2005年を振り返る

 いよいよ今年も終わり。この一年間、本当に色々な事があった。

 趣味関係では、「ドラえもん」にとって、特に激動の一年だったと言えるだろう。アニメは4月にとうとうリニューアルが実行されてスタッフ・キャストが交代、新シリーズ開始。原作では9年ぶりに「てんとう虫コミックス」として新刊「ドラえもん プラス」が刊行(現在4巻まで)。さらに、ぴっかぴかコミックスでは初期の幼年向け未収録作品を集めた「カラー版 ドラえもん」も出た。
 アニメのリニューアルについては賛否両論色々あるだろうが、少なくとも私のような原作寄りのファンにとっては、新刊ラッシュで大変嬉しい状態だった。

 「ドラえもん」以外の藤子関係では、「モッコロくん」初単行本化、「藤子不二雄Aランド」完結などが、今年の大きなニュースと言えるだろう。90年代終わりから21世紀初めの数年間、入手容易な藤子作品の単行本が、かなり限られてしまって寂しい状況が続いていたが、Aランドやぴっかぴかコミックスなどの発刊によって、ここ2,3年でかなり改善されたと思う。来年には「ミス・ドラキュラ」の復刊も予定されており、今後の新刊も楽しみだ。


 また、個人的な事を書かせていただくと、今年はこれまでよりも東京へ行く機会が、かなり多くなった。
 昨年までは、せいぜい夏・冬のコミケと映画ドラえもんのオールナイト程度だったが、今年は他に「芝山努監督感謝祭」「その翌週の某藤子イベント」「Voice in the Live」「特別トークショー『藤子不二雄Aと語る』」など、主に藤子関係のイベントで、何度も東京に行く事となった。
 ここ一年くらいで、イベントに参加出来るチャンスを大切にしたいと考えるようになって、興味が惹かれるものは可能な限り参加するようにしてきた結果だが、どのイベントも私にとっては非常に有意義なものだった。特に、初めての体験だった声優ライブ「Voice in the Live」は、印象が強い。また、ぜひ同じメンバーでおこなって欲しいものだ。

 ともかく、色々なところに出かけたおかげで、貴重な体験や、新しい人との出会いもあり、なかなか充実した一年だった。来年も、また新しい出会いがある事を楽しみにしたい。


 この記事をもって、今年の「はなバルーンblog」更新は終わりとなる。今年一年、おつき合いいただいた皆さんには、あらためて御礼を申し上げます。ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。
 それでは、良いお年を。
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2005年最後の東京旅行

 昨年と同様に、29・30日は東京へ行って来た。言うまでもなく目当ては冬コミだ。
 学生時代は、主に予算の都合で夏・冬の両方に参加する事はできなかったが、働き始めてようやく冬にも行けるようになった。冬は両日とも参加できるので、気になるサークルはすべて回ることが出来る分、ありがたい。ただし、正月には実家に帰るので、年末年始ほとんど外へ出っぱなしになり、体力的にちょっときつくはあるのだが。

 前置きが長くなったが、今回も色々とあったので、二日分の旅行記を書いておく。



●12月29日(木)

 例によって、ムーンライトながらで到着。11時半頃まで秋葉原で時間を潰して、12時半にビックサイト到着した。
 コミケに参加し始めた頃は、開場前の行列もコミケの一部だと思って、朝6時頃から並んだ時期もあったが、最近は入場規制が解かれるのが早くなったし、そもそも行列して早く入らなければ手に入らないような本で、特に欲しいものがないので、わざわざ並ぶ気にはならない。ここ2,3年、午前中は適当に時間をつぶしている。

 さて、今回はまず企業ブースで、ANIPLEX「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」のイベントを見物した。「はれときどきぶた」のナベシン×浦沢義雄コンビの新作とあって、1月新番組の中ではかなり期待しているので、イベントも楽しみにしていたが、少々会場への到着が遅かったため、すでにかなりの人だかりが出来ており、肝心のトークはほとんど聞くことが出来なかった。
 しかし、最後に演奏された主題歌はなかなかノリのいい曲だったので、面白いミュージカルアニメが期待できそうだ。なお、当然ながら監督のナベシンご本人も登場していた。そもそも、監督自身サークル参加でコミケに来ているのだから、出演して当たり前なのだが。

 イベント終了後は企業ブースを一通り回って、タダで貰えるグッズやチラシ類を回収した。14時からの「銀盤カレイドスコープ」イベントも気になったのだが、時間に余裕がなかったし、ますます会場の混雑がひどくなっていたので、西2へと向かった。

