近所のDVDレンタル店に行ったら、新作コーナーに「まんが水戸黄門」が全巻揃いで並んでいた。
DVD-BOXが出る事は知っていたが、レンタル版もリリースされたとは、ちょっと驚いた。そして、何本か既に借りられている事に気付いて、さらに驚いた。ちゃんと、需要があったのか。
私はと言うと、久しぶりに最終回を観たくなったので、とりあえず最終巻の第15巻を借りてきた。
「まんが水戸黄門」は、中学生の頃にテレビ愛知で土曜日朝7時より再放送していた時に毎週観ていたのだが、普通の話で終わったため、翌週に別のアニメが始まってから「先週が最終回だったのか!」と気付いた事を覚えている。
最終回は、ラストシーンがみんな仲良く踊っている場面だったことだけをはっきりと覚えていたのだが、どんなストーリーだったのかは全く記憶になかったので、今回十数年ぶりに観てみて、あまりに奇天烈な内容にひっくり返りそうになった。
まず、サブタイトルは「鈍兵衛の命をかけた恋」。全然最終回らしくない。
鈍兵衛というのは黄門様一行と一緒に旅をしている犬で、人間語を喋って二足歩行もできる。これは、アニメ的な誇張表現なのかもしれないが、実際に画面を観る限りでは、人間ともきちんと会話が成立しているようだ。
「まんが水戸黄門」世界では、鈍兵衛だけでなく他の犬も喋れるようだし、黄門様も悪大名や悪代官を懲らしめるだけでなく、妖怪退治などもやっているので、現実の江戸時代とは異なる一種のパラレルワールドと考えた方がいいのだろう。
そして、「まんが水戸黄門」における黄門様最後の旅の目的地は、なんと琉球。特に目的があったわけではなく、単なる諸国漫遊の一環らしい。アニメスタッフとしても、最終回だから日本全国を一通り回らせておこうと考えていたのだろうか。
他の地方と同じような大名がいるあたり、きちんと時代考証を行っているとは思えないが、前述のように現実の歴史とは別の世界と考えておくべきか。
内容は、鈍兵衛が旅の一座の雌犬に恋をして、その犬のピンチを命懸けで救おうとする、と言う展開が一応サブタイトルから考えると本筋と思われる。しかし、鈍兵衛の恋の行方より、一座の座長のおっさん(元忍者)のものすごいアクションや、見せ物で大岩を持ち上げるためだけに力だすきを使う格さんなど、見どころ・笑い所が満載。
クライマックスの大名達との戦闘では、黄門様自身も見事な体術を披露しており、主人公の面目躍如と言ったところか。
ラストシーンは、大名達も一緒にみんなで楽しく盆踊り。
締めで、メインキャラ達が「みなさん、ごきげんよう。また、会いましょうね!」と言っており、再放送を観ていた時は全然気が付かなかったが、どうやらこれがお別れの挨拶だったようだ。ともかく、自分の記憶に間違いがなかった事がわかってよかった。色々な意味で、素晴らしい最終回だった。
立って喋るどころか踊る犬たち
感動(?)のラストシーン
なお、このDVDはジャケットに「放送当時を再現」と記載されており、少なくともOPは効果音入りで製作にテレビ東京が入った後期版になっていた。ただし、EDは後期版ではあるが、収録されている4話ともスタッフ・キャストのテロップが全く同じで、明らかに使い回しだ。
さらに、次回予告は現存する18話分が映像特典として最終巻にまとめて収録されている。現状ではこれが精一杯なのだろうが、「放送当時を再現」とわざわざ大々的に書くほど素材が揃っているとは言い難い。まあ、個人的には最終話が観られただけで満足だ。ナック作品は本編が全話残っているだけでよしとすべきだと思う。
それにしても、今頃になってこの作品が全話DVD化されるとは思わなかった。これも、「トリビアの泉」で取り上げられた効果だろうか。個人的には、決してヒット作ではなくても、それほどマイナーな作品とも思っていなかったので、「トリビア」で取り上げられた事自体が意外だったのだが。
ちなみに、「まんが水戸黄門」は、実は今回が初のDVD化でない。ネタアニメの好きな人には有名かも知れないが、怪しげな「アニメの王国」シリーズとして、全2巻で第4話までが一応DVD化されていた。中途半端な収録内容の上、2話収録のクセに画質がキッズステーション並で、まともな商品ではなかったが。
素晴らしいラインナップの「アニメの王国」DVD
私自身ネタアニメは大好きなので、「アニメの王国」は安価で見つけるたびにちょくちょく買っており、中でも一番のお気に入り作品はこれ(↓)。
この「チャージマン研!」の魅力についても、日を改めてじっくりと語ってみたい。
