「人生がときめく片づけの魔法」で最後に取り組む思い出編。
とって置き好きだったハリ天には、いわゆる思い出品がどっさりとある。昨日、その片づけをしていて何年ぶりかに目にする過去の遺物の数々。それらを見ていたら当時の必死だった自分が急激に蘇ってきた。
例えば、教員時代に学校を離れて「研究生」として1年間、研究に没頭していた頃のブツ。小学生が使うデータベースシステムのプログラム開発をしていたのだけど、その時のボロボロにしてある参考書だとか、その過程をものすごく細かく記録していた日誌だとか・・・。
今のハリ天からはおそらく想像すら出来ないブツだ。本人がだいたいどうしたらあんなものが作れたのか、ほとんど記憶が失われつつあるくらいだから当然。
だけど、懐かしいブツを眺めていると、一番苦手だと自負していた分野のことでも、人間、必死になってあれだけ頑張れば何とかなるものなんだと自分のことながら感心した。
そうだったよなぁ。30代前半の頃、今と違って時々思い出したようにしか走れなかった。そんな時代もあったんだ。ハリ天の人生あみだくじにちょっと引かれた横棒1本のおかげで歩んでいた道だった。それからも何本も何本もの横棒が引かれ、今日に至る。あの頃があって今がある。今の生活とは全く関係がなくなっている事柄だけど、実は目に見えないところで面々と繋がっているということが面白いんだなぁと感慨にふける昨日今日。
さて、だけどもう今の自分には必要ないブツだ。ちゃんと「ありがとう」と言って処分するか。