クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-05 No.6-1

2011年05月12日 19時47分28秒 | Weblog
<Berlin Classics>
BC 0274 10枚組 \4050
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集&弦楽三重奏曲全集
ズスケ四重奏団
長らく廃盤となっておりました同タイトルですが、ご好評につき数量限定で
の再プレスが決定しました。




<Signum Classics>
SIGCD 253 \1700
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74《悲愴》
メンデルスゾーン:序曲《真夏の夜の夢》Op.21
チャールズ・マッケラス(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
晩年のレパートリーでは、ヤナーチェクやドヴォルザークなどのチェコ音楽、
スコットランド室内管とのモーツァルトやベートーヴェンが印象的なマッケ
ラスが振るロシア音楽、チャイコフスキー。
逝去の前年、マッケラスが"ロンドンの盟友"と繰り広げた「悲愴」は、円熟
の巨匠の最晩年の名演として人々の記憶に刻まれるに違いない。
録音(ライヴ):2009年2月8日、
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン)

SIGCD 264 \2180
ラフマニノフ:前奏曲集&メロディーズ ――
10の前奏曲Op.23/前奏曲ヘ長調Op.2/カノン ニ短調/前奏曲変ホ短調
メロディ ホ長調/ガヴォット ニ長調/前奏曲ニ短調Op.Posth
断章Op.Posth/リラの花Op.21-5/ひなぎくOp.38-3
ヴォカリーズOp.34-14(バックス編)
ムソルグスキー(ラフマニノフ編):
歌劇《ソロチンスクの定期市》より ゴパック
クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ、愛の喜び
アレッシオ・バックス(ピアノ)
イタリアの貴公子アレッシオ・バックスの「バッハ・トランスクライブド」
(SIGCD 156)に続く移籍第2弾はラフマニノフ!
新天地シグナム・クラシックス(Signum Classics)で再び輝きを放つアレッシ
オ・バックスは、1997年第3回浜松国際ピアノ・コンクール、2000年リーズ国
際ピアノ・コンクールを制覇した、イタリアの新世代を代表する若き名ピアニ
スト。アレッシオ・バックスにとってのラフマニノフは多くの作曲家たちの中
でも特別な存在であり、その音楽との相性の良さはコンサートやレコーディン
グですでに実証済。
このラフマニノフでは、さらなる進化を遂げたアレッシオ・バックスのピア
ニズムと出会うことができそうだ!
録音:2010年6月13日-16日、ワイアストン・ホール(モンマスシャー)




<Et'cetera>
KTC 1424 11枚組 \5750 ※7月27日入荷分までの特価 \4580
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集 ――
第9番変ホ長調K.271《ジュノム》/第14番変ホ長調K.449
第11番ヘ長調K.413/第15番変ロ長調K.450/第19番ヘ長調K.459
第25番ハ長調K.503/第26番ニ長調K.537《戴冠式》
ロンド イ長調K.386/第12番イ長調K.414/第13番ハ長調K.415
第21番ハ長調K.467/第5番ニ長調K.175/第10番変ホ長調K.365*
第7番ヘ長調K.242《ロドロン》*/+/第22番変ホ長調K.482
第24番ハ短調K.491/ロンド ニ長調K.382/第6番変ロ長調K.238
第20番ニ短調K.466/第23番イ長調K.488/第8番ハ長調K.246《リュッツォウ》
第16番ニ長調K.451/第17番ト長調K.453/第18番変ロ長調K.456
第27番変ロ長調K.595/第1番ヘ長調K.37/第2番変ロ長調K.39
第3番ニ長調K.40/第4番ト長調K.41/協奏曲ニ長調K.107-1
協奏曲ト長調K.107-2/協奏曲変ホ長調K.107-3
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー(フォルテピアノ)
タデウシュ・カロラク(指揮)
ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ、
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)*、
マリオ・アシュナウアー(フォルテピアノ)+
2010年12月の来日公演では3種類のフォルテピアノを弾き分けるという素晴ら
しい"コンサート"と"レクチャー"を聴かせてくれた"名手"ヴィヴィアナ・ソ
フロニツキーと"名工"ポール・マクナルティ。
2005年から2006年にかけてポーランドのワルシャワでレコーディングが行わ
れたソフロニツキーとマクナルティの共同作業、モーツァルトのピアノ協奏
曲全集がエトセトラ(Et'cetera)から新装リリース!
録音:2005年-2006年、ワルシャワ(ポーランド)





<Footprint>
FRCD 053 \2300
デューベン・コレクションからの祝祭音楽 ――
ブクステフーデ:喜びに響くBuxWV.119、カンタータ《天使に委ねよ》BuxWV.10
ガイスト:Quis hostis in coelis
作曲者不詳:
Ach Swea Trohn、5声のソナタ、汝の若き時よりの妻に喜びを抱け、
主よ怒ってわたしを責めないでください、パッサカリア
メーダー:主に向かって喜びの声をあげよ
トゥンダー:主は我が光
イェテボリ・バロック、マグヌス・キールソン(指揮)
"デューベン・コレクション"とは、スウェーデンのウプサラ大学図書館に所蔵
されている17-18世紀の未出版の楽譜集。スウェーデンのホットなバロック・
アンサンブル、イェテボリ・バロックが約2300曲にも及ぶ膨大なコレクション
の中から選んだのは"Festival Music"。北欧古楽のレベルの高さに感服!
2009年5月の録音。

FRCD 049 \2300
デューベン・デライツ ――
ビュンター:子らよ、主を誉めまつれ
フィレタリ:めでたし、王なるキリストよ
アルブリチ:神が創りしすべてのものを
タイレ:Ach, dass ich horen sollte dass Gott
グネッセル:我がもとに来たれ/アルブリチ:2声のシンフォニア
プフレガー:正しき人の魂は神の御手にあり
ハンフ:我はいかなる時も主を誉めたたえん
アンナ・ヨブラント(ソプラノ)、デューベン・ユナイテッド
スウェーデン宮廷のカペルマイスターを務めたデューベン・ファミリーのコレ
クションからセレクトされた「ソプラノのための歌曲集」。アンナ・ヨブラン
トは、エマ・カークビーとマヌエラ・ウィースラーから大きな影響を受けたと
いうスウェーデンの古楽系ソプラノ。ソリスト、イェテボリ・バロックのメン
バーとして活躍する北欧古楽界注目の名花である。2009年1月の録音。

FRCD 041 \2300
ヨハンソン:バーニング・ブライト
グンナル・エリクソン(指揮)、リルケ・アンサンブル
スウェーデンの伝承詩やライナー・マリア・リルケの詩を題材とした20世紀ス
ウェーデンの作曲家、スヴェン=エリク・ヨハンソン(1919-1997)の合唱作品
集。リルケ・アンサンブルは、スウェーデン合唱界の"もう1人のエリクソン"、
グンナル・エリクソンが1980年の秋に創設した室内合唱団。近現代スウェーデ
ンの合唱音楽の良き理解者たちである。2006年-2009年の録音。





<Daphne>
DAPHNE 1038 \2300
アルベットゥス・ピクトルの時代の歌 ――
ムトン:アレルヤ、主をほめたたえよ/オケゲム:詠唱
リシャフォール:キリストはよみがえり
ジョスカン:ヌンク・ディミッティス、アヴェ・マリア/ジャヌカン:鳥の歌
パレストリーナ:鹿が谷川を慕うごとく/ムトン:羊飼いたちと共に
エスコバル:されどカナの女は叫びて/パイゴット:クイド・ペティス
クレメンス:ラマの声/ブリュメル:主は滅ぼそうと定め
ア・カペラ・ホルミエンシス
中世スウェーデンの代表的画家アルベットゥス・ピクトル(c.1440-1509)と同
じ時代を生きた大作曲家たちの教会音楽集。
中世&ルネサンス音楽の演奏のためにストックホルムで1994年に結成された
ヴォーカル・クヮルテット、ア・カペラ・ホルミエンシスの豊かで幻想的な
ハーモニーがアルベットゥス・ピクトルの時代を描く――。2009年の録音。




<Phono Suecia>
PSCD 187 \2300
フォンタジー ――
ニルソン:フォンタジー/ブレーマン:ディンカム・シンカムII
ヤンソン:サクソフォン四重奏曲第1番/セーデルベリ:オセラトゥス
サミュエルソン:セイレーン
レーヴァンデル:ニッセ、カーチャ・マリの子守歌
スウェーデン・サクソフォン四重奏団《ローリン・フォーンズ》、
ダニエル・サウル(打楽器)
ローリン・フォーンズは、4人の女流サクソフォン・プレーヤーたちによって
1986年に結成されたスウェーデンのサクソフォン四重奏団。アンデシュ・ニ
ルソン2008年の作品「フォンタジー」など、現代スウェーデンのサクソフォ
ン四重奏曲はどれも完成度が高い。2009年&2010年の録音。

PSCD 186 \2300
リュート・コン・フォルツァ - ペーテル・セーデルベリ ――
ハムブレウス:リュート独奏のための変奏曲
ニルソン:テオルボのためのリュータ
ペーテシュ:リュートとライブエレクトロニクスのための小品
エークストレム:テオルボのための《ビジョンと灰》
カルコフ:リュートのための4つの小品
ウーロフソン:沈黙の道 I-III
ペーテル・セーデルベリ(リュート&バロック・リュート&テオルボ) 
エーリク・ペーテシュ(ライブエレクトロニクス)
ストックホルムの王立音楽院とバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ本格派
リュート奏者ペーテル・セーデルベリが、"リュート"と"コンテンポラリー"の
新たな可能性を追求。古楽器のリュートと現代作品という一見ミスマッチな組
み合わせも、予想外の相性に驚き。2009年&2010年の録音。

PSCD 175 \2300
メルネス :管弦楽のための作品集 ――
管弦楽のための《通路》*/サクソフォン協奏曲《ラビュリントス》**
交響曲第1番 《イーカロス》***
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)*、
スウェーデン放送交響楽団*、
ヨリエン・ペッテション(サクソフォン)**、
マルチェッロ・ヴィオッティ(指揮)**、
イェテボリ交響楽団**、
イマンツ・レスニス(指揮)***、
ラトビア国立交響楽団***
ポーランドのモダニズムから強い影響を受けたスウェーデンの作曲家アーネ・
メルネス(1933-2002)の管弦楽作品集。管弦楽のための「通路」はサロネン&
スウェーデン放送響!1992年*&2000年**&1989年の録音***。




<Ladybird>
Ladybird 79556817 \2300
ヴィクトリア王女とダニエル・ベストリングの結婚式の音楽
グスタフ・ショークヴィスト(指揮)、
グスタフ・ショークヴィスト室内合唱団、王室管弦楽団、他
スウェーデンのヴィクトリア王女とサクセス・ストーリーを歩んだダニエル・
ベストリング氏の"スウェーデン・ロイヤル・ウェディング"の音楽集。
2010年6月の録音。





<Caprice>
CAP 21681(4CDs+DVD-PAL) \9180
スウェーデンのピアニストVol.12
-1950年以前のスウェーデンのピアニストたち
グレタ・エリクソン(ピアノ)、ハンス・レイグラフ(ピアノ)、
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(ピアノ)、
エミール・シェーグレン(ピアノ)、他
「ヨーテボリ(イェテボリ)・ポステン紙、マグヌス・ハーグルンドの選ぶ2010
年優秀アルバムのひとつ」と評価された歴史的録音集。1903年-1970年の録音。





<Vax Records>
VAXCD 1014-1030 17枚組 \19500
ウッラ・ビルクヴィスト - コンプリート・レコーディングス
ウッラ・ビルクヴィスト(ヴォーカル)、様々なアーティスト
SP時代を生きたスウェーデンの女性シンガー、ウッラ・ヴィルクヴィスト
(1907-1946)の録音全集。200ページのブックレット付き。
1929年-1946年の録音。




<DACAPO>
8.226094 \1780
シュッツ:マタイ受難曲 SWV479
ユリアン・ポッジャー(テノール)
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
ポール・ヒリアー(指揮)
録音 2010年4月5-8日コペンハーゲン ガルニソン教会
ヒリアーによるシュッツ作品の第4集です。今作は、シュッツ(1585-1672)作
品の最高峰であり、最難関の曲「マタイ受難曲」です。この作品が書かれた
1666年と言えば、バロック音楽も最盛期を迎えていたのですが、敢えてシュ
ッツは簡素な形式でこの作品を書き上げました。福音史家とキリスト、そし
て合唱は淡々とこのドラマを歌い継ぎ、そこにはバッハ作品にみられるよう
な劇的なドラマはありません。しかし、このモノクロームの世界にどれほど
まで慈悲の眼差しが浸透しているのか、ここに気が付くことができれば、も
うシュッツの世界から逃れることはできません。完膚なきまでに澄み切った
合唱には言葉もでないでしょう。