 西2では、まず「ネオ・ユートピア」へ行って挨拶し、会誌最新41号を貰った。今回は、アニメドラレビューなど、私の文章が結構載っており、あらためて印刷物として見ると結構恥ずかしい。A先生特集の別冊「藤子不二雄A ALLWORKS」は売れ行き良好で、既に第2刷となっていた。それを見せていただいたところ、初版で気になっていたミスが直っていたので、一安心した。
 その後は、チェック予定のサークルを一通り廻って、新刊を購入。そして東へ移動して、こちらも一通り巡回した。


 16時、冬コミ一日目終了。その後は「らくがきじゅう」で告知していた小オフ会参加の方々と合流して、上野へと向かった。今回の参加者はケデラッタさん、あるばたいんさん、Annabel Leeさん、Hさん(一応イニシャルにしておきます)、それに私の5名。年末の忙しい時期にしては集まった方だろう。初対面の方はいなかったが、あるばたいんさんとお会いするのは久しぶりだった。

 まずは、2時間ほど飲み屋に入って藤子話。普段も掲示板やメールでやりとりはしているが、直接顔を合わせると、ネットでは書けないor書きづらい事も色々と話す事が出来るし、話がどんどんと広がっていく。これは、オフ会ならではの楽しさだろう。それに、内容的にネット上では差し障りのある話題であっても、気にせず話すことが出来る。これも、刺激的だ。
 飲み屋を出てからは、カラオケに移動した。初っ端から「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」と、「ぱにぽにだっしゅ!」OP三連発でスタート。私が入れたわけではないが、ついつい全部歌ってしまった。ともかく、ここで方向性が決まって、今回は主に今年の新曲がメインとなった。憶えている曲を羅列すると、「オトメロディー」「いちごコンプリート」「おしえてほしいぞぉ、師匠」「Love Love! Chuっ Chuっ!」「Dream☆Wing」「SUPER LOVE」など。
 これらの曲を歌ったり聴いたりして思ったが、アニメソングは、まだまだ大丈夫だろう。この前の「ドラえもん」の主題歌の話題で取り上げたようなタイアップ曲が増えているのも事実だが、その一方できちんと作品に合わせた正真正銘の「主題歌」だって、たくさん生まれているのだ。
 なお、一応「らくがきじゅう」のオフ会なので、もちろん藤子系の曲も歌った。曲目は「少年期」「さよならにさよなら」「ポケットの中に」「ゆかいな大脱走」など。「ハグしちゃお」も既に配信されていたが、すっかり忘れていた。

 こんな感じでカラオケも終わって、オフ会は終了。今年一年の締めくくりにふさわしい、楽しい時間だった。参加された皆さん、ありがとうございました。




●12月30日(金)

 前日同様、12時半頃にビックサイト到着。この日は、目当てのサークルの配置がかなり偏っていたので、東・西共に行動範囲はあまり広くなかった。よって、昼過ぎから廻っても、問題なく目当ての本を手に入れる事が出来た。

 なお、会場では藤子ファンの知人二人と遭遇した。昨日のオフ会に参加された方とはまた別で、お一人は、先日のA先生トークショーでご一緒したNさん。この方は、ご自分で本を出されていた。もうお一人は、9月の富山ツアーの時に車でご一緒したNさん(その2)。この方からは、先日大阪で開催された関西藤子ファン懇親会の様子などをお聞きすることが出来た。

 この日は、15時頃に会場を出た。この時すでに、りんかい線の駅は混雑しており、おそらく16時になったらもっと大変な事になっていただろう。駅前には「メイドと一緒に秋葉原直行バス」なとど言うものまで出ていたが、うっかり乗ってしまったら、いい晒し者だ。

 この後、夜までJRの都区内パスを使って、古書店を廻った。既にカバンは同人誌で一杯だったが、せっかく上京しているのだからと思って手当たり次第に本を買ってしまい、本当にカバンがパンパンに膨らんでしまった。今回の機会を逃すとなかなか見つからないと言うほどの本でなくても、つい調子に乗って買ってしまう。困ったものだ。

 そして、帰宅となった。もちろん、ムーンライトながらを利用。今回、行きはすぐに眠る事が出来たのだが、帰りはなかなか寝付けず、うとうととした中途半端な状態で家まで戻ってしまった。当然、ひどい睡眠不足となり、帰宅してから昼過ぎまで寝てしまった。

