日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャン氏が児童買春・ポルノ禁止法(児童ポルノ法)の改正を求めて、約11万人分の署名を携えて自民党本部を訪れ、早期の法改正を要請した。だが本法律や日本ユニセフ協会の体質については、ネット上では様々な問題点が指摘されている。
本法律の問題点や児童趣味が発生する経緯については過去の論考などを参照されたいが、事実上のネット言論統制が目的の中に含まれるということと、児童趣味が発展した理由はフェミニズムにより大人の女性から人間味が欠落してしまったために、異性愛を育む土壌が破壊されてしまったからだということを繰り返し申し上げたい。
ただ、ネット言論統制と一口に言っても、その手口は様々である。例えば政府当局や各種権力集団に都合の悪い情報を掲載するサイトの運営者に児童ポルノの濡れ衣を着せて逮捕するという単純な手口なら、現行法の範囲内、しかも児童ポルノ法でなくても幾らでも可能なはずだ。では何故児童ポルノの単純所持まで禁止する必要があるのかということだ。
それは、児童ポルノに関する画像や映像は固定サイトからのダウンロードという手順よりも、winnyやshareなどのファイル交換ソフトを介して流通する場合が多いということだ。これらの交換ソフトは匿名性が高く、また二次配布など拡散も早いからだ。つまり当局に都合の悪い情報などを記載した文書ファイルもこれら交換ソフトを使えば、広く世に知れ渡ってしまう。
しかも、文書情報というのは画像や映像と違い、ファイル容量も小さく転送速度も速くなる。また内容さえ把握してしまえばファイルを削除しても人々の記憶に残るのだ。
従ってこれら交換ソフトの利用者を根絶し、当局に都合の悪い内容を流布されるのを防止するという狙いがあるのではないだろうか。児童ポルノを全面禁止にすれば、必然的に交換ソフトの利用者は減少していくだろうという目論見である。
まさにこの世は情報戦争と言えるだろう。
<参考>
ネット依存の生活に潜む心の闇 --秋葉原通り魔事件、児童ポルノ法改正--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/b3e76a63eb0528eff0b18b9d63926f24
思想、言論の統制社会が到来 --児童ポルノ法改正の思惑--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/6ff25043debe9810970d07b610296d69
規制強化は更に少女を危険にする --児童ポルノ法改正、単純所持処罰--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/e558b85a6edde38df38646e1ca7c31b0