8.226053 \1780
スヴェン・エリク・タープ:ピアノ曲集
1-7.主題(鐘)と変奏 Op.43(1944)/8-11.組曲(1927/1929)
12-14.3つのソナチネ 第1番 Op.48-1
15-16.3つのソナチネ 第2番(ファンタジエッタ)Op.48-2
17-19.3つのソナチネ 第3番 Op.48-3/20-22.3つの即興曲 Op.21(1934)
23-25.ソナタ Op.60(1956)
トーニャ・レモー(ピアノ)
スヴェン・エリク・タープ(1908-1994)が生きた時代のデンマーク音楽は、
ドイツ後期ロマン派の影響の中にいくばくかのフランス印象派の流れが混在
したものと言えるでしょう。決して前衛的ではなく、聴きようによっては
「時代遅れ」かもしれませんが、豊かな抒情性と魅惑的なメロディに満たさ
れています。このアルバムには、1920年代の情熱溢れる作品から、1956年の
円熟期の作品まで、彼の多様な音楽性に触れることができます。デンマーク
生まれの女性ピアニスト、トーニャ・レモーはバッハから現代曲まで幅広い
レパートリーを有する才能ある人。ここでも知られざる作品を説得力高く弾
きこなしています。

8.226553 \1780
ペーター・ブルーン:海の手紙
1-4.アンサンブルのための「海の手紙」
(夜更けゆくとき/海が他の海に溺れる/穏やかなれ/天の避難所)
5-10.メゾ・ソプラノとアンサンブルのための「全ての生きとし生ける物と
ともに鳴らす銀の鐘」(あなたの歌を通じて/わが家を失くしたクラリネット
/全ての生きとし生ける物とともに鳴らす銀のピアノ/悲しみに沈んだギター
/コントラバスは今飛び立つ/今、雨の歌)
11-14.アコーディオンとアンサンブルのための「反射する波」
フローデ・アンデルセン(アコーディオン)
ヘレーネ・ギェリス(メゾ・ソプラノ)/エスビェア・アンサンブル
ペッテル・スンドクヴィスト(指揮)
ブルーン(1968-)の音楽は一言では語り尽くせないほどの多様性を秘めてい
ます。彼は1989年に作曲の勉強を始め、同時に大学では哲学を学びました。
1991年から1997年にはデンマーク王立音楽大学で、ノアゴーとラスムッセン
からも教えを受けています。声楽作品と、アンサンブルのための作品を得意
としていて、このアルバムには彼の真骨頂とも言える曲が収録されています。
アンサンブルの指揮は、NAXOSでもおなじみのスンドクヴィスト。どの曲も
一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を残しますが、中でもメゾ・ソプ
ラノとアンサンブルのための「全ての生きとし-」のロルカの詩を元にした
歌曲集は、その強烈な音色と言葉遊びがユニークです。

6.220566(SACD-Hybrid) \1980
コッペル:弦楽四重奏曲
1-3.弦楽四重奏曲 第1番(1997)/4-6.弦楽四重奏曲 第2番(2008)
7-9.メゾ・サクソフォンと弦楽四重奏のための五重奏曲(2008)
シェラン弦楽四重奏団
ベンヤミン・コッペル(サクソフォン)
アナス・コッペル(1947-)はヨーロッパ音楽の伝統にしっかりと根差しながら
も、民族音楽、ロック、ジャズのテイストを適度に織り交ぜながら、独自の
音楽を構築することで人気の高い作曲家です。この弦楽四重奏曲も、ノリの
良さが随所に感じられる爽快な音楽。ピアソラが好きな人だったら必ずハマ
ることでしょう。官能的なサックスを聴かせるのは、作曲家の息子でジャズ
奏者として有名な1974年生まれのベンヤミン・コッペル君。このカッコ良さ
は真似できません!

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11-05 No.6-2

2011年05月12日 19時46分40秒 | Weblog
<PNEUMA>
PN 1320 \2080
L'Amore Mi Fa Sollazar(愛が私を慰める)
レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した楽器によるルネサンス音楽コンサート
ヤコプ・オブレヒト(1430-1505):Rompeltier
ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ(活躍:1500頃):
Tastar da corde / Piva a la ferrarese
不詳:L'amor, donna, chio te porto / Io mi voglio lamentare
Guarda, donna, il mio tormento(以上3曲、「王宮の歌集」(15世紀)から)
ヨハネス・ティクトーリス(1435-1511):Virgo Dei trono digna
ジョスカン・デプレ(1450頃-1521):Lle Fantazies de Joskin
ミケーレ・ペゼンティ(1470頃-1524頃):Inhospitas per alpes
ガブリエル・メーナ(活躍:1496頃):
De la dulce mi enemiga(「王宮の歌集」から)
ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561):
Madonna per voi ardo / Recordans de mia segnora
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):Carmen in fa
ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):
Recerdadas 1 y 2 sobre la Spagna
[ラ・スパニャによるレセルカダ第1&2番]
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535頃):Non val Aqua
ハインリヒ・イザーク:Choralis Constantinus から Duo III
不詳/ロレンツォ・イル・マニフィコ(1469-1492)作詩:
Lasse'in questo carnovale(「マリャブ写本」(1512、フィレンツェ)から)
ハインリヒ・イザーク:Choralis Constantinus から Duo IV
ロイゼ・コンペール(1445-1518):J'ay un syon sur la porte
フアン・デル・エンシナ(1468-1529):Fata la parte(「王宮の歌集」から)
ムシカ・アンティグア
ルイス・アントニオ・ムニョス
(歌、リラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオラ・オルガニスタ、ヴィオラ・ダ・
ガンバ)
ハビエル・カブレ
(レオナルドのペーパー・オルガン、オルガネット、ヴィオラ・オルガニスタ)
フェリペ・サンチェス・マスクニャノ
(リュート、ビウエラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
ダビド・マヨラル(カンタラ、小太鼓、タンバリン)
アルフォンソ・トマス(笛、鈴、ゴング、鐘) 
エドゥアルド・パニアグア(笛、鐘)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
録音:2011年2月、マドリード
ルネサンスを代表する天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が残した発
明楽器の設計図を基に作られた楽器を用いてルネサンス音楽を演奏するとい
う好企画盤。タイトルはレオナルドによる音楽的語呂合わせ(L'Amore
Mi Fa Sollazar レ・ミ・ファ・ソ・ラ)です。
「レオナルドのペーパー・オルガン」は抱えて歩きながら演奏できるよう改
良されたオルガン。音の途切れを防ぐためにダブルアクションの送風装置
(ふいごを押しても引いても空気が送り込まれる)を組み込まれています。楽
器の軽量化のため、強度を高めた紙でパイプを作ることが提案されているた
めにこの名があります。また、演奏しながら歌いやすいよう、パイプは斜め
上に向かって取り付けられ顔を隠さない工夫が成されています。
「ヴィオラ・オルガニスタ」はいわゆる弓奏鍵盤楽器の一種で、17世紀にド
イツで実際に作られ「ガイゲンヴェルク」と呼ばれています。内部にヴァイ
オリンの弦が張られており、ハンドルを回して回転弓を回し、鍵盤を押し込
むことで回転弓を弦に押し付けて発音する構造。鍵盤を押す強さで音の強弱
を付けられるようになっています。




<NUMERICA>
NUM 1208 \1850
音楽の地理学 Vol.4
カルロス・セイシャス(1704-1742):ピアノ協奏曲イ長調(*)
ボッケリーニ(1743-1805):チェロ協奏曲ト長調(+)
モーツァルト(1756-1791):ディヴェルティメント ニ長調 K.136(#)
バルトーク(1881-1945):ルーマニア民俗舞曲(**)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
ポルトガルの田舎の旋律(ピアノ四手連弾のための;1979)(++)
ジョゼ・アタラヤ:多面体の音楽(ピアノとコンピューターのための)(##)
ブリュノ・ベルトワーズ(ピアノ(*/++/##)、コンピューター(##))
クリスティナ・マルゴット(ピアノ(++)
ジェド・バラハル(チェロ(+))
マルタ・エウフラジオ(ヴァイオリン(**))
ライゼス・イベリカス管弦楽団
ピエロ・ベッルージ(指揮(+))
パウロ・マルティンス(指揮(*/#/**))

NUM 1212 \1850
フラウタスティカ(フルータスティック) フルートとピアノのための音楽
コープランド(1900-1990):二重奏曲(1971)
ブロッホ(1880-1959):旋法組曲(1956)
プーランク(1899-1963):ソナタ(1956-1957)
シューベルト(1797-1828)/イシュトヴァーン・マトゥス編曲:
アヴェ・マリア/君は憩い/しおれた花/セレナード
J・S・バッハ(1685-1750):ソナタ ロ短調 BWV1030
イシュトヴァーン・マトゥス(フルート)
ナンシー・リー・ハーパー(ピアノ)
録音:2004年9月24-25日、ブダペスト、フンガロトン・スタジオ
イシュトヴァーン・マトゥスは1947年ハンガリーのナジケーレシュに生まれ、
ブダペストのリスト音楽アカデミー、ブリュッセル高等音楽院を卒業(1972年)
後、ピエール・ブーレーズに招かれパリのIRCAM(フランス国立音響音楽研究
所)研究員となり、アンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーとして
活躍しました。録音の数はHungarotonレーベルだけで50以上を数え、1991年
以降はフルート教育法に関する論文も数多く発表しています。





<TACET>
TACET 193 \2380
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ3曲
ブラームス
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」 ト長調 op.78
(2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 op.100
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番 二短調 op.108
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン) Daniel Gaede
セッ・シュ・リュー(ピアノ) ?雪甦 Xuesu Lie
2006年録音
1966年ハンブルグに生まれ、数々のコンクールにて賞を受賞しウィーン・
フィルのコンサート・マスターをつとめたダニエル・ゲーデによるTACET
レーベルへの久しぶりの録音です。
このまま止まってしまうのではと思われる程の、息の長い第一番の主題演奏
から始まるこのアルバムは全三曲を通して温かく素朴で美しい演奏です。
TACETレーベルの特徴である音質の良さも、演奏の情報量の多さを際立たせ、
聴くものに、よりその感動を伝えます。




<ARCHIPEL>
ARPCD0527 \880
マーラー:大地の歌
マルガ・ヘフゲン(アルト)
ミシェル・セネシャル(テノール)
ロリン・マゼール指揮
RAIローマ交響楽団
1959年3月7日ローマでのライヴ録音
とても、良い音質です。
若きマゼールによる、大地の歌。素晴らしい演奏です。

ARPCD0528 \880
ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45
ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
エバーハルト・ヴェヒター(バリトン)
オットー・クレンペラー指揮
ウィーン・フィル、ウィーン楽友協会合唱団
1958年6月15日ウィーンでのライヴ録音
とても、良い音質です。
よく知られた名演奏です。

ARPCD0530 \880
ラヴェル、モーツァルト、プロコフィエフ
(1)ラヴェル:「ボレロ」
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」 イ長調
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン) Arthur Grumiaux
1960年11月9日ミュンヘン
(3)プロコフィエフ:交響曲第7番「青春」 嬰ハ短調
1960年11月11日ミュンヘンでのライヴ録音
ルドルフ・ケンペ指揮 Rudolf Kempe
バイエルン放送交響楽団
それぞれ、良い音質です。
ケンペ指揮のボレロの音源はとても珍しい為、レーベルに確認を行いました
ところ入手したマスターにおける記載にて確かであるとの事。
マーラーの第5番ARPCD0519(#4035122405194)等の珍しい音源復刻を通して
ヨーロッパ等で評価高いこのレーベルのケンペの扱いを信じ、且つケンペ指
揮のボレロは現状流通する商品が現存しない事から、日本でも扱いを行いま
す。このボレロの演奏には大胆な演奏ミスがあります。尚、他2曲(モーツァ
ルトとプロコフィエフ)は既に他レーベルから商品化の実績がある演奏です。

ARPCD0532 \880
ベートーヴェン:
(1)交響曲第7番 イ長調 op.92
NBC交響楽団
1953年11月15日ニューヨーク、カーネギーホールでのライヴ録音
(2)ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 変ホ長調 op.73
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
ニューヨーク・フィル
1959年2月26日ニューヨーク・カーネギーホールでのライヴ録音
ピエール・モントゥー指揮
それぞれ良い音質です。
名演奏の復刻です。