 そんな訳で、この文章は大まかな下書きだけを12月31日に書き、清書は元旦に実家で行った。気分は正月モードになっているので少々書きにくかったが、こうして2005年最後の東京旅行は終わった。
 思えば、2005年は東京によく出かけた。その件については、2005年を振り返るの記事中でも触れているが、なかなか充実した一年だったと思う。2006年も、新たな出会いに期待したい。
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「ドラえもん」の主題歌について(3)

 思いがけず続いてしまったこの話題も、今回で終わり。

 と言っても、主題歌タイアップ自体に対する私の考えは、前回の終わりの方で、ほぼ書いてしまった。今回は、その補足的な内容として、ずっと気になっている点に触れておく。
 それは、映画「のび太と翼の勇者たち」以降ずっと続いている、歌手の声優ゲスト出演の事だ。一体、どんな効果を期待して行われているのか、未だにさっぱり分からない。映画を観た限りでは、演技力で起用されたとは思えないし、演技は下手でも声質がキャラクターにぴったりと言うわけでもない。適当な役に当てはめているだけだ。

 これが、「のび太とふしぎ風使い」のゆずのような単なる脇役ならば、話題づくりのお遊び企画だろうと理解できるが、「のび太と翼の勇者たち」のツバクロウ(声:知念里奈)や、「のび太のワンニャン時空伝」のチーコ(声:島谷ひとみ)のように比較的重要なキャラを演じている場合もある。これらのキャラは、セリフも多くて演技力が要求されるので、誰が声をあてるかが映画の出来に影響するはずだ。それを、声優としては素人である主題歌歌手に演じさせる意図が分からない。
 ツバクロウは、無理矢理少年っぽい声を出そうとして変な声になっており、聴くに堪えなかったし、チーコにしても、演技自体はそんなに悪くはなかったが、別に登場するシャミー(声:かないみか)が「YUME日和」を島谷ひとみの声で歌っているせいで、ややこしくなっていた。さすがに島谷ひとみにシャミー役は任せられなかったのだろうが、そこまでして歌手を出演させる必要があったのだろうか。

 今年、メインスタッフが入れ替わってアニメ「ドラえもん」がリニューアルされたが、来年の「のび太の恐竜2006」でも、やはり主題歌を歌うスキマスイッチのゲスト出演を検討していると言う。結局、この方針が続いているという事は、監督などの現場スタッフではなく、もっと上の方で歌手を出演させたがっている人がいると言う事なのだろう。リニューアルでアニメドラのイメージが一新されて、映画も一年休むことで制作期間をたっぷりと取って作られているのに、このような悪習を引きずっていては、台無しだ。

 現在、「ドラえもん」という作品自体、単なる漫画・アニメの枠に留まらない巨大な作品になってしまっているが、だからこそ「ドラえもん」を引っ張っていく人たちには、目先の話題づくりにこだわらず、これからもずっと「ドラえもん」が作品として生き続けていくような方針で、盛り上げていくようにしていただきたい。タイアップなら、主題歌を流すだけで十分だろう。まあ、個人的には、しなくてすむならタイアップ自体無くてもいいと思っているのだが。


 以上、3回に渡って書き続けたが、どうもまとまりの無い文章になってしまった。1回目を書いた時に、全体の流れはほぼ出来ていたのだが、2・3回目でかなり内容が変わってしまった。
 ところで、そもそもこの文章を書くきっかけは「ハグしちゃお」「ドラえもん☆ミニアルバム」の購入だったのだが、考えてみるとこのCDの感想を書いていなかった。

 「ハグしちゃお」は、フルサイズもテレビサイズと特に大きく印象は変わらない。やはり歌詞に「ドラえもん」とは入っていない点は残念だが、あらためてフルサイズを聴いても、軽快なテンポで、なかなかいい曲だ。
 「ドラえもん☆ミニアルバム」は、全6曲収録。どの曲も、新世代ドラの歌としてふさわしい曲だと思う。特に「のび太くん0点」は、のび太の情けなさが良く出ている。今回は、ドラが5曲、のび太が1曲歌っているので、しずか・ジャイアン・スネ夫の曲も入れた第2弾を出して欲しい。
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「ドラえもん」の主題歌について(2)

