ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

OTK2023レポ

2023年05月07日 | 大会レポート


昨年ワーストタイムを叩き出してしまい、5時にアーリースタートしたにも関わらず鴨沢亭で時間なさ過ぎ。このOTKはもちろん走りが大事だけど、エイドやゴール後のあれこれ(特製カレーや豚汁に舌鼓を打ちつつの語らい)はもっと大事。ってことで今年はさらに30分余裕を持とうと4時半スタート(標準は6時スタート)。
意外にも初参加の知る人ぞ知るアカさん(昔はバリバリのライバル)、フルコースにチャレンジするというkin29さん、ハリ天と同じ多種目愛好家のハシモくんの4人でスタート。すでにコースを進んでいる5〜6人のうち何人をゲット出来るか。30分〜1時間半後にスタートする8人の健脚達からどこまで逃げられるか。そう、OTKは長い長い鬼ごっこなのだ。ヒーヒーと遊び倒すのだ。


序盤はゆるゆる。互いの近況報告や練習、補給等の情報交換。平溝橋でハリーさんのコーラエイド。サンクス。


【yahushige隊長、イッシーさん、ハリーさんが修繕して下さった平溝橋に出る寸前の謎のトレイルにかかる橋】


【ハリーさんのコーラエイド。こーらえぇど(ハリー病😅)】

高水山、岩茸石山とほぼアカさんと進む。アカさん、ここ数年はすっかり山人間に変身。ファストハイクで全国各地の山々を巡り充実のレポを提供してくれている。走れないので皆さんお先にとか低姿勢だったが、、、とんでもない。


【軽く高水山通過】

ファストハイク・・・速い速い。止まらず歩き続けるようにしていると言うがハリ天の軽いジョグなんかよりうんと速い。下りで先行したかと思えば、上りでスーッと迫って来る。圧が半端ない。こりゃいかん、さっさと先行してもらうことにした。


【岩茸石山にてお別れ記念写真】

おっと、その前に30分後にスタートしていたカズさんジュニアのリクくんにあっさりゲッツされていた。はえ〜。



10時間前後で走るのが目標だった時は、棒ノ峰サブスリーが目安だなんて説明していて、昨年は3時間14分悪くない。けど今年はなんと3時間45分!どうなることやら。


【棒ノ峰手前。2007年のTTRで亡くなってしまった高橋さんの慰霊碑にて】


【棒ノ峰。すでにきつそう(ノ_-。) 】

同じく30分後スタートのコチャさんにも長尾丸山手前でゲッツされる。が、コチャさん早くも痙攣で安全ピン投入モード。結局その後長い区間前後しながらいつものボイスモードで進むことになった。



コチャさんはロゲイニングで「ハリーコッチャー」としてチームを組んできた相棒だ。相変わらず練習してなさそうでポテンシャルだけで走ってるみたいな所があるが😅、痙攣で立ち止まり安全ピン投入してなんとか復活繰り返すような塩梅なのにやっぱり強い。


【FUJI後なのにすっかり強足になったこみねっちにあっさりゲッツされる】


【鉄塔下通過もすでに5時間オーバー】


【日向沢ノ峰の木はOTKのシンボルでもある】


【ずっと富士山!】


【前半のラスボス・蕎麦粒山を望むコチャさん】

日向沢ノ峰までの3本の急登をこなし、その間に1時間も後スタートのこみねっちにゲッツされながら、結局コチャさんと前半のラスボス蕎麦粒山を一緒に上り、なんとか走って一杯水避難小屋到着。ここのスペシャルエイドでめっちゃ美味いキミちゃん提供のソーメンを貪り喰らう。麺つゆも美味い。練り梅&生姜入りだよ。生き返る。コーラも1本ずつ頂く。最高!


【一杯水でガクちゃんが迎えてくれる】


【ここは別世界。一杯水避難小屋エイド。至れり尽くせりのおもてなし】


【コチャさん共々息を吹き返す】


【一杯水エイドチームの皆さん+応援隊シカちゃんとお嬢さん。みんなありがとう】


【一緒に再スタート】

ここからはしっかり走って稼ぐ区間。毎年挨拶をかわすブナの巨木達は変わらず迎えてくれていた。走ってはいたがのろい。結局酉谷山付近でコチャさんにちぎられる。


【いつもと違う巨木を撮ってみた】


【綺麗に咲く花を撮ろうとしたらコチャさん乱入の図】

今回ハイドレーションに入れていたのは、「塩+にがり(マグネシウム)入りのお茶」。これが劇的に不味く往生した。水が欲しい。出ていないという事前情報はあったけどよもやの可能性にすがるように酉谷避難小屋へ降りる。が、からっから。水1滴のかけらもなし。がっかりしてコースに戻ったところで6時スタートのご存じフナチにゲットされる。いつもよりうんと手前だよ。相変わらず飄々とあっという間に走り去って行った。昔は少しばかり絡めたこともあったのになぁとため息。