<WALHALL>
WLCD0332 2枚組 \1750
ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」(英語)
チャールズ・カルマン(アイゼンシュタイン)
マルゲリート・ピアッツァ(ロサリンデ)
ヒュー・トンプソン(フランク)
リチャード・タッカー(アルフレード)
ジョン・ブラウンリー(ファルケ)
ユージン・オーマンディ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1951年1月20日メトロポリタン、ニューヨークでのライヴ録音
とても良い音質です。英語による上演のライヴ録音です。ご注意ください。
オーマンディは1950年12月20日に「こうもり」を指揮してメトロポリタンに
初登場しました。1953年までに15回の演奏を集中して行っている中の4回目
の演奏です。
名役者をそろえた、観客の興奮が伝わる楽しい演奏です。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 255 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
アントニエッタ・ステッラ(レオノーラ)
ジュリエッタ・シミオナート(アズチェーナ)
カルロ・ベルゴンツィ(マンリーコ)
エットレ・バスティアニーニ(ルーナ伯爵)
ウィリアム・ウィルダーマン(フェルナンド)
ファウスト・クレヴァ指揮 Fausto Cleva
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年2月27日メトロポリタン、ニューヨークでのライヴ録音
とても良い音質です。キャストも魅力的です。

MYTO 280 \1050
マリア・カラス ハンブルグでのコンサート 1959年5月15日
(1)スポンティーニ:歌劇「ウェスタの巫女」より1曲
ユリアのアリア 「神よ、恐れおののき祈りを捧げます」
(2)ヴェルディ:歌劇「マクベス」より3曲
マクベス夫人のアリア 「野望に満ちて」、「早く来て、明かりをつけて」他
(3)ロッシーニ:歌劇「セビーリャの理髪師」より1曲のアリア
ロジーナのカヴァティーナ 「今の歌声は心に響く」
(4)ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より1曲
エリザベッタのアリア 「世の空しさを知る神」
(5)ベッリーニ:歌劇「海賊」より3曲
イモージェネのアリア 「無邪気なほほえみで」 他
マリア・カラス(ソプラノ) Maria Callas
ニコラ・レッシーニョ指揮 Nicola Rescigno
NDR交響楽団
1959年5月15日ハンブルグでのライヴ録音 全12トラック
とても良い音質です。

MYTO 281 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」
ヒルデ・ギューデン(ジルダ)
ジーン・マデイラ(マッダレーナ) 
リチャード・タッカー(マントヴァ公爵) 
レナード・ウォーレン(リゴレット)
アロイス・ペルネルシュトルファー(スパラフチーレ)
アルベルト・エレーデ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1951年12月8日メトロポリタン、ニューヨークでのライヴ録音
とても良い音質です。素晴らしいキャストによる初出となる演奏です。

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11-05 No.5

2011年05月10日 19時14分28秒 | Weblog
<DYNAMIC>
DYNDVD 33670(DVD-Video) \3780
字幕:伊英仏独西
ボッテジーニ:「エーロとレアンドロ」
ヴェロニク・メルシエ(S エーロ)
ジャン・ルカ・パゾリーニ(T レアンドロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bs アリオファルネ)
アルド・サルヴァーニョ(指)ピエモンテ・フィルハーモニー管弦楽団,
クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団
演出:ラウラ・ボレッロ,グレゴリオ・ズルラ
収録:2009年10月、クレーマ
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889)というと、今日では19世紀のコント
ラバスのヴィルトゥオーソというのが一般的な理解で、彼の作曲したコント
ラバス曲は今でもこの楽器の重要なレパートリーです。一方オペラとの関わ
りでは、ヴェルディの「アイーダ」世界初演をカイロで指揮したことが知ら
れている程度。しかし実はボッテジーニは、パリのイタリア座の監督を3年務
め、自作のオペラも舞台にかけていたという立派な経歴を持つ人物です。全
部で7作のオペラを書いたと伝えられており、その中で最も成功を収めたのが
1879年、トリノで初演された「エーロとレアンドロ」です。登場人物は三人
だけですが、という。3幕仕立て、1時間半を超える立派なオペラです。台本
作家は、なんとあのアリーゴ・ボーイトです。「メフィストーフェレ」が失
敗に終わり作曲家を断念したボーイトは、台本作家活動に本腰を据え、1876
年初演されたポンキエッリ「ジョコンダ」の台本を手掛けていました。ボー
イトらしく常套的なオペラ台本とは一線を画した知的な捻りのあるものです。
なおこのボーイトの台本は、およそ20年後にルイージ・マンチネッリ(1848-
1921)が再びオペラ化していることでも知られています。
三人の歌手は、若い歌手、中堅、ベテランが組み合わされています。ヴェロ
ニク・メルシエは、ローザンヌ出身のソプラノ。イタリアで学び、主として
娘役、コロラトゥーラ・ソプラノとして活躍しています。ジャン・ルカ・パ
ゾリーニは、アドリア海沿いのリッチョーネ出身。30歳で歌を学び始めたと
いいます。近年ではイタリアにおけるモーツァルト・テノールとして活躍し
ています。そしてイタリアのバスの大御所、ロベルト・スカンディウッツィ
が大きな存在感を示しています。
ボレッロとズルラによる舞台は、シンプルな中にセンスの良い美しさを盛り
込んだものです。
YouTubeにて試聴できます。
http://www.youtube.com/watch?v=4bqmaK4iVmo




<池田 操>
FPCD 5449 \2500
(1)山田耕作:異国、城ケ島の雨、涙、愛と祈り、薔薇の花に心をこめて
(2)平井康三郎:月、平城山、甲斐の峡、九十九里浜、あらざらむ、
つれづれと、もの思へば、黒髪の、人の身も
(3)高田三郎:いのちとは、遠くの空で、くちなし、
(4)中田喜直:鳩笛の唄、悲しくなったときは、たんぽぽ、髪、歌をください
池田 操(Sp) 塚田佳男(Pf)
若き日の山田耕作がベルリン留学時代1911年に作曲した「異国」から、最後
の歌曲になった晩年(1959年)の「薔薇の花に心をこめて」にはじまり、平井
康三郎の名作「平城山」を含む3部作「甲斐の峡」「九十九里浜」、都会的で
モダンな作風の高田三郎、中田喜直の歌曲を収録した意欲的CD.




<LIMEN Classic>
CDVD005 C005(2CD+1DVD) \3750
日本語解説付
フリードリヒ・ヨハン・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874):
[CD1]
25の練習曲集Op.100
素直な心/アラベスク/牧歌/子どもたちの集い/無邪気/進歩/清らかな流れ
/優美/狩/優しい花/せきれい/さようなら/なぐさめ/スティリエンヌ
/バラード/甘い嘆き/おしゃべり/心配/アヴェ・マリア/タランテラ/天使の声
/舟歌/家路/つばめ/貴婦人の乗馬
18の性格的な練習曲Op.109
ないしょ話/真珠/家路につく牧童/ジプシー/泉/陽気な女/子守歌/アジタート
/朝の鐘/速さ/セレナード/森の目覚め/大雷雨/ゴンドラの船頭歌/空気の精
/別れ/行進曲/糸を紡ぐ女
[CD2]
華麗で旋律的な12の練習曲Op.105
ファンタジー・ブリランテ(ヴェルディのオペラ「エルナーニ」による)Op.92
レーゲンスブルクの思い出(バレエ「ジゼル」に挿入されたワルツ・ブリラン
テ)Op.67
[DVD1]
25の練習曲集Op.100
18の性格的な練習曲Op.109
華麗で旋律的な12の練習曲Op.105
ファンタジー・ブリランテ(ヴェルディのオペラ「エルナーニ」による)Op.92
レーゲンスブルクの思い出
(バレエ「ジゼル」に挿入されたワルツ・ブリランテ)Op.67
黒田亜樹(P)
録音:2011年1月ミラノ
ピアノ学習者なら誰でも必ず使用する練習曲集ブルグミュラー。広く知られ
ている「25の練習曲Op.100」以外にも「18の性格的な練習曲Op.109」、「華
麗で旋律的な12の練習曲Op.105」など教材として取り上げられています。ブ
ルグミュラーは、ドイツで生まれ育ち26歳の時にパリに移住し、華やかな社
交界、サロンの場で演奏されるピアノ小品に力を入れ多くの作品を残してい
ます。
ブルグミュラーと言うと「初級ピアノ学習者用教材」と連想しがちですが、
実は音楽を知る上で大切な要素がたくさん詰まった洗練された作品が多く、
各曲につけられた魅力的なタイトルは弾く者はもちろん聴く者にも楽しみを
与えています。ここでは、練習曲集の他にヴェルディのオペラ「エルナーニ」
による「ファンタジー・ブリランテOp.92」とバレエ「ジゼル」に挿入された
ワルツ・ブリランテ「レーゲンスブルクの思い出Op.67」を加えた2枚組CDと
演奏風景を収録したDVDのセット販売です。
演奏するのは、現在ミラノを拠点とする日本人ピアニスト黒田亜樹。クラシ
ックはもちろんポップス、タンゴ、ワールド・ミュージックなどジャンルを
超えた活動を行っており、これまでタンゴのアルバムやゲーム音楽「ファイ
ナル・ファンタジーXピアノ・コレクション」などのCDをリリースしていま
す。
プロが弾くと何と芸術的で美しい作品なのかと驚かされるアルバムです。




<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2063 \2250
モノラル
(1)ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93
(2)ベートーヴェン:交響曲 第3番 「英雄」変ホ長調 作品55
ボーナス・トラック
(3)ベートーヴェン:交響曲第8番-第1楽章
(オリジナルFALP 572/第1楽章251-252小節に欠落あり)
カール・シューリヒト(指揮)、パリ音楽院管弦楽団
録音:(1)(3)1957年5月7、10日、
(2)1957年12月18、20、23日、パリ、サル・ワグラム
使用音源:EMI(France)(1)(3)FALP 572, (2)FALP 574(片面テスト・プレス)
■制作者より
2010年に発売したシューリヒト指揮、パリ音楽院管弦楽団の片面テスト・プ
レスLP復刻、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」&第7番(GS-2045)は非常
に好評でしたが、今回はその第2弾である交響曲第8番&第3番「英雄」です。
前回と同じ説明になりますが、このテスト・プレスはマスターが完成したあ
とに一番はじめにカッティングされたものであり、しかも片面が未収録のた
めに平面になっています。従って、原理的には最も新鮮であり、かつ安定し
た再生音を得られます。
■ボーナス・トラックと解説書にについて
交響曲第8番はフランス、イギリスで初発売された際、第1楽章に欠落が含ま
れたままでした。これはその後修正されて再発売されましたが、その歴史的
事実を記録しておくために、この欠落をあえて付録としました。また、解説
書にはシューリヒトの数少ない貴重なインタビューの中から、このベートー
ヴェンのセッションに関する部分を抜粋して掲載します。(以上、平林直哉)




<TALENT / Silkroad>
SRM 012 \2300
J.S.バッハ:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV1041
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042
(3)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調BWV1060
ローラ・ボベスコ(Vn)セニア・トゥルバスニク(Ob)
ウジェーヌ・イザイ弦楽アンサンブル
録音:1986年 ブリュッセル





<TALENT>
DOM 2929902(SACD-Hybrid) \2300
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ラヴェル:マ・メール・ロワ
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット
マルコ・グイダリーニ(指)
ジャパン・ソロイスツ響

DOM 2910116 \2300
ドヴォルザーク:
弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調Op.97
弦楽六重奏曲 イ長調Op.48
マルティヌー四重奏団
ピエール=アンリ・ゼレブ(Va)、ペテル・ヘイニ(Vc)

DOM 381114 2枚組 \4600
ブラームス:
(1)ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調Op.78
(2)ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調Op.100
(3)ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調Op.108
(4)チェロソナタ第1番 ホ短調Op.38
(5)チェロソナタ第2番 ヘ長調Op.99
(6)チェロソナタ ニ長調Op.78(ヴァイオリンソナタ第1番の編曲)
堀米ゆず子(Vn) ヴィヴィアヌ・スパノゲ(Vc) 
アンドレ・デ・グローテ(Pf)