 前回の「「ドラえもん」の主題歌について(1)」の続き。前回は、主に映画における「ドラえもん」の主題歌タイアップについて書いたが、今回はテレビ版を取り上げる。

 テレビでは1995年以降、OP「ドラえもんのうた」(山野さと子)、ED「ぼくドラえもん2112」(大山のぶ代、こおろぎ'73)の体制が長らく続き、このまま永遠に歌が変わらないのではと心配した事さえあったが、2002年秋にOP「ドラえもんのうた」(東京プリン)、ED「またあえる日まで」(ゆず)に変更された。
 その後も、OPについては曲は「ドラえもんのうた」のままで、渡辺美里、AJIと短期間で歌手が交代したが、これはタイアップと言うよりは、色々な歌手に「ドラえもんのうた」を歌わせること自体に、話題づくりとしての狙いがあったのと思われる。事実、大山時代最後のAJI版「ドラえもんのうた」に至っては、CD化すらされておらず、テレビで流すための歌だったことが分かる。
 この、色々な歌手が異なるアレンジで「ドラえもんのうた」を歌うという企画自体は悪くなかったと思うが、個人的には、長年聴いてきた大杉久美子と山野さと子の印象があまりにも強すぎるせいか、東京プリンやAJIの男声は、しっくり来なかった。渡辺美里の力強い感じは結構面白く感じたが、アニメ本編に渡辺美里が本人役で出演するタイアップ企画のせいで、少し印象が悪くなってしまった。

 一方、EDは「またあえる日まで」以降、「タンポポの詩」「YUME日和」「ああ、いいな!」と計4曲が放送されて、そのうち「またあえる日まで」「YUME日和」の2曲は劇場版のEDとしても使われた。そして、歌詞にも特に「ドラえもん」との繋がりが見受けられず、EDは完全にタイアップ路線に入ったと考えていいだろう。
 残り2曲、「タンポポの詩」と「ああ いいな!」について述べると、前者はある程度「ドラえもん」を意識した歌詞になっており、CDも通常版とアニメ版の2種類のジャケットが用意されていたので、個人的には好印象だったが、後者は意味不明な歌詞と、無理にその歌詞に合わせた無理な展開のEDアニメが、どうしても受け入れられなかった。
 いずれにせよ、7年半もEDが固定されていたた反動のように、2002年以降は短いスパンでコロコロと曲や歌手が変わっており、長寿番組に似つかわしくない落ち着きの無さが感じさせられた。そもそも、タイアップである以上、多くの曲を流す必要があるので使用期間が短くなるのは当然なのだが、これまで長年にわたって「ぼくドラえもん2112」を聴き続けていただけに、よけいにめまぐるしく変わったように感じられたのだろう。

 結局、一口にタイアップと言っても、どんな歌手や曲とタイアップするか次第で、よい方向にも悪い方向にも転ぶのだと思う。「ドラえもん」のイメージを損なわないような歌手や曲であれば、直接「ドラえもん」との繋がりがなくても、実際に聴いてみて悪印象を受ける事はなかった。要するに、「YUME日和」まではよかったのだが、最後となった「ああ いいな!」が、思いっきり方向性を見失っていたとしか思えない曲だった事は、残念だ。

 さて、今回はここまで。2回で終わるかと思ったが、まだ書きたいことが残っているので、更に次回に続く。おそらく、次で終わるだろう。
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「ドラえもん」の主題歌について(1)

 「ドラえもん」新OPテーマ「ハグしちゃお」マキシシングルと、「ドラえもん☆ミニアルバム」を購入。歌詞で直接「ドラえもん」とは言っていない「ハグしちゃお」を、どのような扱いで売り出すかが気になっていたが、ジャケットイラストは雲の上でハグしているドラえもんと夏川りみの絵で、横にのび太たち4人もいる。絵柄から判断して、おそらく渡辺歩の描き下ろしだろう。「ハグしちゃお」は、ちゃんと「「ドラえもん」の主題歌」として売られていたので、安心させられた。

 と、ここまで書いて、このような事を心配しなければならない現状はおかしいのではないかと、あらためて思ってしまった。そもそも「主題歌」とは、

映画や劇の中で歌われる、主題と関係の深い歌、あるいは主題を表現する歌。テーマ-ソング。
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)

