近頃、人の性格を「肉食系」、「草食系」と分類して論じることを流行させようという動きがあるようだ。それぞれの明確な定義はないようだが、だいたいその名称からして、肉食系が能動的で独立的傾向が強く、草食系が受動的で従属的傾向が強いということなのだろう。
勿論人の性格は様々である。しかし、こうした分類が果たして適切と言えるのか甚だ疑問である。しかも、この分類法を利用して、肉食系女が草食系男を食うといった女性の強大化を誇示するような論調が散見される。これはまさしくフェミニズム戦略の一環と言えるだろう。
フェミニズムの蔓延により未婚女性が増加しているのは周知の通りだが、あるテレビ番組でその理由を未婚女性に尋ねたところ、彼女らによれば「草食系男子が悪い」のだそうだ。
・未婚女性が「理由」告白 「草食系男が増えてるのが悪い!」 2009/1/30
http://www.j-cast.com/tv/2009/01/30034535.html
(1)条件に合う男がまわりにいない 「男性が草食系になっている。一緒にいても自分ががんばってる気がして疲れる」「レベルの低さ。10代では顔優先、20代は性格、30代は収入」
(2)仕事を優先 「ぎりぎりまでキャリアを積みたい」「結婚してたらハンデになる」
(3)結婚願望がない 「友だちと遊んでる方が楽しい」
(4)タイミングが合わない 「プロポーズが自分のタイミングじゃなかった」
(一部引用)
これらの女性達の言い分を見れば、全く自己中心的で人間味の微塵もない単なるケダモノのような印象だ。もう未婚女性というより「拒婚女性」と言った方がいいかも知れない。だがこうした女性でも痴漢などに遭ったり、もっと悲惨な事件にでも巻き込まれれば、忽ち(たちまち)悲劇のヒロインとされ、「明るくて礼儀正しく優しい子だった」などと知人などから哀れみの言葉がマスコミを通して流される。そして犯人に対する激しい憎悪心を煽ることになる。
女性は華奢(きゃしゃ)で優しく思いやりがあり平和的という印象はとうの昔に失われている。むしろ優しいのは男性に増えてきているのではないだろうか。しかしまだ年配者を中心に古い印象が頭から離れていない場合が多く、それが女性専用車両などの女性優遇を弱者保護のためといって肯定してしまう原因になっているのだろう。
結婚して家庭を築くのは人としての義務であることは本ブログで何度も主張している通りだ。それを果たさない者は犯罪と同じだ。「婚活」が女性の間で広がっていると言われているが、彼女らも高い理想を掲げるだけで女性の欲求を基準にして、男性への歩み寄りは余り見られない。それでは拒婚女性と同じだ。未婚を正当化する女性はそれだけで攻撃的な肉食系女とみなして構わないだろう。全く男性を人間扱いしていない。そんな女性を優遇したり法的に保護する必要性がどこにあろうか。
最早明確に、「男性を幸せにするために結婚せよ」と堂々と世の未婚女性達に命令してもいいのかも知れない。勿論それに背く者は処罰出来るような法律を整備すべきだ。それだけ現代女性は腐敗していると言えるのではないだろうか。結婚に年収が幾ら以上などという条件を付ける時点で既に人間失格だと女性は心得るべきだ。唯一条件が許されるとすれば、それは「性行為が出来ること」という条件ぐらいだろう。