<EMI CLASSICS>
CZS-0271802 10枚組 \2850
LISZT 200TH ANNIVERSARY
リスト・ザ・ピアノ・コレクション(生産限定盤)
生誕200年記念!名ピアニストによるピアノの巨匠の名曲アンソロジー
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 40Pブックレット
CD1&2
巡礼の年報(全曲)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
CD3&CD4-1.詩的で宗教的な調べ(全10曲)
2.愛の夢(全3曲)
3.コンソラシオン(全6曲)
4.伝説(2曲)
5.バラード(2曲)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
CD5&6-1.ハンガリー狂詩曲(17曲)
2.ポロネーズ(2曲)
3.即興ワルツ
4.半音階的大ギャロップ
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
CD7
1.超絶技巧練習曲集S139(全12曲)
ヴラディミール・オフチニコフ(ピアノ)
2.2つの演奏会用練習曲S145
3.4つの忘れられたワルツS315 より 第1番&第2番
ミハイル・ルディ(ピアノ)
CD8
1.パガニーニによる超絶技巧練習曲集S140(全6曲)
2.暗い雲S199
3.夜想曲「眠られぬ夜、問いと答え」S203
4.調性のないバガテルS216a
アンドレ・ワッツ(ピアノ)
5.メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」S514
6.メフィスト・ワルツ第2番S515
7.メフィスト・ワルツ第4番S216b
8.忘れられたワルツ第4番S215
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
9.前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」S179
マテュー・パパディアマンディス(ピアノ)
「クリスマス・ツリー」S186より
10.第3曲 飼葉桶のそばの羊飼いたち
11.第4曲 誠実な人々よ来たれ
ウェイン・マーシャル(ピアノ)
CD9
1.ソナタ ロ短調
2.ピアノ小曲 嬰ヘ長調S193
3.即興曲(夜想曲)S191
4.聖ドロテアS187
5.われらの主イエス・キリストの変容の祝日にS188
6.子守歌S198
7.不運S208
8.夜想曲「夢のなかに」S207
9.2つのチャールダーシュS225
10.メフィスト・ポルカS217
デジェ・ラーンキ(ピアノ)
3つの演奏会用練習曲S144 より
11.第1曲 悲しみ
ホセ・アベル・ゴンザレス(ピアノ)
12.第2曲 軽やかさ
13.第3曲 溜め息
ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ)
CD10
1.スペイン狂詩曲S254
2.アヴェ・マリアS182
3.瞑想S204
4.2つの悲しみのゴンドラS200(第1版&第2版)
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
オルガン作品集
5.コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲と
フーガ
6.バッハの名による前奏曲とフーガ
7.アルカデルトのアヴェ・マリア




<EMI CLASSICS>
●THE HOME OF OPERA
3月に引き続き登場するEMIならではの、オペラ名盤を揃えた'THE HOME OF
OPERA'シリーズのご案内です。いずれもマルチパック 16Pブックレット 
あらすじと歌詞テキストのデータを掲載したCDR-Rom付です。

CMSW-0288522(2CD+1CDRom)\1750
プッチーニ:トスカ
アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、
ルッジェロ・ライモンディ、マウリツィオ・ムラーロ、
エンリコ・フィッソーリ、ダーヴィド・カンジェローシ、
ソーリン・コリバン、グェイン・ハウエル、
ジェイムズ・サヴェージ=ハンフォード、
ティフィン児童合唱団、
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団&管弦楽団
アントニオ・パッパーノ指揮

CMSW-0288462(2CD+1CDRom)\1750
ロッシーニ:チェネレントーラ(シンデレラ)
マリーナ・デ・ガバライン、ジュアン・オンチーナ、
セスト・ブルスカンティーニ、アルダ・ノーニ、
グラインドボーン・フェスティヴァル合唱団&管弦楽団
ヴィットリオ・グイ指揮

CMSW-0288582(4CD+1CDRom)\3000
ワーグナー:トリスタンとイゾルデ
ジョン・ヴィッカース、ヘルガ・デルネシュ、クリスタ・ルートヴィヒ、
ヴァルター・ベリー、カール・リッダーブッシュ、
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮




<レグルス>
QHJ‐1010 \2625
バリリ四重奏団の遺産-東京ライヴ 1957
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4*
ハイドン(R.ホーフシュテッター作):
弦楽四重奏曲第17番ヘ長調 作品3-5「セレナード」**
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 作品135**
ワルター・バリリ氏の日本の音楽ファンへのメッセージ
バリリ四重奏団Barylli Quartett
第1ヴァイオリン:ワルター・バリリ、
第2ヴァイオリン:オットー・シュトラッサー
ヴィオラ:ルドルフ・シュトレンク
チェロ:エマヌエル・ブラベッツ
音楽評論家 山根銀二氏の解説
録音:1957年12月16日*、12月11日**
ラジオ東京ホール-ライヴ収録(番組プロデューサー:門馬直美)
音源提供:株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズヒストリカル
\2,625(税込) \2,500(税抜)
一度新星堂から発売されましたが、永らく市場から消えていました。この度、
TBSラジオ所有の音源からリマスターリングを施し、12月11日放送時の山根
銀二氏の解説を加えて発売します。
ウィーン・フィルのメンバ-で構成され、モノーラルLP時代に活躍、一世を
風靡したバリリ四重奏団。このライヴ録音は、唯一度の来日の折、ラジオ東
京(現在のTBS)ホールで放送用に公開演奏された時のもので、録音は門馬直美
氏のプロデュース、山根銀二氏の解説で放送されました。誇張のない端正な
表現とライヴならではの躍動感は、まさに“伝統の味わいであり、ウィーン
の真髄”と言えるもの。若きバリリ氏の日本の聴衆へのメッセージ肉声を収
録。ブックレットにはProf. Dr. オットー・ビーバ(ウィーン楽友協会)の寄
稿文を掲載。




<STRADIVARIUS>
STR 33861 \1980
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出に」 Op.50
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67
ダヴィド三重奏団
クラウディオ・トロヴァヨーリ(ピアノ)
ダニエーレ・パスコレッティ(ヴァイオリン)
パトリツィオ・セリーノ(チェロ)
イタリアの若手トリオ、ダヴィド三重奏団が当レーベルに初登場。

STR 33867 \1980
エザイアス・ロイスナー(1636-1679):「リュートの楽しみ」(1667) Vol.1
組曲第9番ト短調/組曲第4番イ短調/組曲第13番変ホ長調
組曲第11番ハ短調/組曲第14番ヘ短調
バウル・ベイエル(バロックリュート)
エザイアス・ロイスナーはリュート奏者であった同名の父の教えを受け、
リュートの神童として父とともにヨーロッパ各地の宮廷で活躍。フランス
音楽の影響を受けたリュート独奏や器楽合奏のための組曲形式をドイツに
おいて発展させました。「リュートの楽しみ」は様々な調性の15の組曲か
ら成る作品です。

STR 33900 \1980
サルヴァトーレ・シャッリーノ(1947-):
オペラ「Luci mie traditrici」(全2幕;1998)
ニーナ・タランデク(メゾソプラノ)
クリスティアン・ミードル(バリトン)
ローラント・シュナイダー(カウンターテナー)
ジーモン・ボーデ(テノール)
アンサンブル・アルゴリトモ
マルコ・アンジウス(指揮)
邦題として「私を裏切った光」、「わが裏切りの瞳」のように訳されている
オペラ。

STR 57012 2枚組 \2950
ルーカ・フランチェスコーニ(1956-):オペラ「バッラータ」(全2幕;2002)
マルコ・ビーズリー、アンデシュ・ラーション、イルディコー・コムローシ、
ウーキュン・キム、エバーハルト・フランチェスコ・ローレンツ、
ロール・デルカンプ、ドナル・J・バーン、シュテファン・ローゲス、
スーザン・シンマック、シルヴィア・ヴァイス(キャスト)
モネ劇場合唱団&交響楽団
レナート・バルサドンナ(合唱指揮)
タノス・アダモプーロス(コンサートマスター)
大野和士(指揮)
録音:2002年10月29日、ブリュッセル、モネ劇場、初演ライヴ
世界初録音。





<CHERRY RED>
ACMEM211CD \1180
The Art Of Julian Bream
マルコム・アーノルド:ギター協奏曲 op.67(1921-2006)
1. Allegro
2. Lento
3. Con brio
レノックス・バークリー:ソナチネ op.52,no.1(1903-1989)
4. Allegretto
5. Lento
6. Rondo
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)
7. EN LOS TRIGALES
モーリス・ラヴェル:(1875-1937),ブリーム編曲
8. 亡き王女の為のパヴァーヌ
アルバート・ルーセル(1869-1937)
9. Segovia, op.29
ジローラモ・フレスコバルディ:(1583-1643),セゴビア編曲
10. Aria Con Variazione Detta La Frescobada
マテオ アルベニス:(1755-1831)エミリオ・プジョル編曲
11. Sonata
ドメニコ・スカルラッティ:(1658-1757)
12. Sonata In E Minor, K.11(ブリーム編曲)
13. Sonata In E Minor,. K.87(セゴビア編曲)
ドメニコ・チマローザ:(1749-1801),ブリーム編曲
14. Sonata In C Sharp Minor
15. Sonata In A
ホアキン・トゥリーナ:(1882-1949)
Homenaje A Tarrega, op.69
16. Garrotin
17. Soleares
18. Fandanguillo, op.36
マヌエル・デ・ファリャ:(1876-1946)
19. クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
演奏:ジュリアン・ブリーム 1959-60録音

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11-05 No.4

2011年05月08日 10時28分26秒 | Weblog
<ANIMA E CORPO>
AEC 001 \2080
私は狂気 17世紀スペイン歌曲集
アンリ・ド・バイイ(?-1637):私は狂気
不詳(17世紀):マリサパロス
ホセ・マリン(1619-1699):もう思わないで、メンギリャ
B・サンセベリノ(活躍:1620-1622):私はあなたに忘れられた
ガスパル・サンス(1640頃-1710):フォリアー即興演奏(器楽)
ホセ・マリン:瞳よ、お前は私を軽蔑している/アモルよ、それほど極端に
不詳(17世紀):あなたの美しい奥様
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):知っている、私は死にかけていると
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-?):エスパニョレタス(器楽)
不詳(17世紀):
不在/あなたの瞳/おお、ヴィーナスよりも美しく/船は浜辺に
フアン・イダルゴ(1614-1685):それこそ愛
ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ)
ラ・ガラニア
ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)
ピエール・ピツル(バロックギター)
録音:2010年9月10-15日、グアダラハラ(スペイン)、聖ミゲル教会
スペインの新しい古楽レーベル「アニマ・エ・コルポ」からの初リリース。
17世紀にスペインで歌われていた音楽を数々の出典から精選した内容で、外国
の曲にスペイン語の歌詞を付けたものも含まれています。
ラケル・アンドゥエサはパンプロナに生まれ、同地のサラサーテ高等音楽院お
よびロンドンのギルドホール音楽学校で学んだスペインのソプラノで、スペイ
ン古楽ファンにはすでにおなじみ。ヘスス・フェルナンデス・バエナはセビ
リャ近郊のエステパに生まれ、セビリャ高等音楽院でギリェルモ・ペニャル
ベルとフアン・カルロス・リベラに師事した後オランダのハーグ王立音楽院
で学んだテオルボ奏者。ピエール・ピツルはウィーン音楽大学でヴァルター・
ヴュルディンガー、バーゼルのスコラ・カントールムでユルゲン・ヒュプシャ
ー、オイゲン・ドンゴワ、ホプキンソン・スミスに師事したギター・リュート
奏者で、オーストリアの古楽アンサンブル「プライヴェート・ミュージック」
の主宰。フェルナンデス・バエナとピツルのデュオ「ラ・ガラニア」は当盤で
CDデビューとなります。





<UNIVERSAL MUSIC SPAIN>
0028947643494 \2850
マイ・スペイン
ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ(1961-):
イベリアの主題による幻想曲/ラ・エリアナ協奏曲
イサーク・アルベニスへの墓碑銘/EsZENa I a Astor/EsZENA II a Nela
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)
/ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ編曲:
バレエ「恋は魔術師」より 隣人たちの踊り
バレエ「三角帽子」より 粉屋の踊り
バレエ「恋は魔術師」より 情景-鬼火の歌,火祭りの踊り
オペラ「はかない人生」より 舞曲
イサーク・アルベニス(1860-1909)
/ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ編曲:
スペインの歌 Op.232 より コルドバ/スペイン組曲 Op.47 より セビリャ
ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ:暗闇のバンデリリャス
ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ(ギター)
ラ・マエストランサ
エセキエル・コルタバリア(フルート) ビセンテ・サバテル(クラリネット)
エバ・マルティン(ヴィオラ) ミハウ・ドモホフスキ(チェロ)
ヘルマン・ムニョス(コントラバス) ロベルト・ボスメディアノ(打楽器)
録音:2009年、ナバセラダ(スペイン、マドリード自治州)、
イスラ・ブランカ・スタジオ
ホセ・マリア・ガジャルド(ガリャルド)・デル・レイはスペインのセビリャに
生まれ、9歳でデビュー以来世界的に活躍しているギタリスト・作曲家。





<DIVUCSA>
SA 01772 \2850
第4回ホアキン・ロドリーゴ国際コンクール優勝者ライヴ
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):
ラ・テンプラニカへのオマージュ(管弦楽のための)(*)
ピアノ協奏曲(+)
夏の協奏曲(ヴァイオリンと管弦楽のための)
エドワード・ニーマン(ピアノ(*))
レーナ・セメノワ(ヴァイオリン(+))
プラハ・フィルハーモニー管弦楽団
ルベン・ヒメノ(指揮)
録音:2009年12月10日、プラハ、ビノフラディ劇場、
ホアキン・ロドリーゴ没後10周年記念演奏会、ライヴ
2008年開催の第4回ホアキン・ロドリーゴ国際コンクールの優勝者、エドワー
ド・ニーマン(合衆国;1984年生まれ)とレーナ・セメノワ(ロシア;1986年生
まれ)を招いて行われた演奏会のライヴ録音。特別な装丁となっております。
2010年に活動を終了したAUTORレーベルが制作していた未発売の在庫商品を
DIVUCSAレーベルが引き取って発売したもので、本体・外装ともに「DIVUCSA」
の表記はございません。




