イタリア・フィレンツェの大聖堂壁への落書きが岐女短の学生以外でも行われていたことが相次いで発覚している。今年3月には、京都産業大の男子学生3人が、そして水戸市の私立常磐大高の硬式野球部監督が新婚旅行で同所を訪れた際にも落書きをしたとされている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000053-san-soci
伊の大聖堂落書き 高校野球部監督も? 茨城県高野連が調査(産経新聞) - goo ニュース
野球部監督については高野連が調査中としているが、京産大の男子学生については本人も認めており、3人は2週間の停学処分を受けた。因みに問題の火付け役となった岐女短の女子学生は注意のみで特に処分は受けていない。
しかし、大学によって処分の重さが違うのも腑に落ちない。特にフェミニズムの女性権力が横たわる昨今においては、敢えて男子を女子より重い処分にするように男女共同参画局などの政府系機関から指令が出ているのではないかと推測してしまう。
更に、メディアの報道もさりげなく女子学生を擁護するような雰囲気がある。TBS系のブロードキャスターでは、この事件を「ワイドショー講座」で紹介していたが、最初に岐女短の女子学生による落書きを報道し、続いて京産大の男子学生も同様に落書きをしていたことが判明して停学処分になったことを報道した。見ていて何か両大学の学生が共に停学処分になったかのような錯覚を起こさせる報道に感じた。何も知らない人があの報道を見ればかなりの人が誤解したのではないだろうか。
また、ネット上でも話題を京産大の男子学生に摩り替えようという作為が感じられる。ヤフーニュースのコメント一覧でもランキングにリストされているのは京産大のニュースのみで、岐女短に関連するニュースは既にランキング対象から外され、ニュース検索でもしない限り出てこない。
そもそも、大聖堂壁への落書きは何も日本人のものだけではなく、他に外国人のものと思われるものもあるようだ。だが、最初にこの落書きの件を報告した人によると、岐女短のものが最も大きく目立っていたのだという。(*1)
・(*1)京産大生も大聖堂で落書き? 壁に日本人名が続々見つかる 2008/6/25
http://www.j-cast.com/2008/06/25022440.html
発覚したのは、現地を訪れた日本人観光客が3月12日、同大学に写真付きのメールを送ったことからだった。大聖堂の壁には、各国の言葉で数多くの落書きがされているが、6人のは、特に目立っていたらしい。
(部分引用)
一口に落書きとは言っても、その大きさや書いた場所など、状況によりその深刻性というのは違いがあるだろう。それなのに、問題の発端となった女子学生は何の処分も受けずに後から発覚する者達が重い処分になっていくのは不条理を感じる。特に女子学生の場合は今年短大の2年生、就職活動の年である。そうした重要な時だからこそけじめはきちんとつけた方が良いのではないかと思うのだが。
私の記憶する限りでは、イタリアでは日本の下した処分が重過ぎるのではないかといった同情的な世論が多かったという報道があったと思います。しかしこれに対しても日本のネット世論は、イタリアの方が甘すぎるといったイタリア世論を否定する論調が大勢だったと記憶しています。但しネット世論というのは得てしてネット工作員などが中心になる場合が多いので、恐らく厳罰化を煽る勢力が作り上げた世論だと私は認識しています。
しかも、彼らネット世論も、問題の発端となったにもかかわらず最も軽い扱いだった岐女短の学生については厳罰を求める論調はほとんどなく、専ら野球部監督や京産大生への批判に集中していたと記憶しています。