本当に、ナック作品はネタアニメの宝庫だ。
DVD-BOXが出る事は知っていたが、レンタル版もリリースされたとは、ちょっと驚いた。そして、何本か既に借りられている事に気付いて、さらに驚いた。ちゃんと、需要があったのか。
私はと言うと、久しぶりに最終回を観たくなったので、とりあえず最終巻の第15巻を借りてきた。
「まんが水戸黄門」は、中学生の頃にテレビ愛知で土曜日朝7時より再放送していた時に毎週観ていたのだが、普通の話で終わったため、翌週に別のアニメが始まってから「先週が最終回だったのか!」と気付いた事を覚えている。
最終回は、ラストシーンがみんな仲良く踊っている場面だったことだけをはっきりと覚えていたのだが、どんなストーリーだったのかは全く記憶になかったので、今回十数年ぶりに観てみて、あまりに奇天烈な内容にひっくり返りそうになった。
まず、サブタイトルは「鈍兵衛の命をかけた恋」。全然最終回らしくない。
鈍兵衛というのは黄門様一行と一緒に旅をしている犬で、人間語を喋って二足歩行もできる。これは、アニメ的な誇張表現なのかもしれないが、実際に画面を観る限りでは、人間ともきちんと会話が成立しているようだ。
「まんが水戸黄門」世界では、鈍兵衛だけでなく他の犬も喋れるようだし、黄門様も悪大名や悪代官を懲らしめるだけでなく、妖怪退治などもやっているので、現実の江戸時代とは異なる一種のパラレルワールドと考えた方がいいのだろう。
そして、「まんが水戸黄門」における黄門様最後の旅の目的地は、なんと琉球。特に目的があったわけではなく、単なる諸国漫遊の一環らしい。アニメスタッフとしても、最終回だから日本全国を一通り回らせておこうと考えていたのだろうか。
他の地方と同じような大名がいるあたり、きちんと時代考証を行っているとは思えないが、前述のように現実の歴史とは別の世界と考えておくべきか。
内容は、鈍兵衛が旅の一座の雌犬に恋をして、その犬のピンチを命懸けで救おうとする、と言う展開が一応サブタイトルから考えると本筋と思われる。しかし、鈍兵衛の恋の行方より、一座の座長のおっさん(元忍者)のものすごいアクションや、見せ物で大岩を持ち上げるためだけに力だすきを使う格さんなど、見どころ・笑い所が満載。
クライマックスの大名達との戦闘では、黄門様自身も見事な体術を披露しており、主人公の面目躍如と言ったところか。
ラストシーンは、大名達も一緒にみんなで楽しく盆踊り。
締めで、メインキャラ達が「みなさん、ごきげんよう。また、会いましょうね!」と言っており、再放送を観ていた時は全然気が付かなかったが、どうやらこれがお別れの挨拶だったようだ。ともかく、自分の記憶に間違いがなかった事がわかってよかった。色々な意味で、素晴らしい最終回だった。
立って喋るどころか踊る犬たち
感動(?)のラストシーン
なお、このDVDはジャケットに「放送当時を再現」と記載されており、少なくともOPは効果音入りで製作にテレビ東京が入った後期版になっていた。ただし、EDは後期版ではあるが、収録されている4話ともスタッフ・キャストのテロップが全く同じで、明らかに使い回しだ。
さらに、次回予告は現存する18話分が映像特典として最終巻にまとめて収録されている。現状ではこれが精一杯なのだろうが、「放送当時を再現」とわざわざ大々的に書くほど素材が揃っているとは言い難い。まあ、個人的には最終話が観られただけで満足だ。ナック作品は本編が全話残っているだけでよしとすべきだと思う。
それにしても、今頃になってこの作品が全話DVD化されるとは思わなかった。これも、「トリビアの泉」で取り上げられた効果だろうか。個人的には、決してヒット作ではなくても、それほどマイナーな作品とも思っていなかったので、「トリビア」で取り上げられた事自体が意外だったのだが。
ちなみに、「まんが水戸黄門」は、実は今回が初のDVD化でない。ネタアニメの好きな人には有名かも知れないが、怪しげな「アニメの王国」シリーズとして、全2巻で第4話までが一応DVD化されていた。中途半端な収録内容の上、2話収録のクセに画質がキッズステーション並で、まともな商品ではなかったが。
素晴らしいラインナップの「アニメの王国」DVD
私自身ネタアニメは大好きなので、「アニメの王国」は安価で見つけるたびにちょくちょく買っており、中でも一番のお気に入り作品はこれ(↓)。
この「チャージマン研!」の魅力についても、日を改めてじっくりと語ってみたい。
本当に、ナック作品はネタアニメの宝庫だ。