<EMEC>
E 085 \2080
愛と死 グラナドス、アルベニス、モンポウ:ピアノ作品集
グラナドス(1867-1913):「ゴイェスカス」から 愛と死/わら人形
アルベニス(1860-1909):「イベリア」第1集
喚起(エボカシオン)/港/セビリャの聖体祭
モンポウ(1893-1987):ショパンの主題による変奏曲
セバスチャン・スタンリー(ピアノ)
録音:2010年12月7-8日、ロンドン、ペレグリン・ピアノ・スタジオ
は英国王立音楽大学で学んだスペイン系英国人ピアニスト、セバスチャン
(・ミゲル)・スタンリー(1984年生まれ)によるスペイン・プログラム。

E 097 \2080
江文也:16のバガテル
アグスティン・マルリ編曲:16の中国伝承曲
川のささやき/歌/水仙の花/羊飼いの笛/歌/小さな羊飼い
Akbilak/歌/愛とりんご/ジャスミン/愛の歌/羊飼いの満足
歌/サモワールは呼んでいる/李族賛歌/美しい山鳥
江文也(1910-1983)/アグスティン・マルリ編曲:16のバガテル Op.8
Green Leaves Young Leaves / Lento tranquillo / Canto dormiente
Charamela / Adagio misterioso / Allegro feroce / Epitaph
Allegro ma non troppo / I Remember… / Allegretto siempre legato
Erhu / Prestissimo tumultuoso / Andante cantabile
Allegretto leggiero / Pipa / Peking Gate
マイケル・ケヴィン・ジョーンズ(チェロ)
アグスティン・マルリ(ギター)
録音:2010年11月9-12日、マドリード、
サン・フランシスコ・エル・グランデ王立バジリカ教会
江文也(こう・ぶんや)は日本植民地時代の台湾出身の作曲家・声楽家。旧制
上田中学校、武蔵高等工科学校、東京音楽学校夜間校で学び、バリトン歌手
としてデビュー。山田耕筰、橋本國彦に作曲を師事。1938年に北京師範大学
教授に就任し北京と東京を行き来する生活を送っていましたが、1945年、北
京滞在中に日本が降伏したため中国当局に拘束され、釈放後も日本への帰国
を許されませんでした。1950年に天津中央音楽院教授に就任したものの、
1966年からの文化大革命で弾圧され作曲も禁じられるという不遇を余儀なく
され、1978年に名誉回復されましたが既に病身、北京で逝去しました。没後
に再評価され中国・台湾・香港で録音の機会が増え、今世紀に入り日本の作
曲家としても見直される機運が高まっています。
「16のバガテル Op.8」は1936年、当時日本で教えていたアレクサンドル・
チェレプニン(1899-1977)による「チェレプニン・コレクション」の一環と
して出版されたピアノ小品集。当盤ではその楽譜に基づきアグスティン・マ
ルリがチェロとギターの二重奏用に編曲した版が演奏されています。もちろ
ん世界初録音。

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11-05 No.3

2011年05月07日 09時45分01秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572704
シベリウス:
1-4.交響曲 第2番 ニ長調 Op.43
5-7.カレリア組曲 Op.11(間奏曲/バラード/行進曲風に)
ニュージーランド交響楽団
ピエタリ・インキネン(指揮)
インキネンとニュージーランド交響楽団によるシベリウス交響曲集もこれで
3枚目。あとは第6番と第7番を残すのみとなりました。インキネンの指揮は、
これまで通り、スタイリッシュな演奏かと思いきや、想像以上に重厚な響き
と、ゆったりした流れに終始しています。終楽章の爆発的な機動力は圧巻。
過去の名指揮者たちの解釈にひけをとりません。「カレリア組曲」はフィン
人発祥の地の伝説や音楽を基にした作品です。当初劇音楽として創案、初演
されましたが、評判がよくなかったため、序曲と、3曲からなる組曲の2つの
作品として出版され、現在は人気作となっています。メリハリのある曲想が
魅力です。

8.572487
カルウォヴィチ:
1-4.交響曲 ホ短調 「復活」Op.7
5-6.「ビアンカ・ダ・モレナ-白い鳩」付随音楽 Op.6(プロローグ/間奏曲)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
日本にも熱狂的なファンが存在するカルウォヴィチ(1876-1909)。NAXOS4枚目
となるこのアルバムは、彼の最も野心作と言われる「復活交響曲」です。
1901年頃から作曲を始め2年後に完成、ベルリンで初演されたこの作品、逆ら
えぬ運命に対して、悲劇から勝利までの魂の精神的な戦いを描いたというもの
で、マーラーの「復活」を思い起こさせますが、語法的には、ブルックナーや
R.シュトラウス、チャイコフスキーに近いものです。曲の最後はテインパニの
勇ましい響きに導かれ、高らかなコラールと金管の咆哮で幕を閉じます。合唱
なしでも充分です。ヴィトとワルシャワ・フィル、この曲を演奏するのにこれ
以上ふさわしい組み合わせはないでしょう。第2楽章のため息が出そうなチェ
ロの独奏、たっぷりとした弦の厚み、輝かしい管楽器、そしてスケールの大
きな音楽。大満足の1枚です。

8.572553
インス:
1.ホット、レッド、コールド、ヴィブラント(1992)
2-5.交響曲 第5番「ガラタサライ」(2005)
6.言葉のないレクイエム(2004)/7.赤外線の前
トゥライ・ウヤル(ソプラノ)…2-5
レヴェント・ギュンドゥズ(テノール)…2-5
アニル・キルキイルディズ(ボーイ・ソプラノ)…2-5
トルコ文化省合唱団…2-5
セルヴァ・エルデナー(ヴォーカル)…6/オルカ・クンタサル(ソプラノ)…6
ギュヴェンチ・ダギュストゥン(バリトン)…6
ネヴァ・オズゲン(ケメンチェ)…6/アリ・チャブク(タンブール)…6
ビルケント交響楽団
カムラン・インス(指揮)
トルコ系アメリカ人の作曲家、カムラン・インス(1960-)はイスタンブール工
科大学で作曲を教えながら、活発な創作活動を行っています。彼の音楽はどれ
もエネルギーに満ち、聴く者を自然に元気にさせる力を備えています。交響曲
第5番「ガラタサライ」はトルコの最も有名なサッカー・チームの創立100年を
祝して作曲されたものです。トルコ国中にサポーターを持ち、2006-07シーズ
ンには稲本潤一も所属していたという強豪。どれほど祝祭ムードを盛り上げて
も足りることはありません。インスはそんな希望を120%かなえたようです。
「通常の彼の作品よりは穏健である」と評されてはいますが、合唱とソプラノ、
テノール、ボーイ・ソプラノの独唱を従えたオーケストラの巨大な音響は、聴
き手の心をもり立てるには充分過ぎるほどです。「ホット、レッド、コール
ド、ヴィブラント」はミニマル・ミュージックの爽快感に若干の衝撃が加わっ
た曲。スパイスの効いた逸品です。「言葉のないレクイエム」は2003年に起こ
ったイスタンブールへのテロリストによる爆撃を悼み書かれた曲。こちらは少
数民族の歌い手による悲しげな歌で始まり、大音量で断絶されるまでそれは続
きます。攻撃、混乱、パニックが音で表され、祈りの歌で曲を閉じます。

8.572653
ラター:
1-3.グローリア(1974)(アレグロ・ヴィヴァーチェ/アンダンテ/ヴィヴァー
チェ・エ・リトミコ)
4-10.マニフィカト(わが魂は主を崇め/ばらよ、愛しいばらよ/全能者は為し
たもうた/そして憐れみは/主は力をふるい/飢えている人を/父に栄光あれ)
11.テ・デウム
エリザベス・クラッグ(ソプラノ)
セント・オールバンズ大聖堂合唱団
トム・ウィンペニー(オルガン)/アンサンブル・デコラム
アンドリュー・ルーカス(指揮)
現在の英国で最も人気の高い作曲家と言えば、まずこのラター(1945-)の名前
が挙がることでしょう。合唱好きの間では清冽なレクイエムがとりわけ知られ
ていますが、他の多くの合唱曲も、その平易な歌い口と、斬新なリズム、そし
て美しいハーモニーが大人気。2011年のロイヤル・ウェディングでも彼の曲が
晴れ晴れと演奏され、列席した人のみならず、世界中の「若き2人」を見守る
人々の心に強い感動を巻き起こしました。このアルバムには伝統的な形式に
則った宗教曲を3つ収録。どれも鮮烈でダイナミック。この、まるで映画音楽
のようなスペクタクルな世界こそ、クラシック音楽に馴染みのない人にも広く
親しまれる要因なのかもしれません。

8.572275
サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集第3集
1.モーツァルトの歌劇「魔笛」による演奏会用幻想曲Op.54
2.ナヴァラOp.33(2台のヴァイオリンと管弦楽による)
3.ムイニエラOp.32
4.グノーの歌劇「ファウスト」による新しい幻想曲Op.13
5.ヴェネツィア風舟歌Op.46(ヴァイオリンと管弦楽版)
6.序奏とカプリース・ホタ
楊天堝(ヴァイオリン)…トラック2は多重録音
ナヴァール交響楽団
エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮)
「非常に才能ある若いヴァイオリン奏者」楊天堝によるサラサーテ(1844-1908)
の管弦楽とヴァイオリンのための作品集もこれで3集目となります。彼女はす
でにピアノとヴァイオリンのための作品集を2枚リリースしているので、これ
で合計5枚!サラサーテに関して彼女の右に出る者はいないはずです。今回の
アルバムも、サラサーテの華麗な音楽と彼女の素晴らしい技巧をとことん楽し
んでもらえるはずです。冒頭の「魔笛による幻想曲」だけでも驚くばかりの楽
しさです。スペイン風の「序奏とカプリース・ホタ」での捲るめくスピード感、
美しいメロディが次々に現れる「ファウストによる幻想曲」など唖然とするば
かり。極めつけは「ナヴァラ」の楊天堝による多重録音!1粒で2度おいしいと
はこのことでしょうか。

8.559637
ゴンパー:
1-3.ヴァイオリン協奏曲(2009)/4.イコン(2008)/5.フィリップ(1993)
6.スパイラルス(2007)
ウォルフガング・デイヴィッド(ヴァイオリン)…1-4.6
ピーター・ゾゾフスキー(ヴァイオリン)…6
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
エマニュエル・シフェール(指揮者)
デイヴィッド・ゴンパー(1954-)はアメリカの作曲家、指揮者、ピアニストで
す。彼はロンドンで学び、ミシガン大学で博士号を授与され、2002年から2003
年にはロシアに行き、教えながら、活発な演奏活動を行いました。ロシアから
戻った彼は多くのインスピレーションを得たようで、歌曲や室内楽、映画音楽
など多数の作品を書き、それはアメリカのみならず、ヨーロッパ中で広く演奏
されています。ここに収録されているのは、ヴァイオリン協奏曲を中心とした
4つの作品です。長い期間に渡って考え抜かれたヴァイオリン協奏曲は、響き
を組織化することと、管弦楽とヴァイオリンの対話に重点を置いて書かれてい
ます。果てしなく魅力的で、自由に流れる楽想が魅力的です。

8.570705
オルウィン:
1-3.ヴァイオリン協奏曲
4-6.組曲「令嬢ジュリー」(P.レーンによる管弦楽版)
7.喜ばしい出来事のためのファンファーレ
ロレイン・マカスラン(ヴァイオリン)…1-3
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
オルウィン(1905-1985)の名は、クラシックの作曲家としてよりも、映画音楽
の作曲家としての方が知られているかもしれません。彼は70以上の映画に200
もの曲を書き、そのどれもが当時としては実験的な手法を取り、またそのスペ
キュタクラーな表現は観客を興奮させたのです(しかし彼の書いたスコアのほ
とんどは映画スタジオが破棄してしまい、現存するのはわずかであることは本
当に残念)。そんなオルウィンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみてください。
こちらも熱狂的でロマンティックの極みです。ここでヴァイオリンを演奏する
マカスランは「イギリスの若き世代の最も優秀なヴァイオリニストの一人」と
称賛された女性演奏家です。とりわけ第2楽章での美しい音色が心に残ります。
こんなに充実した曲なのに、オルウィンが生きている間に完全な形で演奏され
ることはなく(ピアノとヴァイオリン版のみ)、その後も1993年に一度レコー
ディングされただけで、まだコンサートで演奏されたことがないという不遇の
作品だというから驚きです。「令嬢ジュリー」の組曲は、彼の最後の完成され
たオペラからエピソードを取ったもの。ファンファーレは打楽器奏者J.ブレー
ズに敬意を表して書かれた作品です。

