ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

2015ハセツネ・レポ

2015年11月04日 | 大会レポート


【いつも応援ありがと】

痛みがなくなってから最低3日間は要注意(観察)がハリ天のいつものアドバイス。
その3日も無事過ぎ去った10月31日。これまでで一番遅い時期に開催の第23回ハセツネ。遅い開催だったおかげで出場もギリギリ間に合ったってことで、なんてラッキーな2015年なんだ。
それでもいい気になってはいけないし、間違ってもいい気になんてなれない程度しか練習も出来なかった。スタートはするし必ずゴールもするけど、途中で少しでも足に怪しい気配を感じたら全歩き。これがスタート前の自分とのお約束。

【応援に駆けつけて下さったトライアスリートGoさんと】

そして、今年ひねり出した目指すべき姿、、、
「足の筋肉を使わず、着地をしない走りを!」(なんじゃそりゃの世界だけど)

もう少しまともな表現をするなら、、、
・平地と上りは筋肉に頼らず、しっかりと骨に乗った体重移動を心がける。 
・下りは着地の瞬間に脱力→反対の足へ重心移動。


どちらも8年前のエイジ優勝の時にも言い聞かせていたことだ。最近うっかり忘れていたそれらに加え、今回はもうひと工夫加えて体幹を上手に使えるように色々実験をすること。出来るかなぁ。


【スタート直後。Photo by Etohさん】

スタートはいつもより控え目に後ろ目。それでも直後の流れに乗ってしまったら右ハムスト途端にイエローカード。危ねぇ。

【いよいよ山へ入る今熊神社手前、九州から参戦のsoさんと。Photo by ガクちゃん】

あまり経験のない序盤からの渋滞にもじっくり対応。ま、いいじゃないか。
しょっちゅう止まって2時間くらいは自分のペースで走れなかったのはいただけないけどね。
手をある形に保って(別のレポにて)上ると、これが全然違うのだ。こんなに上りを走っていないのにスッスと移動できる。感動しきり。8年前にあみ出した上りの必殺技「がぶり寄り走法」の進化形と言える。
下りはフニャフニャ。膝でガツンと受け止めない。OK、ちゃんと出来ている。
第1関門の浅間峠通過は3時間37分。渋滞喰らってる割りには意外に早かったかな。ここを過ぎると最初の稼ぎ所。しっかり体幹で走る。
いやぁ、実にいい感じだと独りごちていたけど、やっぱり準備不足の体は正直にあえぎ始める。スタミナというより単純に足がきつい。筋肉を使わない走りだと言ったって、そりゃぁなぁ。一人で言い訳。
時計を見ると5時間付近。もっともきつかったのが三頭山へのうすら上りが始まる頃だった。
汗が冷えて寒さも感じ始めていた。だけど、ある時間を過ぎたら気温に関しては全く気にならなくなった。
三頭山ではポツリポツリと雨粒が落ちていて足元滑りやすくなっている。「もう三頭山か」vs「やっと三頭山か」。どう感じるかで後半の勢いが診断できる。果たして今年は、、、微妙。
なので下りもガツガツ行かずひたすら走法にこだわってダメージを最小限に。
一番の問題はちょっと腹が減っていたこと。ふだん食べなくなっているのだからと、用意はしていたけど持参した補給食は本当に最小限。ほぼジェルでまかなうのだけどちょっと小腹がすいた時に欲しいなぁってものが欲しかった。
でもご褒美にしてやろうと第2関門の月夜見第2駐車場までは我慢。動物は腹が減ったときにしか走らないのだ!
その第2関門は7時間12分。昨年より30分以上遅い到着。1.3リットルのポカリをハイドレに入れてもらい、200mlだけコップでもらい、シートの上に腰を下ろして中村屋の月餅を喰らう。実に美味い!!
ほんの10分弱だけど、途中意識して休憩するなんて過去にあっただろうか。

さて、ここからがハリ天の一番の問題箇所。いつも一番つらいと感じる御前山への上り、そして下り。上りは本当にきつくなっている。何故なら手にハンドライトを持つようになって、秘策が使いづらくなっていたのだ。
それでも我慢していれば必ず山頂には到着する。一息ついて下り。去年はここから足の痛みが醜くなり、以後地獄の下りとの格闘だった。今年はまったく大丈夫だ。やっほー♪だよ。

大ダワで雲助さん&あきかちゃんの大声援を受け、一気にヒートアップ。ガンガンに走れるようになってきた。明らかに疲労感も感じているのだけど、しっかり走れる。平地のマラソンだったら楽勝じゃないかと思わず大ボラ吹きたくなる程。
ちょっと心配だった大岳山の上りも難なくクリア。下りの岩場は前後していた選手達と共に慎重に。その後は女将の待つ第3関門・長尾平まで爆走だった(10時間28分)。
関門で女将さんの相変わらずの大声援でパワーをもらい、日の出へ向かう前には青梅トレラン部のガクちゃん&哲太からパワー注入!一気にメーターは振り切れる勢い。
日の出山までは過去最高の走りだったかもしれない(タイムではなく印象です)。
さぁ、あとは五日市へ向かって下るだけだ。2000ルーメンとかいう秘密兵器のハンドライトに持ち替えて走れ走れ走れ!
スピードは出せないけどいいイメージのフォームをキープしてしっかり走り続けることが出来た。相当嬉しく楽しい時間だった。あと2kmの表示。時計を見る。頑張れば12時間が切れそうだ。安全運転の2015ハセツネだったけど、最後にちょびっと例の欲が顔を出してしまった。しょうがねぇなぁ、行くか。
あと1.5kmとゼーハーしながら電話で妻に連絡。大腿四頭筋に毒な激下り。膝抜きとか言ってる場合じゃないような足クルクルバージョンにギアチェンジして転げ降りる。
最後のカーブが見えたところでホッとしてジョグモードに。息を整えて飛び込むゴールは11時間58分38秒。



そんなに褒められたもんではないけど、今の自分には十二分なタイムだ。ということで思いっきりガッツポーズで駆け抜けた17回目のハセツネゴールだった。

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (2)
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