社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

選挙の時だけ重宝される著名人

2006-09-17 20:37:28 | Weblog
 来年7月の参議院通常選挙で早くも候補者選びの動きが出ている。自民党はタレントの藤原紀香氏やプロ野球の新庄剛志氏に立候補を打診したという報道が流れている。(何れも本人は否定している。)

 それにしても与党第一党の自民党が選挙に著名人の知名度を頼りにしなければならない時点で既に落ちぶれたと言ってもいいだろう。だが過去を辿れば知名度頼りは自民党だけではない。5年前の参院選挙でも自民党の舛添要一、民主党の大橋巨泉、そして社民党の田嶋陽子など、著名人候補はまさに「与野党相乗り」である。

 昭和40年代から50年代にかけての青島幸男やコロムビアトップなど、著名人議員(タレント議員)は以前からいた。ところがこの当時は「全国区」という選挙区があり、これは今で言う「比例代表区」の得票数を個人毎に政党関係なしに順番に並べて上から定員の数だけ当選させるというものだった。つまり日本全体で一つの選挙区として当選者を決めるというものだった。

 従って、著名人候補は何も政党から出馬を要請されるわけでなく、自らの意思で立候補し、そのほとんどは無所属での出馬だった。しかしこの制度では著名人に有利な選挙制度だとして、大政党に有利な比例代表制への制度変更がなされた。これはいわば著名人議員や少数政党を切捨てるための制度変更だったのだ。

 かつては著名人が邪魔と言って切り捨てて、そして今になってまた著名人に頼ろうとする、決して自民党に限ったことではないが、都合のいい時だけ人をあてにして、邪魔になったら捨てましょうという姿勢は決してあるべき姿ではないと思う。これではリストラや安易な離婚などが横行するのも無理もない。

 大切なのは、一人の人間をいかに大事にするかということではないだろうか。


【主なニュース】
・中日の山本昌投手が無安打無得点試合達成。(16日)
・台風13号、九州地方を中心に被害。延岡では突風が発生し列車が転覆。(17日)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。