ずいぶん、感想の間があいてしまった。AT-Xでの放送は第48話まで進んでしまっている。最終回までに追いつきたいものだが、そうなると週二回更新しないといけない。
とりあえず、次回更新予定の第33話~第36話は色々な意味で「濃い」話ばかりなので、長文になってしまいそうだ。「頭の中にダイナマイト」なんて、その気になればいくらでもつっこめる話だしなあ。
・第29話「ファッションモデルを消せ!」
サブタイトルから、ファッションモデルがジュラル星人なのかと思ったら、その逆でジュラル星人がファッションモデルを殺そうとする話だったのは意外だった。
ネタをばらす事になるから具体例は控えるが、本作では他にもジュラルの立場で付けられたサブタイトルがいくつか有る。スタッフもジュラル星人びいきだったのだろうか。確かに、無敵すぎてイマイチ面白みのない研よりは感情移入しやすそうだが。
それはともかく、今回の笑い所はファッションショーの衣装。未来っぽいデザインを必死になって考えたものの、現在では既に古臭くなっていると言う微妙さがたまらない。特に「スクリュー水着」は、未来云々を抜きにしても「これはない」と突っ込みたくなる素敵なデザインだ。このセンスは素晴らしい。
また、本話はジュラルに怯えるファッションモデルの視点で描かれて、ちょっとサスペンス風味に仕立てられているのが面白い。ジュラル星人かと思ったらチャーシューメンの出前だった場面など、ひねりが利いている。普段が普段だけに、てっきりラーメン屋もジュラル星人なのかと思ってしまった。あの「トンチン亭」の親父がジュラルになるところは、ちょっと観たかったな。
・第30話「塔上のキャロンを救え!」
いきなり鉄骨に押しつぶされて死ぬ(と言うか消えてしまう)ジュラル星人には笑わせて貰った。
今まで、やけにあっさりと研にやられていたが、ジュラル星人の肉体が地球人と比べて特に強靱なわけではないと、これではっきりした。それどころか、普通の地球人よりも弱いのではないか。
また、人間に化けているにもかかわらず、服のデザインだけでどう見てもジュラル星人だと判断できるようになっているのは素晴らしい。ジュラルのカラーリングが頭に焼き付いているせいかもしれないが。
鉄骨につぶされたジュラルのうち、一人はまだ息があったが、「早く基地に戻らなければ、人間の姿などで死にたくない」と言っているので、彼らにとっては地球人の姿こそが「醜い異星人」だと言う認識なのだろう。
この事は別に不思議でも何でもないが、「ジュラル星人の価値観」としてはっきり語られている点で注目すべき所だ。
そして、毎度の事ながら、研の攻撃は容赦がない。
キャロンを人質に取ったジュラルだけではなく、円盤まで撃墜してしまうとは思わなかった。元はと言えば鉄骨の落下事故が原因なわけで、まさにジュラル星人にとっては不幸な事故としか言いようがないだろう。あのジュラル二人が一体何をしようとしていたのかは、永遠の謎だが。
・第31話「危機!爆破1秒前」
サブタイトルにもあるように、爆発寸前の爆弾を探し出して処分しなければならないと言う、本来なら非常にスリリングで盛り上がる展開なのだが、肝心の爆弾捜索場面が止め絵ばかりのため、全然緊張感がない。
椅子の下や植え込みの陰をのぞいたりと、爆弾どころか落とした10円玉でも探しているようにしか見えず、その呑気そうな様子は危機を煽る音楽と実に好対照だ。他人を当てにせず、泉一家だけで爆弾を探そうとするのも凄い。
そして、相変わらず本作は「不幸な境遇の子供」の描写には容赦がない。今回の少女はみなしごの上に、口もきけず、かなり過酷な身の上だ。
しかも、本編中で一応親代わりだった男はジュラル星人に殺されており、一応話自体は爆破を回避してめでたしめでたしでまとめているが、この少女の今後を考えると、笑っている場合じゃないだろうと言いたくなる。
もしかしたら、「みなしごセンター」(第50話で登場)にでも行ったのだろうか。
・第32話「金庫破りの名人」
冒頭、XY拘置所から一人の男性が出所する場面ではじまるが、この時代、犯罪者は全て伊豆の囚人島に収容されているのではなかったのか。刑務所と拘置所は別物なのだから、この男が「囚人」でないのなら別におかしくはないのだが、話の流れとしては刑期を終えた父親の出所を息子が迎えに行っているようにしか見えない。
そのあたりの説明は、作中でも省略されているので詳細は分からないのだが、本作のスタッフなら囚人島の設定を忘れた上で、刑務所と拘置所を混同するくらいの事はやりそうだ。
冒頭1分だけでこれだけ突っ込みどころがあるというのも凄い。
本話ではジュラル星人が宇宙局の金庫破りを目論んでいたが、人間に化けたジュラル星人二人が短パンで生足向きだしにしているのが目立っていて、妙に気になってしまった。
金庫破りの最中は、見ているだけのくせに本気で汗を流して緊張しているし、今回のジュラル星人は可愛らしかった。
