サヨナラ2012年

 2012年も、あとわずかで終わりとなり、2013年がやってくる。新年が来る前に、例年のように今年一年を振り返っておきたい。


 毎年言っているような気もするが、今年も色々なことがあった。中でも、特に印象に残っているのは、人生で初めて漫画家の先生のサイン会に参加してサインをいただいたことだ。藤子不二雄A先生のサイン会についてはすでにこのブログでもとりあげているが、実は7月にもゆでたまご先生のサイン会に参加していた。ブログでは取り上げるタイミングを逃してしまっていたが、サインだけでなく握手と記念写真撮影もしていただき、大感激だった。そう言えば、A先生とも握手していただいたが、手を使う漫画家だからなのか、特に力強い握手だったという印象がある。いずれにせよ、幼い頃から作品を愛読していた先生に、目の前でサインを書いていただけるだけでも夢のようなことだ。非常にしあわせな体験をさせていただいた。

 また、今年は一年の最後にふしぎな「出会い」もあった。私のやっている「ドラちゃんのおへや」の掲示板で、2000年から書き込みをして下さって交流していた方と、昨日初めてお会いすることが出来たのだ。お互い、コミケ目的で上京していたが故に実現した12年目の出会いだった。初めて会ったのに、お互いのことはよく知っているという不思議な感覚はネットでの交流ではよくあることだが、特に今回は付き合いが干支が一回りするほどの長きにわたったあとなので、非常に感慨深い。その上、一緒にカラオケで「炎の転校生」を歌って、しつこいようだが実に不思議なことだなあと思ってしまった。今回はカラオケメインだったのでトークは少な目だったが、再会を約束したので、いずれまたじっくりと藤子作品や島本和彦作品について語り合いたいものだ。

 2012年のテレビアニメは、シリーズ続編の『ひだまりスケッチ×ハニカム』『ゆるゆり♪♪』、原作既読だったミステリ物の『Another』『氷菓』、今の時代らしさのあるサッカーアニメ『銀河へキックオフ!!』、原作漫画のファンだった『謎の彼女X』あたりが、とくに気に入って観ていた作品になる。とは言え、今年は「これ」と言えるほどに突出して気に入った作品は、残念ながらなかった。また来年、ステキな作品との出会いに、期待したい。

 漫画関連では、何と言っても「藤子・F・不二雄大全集」第3期完結と、第4期の詳細発表に触れないわけにはいくまい。第4期は各巻定価が3期までと比べると1,000円くらい値上げされているが、収録作品が初期のマニアックなラインナップだけに、納得せざるを得ない。「手塚治虫漫画全集」でも、文章メインの別巻は300円くらい高くなっていたのだ。部数と売れ行きのバランスを考えると、値上げせざるを得ないのだろう。一月に一冊なので、月ごとの出費については楽になる。そのせいか、あまり値上げになった気がしない。


 と、書いているうちにもう今年も残り3時間を切った。思い返せばまだまだ色々なことがあるが、きりがないのでこのあたりにしておこう。
 このブログを読んで下さっている皆様、今年一年ありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。
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藤子不二雄A先生サイン会に初参加

 昨日、東京のTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで開催された藤子不二雄A先生のトークショー&サイン会に参加してきた。

 これまで、トークショーやその他のイベントでA先生のお顔を拝見する機会は何度かあったが、サイン会は不思議と縁がなくて、これが初めてだった。今回のことは11月30日にTwitterの関係者のツイートで知ったのだった。日程を確認すると、土曜日で参加可能だったので、電話で整理券の取り置きを頼み、めでたく参加できる運びとなった。
 正直言うと、開催地が東京と言うことで交通費が結構かかるので、参加することに対して若干のためらいはあった。しかし、A先生にお会いしてサインをいただける機会はプライスレスだと思い、最終的に参加を決めたのだった。

 当日14時に、まずはトークショーからスタート。今回は、ゲストに漫画家のあらゐけいいち先生を迎えてのトークとなったが、A先生の喋りはこれまでと変わらず、誰を相手にしてもご自分のペースを崩さないところはさすがだと思った。また、熱烈な『まんが道』ファンだというあらゐ先生の緊張っぷりは観ていて微笑ましく、なるほど確かにファンなのだなあと納得させられた。
 30分間のトークショーがあっと言う間に終わり、いよいよサイン会の時間となった。数日前から、A先生にお会いできたら何と声をかけよう、などと色々と悩んでいたのだが、いざ自分の順番が近くなると、どんどんと緊張が大きくなってきた。
 そして、いよいよ自分の番になった。先生の前に出たところ、なんと私の顔を見て「や、いつもどうも」と言って下さったのだ。前述したように、サイン会こそ縁がなかったものの、これまでA先生の出演なさった色々なイベントに足を運んでいた。そんな中には、わずかではあるが直接お話しする機会もあった。とは言え、まさか1ファンの顔を覚えて下さっていたとは。この言葉をかけていただいたことで、あまりの感激に思考が半ば飛んでしまい、あとは先生がサインをして下さるのを見ているだけだった。夢心地というのは、まさにこのような状態なのだなと後になって思った。最後に、A先生と握手。非常に力強く握って下さった。