なのだから、心配しなくても作品と不可分であって、テレビアニメの主題歌ならば、CDはキャラクターを描いたジャケットで売り出すのが当然のはずだ。
 それなのに、「ハグしちゃお」も、先日発表された映画の主題歌についても、発表された時はまっさきに「ちゃんと「ドラえもん」らしい曲になるのだろうか」と心配してしまった。私の思考回路も、いわゆる主題歌タイアップ路線に毒されてしまっているようだ。
 アニメにおける主題歌タイアップは「ドラえもん」に限らず多くの作品で行われており、「ブラック・ジャック」のように、監督自身がはっきり「タイアップ」と言いきっている作品もある。このタイアップ自体について言いたいことは色々とあるが、ここでは「ドラえもん」に焦点を絞って話を進めたい。

 「ドラえもん」におけるタイアップ曲の歴史を振り返ってみると、映画では「のび太の南海大冒険」のED「ホットミルク」が最初だと考えられる。武田鉄矢の作詞降板後一作目となった「のび太のねじ巻き都市冒険記」のED「Love is you」からタイアップにカウントする人もいるようだが、この曲は当初CD化の予定が無く、純粋に映画「ドラえもん」のために作られた歌だったので、私個人は「ホットミルク」からと判断している。

 その後の主題歌も、武田鉄矢作詞時代とは違って、特に歌詞が内容とリンクすることもなく、明らかなタイアップ曲が続いた。例外は「のび太の太陽王伝説」の「この星のどこかで」くらいだろうか。この映画は、本当に「どの時代のどこの話なんだ」と突っ込みたくなるような作品だったので、題からして完全に「主題歌」と言える。

 なお、武田鉄矢の作詞であっても、「のび太とブリキの迷宮」の「何かいい事きっとある」は、詞が映画とが全然リンクしておらず、初めて聴いた時は、てっきり作詞者が変わったかと思ってしまったものだ。正直なところ、主題歌としては外していると思う。決して、武田鉄矢なら何でもいいと思っているわけではないのだ。
 また、1996年以前の映画では「のび太の魔界大冒険」の「風のマジカル」のみ武田鉄矢の作詞ではなく、当時アイドルだった小泉今日子が歌っていることからタイアップ曲と感じられがちだが、歌詞には作品のテーマである「魔法=マジカル」が入っており、さらに映画と同時に行われた「ドラえもんグリーンキャンペーン」を意識した部分もあり、立派な主題歌だと思う。映画を通して観れば、その事がよく分かると思うのだが、現在出ているビデオ・DVDでは曲が差し替えられており、映画館で再映の機会がない限りオリジナル版を観ることができない。これは、非常に残念だ。

 さて、まだまだこの話は続くのだが、思っていたよりも長くなりそうなので、今日はここまでにしておく。続きは、明日をご覧いただきたい。
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犬の藤子キャラが多すぎる

 いつの間にか、今年もあと10日になってしまった。
 この時期は毎年、年賀状のネタには苦労する。仕事上のつき合いなどで出す分は、オーソドックスなデザインにして、一言手書きで挨拶をを書き添える程度なのでさほど手間はかからないが、問題は藤子ファンの知人に出す分だ。
 毎年、藤子ネタを干支に絡めて書くようにしているのだが、昨年は年末があまりに忙しくて時間がなく、とうとう文章だけで誤魔化してしまった。だから、今年はちゃんと絵を入れようと思ったのだが、干支にちなんだ藤子ネタとなると、結構悩んでしまう。と言っても、ネタが思い浮かばないと言う意味ではない。その逆で、ネタの候補がありすぎて困るのだ。

 来年は戌年なので、普通に考えると藤子作品に出てきた犬の絵を描こうとなるわけだが、パッと思いつくキャラだけでも、ワンダユウ、獅子丸、バウバウ、コンポコ、ビリ犬、タカモリなど、犬もしくは犬のような外見のキャラは大勢いる。他にも、ジャイアンの飼っているムクや、「みきおとミキオ」のポンチ、「ミラ・クル・1」のワン、「宙犬トッピ」のトッピ、「狂人軍」の狂太郎など、挙げていくときりがない。

 これらの中から選ぶだけでも大変だが、ここで挙げたような有名どころのキャラだと、他の人とネタがかぶってしまう可能性が高いだろう。できれば、意表をつくようなネタを使いたので、そのような事態は避けたい。かと言って、例えば「オバQが怖がって逃げた犬」とか、あまりにもマイナーなキャラでは、意外性はあっても面白くはない。あまり有名ではないが、一目見れば「ああ、これか」と多くの人が思い出せるようなレベルのキャラが理想なのだが、なかなか難しい。