8 8.572402
タンスマン:
1-3.クラリネット協奏曲(1957)
4-9.オーボエ、クラリネットと弦楽のための小協奏曲(1952)
10-15.弦楽のための6つの楽章(1962/63)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)…1-9
ローラン・デッカー(オーボエ)…4-9
シレジア室内管弦楽団
ミロスラフ・ヤチェク・ブワスチク(指揮)
ポーランド生まれでパリに定住、第2次世界大戦中はアメリカで活動し、また
終戦後にパリに戻った作曲家タンスマン(1897-1986)。彼の作風は基本的に新
古典主義ですが、晩年になるにつれてポーランドの民族意識が強く全面に押し
出されるようになりました。このアルバムに収録されているのは彼の円熟期の
作品で、フランス風の柔らかい楽想と、民謡風の和声が聞こえてくる独自の世
界観を有したものです。クラリネット協奏曲の流麗な旋律美、そして終楽章に
使われるポーランド舞曲は耳を捉えて離しません。また、極めて精緻に書かれ
た「弦楽のための6つの楽章」での有機的に結びついた各々の部分は、この作
曲家の飽くなき探求心を物語るかのようです。

8.572597
バックス:
1-4.冬の伝説/5.朝の歌「サセックスの五月」/6.サガ断章
アシュリー・ウェイス(ピアノ)
ボーンマス交響楽団
ジェームス・ジャッド(指揮)
イギリスの近代作曲家、アーノルド・バックス(1883-1953)はモダニズム全盛
の時代にあっても、自らを「恥じることなきロマン主義者」と呼んでいまし
た。彼の音楽は幅広いメロディーをもち、巧みで豊かなオーケストレーション
が施されています。とりわけ彼のピアノ作品は、戦争中に秘密の愛を育んだピ
アニスト、ハリエット・コーエンのために書かれたものが多く、底に秘めた情
熱の焔は永遠に青白く燃えています。「冬の伝説」は彼が愛した北国の風景が
描かれています。海と松林、暗い空、そして力強い自然が音で描かれていま
す。サセックスの5月の副題が付いた「朝の歌」は当時のエリザベス王女21歳
の誕生日を祝うための作品です。1933年には「サガ断章」が書かれます。これ
は、アメリカに演奏旅行に出かけるコーエンが、バックスに「新しい曲を演奏
したいので作って欲しい」と頼み、彼はそれに応え、自作のピアノ四重奏曲を
小さな管弦楽とピアノのあために編曲しました。当時の暗い世情を反映するか
のような不吉さが全編を覆う濃い作品です。

8.572528
ファンファーレ,カプリッチョとラプソディ
1.ネルソン(1929-):ケネディ・センターのためのファンファーレ
2-4.ネルソン:中世組曲(レオナンへのオマージュ/ペロタンへのオマージュ/
マショーへのオマージュ)
5.タル(1935-1994):テューダー朝の聖歌によるスケッチ
6.バーカー(1923-2006):サクソフォン四重奏とバンドのためのカプリッチョ
7-9.ボイセン(1968-):吹奏楽と打楽器のための交響曲 第1番
10.タル:トランペットと吹奏楽のためのラプソディ
シカゴ・サクソフォン四重奏団…6
ヴィンチェ・ディマルティーノ(トランペット)…10
インディアナ州立大学ファカルティ・ウィンズ…1
インディアナ州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル…6-9
ケント州立大学ウィンド・アンサンブル…2-5.10/ジョン・ボイド(指揮)
ケネディ・センターの25周年記念のために書かれたファンファーレで幕を開け
るこのアルバム。多種多様なインスピレーションから生まれた様々なスタイル
の吹奏楽作品をお届けします。中世の3人の作曲家に敬意を表して書かれた
「中世組曲」は、原曲の持つ中世的で敬虔な雰囲気が活かされた、得も言われ
ぬ曲。思わず背筋が伸びることでしょう。「テューダーの聖歌によるスケッ
チ」はヴォーン・ウィリアムスと同じ聖歌を用いて書かれていますが、こちら
は何とも現代風。炸裂するパーカッション、激しいリズムが遠くから聴こえる
鐘の音と溶け合います。サクソフォン四重奏が縦横無尽に活躍する「カプリッ
チョ」、トランペットが高らかに響き渡る「ラプソディ」、悲しげで緊張感
溢れるシャコンヌを含む「交響曲」。どれも吹奏楽の限界に挑戦するかのよう
な難曲揃いです。

8.572460
ショパンの弟子たちによるヴァイオリンとピアノのための作品集
1-4.ミクーリ(1819-1897):大二重奏曲 イ長調 Op.26
5-8.テレフセン(1823-1874):ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.19
9-11.テレフセン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 Op.37
12.フィルチ(1830-1845):アレグレットと変奏
ヴォイテク・プロニエヴィチ(ヴァイオリン)
アレクサンドル・ヤコビツェ=ギトマン(ピアノ)
既にリリースされている「ショパンの弟子たち」(8.572344)は、ショパンの後
継者たちのしられざるピアノ作品を集めたアルバムでしたが、こちらはもっと
珍しい、彼らのヴァイオリン作品を集めたものです。今回もミクーリ、テレフ
セン、フィルチの3人の才能ある弟子たちが登場します。直接ショパンから教
えを受けているとはいえ、その当時はワーグナーやリスト、そしてパガニーニ
らの音楽の影響も見逃せません。1860年に書かれたミクーリの二重奏曲は「パ
ガニーニのライバル」と称されたリピンスキーに捧げられた曲。思いの他革新
的な音楽ですが、ピアノ書法の至るところに、やはりショパンの香りを感じま
す。テレフセンの作品は、ショパンよりもベートーヴェンとグリーグらしさを
感じさせ、確実に時代の流れを思い起こさせることでしょう。15歳でその生涯
を閉じてしまったフィルチの作品は、まだまだ荒削りですが、匂い立つような
才能を感じさせるものです。

8.557532
ストラヴィンスキー:
1-5.協奏的二重奏曲/6-8.2台のピアノのためのソナタ
9-17.レクイエム・カンティクルス
18.宗教的バラード「アブラハムとイサク」
19.独奏ヴィオラのための悲歌
20-23.チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」より青い鳥のパ・ド
・ドゥ(ストラヴィンスキー編)
ジェニファー・フラウチ(ヴァイオリン)…1-5
ジェレミー・デンク(ピアノ)…1-5/ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)…6-8
マールテン・ファン・フェーン(ピアノ)…6-8
サリー・バージェス(コントラルト)…9-17
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)…9-17
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)…18
リチャード・オニール…19/20世紀古典アンサンブル…20-23
サイモン・ジョリー合唱団…9-17
フィルハーモニア管弦楽団…9-18
ロバート・クラフト(指揮)9-18.20-23
ストラヴィンスキー(1882-1971)晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親
交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品
集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽
しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台
のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レ
クイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムと
イサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイ
コフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選
曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が
見事です。

8.559644
ディロン:ヴァイオリン作品集
1.ミスター・ブリスター(2006)/2.ファサード(1983)
3.バッカスのシャコンヌ(1991)
4-6.ヴァイオリン・ソナタ「モーション」(2008)/7.春過ぎて(1997)
8.15分で15曲(2006)/9.声(2008)
ダニエル・ベレン(ヴァイオリン)/デイヴィッド・フン(ピアノ)…2.4-6.9
フアン・ミゲル・ヘルナンデス(ヴィオラ)…3
スタン・マンシー(マリンバ)…7
作曲家ローレンス・ディロン(1959-)は幼い時に病気で聴力の50%を失いまし
たが、7歳でピアノ・レッスンを始めると同時に作曲も手がけるようになりま
した。1985年にジュリアード音楽院で博士号を得てその後幅広く活動していま
す。このアルバムには9つのヴァイオリン作品が収録されていますが、作曲年
代は25年間に渡っていて、彼の作風の変化を感じることができます。1983年に
書かれた「ファサード」は「とげの多い」難解な曲を作ることが主流だったこ
の時代に、敢えてメロディアスな曲を持ってきたという挑戦的なものです。サ
ロンミュージックのようなメロディが突然不協和音に取って変わられる瞬間は
聴き手の価値観を根源から揺るがすに違いありません。もちろん発表当時も周
囲から反感を買い、一人の教授などは「彼の音楽を絶対に演奏してはならない」
と学生たちに命令したのだそうです。反骨精神から生まれたかもしれない曲で
すが、今なら全く問題なく受け入れられるのではないでしょうか?2008年の
新作も時代を回顧するような懐かしい響きに満ちています。

8.559683
打楽器のためのアメリカ作品集第1集
1.タワー(1938-):DNA/2.サンドラー(1961-):大根引き
3.ヒグドン(1962-):素晴らしい樹木
4.ハビエル・ロドリゲス(1946-):死者の日
5-8.シュラー(1925-):打楽器と鍵盤のための大協奏曲
ニューイングランド音楽院パーカッション・アンサンブル
フランク・エプステイン(指揮)…1.2.4
ガンサー・シュラー(指揮)…5-8
現代のアメリカの5人の作曲家による、独創的で変わった音色を持つ打楽器の
ための作品集です。タワーの「DNA」はパーカッション・クィンテットと、全
ての生命体の素材のために書かれています。美しい二重螺旋で描かれる優雅な
形をしたデオキシリボ核酸を音で描くとは何と斬新な試みでしょう?サンドラ
ーの「大根引き」はご存知、一茶の「大根引き大根で道を教えけり」の句から
インスピレーションを受けています。俳句の持つ凝縮された世界が音で描かれ
ています。マリンバの巧みな音色で森の風景を描く素晴らしい樹木」、死者の
魂が現世に戻り、親しい人とはしゃぎまわる様子を描いた「死者の日」、そし
てシュラーの大作はハープ、ピアノ、チェレスタと100以上もの打楽器のため
に書かれた「協奏曲」。本当に多彩な響きをお楽しみいただけることでしょう。

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11-05 No.3

2011年05月07日 09時44分23秒 | Weblog
8.570489
フローラン・シュミット(1870-1958):ピアノ五重奏曲Op.51他
1-3.ピアノ五重奏曲Op.51
4-7.トゥールダンシュにOp.97(追尾/予告されたリズムで/夜想曲-サラバンド
/クァジモド)
ベルリン・ソロイスツ・アンサンブル(メンバー)
ビルギッタ・ヴォーレンウェバー(p)…1-7
マティアス・ウォロング(第1vn)…1-3
ペトラ・シュヴィーガー(第2vn)…1-7
ウルリヒ・クネルツァー(va)…1-7/アンドレアスグリュンコルン(vc)…1-7
マティアス・ベッカー(ob)…4-7/リヒャルド・オベルマイヤー(cl)…4-7
フランク・ホルスト(fg)…4-7
1901年から1908年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は初期の作品だけあって、ま
だ先人の影響がかなり大きく感じられます。とはいえ、冒頭の厚いピアノの響
きとともに立ち上がる不安な旋律は彼ならではのもの。湿り気を帯びた弦の響
きに耳を傾けていると、1分50秒あたりから現れるピアノの独奏メロディが泣
かせます。更に美しいのが第2楽章。作曲家自身も気に入っていたこの楽章、
月の光の中で咲く青い花を思わせる耽美な曲。まさに印象派の音楽です。その
40年後に書かれた「トゥールダンシュに」は、彼の特徴である神秘的な作風は
影をひそめていますが、程良いユーモアと、抒情的な気分、そして情熱が混在
するプーランクを思わせる名曲です。

8.572292
マティアス:ヴァイオリン・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.15
4-7.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Op.94
8-10.ヴァイオリン・ソナタ(1952)…世界初録音
サラ・トリッキー(ヴァイオリン)
イワン・リュウェリン=ジョーンズ(ピアノ)
1934年、ウェールズのウィットランドで、グラマースクールの校長を務める父
と、ピアノ教師の母のもとに生まれたマティアス(1934-1992)は、3歳でピアノ
を演奏し、5歳から作曲を始め、ロンドンの王立音楽院でレノックス・バーク
リーから作曲を学びます。現代に生きながらも、常に古典を尊敬し、創作する
作品も調性を逸脱することはなく、聴きやすい曲から、新古典派的な作品まで
幅広く残しています。彼の最初の作品は「弦楽のためのディヴェルティメント」
で、こちらは1958年に初演され、BBCでも放送されましたが、このアルバムに
収録された1952年のヴァイオリン・ソナタは彼の学生時代の習作で(未発表)、
とても挑戦的で、野心に満ちた曲です。

