社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

スポーツと政治を結びつけるな --WBC、金妍兒妨害発言--

2009-03-21 21:58:12 | Weblog

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が現在開催されている。とりわけ日本と韓国との試合時には他国との対戦に比べ話題を呼ぶ。韓国による竹島の不法占拠問題はじめ、中国や北朝鮮も含めこれらの国々を巡る問題は続いている。スポーツと政治とは無関係とはいいつつ、完全に割り切ることは難しいようだ。

 今回のWBCでこれまで日本と韓国は4回対戦し、成績は2勝2敗、日本は1回目と4回目に勝利している。だが3回目の試合で韓国が勝利した時、選手達は勝利を誇示するかのようにマウンドに韓国の国旗を立てた。この行為が議論を呼んだ。

 非常識だ、マウンドは勝利者固有のものではないといったスポーツ精神の欠如を指摘するものから、マウンドを竹島に準えて(なぞらえて)韓国の領土だと主張しているなど、韓国に対する批判がネット上に殺到した。

 だが、これだけ韓国に対する批判が殺到するのにはもう一つの理由がある。16日、フィギュアスケートの金妍兒(キム・ヨナ)選手が試合直前の練習中に日本選手から妨害行為を受けたというのだ。これを切欠として韓国では反日感情が高まり始めたという。

・金妍兒「日本選手に妨害された」…韓国テレビ局報じる、世界選手権前にライバルけん制か
(2009年3月16日08時47分  スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20090316-OHT1T00006.htm

 しかし、日本も黙ってはいない。このニュースを受け、関係者などから、日本選手が妨害行為をするとは考えられないなどの反論が相次いだ。ネット上でも、同様の意見が相次いだ。

 また、日本スケート連盟も妨害の事実を否定する声明を発表、更に金妍兒選手への直接の事情聴取も含めた事実関係の調査と解明を求める文書を韓国連盟に提出した。

・「金妍児選手の練習妨害」日本連盟は否定 2009/03/19 21:16
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/233472/
・韓国連盟にキム・ヨナの事情聴取を要求…日本スケート連盟 3月20日8時1分 スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20090320-OHT1T00029.htm

 この日本の毅然とした姿勢に韓国も屈服したのか、大韓氷上競技連盟は内部での話し合いを経て、答弁書内容をまとめる予定だと述べた。

・日本スケート連盟から公文、キム・ヨナ練習妨害説で 2009/03/20 20:43 KST
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090320-00000040-yonh-spo
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2009/03/20/0400000000AJP20090320005100882.HTML

 連盟関係者は、キム選手のインタビューでは直接「日本人選手」と言及しておらず、そうした意図もないと把握していると伝え、「一種のハプニングと見られる」と話した。キム選手の意志とは関係なく内容が膨らんでいると指摘し、こうした論争は世界選手権を控えたキム選手にプラスになるものではなく、事態の拡大は望ましくないと強調した。
(一部引用)

 どうも日本の毅然とした態度が韓国側には予想外のことと感じたのかも知れない。引用部分でも、直接日本人選手とは言及していない、一種のハプニングと見られる、というのは当初の日本選手批判からかなりトーンダウンしているように感じる。これで恐らくこの騒動は何事もなかったかのように幕引きになってしまうことだろう。

 ただ、日本スケート連盟の姿勢も決して高く評価出来るものではない。何故なら、連盟は当初、報道をやり過ごす方針だったが、何故抗議をしないのかという電話やメールが殺到したため、漸く(ようやく)行動を起こしたからだ。もし国民からの抗議などがなく連盟としても何も抗議しなかったら、金妍兒の言葉は真実とされて、日本選手はずっと悪者にされたままになってしまっていたかも知れないのだ。

 この他にも、北朝鮮が人工衛星を発射予定していることなども微妙に日韓関係に影響しているだろう。

 ともあれ、野球でもスケートでも、とにかくスポーツには筋書きのないドラマであって欲しいものだ。

 そして、今回スケート連盟への抗議メールや電話が団体を動かしたように、マスコミや議員、そして省庁などへの抗議活動も決して無駄ではないということも改めて認識するべきだと思う。

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