ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

vs 雨・風・寒

2010年07月13日 | トレイルランニング

0713_fuji00 以前は「試走」なんて概念すらなかったのに、最近はなんだかどうしても一度行っておかないと気が済まず、大荒れかなんていう予報もあったけど、完全防備で行ってきました日本一空気の薄い山へ。
日曜日のロゲでマジ走りした余韻がドカンと残っている足、週末には久し振りのOSJの大会(おんたけウルトラトレイルレース)もにっこりと待っているし、今日は呉々も体や足に負担のなきよう。
休日を有効活用するためにはとにかく早出早帰りに限ると、サッカーも終わったのに今朝も早起き。
我が家からは高速利用でほぼ1時間で中の茶屋到着。しかも平日なのに高速代1000円ジャストこりゃいいや(早朝割り&大月~河口湖間は無料区間)。0713_fuji01

空は意外にイイ感じと勝手に楽観視しつつ、予定通り5時半スタート。
馬返しまでのだらだら登りはゆっくりだけど、しっかり走って。馬返しで一人のランナー。ハリ天ブログの隠れ読者とのことで(たけ3号さんから紹介って)、4合目付近までボイストレモード。0713_fuji02
またまたロゲへのお誘い。なんかをしていたけどハリ天のゼーハー激しく、先に行ってもらう。
佐藤小屋付近から雨足が強くなってきた。もう割り切って完全防備で歩きだ歩きだ。0713_fuji03
今シーズンは最高標高は2100m程。5合目を過ぎると早くも苦しい。案外高所に弱いのかなぁ。0713_fuji04
岩場に突入したあたりから雨も一段と。さらに風が強くなってきた。確かに大荒れか。↓雨の線が・・ 0713_fuji05
急激にトーンダウンで、まぁ本八合あたりでやめておこうかなとも。しかし、決断つかぬままに本八合通過。
流石に体が慣れてきたのか、すっぽり頭から雨具をかぶっていると下しか見えないから、案外集中して登れる。時々の吹き下ろしてくるような突風に体が飛ばされる、ずれる。久し振りのすごい富士山風だ。
なんとなくクラクラするけど、最後の力を振り絞って頂上到着。0713_fuji06
・・・したのはいいけど、さらにすんごい風が前方から狂ったように吹き付けてきて前に進めない。凄いぞっ!
頂上小屋に飛び込んで座り込む。0713_fuji07
ここでしばらく高所馴化のために滞在しようかと思ったものの、ほんの4分座っていただけで急激に体が冷えてきた。だいたい登っている最中から頭の後ろの方がキーンと凍り付いてしまったかのような痛みに襲われていた。首筋も寒さをこらえる自分の筋力でガッチガチ。こうしちゃおられん。下山開始だ。荒れ狂う風雨の中に飛び出せ青春!
寒いから一生懸命下る、下る、下る。とにかく標高を下げないことにはこれ以上はどうしようもない。怖いのは突風。手もふんだんに使って下る。安全第一に。

富士登山競走の関門・本八合目の富士山ホテルで、てんぷらうどん!!うまい!!うまいけど箸がよく使えない。完全に固まっている。ここのホールには実はこんなものが飾ってある。0713_fuji08
日本一高い所で泳ぐこいのぼりの写真だ。まだ新築前の2004年、長女と長男と3人で富士登山をした折に部屋の窓から撮影した写真。なんと富士フイルムのコンテストに入賞してしまい、記念にと頭領に贈ったら、新装開店の際にど真ん中に飾って下さったのだ。このところ寄ることが少なくなっていたので、久し振りにこいのぼり写真とご対面。0713_fuji09

さて、寒いけどもう一踏ん張りだ。
ガッツで下っていくと「ハリ天さ~ん」の声。下から見上げている二人、そう、XCESSのばぶぅ氏とkojikenだ。Twitterでやりとりしてあって、2時間遅れくらいで追いかけられていたのだ。0713_fuji10
元気そうに見えたけど、実はなんとばぶぅさん、両足ケイレンで動けなくなっていた。かなり気張って走って登ってきて、この雨と強風。そりゃ来ますね。すぐ下の小屋によって温かい物を。震えがなかなか止まらず心配したけど、徐々に沈静。そして伝家の宝刀・安全ピン!
ストーブにあたり体を温めたらまぁまぁ回復。痛かった人には申し訳ないけど、3100m地点で30分の滞在はラッキーちゃちゃちゃだった。0713_fuji11
しかし、やっぱり冷えてくる。強風の中へ突撃して岩場も軽快に下る。ランシューだけど溶岩岩は意外と滑りにくくイイ感じ。でも怪我だけは絶対NG。0713_fuji12

6合目まで下りるとすっかり風もおさまり、さらに樹林帯突入でもう風呂にでもつかっているかのような暖かさ。雲も切れてきて時折日差しも。0713_fuji13
緑美しい初夏のトレイル・・・3人のボイスダウンヒルは少し前までの暴風雨など一切なかったことにされそうな雰囲気の中、実にゆるゆるモードで進んだのであった。

だけど、やっぱりどーんと疲れたぞ。

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (22)
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