それにしても、ジュラル星人は地球をまだ征服していないのに、金星にまで手を出すのは時期尚早だろう。そんな事をしているなら、さっさと研を倒せと思ってしまった。
とりあえず、次回更新予定の第33話~第36話は色々な意味で「濃い」話ばかりなので、長文になってしまいそうだ。「頭の中にダイナマイト」なんて、その気になればいくらでもつっこめる話だしなあ。
・第29話「ファッションモデルを消せ!」
サブタイトルから、ファッションモデルがジュラル星人なのかと思ったら、その逆でジュラル星人がファッションモデルを殺そうとする話だったのは意外だった。
ネタをばらす事になるから具体例は控えるが、本作では他にもジュラルの立場で付けられたサブタイトルがいくつか有る。スタッフもジュラル星人びいきだったのだろうか。確かに、無敵すぎてイマイチ面白みのない研よりは感情移入しやすそうだが。
それはともかく、今回の笑い所はファッションショーの衣装。未来っぽいデザインを必死になって考えたものの、現在では既に古臭くなっていると言う微妙さがたまらない。特に「スクリュー水着」は、未来云々を抜きにしても「これはない」と突っ込みたくなる素敵なデザインだ。このセンスは素晴らしい。
また、本話はジュラルに怯えるファッションモデルの視点で描かれて、ちょっとサスペンス風味に仕立てられているのが面白い。ジュラル星人かと思ったらチャーシューメンの出前だった場面など、ひねりが利いている。普段が普段だけに、てっきりラーメン屋もジュラル星人なのかと思ってしまった。あの「トンチン亭」の親父がジュラルになるところは、ちょっと観たかったな。
・第30話「塔上のキャロンを救え!」
いきなり鉄骨に押しつぶされて死ぬ(と言うか消えてしまう)ジュラル星人には笑わせて貰った。
今まで、やけにあっさりと研にやられていたが、ジュラル星人の肉体が地球人と比べて特に強靱なわけではないと、これではっきりした。それどころか、普通の地球人よりも弱いのではないか。
また、人間に化けているにもかかわらず、服のデザインだけでどう見てもジュラル星人だと判断できるようになっているのは素晴らしい。ジュラルのカラーリングが頭に焼き付いているせいかもしれないが。
鉄骨につぶされたジュラルのうち、一人はまだ息があったが、「早く基地に戻らなければ、人間の姿などで死にたくない」と言っているので、彼らにとっては地球人の姿こそが「醜い異星人」だと言う認識なのだろう。
この事は別に不思議でも何でもないが、「ジュラル星人の価値観」としてはっきり語られている点で注目すべき所だ。
そして、毎度の事ながら、研の攻撃は容赦がない。
キャロンを人質に取ったジュラルだけではなく、円盤まで撃墜してしまうとは思わなかった。元はと言えば鉄骨の落下事故が原因なわけで、まさにジュラル星人にとっては不幸な事故としか言いようがないだろう。あのジュラル二人が一体何をしようとしていたのかは、永遠の謎だが。
・第31話「危機!爆破1秒前」
サブタイトルにもあるように、爆発寸前の爆弾を探し出して処分しなければならないと言う、本来なら非常にスリリングで盛り上がる展開なのだが、肝心の爆弾捜索場面が止め絵ばかりのため、全然緊張感がない。
椅子の下や植え込みの陰をのぞいたりと、爆弾どころか落とした10円玉でも探しているようにしか見えず、その呑気そうな様子は危機を煽る音楽と実に好対照だ。他人を当てにせず、泉一家だけで爆弾を探そうとするのも凄い。
そして、相変わらず本作は「不幸な境遇の子供」の描写には容赦がない。今回の少女はみなしごの上に、口もきけず、かなり過酷な身の上だ。
しかも、本編中で一応親代わりだった男はジュラル星人に殺されており、一応話自体は爆破を回避してめでたしめでたしでまとめているが、この少女の今後を考えると、笑っている場合じゃないだろうと言いたくなる。
もしかしたら、「みなしごセンター」(第50話で登場)にでも行ったのだろうか。
・第32話「金庫破りの名人」
冒頭、XY拘置所から一人の男性が出所する場面ではじまるが、この時代、犯罪者は全て伊豆の囚人島に収容されているのではなかったのか。刑務所と拘置所は別物なのだから、この男が「囚人」でないのなら別におかしくはないのだが、話の流れとしては刑期を終えた父親の出所を息子が迎えに行っているようにしか見えない。
そのあたりの説明は、作中でも省略されているので詳細は分からないのだが、本作のスタッフなら囚人島の設定を忘れた上で、刑務所と拘置所を混同するくらいの事はやりそうだ。
冒頭1分だけでこれだけ突っ込みどころがあるというのも凄い。
本話ではジュラル星人が宇宙局の金庫破りを目論んでいたが、人間に化けたジュラル星人二人が短パンで生足向きだしにしているのが目立っていて、妙に気になってしまった。
金庫破りの最中は、見ているだけのくせに本気で汗を流して緊張しているし、今回のジュラル星人は可愛らしかった。
それにしても、ジュラル星人は地球をまだ征服していないのに、金星にまで手を出すのは時期尚早だろう。そんな事をしているなら、さっさと研を倒せと思ってしまった。