おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

アブラハム

2017-06-13 11:13:29 | 信仰 聖書

戦中の「治安維持法」を彷彿とさせるような「共謀罪」の法案を
与党は、今週中にでも通そうとしています。

加計学園、森友学園の問題も
「共謀罪」法案が通るまでは、
のらりくらりとかわして、
法案が通ったら、
さっさと国会を閉じてしまおうというもくろみです。

加えて山口敬之氏による詩織さんレイプ事件の不起訴。
本当に安倍内閣の権力乱用が目に余る…。

最近の日本のニュースを見る度に、
腹立たしくて、心乱されます。
日本のクリスチャンの仲間が、
一生懸命祈り、行動を起こしてるし、
野党も必死の形相で、
あの手この手で食い止めようとしていますが、
何しろ多勢に無勢というのか、
無力感に意気消沈しそうになる…。

主よ、闇の力が猛威を振るっています。
どうぞこの国を憐れんでください。
そう祈るばかりです。

さて、話しは変わって、
課輔班の方の聖書のお話は、
アブラハムシリーズが続いています。
先先週は、アブラハムがイサクをささげるところでした。

神さまは、アブラハムに約束をしました。
あなたの子孫を空の星のように増やすと。

そして、何度も信仰を試みられましたが、
アブラハム100歳、サラ90歳の時に、
とうとう男の子が与えられたのです。
名前はイサク。
アブラハムは175歳で亡くなっていますし、
サラも127歳まで生きていますから、
今よりは老化が遅かったようですが、
それにしても高齢出産です。
アブラハムもサラもイサクが生まれたときには、
どんなにか嬉しかったことでしょう!

ところが、イサクが青年になったころに、
神さまがアブラハムに告げます。
イサクを全焼のいけにえとして献げなさいと。

アブラハムの戸惑いと葛藤は、
どれ程のものだったか想像を絶します。

そしてアブラハムは葛藤の末に、
神さまの約束を信じてイサクをささげようとします。
とろこが、アブラハムが、
もう少しでイサクに手をかけるところで、
神さまが寸止め!

目をあげると、
藪に角をひっかけている羊を発見。
彼らは、その羊を代わりに全焼いけにえとして、
神さまにささげます。


実はこの箇所を子どもたちに話すのは、
時期尚早だと思っていました。
でも、そこをとばすのにも抵抗があって、
結局話すことしました。

そんな葛藤の末、
私がこのストーリーを話すときに強調したのは、
アブラハムの信仰です。
神様の約束を信じていたというところです。
あなたの子孫を空の星のように増やすという
約束を信じていたから、従うことができたのだと。
へブル書には、アブラハムは、
神さまはイサクをよみがえらせることもできる
と信じていたとありますから、
アブラハムは、たとえイサクを神まさにささげても、
絶対にまた返してくださると信じていたと、
子どもたちに伝えたかったのです。
だからささげられたのだと。


ところが、
私のあとに師母が子どもたちに話した時、
違う側面から話しました。

「みんな、せっかく素敵なプレゼントをもらっても、
それを返してって言われたらどうする?」

「えーっ、いやだ~!」

「だよね。
でもアブラハムはそんな状態だったの。
せっかく神さまがくださった約束の子。
それを神さまはまた返してって言ったの。
困るよね。
意味わかんないよね。
でも、アブラハムは神様にお返しする決断をしたんだよ。
イサクは絶対自分のものだって主張しなかった。
どうして?
イサクは神様からの約束の子だけど、
アブラハムのものではない、
神さまのものだって知ってたんだね。」

神さまの主権について、
師母は語りました。

そこで、はっとさせられた私。

神さまは、イサクに手をくだそうとしたアブラハムに言いました。

あなたの手を、その子に下してはならない。
その子に何もしてはならない。
今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。
あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ
惜しまないでわたしにささげた。

とおっしゃいました。
そうなのです。
アブラハムはイサクを主にささげたのです。
お返ししたのです!
主の主権を認めたわけです。
決してひも付きじゃなかった。
主はまたイサクを返してくれるというような、
安易な期待によるものではなかった。
彼は本当に主にささげたのだ。
イサクも自分の思いも!

私は子どもに配慮するあまり、
子どもと正面から勝負しなかったなと、
神さまの主権と
アブラハムの献身を
オブラートに包んで伝えてしまったんだと
思わされたことでした。

二週間も前の話だけれど、
自分の信仰の問題として、
神さまにずっと問われ続けている感じかして、
こうして何度も反芻しています。

感謝主!!

コメント
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