【バッタリとふなちくん】

さて、水松山(アララギ山)から長沢山と進むにつれて雰囲気が変わってくる。苔が美しい。後方から誰ぞ追いついてくる気配がなかなかない。暑さに苦労しているのか。


【春の息吹】

ハリ天は暑さはあまり感じず、それより何より山を渡る風の爽やかさに感動していた。木々を通り抜ける風を味方に拷問をすり抜けるように前を目指し続けた。


【長沢山通過。もう少しで芋ノ木ドッケだ。頑張れオレ!】

根っこがやたら絡み合うコブをいくつかやり過ごし、やがて長沢背稜に突入。初めて長沢背稜に足を踏み入れた2005年頃は「長沢背霊」と呼び合う程荒れて不気味な場所だったが、今では緑もかなり蘇り、生命の逞しさを感じる場所になってきた。
さてさて、しかしきついきつい。ここまで来るととにかく頭に浮かぶのは芋ノ木ドッケでクリプトナイト夫妻がいつも用意して下さるスペシャルエイドのことばかり。
まだかまだか、毎年微妙に場所が違うのが案外スリリング。もしかしたら今年はないのか、、、と死に顔になる寸前、いたぁ。
長沢山より手前でゲッツされていた6時スタート長野から初参加のコジマくんが座り込んでニッコニコ顔。すごいですよね、すごいですよねを連発している。30分くらい滞在していたのではないか?


【これだよこれ!マジ生き返った! コジマくんは長らくの滞在😅】

凍らせたコーラ、フローズンパイナップル、ブドウ。どれもこれも激美味。特にパイナップルで命救われた思い(最近ランナーの痛みにパイナップルの成分が有効という情報も得たばかり)。後から一緒にスタートしたハシモくんが追いついて来て、続いて6時スタートのあっくん、シバちゃんと一緒になる。みんなここで命繋げている。まさにオアシス。これからはエイドではなくオアシスと呼ぼう。クリプトナイトオアシス。結局コーラ2本、パイナップル4個、ブドウ両手掴み頂いた。


【ハシモくんに追いつかれた。完全に死に顔💦】


【最後の刺客。あっくん、シバちゃんも登場】

4人で再スタート。あっくん、ハリ天、ハシモ、シバちゃんの順。
徐々にそれぞれの間隔が開き、単独走になった。
雲取山荘の元気水は豊富に流れ出ている。顔を洗い、ペットボトルでぐいぐい飲み干す。水が欲しかったのでこれも最高。だいぶスッキリ。フィニッシュも見えてきた。頑張って最高峰雲取クリア。


【コース最高峰2017m】

富士山が綺麗。ゆっくりだけど走って下る。昔、毎週のように雲取タイムトライアルやっていた頃なら鴨沢まで下りは1時間なんていう記録もある。今は倍かかるだろうけど目処が立った。


【富士山とクリプトナイトオアシスで頂いて来たフローズンコーラ】


【久しぶりの鹿ちゃん達】


【シバちゃん、UTMFの後だけどやっぱり強いね】

シバちゃんに追いつかれ、前に見える範囲で七ツ石山へ。鴨沢のハリマネにも連絡。ハリ天と後方にいるハシモくん、トライアスロンコンビが今日の最終ランナーじゃん。


【ラスボス七ツ石山からハリマネ通信】

腿の筋肉は強烈に喘いでいて下りが辛いこと。七ツ石小屋を過ぎなんとかペースを保って頑張っていると、姿が見えなかったハシモくんが迫って来ている。なんだと!追いつかれて一緒に下り出すと別人モードのスイッチが入った。
2人でいいリズムが出来て気持ちいい下り。前にいたシバちゃんゲット。UTMFの後で足が辛そう。あと5km付近まで青ト部部長のガクちゃんが上がって来ていてみんなの通過を下へ知らせてくれていた。ナイス!


【ガクちゃんサンキュ】

シバちゃんも再び追いついて来て4人で最後の下り。この4人で最後なので今年のOTKは随分コンパクトにまとまるぞ、などと話しながらいよいよのフィニッシュ。
最後はガクちゃん後方からのゴールシーン動画撮影専念だったので、3人の手繋ぎゴール。遅かったけど最後は去年同様何がどうなったのかという程走れたし、やっぱりそれなりに充実の1日だった。それにしても待たせてしまってごめんごめんだよな。苦しんだくせに、やっぱりこのコースはハリ天の原点であり最高なのだっ!


【制限時間ギリギリの18時23分(13時間53分)、みんなに迎えられながらOTK2023のフィニッシュ】

※写真はハリーさん、キミちゃん、くにっぺちゃん、ガクちゃん、ハリ天でした。

コメント (2)
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