混乱する政局、今度は民主党が危機に陥った。これまで麻生内閣批判に徹してきたマスコミも今回ばかりはそうはいかないだろう。政治と金の問題、そして総選挙の時期、今後の政局に大きな影響を及ぼすことは確かだろう。
民主党小沢一郎代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された。小沢氏はこの件につき、全く問題はなかったはずだとしている。また鳩山由紀夫幹事長も「国策捜査のような雰囲気がする」と捜査当局への不信感も示している。だが、小沢氏代表辞任論も党内からは噴出し、民主党の勢力が大きく後退する感は否めない。
・<小沢代表>会見 違法性の認識を完全否定 辞任もせず 3月4日9時58分 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090304-00000002-maiall-pol
これに対し、自民党は水を得た魚のように活気付くかと思いきや、対岸の火事ではないと自民側への捜査の手が及ぶのを懸念する声もある。麻生首相も記者団のインタビューに、国会運営に全力を挙げるだけ、と小沢氏問題に触れるのを避けた。
一方、識者の意見も分かれている。「事態は非常に深刻だ。国民の立場からすれば絶対に許せず、小沢氏は即刻、民主党代表だけでなく衆院議員も辞めるべきだろう」(政治評論家、森田実氏)、「『やはりカネに絡む問題があったのか』と思わざるを得ない。」(評論家の大宅映子氏)、など断罪する意見がある一方、「官邸が指示した国策捜査というよりは、現場の検察官の本性が出たように見える。彼らは青年将校のように、民主党に権力が移って政治が混乱するのは国益を害すると信じて一生懸命捜査したのだろう。」(佐藤優・外務省元主任分析官)など陰謀論を唱える声もある。
・小沢氏秘書逮捕 識者の反応さまざま 2009/03/03 21:22更新
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/227833/
やはりマスコミ報道も少しでも陰謀的要素を国民に感じさせたい報道になっているのかという気がする。今回の事件は民主党だけでなくマスコミにとっても大きな痛手なのかも知れない。
ところで、昨日はこの事件の他にも、時効5日前に強姦犯人が逮捕されるという報道もあったが、小沢氏の事件で影に隠れてしまった感がある。だがネット上ではその分フェミニズムの独壇場となってしまった。
また、本日も蒟蒻ゼリーに関する損害賠償訴訟が起こされたという報道もある。出来るだけ他のニュースを出しながら国民を小沢氏の事件からそらしたいマスコミの思惑があるのだろうか。通常の事件同様に民主小沢批判を展開するのか。或いは陰謀論などを強調した報道姿勢となるのか。今後も注視していく必要がある。
<参考>
・衝撃の小沢代表の公設秘書の逮捕!(丸坊主日記)
http://blog.goo.ne.jp/toidahimeji/e/08274db6390e87ba3e6ca46935b15495