8.572385
ドビュッシー:4手ピアノのための初期作品集
1-2.「春」組曲/3.ディヴェルティシメント/4.インテルメッツォ
5-6.交響曲 ロ短調
7-10.「バッカスの勝利」組曲より(ディヴェルティシメント/アンダンテ/
断章1:マーチとバッカナーレ-アレグロ・コン・フォーコ/断章2:マエストー
ソ-アレグロ・コン・フォーコ)
11.ディアーネ序曲/12-13.放蕩息子より抒情的情景
アドリエンネ・ソーシュ&イーヴォ・ハーグ・ピアノ・デュオ
ドビュッシー(1862-1918)と言えば、まず頭に浮かぶのが「印象派の音楽」で
すが、彼も10代の頃にはブラームス風?の作品を書いていました。それがここ
に収録された交響曲ロ短調です。1880年頃に書かれたこの曲は、残念ながらオ
ーケストレーションされず、また1933年まで未発表でしたが、このロマンティ
ックで初々しいメロディは(とりわけ第2楽章)充分に聴く価値があるものです。
ローマに滞在していた1887年に書かれた「春」はボッティチェッリの名画から
インスピレーションを受けた作品で、女性合唱、ピアノ、管弦楽のために書か
れたものです。現在はビュッセルの管弦楽編曲版が良く演奏されますが、この
連弾版は、名ピアニストでもあったドビュッシーの別の面を見せてくれるかの
ような、まばゆい光と音の戯れに満ちたものです。

8.572454
サン=サーンス:
1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 Op.112
5-7.弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op.153
ファイン・アーツ弦楽四重奏団(メンバー)
ラルフ・エヴァン(ヴァイオリン)/エフィム・ボイコ(ヴァイオリン)
ニコロ・エウゲルミ(ヴィオラ)/ヴォルフガンク・ラウファー(チェロ)
フランス音楽の基礎を作ったとされるサン=サーンス(1835-1921)。偉大な作
曲家でありながら、あまりにも長く生き過ぎたためか、時代の波に乗り遅れて
しまい、現在では決して高く評価されているとは言えません。多くの作品を書
いたのですが、聴かれるのはその中のほんの一部。例えばこんなに美しい弦楽
四重奏曲たちも、ひっそりと埋もれているのが正直なところです。彼が初めて
弦楽四重奏のジャンルに手を付けたのは64歳の時でした。イザイに捧げられた
この第1番は、確かに印象派のようなもやもやした響きは見てとれなくとも、
透明感と切なさが溢れた佳曲です。第2番はサン=サーンス83歳の時の作品で
す。当時の潮流とは全くかけ離れた、まるでモーツァルトのような古典的な語
法を用いて書かれていますが、独特の転調などは、やはりこの時代の音楽であ
ることを感じさせます。どちらも渋く通好みの作品ですが、なぜか心に残って
しまいます。ロマン派の作品を得意とするファイン・アーツ弦楽四重奏団の柔
らかい表現は、これらの曲の真の姿を見せてくれるでしょう。

8.559638
カリアー:ピアノ作品集
1-5.ピアノ・ソナタ(1988)/6-11.出発と到着(2007)
12.スカルラッティのカデンツ(1996)/13.ひらめき(1994)
ローラ・メルトン(ピアノ)
作曲家セバスチャン・カリアー(1959-)と言えば、アンネ・ゾフィー・ムター
が彼のヴァイオリン協奏曲を世界初演したことで、その名を知っている人も
多いことでしょう。権威あるグロマイヤー賞を2007年に受賞した彼の作品はワ
シントン・ポスト誌でも「抒情的であり、伝統に根ざしているが、全く新しい
ものにも根ざしている」と絶賛され、多くの愛好家たちの心を捉えています。
多彩な曲を書くことでも知られ、このアルバムにも新古典派を思わせる機能的
な曲から、極めて抒情的な曲など、どれもこれもが面白い作品ばかりが収録さ
れています。5つの楽章からなる「ピアノ・ソナタ」は彼の学生時代の作品で、
大胆、挑戦的でありながら繊細な側面も持ち合わせています。ベートーヴェン
やヒンデミットの影響も垣間見えますが、充分に個性的な1曲です。「出発と
到着」は、カリアー自身の言葉によると、彼が音楽を作る時に感じる特定の感
覚を音にしているのだそうです。6つの部分は全て同じ材料からなり、違った
道を通って到達した世界なのだとか。作品ができあがるプロセスが理解でき
るかもしれません。

8.570562
リスト:ピアノ作品全集 第33集
ワーグナー&ウェーバー・トランスクリプション集
《ワーグナー(1813-1883)原曲》
1.歌劇「タンホイザー」序曲 /2.歌劇「タンホイザー」から「夕星の歌」
3.歌劇「タンホイザー」と楽劇「ローエングリン」から2つの小品 第1番
「客たちのワルトブルクへの入場」
4.楽劇「マイスタージンガー」から「冬の静かな炉ばたで」
5.楽劇「ニーベルングの指環」から「ヴァルハラへの入場」
《ウェーバー(1786-1826)原曲》
6.歌劇「魔弾の射手」序曲
スティーヴン・メイヤー(ピアノ)
娘コジマと、悪名高きワーグナーが結ばれると知った時、父であるリスト
(1811-1886)の心情はいかがなものだったことでしょう?自らも奔放な恋愛を
繰り返した彼だけに、色々と思うことは多かったに違いありません。そんな
義父リストは、「息子」の作品を数多くピアノ独奏へと編曲しました。男女間
の軋轢を重厚な音色であますことなく描いたワーグナーの楽劇は、内容的にも
音楽的にもリストが興味を持ったことは間違いありません。ここで聞かれるピ
アノ版「愛の劇場」はコンパクトな響きとはいえ、ワーグナーの描きたかった
世界をきちんと昇華しています。もちろんこれらの曲を弾きこなすには並大抵
の技巧の持ち主では歯がたつわけもありません。そんな息苦しいまでの対決の
後に聴くウェーバーは「楽しい」の一言に尽きるでしょう。

8.572209
ストラーチェ:チェンバロのための音楽集(1664年のコレクションからの選集)
1.シャコンヌ/2.パッサカリア ハ短調/3.戦いのバッロ/4.トッカータ
5.「ラ・モニカ」による変奏曲/6.第5のパッシによるパルティータ
7.「ア・ラ・ミ・レ」によるパッサカリア/8.スパニョレッタによるアリア
9.コレンテ/10.「イル・パッソ・エ・メッツォ」によるカプリッチョ
11.フォリア/12.アルトロ・パッソ・エ・メッツォ
芥川直子(チェンバロ)
ベルナルド・ストラーチェは、1660年頃にイタリアで活躍した作曲家ですが、
彼の作品の楽譜のほとんどは2度の地震によって消失してしまいました。とは
いえ、ここに収録された1664年の作品集は、彼の作品というだけでなくイタリ
アのチェンバロ作品としても歴史的に大変貴重なものです。当時は巨匠フレス
コバルディの影響力が強く、残念なことに彼の知名度が上がることはありませ
んでしたが、創作力の高さ、対位法の明暗、音楽の生命感など、最近では高い
評価を得てきています。ドイツで活躍するチェンバロ奏者、芥川直子のソノリ
ティに優れた立体感を感じさせる演奏で、これらの作品が生き生きと甦ります。
ストラーチェと面識のあったといわれているチェンバロ製作者、カルロ・グリ
マルディの1697年作の忠実なコピー楽器を使用しています。

8.572027
コルンゴルト:歌曲集 第1集
1-3.3つの歌曲 Op.22(あなたは私にとって?/私はあなたとともに沈黙する
/世界は静かな眠りに入った)
4-8.不滅であること Op.27(不滅 I/小さな急流/眠りにつく子ども/死より強
きもの/不滅 II)/
9-13.道化師の歌 Op.29(来るがいい、死よ/おお、恋人よ/悪魔みたいな旦那/
やあ、ロビン/だって毎日雨降りさ)
14-17.4つのシェイクスピアの歌 Op.31(デズデモーナの歌/緑なす森の木陰で
/吹け吹け、冬の風/鳥たちが歌を歌う時)
18-29.12の歌「神と父によって」(セレナーデ/冬の夜/少女/夜の景色/スノー
ドロップ/見通し/すずめ/夜のさすらい人/平和の使者/山より/森の孤独/歌の
勇気)/
30-32.6つの歌 Op.9より第4番-第6番(小さなラブレター/プルートの英雄の墓
/夏)
33.追憶/34.ヴェスペレ/35.旅の歌/36.天才
ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)…1-17
ウーヴェ・シェンカー=プリムス(バリトン)…18-36
クラウス・シモン(ピアノ)
幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動し
ていたコルンゴルト(1897-1957)。しかし彼は時代の波に揉まれ、その才能を
存分に発揮することは結局かなわず、彼としては意に添わなかったであろう
「映画音楽」の分野での活動が、ハリウッド音楽の源流とまでになったのは
本当に皮肉なことでした。ここに収録された歌曲は彼が生涯を通じて愛して
いた分野です。とりわけ珍しいのは、彼が13-14歳の頃に書いた「若き歌」で
す。1911年に父親へのクリスマス・プレゼントとして書かれた12の歌(本当は
Op.5とされていた)は、彼の父親の意に添わず「歌の中に美徳なし」とされて
しまい、結局Op.5は別の曲に付され、この歌曲集は出版の機会を失ってし
まったのです。良い曲なのですが…。

8.572128
ハイドン:ミサ曲集 第8集
1-6.ミサ曲第5番 変ロ長調「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」
(小オルガン・ミサ)Hob.XXII:7
ミサ曲第10番 変ロ長調「テレジア・ミサ」Hob.XXII:12
アン・ホイット(ソプラノ)/ドンショク・シン(オルガン)
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団
ルベル・バロック管弦楽団
オーウェン・バーディック(指揮)…1-6/ナコル・パルマー(ソプラノ)
キルステン・ゾレク=アヴェラ(アルト)/ダニエル・ムトル(テノール)
アンドリュー・ノーレン(バス)/ニューヨーク・トリニティ教会合唱団
レーベル・バロック管弦楽団
ジェーン・グローヴァー(指揮)…7-18
ハイドン(1732-1809)のミサ曲全集の第8集です。こちらでシリーズは完結とな
ります。「小オルガンミサ」は1775年頃の作曲で、エステルハージ家の本拠地
であるアイゼンシュタットの「慈悲の友修道会」のために書かれています。こ
の教会の修道士たちは、医者としても高い能力を有していて、音楽の治癒力に
も絶大なる信頼を置いていました(現在でもリハビリ施設のある病院として知
られています)。ハイドンも胃の万能薬を始め、ハーブティー、歯磨き粉など
を与えられたそうです。この教会はとても小さかったため、ミサも必然的に小
さいものとなったようです。もう1曲の「テレージア・ミサ」はフランツ1世の
妃マリア・テレージアのために書かれたと言われていますが、現在ではこれは
否定されています。彼女は献呈を受けたのではなく、溺愛するハイドンのミサ
曲を自ら蒐集し、コレクションの中に加えていたのでした。1799年、ハイドン
の円熟期の充実したミサ曲です。なおミサ曲の番号表記は旧全集に拠っていま


8.505226 52枚組 \10800
J.シュトラウス 2世(1825-1899):管弦楽作品全集


8.111367
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ/ハイフェッツ
1-3.ウォルトン(1902-1983):ヴァイオリン協奏曲
4.サン=サーンス(1835-1921):ハヴァネラ Op.83
5-7.シンディング(1856-1941):古風な様式の組曲 Op.10
8-10.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ヴァイオリン協奏曲 第2番「預言者」Op.66
フィルハーモニア管弦楽団
ウィリアム・ウォルトン(指揮)…1-3
RCAビクター交響楽団/ウィリアム・スタインバーグ(指揮)…4
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮)…5-10
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
録音1950年7月26-27日 ロンドン EMIアビー・ロード第1スタジオ,
1951年6月18日…4,1953年12月9日…5-7,1954年10月28-29日…8-10
ハリウッド リパブリック・スタジオ、サウンド・ステージ9
マーク・オーバート=ソーン復刻
ハイフェッツが、同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げたことは良く知
られていますが、このウォルトンの協奏曲もそんな1曲です。ハイフェッツ自
身が作曲家に委嘱し初演。その後も幾度も演奏を行いウォルトンの名声をも
高めた作品です。初演後、ウォルトン自身がオーケストレーションに手直し
を加え、この演奏も改定稿に拠っています(オリジナル版は8.110939に収録)。
映画音楽を思わせる壮大でロマンティックな音楽が魅力です。同じくハイフェ
ッツが委嘱したカステルヌオーヴォ=テデスコの作品は、聖書からヒントを得
たもので、ユダヤの血の誇りと、素晴らしき過去への喚起を表現したものです。