 結局、悩みに悩んだ末に「ドラえもん」に登場した、とある犬の絵を使うことにしたが、自分で見る限り、ちょっと外している気がする。個人的に印象的だったので使ってしまったが、これを見て「○○○○」の話に出てきた犬だと分かる人が、どのくらいいるだろうか。まあ、これで出してみるとしよう。

 それにしても、再来年は亥年。犬と違って、今度はネタ探しそのものに苦労しそうだ。イノシシの藤子キャラなんていただろうか。


 なお、映画「のび太の恐竜2006」主題歌決定の件について当ブログで触れていないが、私は「スキマスイッチ」を全く知らないので、曲を聴くまでは何とも書きようがないのだ。
 もちろん、主題歌歌手の声優起用などについては言いたいこともあるが、これについては年内に書く予定のリニューアル「ドラえもん」全体の感想で取り上げるつもりだ。
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12/9 ドラえもん「N・Sワッペン」ほか

 すっかり遅れてしまったが、12月9日放映分「ドラえもん」の感想。放送から一週間以上経ってしまったが、今年最後のレギュラー放送なので、一年の締めくくりとして書いておきたい。おそらく、大晦日の特番の感想をその日のうちに書くことは出来ないだろう。



「N・Sワッペン」(脚本/早川正、絵コンテ/木村哲、演出/塚田庄英、作画監督/富永貞義)

 冒頭の「ものすごい大発見」をしたジャイアンの表情が、心の底から得意げな感じが出ていて印象的だ。横で白けている三人もいい味を出している。ただ、その後の、のび太の「おくれてるなあ」は、原作に比べてあっさりしすぎていた感じで、もう少しバカにしている感じを強く出して欲しかった。

 さて、以前に「月刊アニメージュ」1980年9月号で藤子アニメ特集が掲載されたのだが、そこで藤子・F・不二雄(原作)&大山のぶ代(声優)&福富博(演出)の座談会が行われた。当時の藤本先生は「藤子不二雄」だったが、安孫子先生が旅行で不在のため、藤本先生お一人の参加となった。
 この座談会で、「アニメにした方が効果的」な場面として、F先生があげていたエピソードが、「N・Sワッペン」だったのだ。その部分を、引用してみる。

のび太がヘイのこちら側を歩いているとジャイアンがSとNでフワーッとくっついてくるわけなんですが-ふう、説明が長くなっちゃったなァ(笑)-このシーンなんか、アニメでしか出せないおかしさですよね


 これは、当然帯番組版に対するコメントだが、DVDで実物を観てみると、ヘイの両側で、走るのび太と同時に動くジャイアンとがシンクロしていて妙に笑える。確かに、これは動きのあるアニメならではの面白さだろう。

 この場面、今回はほぼ原作通りで、いきなりジャイアンが近寄ってきて、すぐのび太にくっついていた。これはこれで、テンポ良く話が進んで悪くはないが、アニメならではの見せ方という点では、帯番組版に軍配をあげたい。また、テンポという点では、全体的にだれることなく話が進み、楽しめた作品だった。

 しかし、いつも書いている気もするのだが、富永氏の絵が、どんどん大山時代に戻っていっている感じだ。特にドラえもんは、今年3月の「45年後…」とほとんど変わらないような絵だった。昔の絵のままで声が違っていると非常に違和感を覚えるので、何とかして欲しい。まだ、中村英一氏の方が、新キャラ設定に比較的近い絵になっていると思う。



「デンデンハウスは気楽だな」(脚本/与口奈津江、絵コンテ・演出/腰繁男、作画監督/富永貞義)

 「ばくだんでもこわれない」や、「ぼくの心はふかあくきずつけられたんだ」など、原作の印象的なセリフがきちんと使われていた点は嬉しかった。特に、ジャイアンの「ばかのくせに人をばかにするとはけしからん」が、そのままだったのは、個人的にポイントが高い。
 また、のび太の「デンデンハウスの歌」(勝手に命名)までが、しっかり歌われていた点も見逃せない。アニメオリジナルで続きの歌まであったが、これは脚本に書かれていたのか、録音時に即興で作ったのか、気になるところだ。この歌も含め、のび太役の大原さんも、かなりのび太に馴染んできたと思う。

