいか。小学館はあれほど世話になっておきながら、以下くどいので略。
 非商業出版の同人誌においては、先述の「ネオ・ユートピア」会誌と「パラレルソレイユ」の最新号でA先生の追悼特集が組まれ、それぞれに読み応えのある内容だった。商業誌でできない内容もあるので、意義のあることだったと思う。
 なんとか、今後も藤子不二雄A作品が読み継がれていけばと思うが、A先生に限らず、現役で活動していない「昔の漫画家」の作品を今の読者が手にとるかとなると、なかなか厳しい面もあるのだろう。不完全な状態で出ている各種単行本も、完全版が出版されれば嬉しいのだが。特に『魔太郎がくる!!』あたりは何とかして欲しいところだ。
 ともかく、一ファンの立場としてはこれからも藤子A作品を読んで、応援していくだけだ。

 今年は、藤子不二雄A先生以外にもいろいろな方が亡くなられた。
 いちいちお名前を挙げることは控えるが、いちばん最近と言うことで、水木一郎アニキの訃報は特に衝撃的ではあった。私の母と変わらない年齢なので、まだまだ活躍していただきたかった。
 生きていればいつかはこういう別れもあるが、やはり寂しいものだ。

 アニメ関連では、面白い作品にはいくつも巡り会うことができて、その点では幸いだった。
 ただ、個人的にアニメ関連で今年いちばんのニュースは、ようやく『疾風!アイアンリーガー』のBD-BOX化が決定したことだ。この作品はLDで全話揃えてしまっていたが故にDVD-BOXにはあえて手を出さず、そのうちBDが主流となってからは10年以上もBD化を待ち望んでいたのだ。まさに、待望の発売決定だ。
 テレビシリーズ全52話+OVA全5話+特典映像と、けっこう話数が多いので、最近多くなってきている「SD画質で1枚のディスクに話数を詰め込みました」な、なんちゃってBD-BOX化だったらどうしようと思っていたが、今回はちゃんと2K画質でディスク枚数は8枚なので、画質にも期待できる。ライトニングクラッシュやスーパーノヴァが高画質で観られるのだから、来年3月の発売が本当に楽しみだ。

 ここには書かないが、今年は個人的にもいろいろあって、激動の一年だった。
 来年に向けての課題もいろいろあって、ひとつずつ乗り越えていかねばならない。とにかく、やれるだけのことはやろう。と、言うわけで、今年一年ありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。
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