パノラマからの“パノラマ” を楽しんだあとは、谷をはさんで反対側のブラッチャ山に向かいます。
山というよりなだらかな丘のブラッチャは、どことなく美ヶ原高原を連想させます。
ブラッチャへ向かうのは、またまたテレキャビンです。最近改装されたのでしょうか、
パノラマへ向かうリフトのちょうど向かい側にあるふもとの駅はどことなくポップな感じです。
キャビンそのものも新しいですね。よく見ると、外側にスキーキャリアがついているのがわかるでしょうか。
やっぱり冬はスキー客でにぎわうのでしょうか。でも、急斜面がないので初心者かスノボ向けですね。
キャビンはゆるやかに草原の上を進んでいきます。
と言いたいところですが、斜度がゆるやかなためでしょうか、かなりの高速です。
山頂からは、さらに先の山の端までトレッキングを楽しむ人も多く見られました。
ガルデーナ渓谷のすばらしい眺望を望むことができるそうです。
シウジ方面にふりかえって見ると、
さっきまでいたパノラマの先に“テラロッサの歯”(Denti di terrarossa)が見えます。
その名の通り「赤い土の歯」のようです。その向こうには、カティナッチョ(Catinaccio)の山々が…。
こうしてシリアーやカティナッチョの山々を、昨日までとは反対の方角から眺めていると、
東ドロミティを一周してきたことが実感できます。
東の方角には、牛がのんびりと寝そべっている草原地帯が続き、
セチェーダ山(Seceda)やこぶのようなピク山(Monte Pic)の向こうにガイスラー山群がはっきりと見えています。
そして、何回でもついカメラを向けてしまうサッソ・ルンゴやセッラ山群の風景。
まるでツアーのパンフレット用の写真のようです。(自画自賛かな?)
斜面には、ところどころに木製のベンチが置かれています。
こんなところでお弁当を食べたら最高の気分でしょうね。無理を承知で、ホテルに頼んでみればよかったかも…。