 その後、しばらくは余韻に浸ってしまった。こんな光栄なことがあるのか、と言う気分だった。参加してよかった、などというレベルではない。
 トークショートとサイン会で実質1時間くらいだったが、それでも東京まで来た甲斐は十分すぎるほどにあった。このような機会を作って下さったA先生とスタッフの方々には、感謝してもしきれない。本当に、ありがとうございました。




いただいたサイン

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アニメソングの「テレビサイズ」について

 最近、アニメソングの「テレビサイズ」版に、ちょっと凝っている。
 きっかけは、タイムボカンシリーズだった。なんとなく主題歌のテレビサイズを聴きたくなって、サウンドトラックCDに収録されているテレビサイズOP・EDを聴いたのだ。その後、他のタツノコ作品のテレビサイズも聴きたいと思うようになり、もうその後は止まらなかった。最終的には、手元にあるCDに収録されているテレビサイズ音源は全て聴いてしまおうと言う勢いになって、気が付いたらプレイリスト「テレビサイズ」の登録曲数は、100曲を超えていた。探せば、結構あるものだ。

 そもそも、テレビサイズの何がよいのか。一番大きいのは、「テレビ放送で聴いたのと同じもの」であることだ。テレビサイズの演奏時間は、大抵が1分~1分30秒くらいで、その中に作品のテーマを詰め込んでいて(そうでないのも最近は多いが)、しかも毎週かならず聴くのだから、思い入れはフルコーラスよりテレビサイズの方が大きい。しかも、大抵はフルコーラスより短いのでテンポもいいし、短い時間で多くの曲を聴けるのはありがたい。とは言え、「デビルマンのうた」や「ミクロイドS」のキー局版のようにテンポがよすぎる(演奏時間45秒!)のも、ちょっとどうかと思うが。

 そんなテレビサイズ音源の鑑賞だが、いくつかの問題もある。一番大きいのは、多くの曲はサントラを買わないとCD音源が入手出来ないという点だ。私の場合、サントラは余程好きな作品でないと購入しないから、どうしても聴ける曲が限られてしまう。また、権利上の都合などで、サントラにすらテレビサイズが収録されない場合もある。『タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』のEDや『科学忍者隊 ガッチャマンII』のOP・EDなどが、そうだ。また、タイムボカンシリーズのサントラは『逆転イッパツマン』で終わりとなって、最終作『イタダキマン』のサントラはイッパツマンのおまけ扱いになったため、『イタダキマン』OP・EDのテレビサイズはCD化されていない。
 他にも、たとえば『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』2代目OP・EDのテレビサイズは、サントラには収録されていない。初代OP・EDはサントラに入っているが、その次のサントラが2年目シリーズ『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』のものとして出てしまったのだ。だから、1年目シリーズの後半分に使われた2代目OP・EDは、1年目と2年目の狭間に埋もれてしまったような扱いになったと言える。
 また、テレビサイズと謳っておきながら、実際のオンエア版とは微妙に違うものが収録されている場合も意外と多い。オンエア版との違いで一番多いのは、効果音の有無だろうか。あとは、「たたかえ!キャシャーン」(『新造人間キャシャーン』OP)のように、アバンナレーションが無いような場合がある。いずれも、オンエア版で親しんでいる要素なので、CD版では微妙に物足りない。

 と、色々と問題点はあるが、基本的には、テレビサイズの歌を聴くのは非常に楽しい。聴いていて、自然とOP・ED映像が浮かんできて、ワクワクする。今後は、ちょっと意識してテレビサイズ音源を集めてみようかという気にもなってしまった。
 Amazonで「アニメ テレビサイズ」検索をかけてみると、結構な数のアルバムがヒットした。自分の手持ちの音源と被るものも少なくないので、どれから手を出そうか、迷ってしまう。どうやら、また妙な領域に足を踏み入れてしまったようだ。
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