 最後の方で、しずかがテストの答案を持ってきた時の驚き方は、少々大げさすぎる気がしたが、原作の味を残して映像化したという点では、おおむね上手くできていたと思う。



 さて、当ブログではほとんど触れていなかったが、「ドラドラ探検隊 謎のたまご」は、今回で終了した。結局、毎回恐竜を紹介しただけで、映画の宣伝として効果があるのかどうか、疑問に思ってしまった。
 来年からは、この1分間はどうなるのだろう。ミニシアター復活か、それとも別な形で映画の宣伝が入るのか。個人的には、年も改まることだし、そろそろEDを付けて欲しい。ミニアルバムを発売するくらいだから、妥当な曲が無いわけでもないだろう。どうしても1分のオマケを付けたいのならば、本編から30秒ずつ削ってもさほど問題があるとは思えない。ともかく、現在はOPテロップの情報量が多すぎて、非常に画面が観づらいので何とかして欲しいのだ。せっかく凝ったOPアニメーションが作られているのに、勿体ないと思う。

 こんなところで、今年のアニメ「ドラえもん」感想は、一応終わる。余裕があれば、年内にリニューアルアニメ全体の感想を書いてみたいが、現時点ではそこまでできるかどうか分からない。後は、大晦日の3時間スペシャルが残っているが、個人的には「ラジコン大海戦」が一番楽しみだ。スネ吉の声は、誰がやることになるのだろう。
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タンマウォッチの方がいいかも

 事前に分かっていたことだが、やはり今週はかなり忙しい。
 火曜・水曜あたりはまだマシだったのだが、その他は連日残業続きで、アニメの録画が更にたまってしまった。前回、「それなりに楽しみに観ている」として挙げた作品さえ、ろくに観る時間が無く、とうとうHDDレコーダーの残り録画時間がSPモードで2時間あまりとなった。

 あわてて「舞-乙HiME」6~10話と「ラムネ」5~8話をDVD-Rに焼いたが、その分をHDDから消しても、増えた容量は4時間程度で、焼け石に水だ。明日は地上波のローゼン、ふたご姫に加えてテレ朝チャンネルの猿と21エモンも録画するので、4時間分などすぐに消費してしまう。おまけに、明日も出勤なので時間が取れない。本気で「時門」が欲しくなってきた。そう言えば、時間が余った「宇宙ターザン」では来週の怪獣が出てきたが、アニメの場合はどうなるのだろう。ヤシガニ状態で来週の話が続いて、最後はコンテや原画をそのまま流したりするのだろうか。

 などと、バカバカしい事を書いているうちに、更に時間は過ぎていく。
 そう言えば、放映から一週間たったのにまだ「ドラえもん」の感想を書いていない。ここまで遅れたらパスする手もあるのだが、今年最後のレギュラー放送の感想を書かないのも、気持ち悪い。何とか、日曜日くらいまでには書きたいものだ。
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現在観ているテレビアニメ

 昨日のネタに続いて、調子に乗って、今観ているテレビアニメ一覧を公開してみる。

 本来、このような内容はプロフィールに書くべきだろうが、自サイトの自己紹介は「改訂中」のまま放置していてなかなか書き直せないし、漫画と違ってテレビアニメは3ヶ月サイクルでどんどん観ている作品が変わっていくから、「今現在の自分」を残しておくために、ここに書いておくことも多少の意味はあるだろう。

 今回は、どの程度楽しみにして観ているかランクを付けて、現在本放送が放映中の番組に限り、リストアップしてみた。



・非常に楽しみに観ている

「おねがいマイメロディ」
「ぱにぽにだっしゅ!」
「舞-乙HiME」
「銀盤カレイドスコープ」
「ラムネ」
「ローゼンメイデン トロイメント」
「ふしぎ星の☆ふたご姫」


・それなりに楽しみに観ている

「ブラック・ジャック」
「アニマル横町」
「焼きたて!!ジャぱん」
「灼眼のシャナ」
「かりん」
「地獄少女」
「IGPX」
「蟲師」
「ARIA The ANIMATION」
「ガン×ソード」


・とりあえず録画はするが優先順位は低い

「BLOOD+」
「ノエイン もうひとりの君へ」
「韋駄天翔」
「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」
「ToHeart2」



 以上、ここに挙げた作品は、基本的に毎回欠かさず観ている。なお、これに加えて「ドラえもん」も観ているが、心情的に他と同列にはし難いので、別格扱いとさせていただく。
 当然ながら、上の方が視聴優先順位が高く、色々な作品の録画がたまっている場合は、上の方で挙げた作品から観ることになる。また、上の方は録画も保存用にしている。

 ざっと挙げただけで20本あまりのアニメを観ているわけだが、先週末くらいから年末絡みで色々と忙しくなり、下の方で挙げた作品の録画がたまりがちだ。また、AT-Xで放映された単発の「カレイドスター レイラ・ハミルトン物語」や新番組「SoltyRei」第1話も、まだ観ていない。
 さらに、正月の「まんが道」一挙放送目当てで加入したチャンネルNECOでは「おねがい☆ツインズ」全13話が三日間で一挙放送されたので、これも録ってしまったし、新年はAT-Xで何本か気になる作品も始まるので、録画予約タイトル数が足りない状態になりそうだ。
 ちなみに、私が契約しているCSのチャンネルの中では、番組の視聴タイトル数はAT-Xが圧倒的に多い。このチャンネルは視聴料が高くて、またテレ東アニメ全ては放送されていない中途半端なラインナップのために、あまりよい評判を聞かないが、私にとっては、名古屋で放映されない深夜アニメほぼ全てをカバーできる上に、個人的に観たいと思っていた作品が多く放映されているので欠かせない。上で挙げたうち、「銀盤カレイドスコープ」「ガン×ソード」「ToHeart2」は、ここで観ているし、今回挙げていない旧作アニメでも多くの作品を観ている。

 文章にまとまりがなくなってしまったが、昨日・今日は、自己紹介代わりと言える内容になったと思う。つまりは、私はこの二日間で挙げたような漫画・アニメを好むような人間なのだ。
 また、私にとって漫画・アニメと言えば、当然藤子不二雄作品は外せないが、こちらは完全に別格的な存在なので、これまで通り当ブログでも、たびたび取り上げることになるだろう。
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現在進行形で読んでいる漫画

 前回ちょっと書いたのだが、10日のA先生トークショーの後、藤子ファン仲間内での飲み会があった。その中で、「今、一番夢中になっている漫画は何か」と尋ねられたのだが、私は即答できなかった。もちろん、続きを楽しみに読んでいる漫画はいくつもあるのだが、藤子作品は別として、現在は「これを読まないと生きては行けない」と思うほどに熱中している漫画が思い浮かばないのだ。

 私の場合、一年に何度か、特定の漫画にのめりこんで、その作品を毎日毎日何回も読み返す状態になるのだが、今はちょうど、その谷間の時期らしい。

 そんなわけで、特にのめり込んでいると言える漫画はないのだが、あの質問に答えられなかった事が妙に気にかかっているので、答えの代わりとして、現在私が続けて読んでいる(単行本が出たら欠かさず買っている)漫画のタイトルを手当たり次第に挙げてみたい。
 あまり漫画のタイトルばかり書いても、変に検索に引っかかりやすくなるだけなので、普段はこういう事はしないのだが、私という人間の趣味を知ってもらう意味もあるし、たまにはいいだろう。そんなわけで、以下、作者名「作品名」の形で、順不同でリストアップする。



 ・島本和彦「新 吼えろペン」
 ・ゆでたまご「キン肉マンII世 究極のタッグ編」
 ・古賀亮一「ニニンがシノブ伝」
 ・古賀亮一「新 ゲノム」
 ・犬上すくね「ういうい♥days」
 ・富樫義博「HUNTER×HUNTER」
 ・影崎由那「かりん」
 ・木尾士目「げんしけん」
 ・ばらスィー「苺ましまろ」
 ・芳崎せいむ「金魚屋古書店」
 ・宮尾 岳「並木橋通りアオバ自転車店」
 ・丸川トモヒロ「成恵の世界」
 ・宇河弘樹「朝霧の巫女」
 ・あずまきよひこ「よつばと!」



 こんなところだろうか。

 本棚を観て、目にとまる順に書いていったので、順番に意味はない。もちろん、ここに挙げたのは現在連載中で継続的に単行本が出ている作品だけなので、当然の事だが、完結作品を含めるともっと多くの漫画単行本を持っている。そもそも、藤子・手塚作品だけで確実に所有冊数は3ケタを越えているのだ。このあたりは、いずれ細かくカウントしてみたい。

 以上、今読んでいる漫画を挙げてみて、私も自分自身の趣味嗜好が少しは分かったような気がする。いわゆる青年誌の連載作品はほとんど読んでいないので、今後今まで読まなかった名作・傑作に出会えるとしたら、このあたりだろう。
 読んだことのない作品が、まだまだたくさんあると言うことは、今後の楽しみが残っているわけで、その意味では幸せなのかも知れない。
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