8.111370
メノッティ:歌劇「霊媒」/歌劇「電話」
歌劇「霊媒」(1-10.第1幕/11-18.第2幕)/19-25.歌劇「電話」
演奏: 《歌劇「霊媒」》
モニカ…エヴリン・ケラー(ソプラノ)
フローラ夫人…マリー・パワーズ(コントラルト)
ゴビノー夫人…ビヴァリー・デイム(ソプラノ)
ゴビノー氏…フランク・ロジエ(バリトン)
ノーラン夫人…キャスリーン・マスタイス(ソプラノ)
《歌劇「電話」》
ルーシー…マリリン・コトロー(ソプラノ)
ベン…フランク・ロジエ(バリトン)
スタジオ・オーケストラ/エマヌエル・バラバン(指揮)
録音1947年10月ニューヨーク マーク・オーバート=ソーン復刻
メノッティ(1911-2007)の2つの対照的な歌劇です。「霊媒」は1945年に作曲
され、その翌年に初演された作品で、心霊術で死者を呼び出すと称して、娘
と結託し、人々を欺いていた女が迎えた悲しい結末を描いています。かたや
「電話」は1946年作曲、やはりその翌年に初演されており、こちらは結婚を申
し込みに来た男が、女のもとに次々と掛ってくる電話に業をにやし、最後は
「電話でプロポーズ」するという楽しいお話です。この2本立ては、当時とて
も評判となり、ブロードウェイを始めとした劇場で200回以上も上演され、
メノッティの名声も飛躍的に高めたのです。

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11-05 No.2

2011年05月03日 15時05分05秒 | Weblog
<MEMORIES>
MR2165/2169 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順)
全てシャルル・ミュンシュ指揮、モノラル録音
CD1
交響曲第1番(ボストン響、1950年12月27日ライヴ録音)
交響曲第4番(ボストン響、1961年4月18日ライヴ録音)
CD2
交響曲第2番(ボストン響、1953年10月17日ライヴ録音)
交響曲第5番「運命」(ボストン響、1959年11月3日ライヴ録音)
CD3
交響曲第8番(パリ音楽院管、1947年9月スタジオ録音)
交響曲第3番「英雄」(ボストン響、1957年11月30日ライヴ)
CD4
交響曲第6番「田園」(ボストン響、1956年12月8日ライヴ)
交響曲第7番(ボストン響、1954年10月15日ライヴ)
CD5
交響曲第9番
(ボストン響、タングルウッド祝祭合唱団、アデレ・アディソン(S),
フローレンス・コプレフ(CA),ブレイク・スターン(T),
ドナルド・グラム(Bs)、1958年8月10日タングルウッド音楽祭ライヴ)
今までありそうでなかった、巨匠ミュンシュによる「ベートーヴェン:交響曲
全集」の登場です。ボストン響着任からその黄金時代のライヴ録音を集成しま
した。正に火の玉のように燃える熱いベートーヴェン。ミュンシュも怒鳴り、
足踏みしまくります。基本的には快速のテンポ設定で、オーケストラを鼓舞し
続けます。第8番のみはパリ音楽院管とのスタジオ録音で、この当時はまだロ
ーカルなフランス。オーケストラの味わいが色濃く残っていることも注目され
ます。聴きやすく作為のないMEMORIES入魂のリマスタリング





<LA MA DE GUIDO>
LMG 2096 \2080
アセンシオ、ロドリーゴ、タレガ:ギター作品集
ビセンテ・アセンシオ(1908-1979):
バレンシア組曲; 前奏曲/歌/踊り
Col.lectici intim; 平静/宝石/平穏/歓喜/焦燥
神秘主義的組曲; Dipso/ゲッセマネ/聖霊降臨祭
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):
祈りと踊り(マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ)
フランシスコ(フランセスク)・タレガ(1852-1909):
アラブ奇想曲/アルハンブラの思い出
ヨルゴス・アルギリアディス(ギター)
録音:2010年、バルセロナ、
マレ・デ・デウ・デ・エスペランサ(望徳の聖母)礼拝堂
ロドリーゴと同時代のスペインの作曲家ビセンテ・アセンシオはバレンシアに
生まれ、エンリク・ムレラ、ホアキン・トゥリナ、エルネスト・アルフテルに
師事しましたが、誰よりもファリャの影響を強く受けた作風で知られています。
彼が書いたギター曲はナルシソ・イエペスやアンドレス・セゴビアのレパート
リーとなり、現在でも頻繁に演奏されています。

LMG 2097 \2080
14-16世紀アラゴン王国のビウエラ・デ・アルコ
不詳/ラス・ウエルガス写本(18世紀)所収:Benedicamus XIV(Haec est mater)
ルイス・ベネガス・デ・エネストロサ(1510頃-1577以後)/
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):Ave maris stella(1557)
ディエゴ・オルティス(1510年頃-1570年頃):La Espana(1553)
不詳/ウプサラ歌集(1556)所収:Para verme con ventura
フアン・デル・エンシナ(1468-1529):
No se puede llamar fe / Es la causa bien amar
アントニオ・デ・カベソン:
Fabordoan del 1er tono llano y Glosado en el tiple
ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561):Romance de Moriana
ルイス・ベネガス・デ・ネストロサ/アントニオ・デ・カベソン:
O gloriosa domina
不詳/ウプサラ歌集 所収:
Como puedo yo bivir / No soy yo quien veis bivir
アントニオ・デ・カベソン:
Fabordon del 1er tono llano y Glosado en las voces intermedias
フアン・デル・エンシナ:Mas vale trocar
不詳/ウプサラ歌集 所収:
Que todos se passan en flores / Si la noche haze escura
Que es de ti, desconsolado
不詳/ラス・ウエルガス写本 所収:Benedicamus IX
ルイス・ベネガス・デ・ネストロサ/アントニオ・デ・カベソン:
Pange lingua
アントニオ・デ・カベソン:Fabordon del 5 tono llano
不詳/ウプサラ歌集 所収:Un dolor tengo en el alma / Dime Robadora
カンタール・アラ・ヴィオラ
ナディーヌ・バルベイジ(ソプラノ)
フェルナンド・マリン(ビウエラ・デ・アルコ)
録音:2010年4月6-9日、アルタフリャ(スペイン、タラゴナ県)、
聖アントニ隠修士修道院
イベリア半島北東部に栄えたアラゴン王国における、ヴィオラ・ダ・ガンバの
祖先とも見なされる擦弦楽器ビウエラ・デ・アルコ(弓で弾くビウエラ)の音楽。

LMG 2098 \2080
ジャウメ・ボスク(1825-1895):ギター伴奏歌曲集&ギター曲集
10の歌(*); モーロの歌/鐘/秋のたそがれ/ロンド/首領の妻
オバド/愛する人に/セビリャに/去年の花/帰営の歌
パッサカリア(グノーによるギターと任意のヴァイオリンのためのセレナード)(+)
つまらない物(歌詞のないロマンス)Op.11/星と花、夢想 Op.12
自作のオペラによる劇的幻想曲 Op.14/スペインの帰営曲 Op.16
瞑想 Op.18/バラード Op.19/モーロの嘆き(ギターのための歌)Op.85
チェロ Op.posth.
マリア・テレザ・ガリゴザ(ソプラノ(*))
ミゲル・ハバロイ(ギター)
パトリツィア・ブロニシュ(ヴァイオリン(+))
録音:2010年8月29-30日、サンタ・マリア・デル・バルバラ・デル・バリェス
(スペイン、カタルーニャ)、ロマネスク教会
使用楽器:J・L・ロマニリョス製「La playera」
ジャウメ・ボスクはバルセロナ生まれのギタリスト・作曲家。1853年以降パリ
で活躍し作曲家グノーや画家マネと交友、「ギターの王」と称えられました。

LMG 2099 \2080
フアン・バウティスタ・コメス(1582?-1643):エレミヤの哀歌
聖木曜日の第1の哀歌(11声)(*)
聖木曜日の第1の哀歌(5声)(*)
聖木曜日の第1の哀歌(5声)
聖金曜日の第1の哀歌(4声)(*)
キリストは私たちのために従順に死につかれた
ヴィクトリア・ムジケ
ホセプ・ラモン・ヒル=タレガ(指揮)
録音:2010年4月、バレンシア大学(スペイン)、ラ・サピエンシア礼拝堂
フアン・バウティスタ・コメスはバレンシアに生まれ同地の大聖堂楽長を務め
た作曲家。(*)世界初録音。

LMG 2100 \2080
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集
幻影/幻影-ロマンティック・ワルツ集/セレナタ・アンパロ
スペイン奇想曲/詩的な情景 第1集/ゴンドラ-詩的情景
詩的ワルツ集/詩的な情景 第2集/アラゴン狂詩曲
エミリ・ブラスコ(ピアノ)
録音:2010年11月10-12日、サンタ・クロマ・デ・グラマネト
(スペイン、バルセロナ県)、
アウディトリ・カン・ロチ・イ・トゥレス

LMG 2101 \2080
ホセ・マリン(1619-1699):トノス・ウマノス(世俗歌集)
Si quieres dar Marica en lo cierto / Amante, ausente y triste
Apostemos nina que acierto / Para las indias de Clori
Ojos pues me desdenais / Esta mi necia pasion / Nina como en tus
mudanzas
De Amarilis yo vi la beldad / Ya desengano miao / Dicen que de Ines
Pensamiento que en tu dano / Ahora que estais dormida / No piense
Menguilla
Sepan todos que muero / Mi senora Mariantanos / Valgate amor por Gileta
Todo eres contradicciones / Bercebu cargue contigo
フェリクス・リーント(テノール)
マヌエル・ビラス(ダブルハープ)
録音:2008年1月、ポンベイロ(スペイン、ルゴ県)、聖ビセンテ教会
ホセ・マリンはスペイン・バロック期の作曲家・歌手・ギタリスト・ハーピス
ト。強盗・殺人の罪で実刑判決を受けるも逃亡して音楽活動を続けたというと
んでもない経歴の持ち主。フェリクス・リーントはスイスとスペインの二重国
籍を持つテノール。

LMG 4009 \2080
モーリス・オアナ(1913-1992):12の解釈法練習曲(1982/1984-1985)
第1集; 自由なカデンツァ/並行の動き/音槐/左手のみ/五度/第3ペダル
第2集 から; 七度/二度/自由な対位法/九度
マリア・パス・サンティバニェス(ピアノ)
録音:2009年12月-2010年9月、モントルイユ(フランス)、
セクエンツァ・スタジオ




<VERSO>
VRS 2088 \2080
光への賛歌
D・スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ変ホ長調 K.475/ソナタ ロ短調 K.87
ソナタ ニ長調 K.491/ソナタ イ短調 K.175
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ヴァルトシュタイン」Op.53
ショパン(1810-1849):
練習曲変イ長調 Op.10 No.10/夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2
ブラームス(1833-1897):間奏曲イ長調 Op.118 No.2
リスト(1811-1886):超絶技巧練習曲集 から マゼッパ
ラヴェル(1875-1937):夜のガスパール から オンディーヌ
アルベニス(1860-1909):組曲「イベリア」第2巻 から トリアナ
フェリクス・アルダナス(ピアノ)
録音:2008年6月22-23日、ビトリア(スペイン)、
ヘスス・グリディ専門音楽院
録音時点で18歳というスペインの若きピアニスト、フェリクス・アルダナス
はアリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)の指導を受けた最後の生徒の一人。

VRS 2099 3枚組 \4160
ラモン・ガライ(1761-1823):交響曲集
第1番変ホ長調/第2番ニ長調/第3番変ロ長調/第4番イ長調
第5番ハ短調/第6番ハ長調/第7番ハ長調/第8番ハ長調
第9番変ホ長調/第10番変ロ長調
コルドバ管弦楽団
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
録音:2009年10月、コルドバ大劇場(スペイン)
ラモン・ガライはスペインのアストゥリアス地方に生まれアンダルシア地方
で活躍したスペインの知られざる作曲家。1785年よりハエン大聖堂楽長を務
めたため作品の大半は教会音楽ですが、1790年から1817年までの間に10曲の
古典派的な交響曲を書いています。

VRS 2102 \2080
ルイス・デ・ロス・コボス(1927-):管弦楽作品全集
交響曲「Cursus Vitae」Op.8(1956)
再現する苦悩(交響的瞑想)Op.12(1967)
ジャングル Op.11(1963)
カスティリャ・イ・レオン交響楽団
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
ルイス・デ・ロス・コボスはスペインのバリャドリドに生まれた作曲家。フ
ランコ独裁政権を避け1951年に国外に脱出し各地を転々とした後、1961年以
降スイスのジュネーヴに定住しました。収録全曲が世界初録音。

VRS 2104 \2080
シューベルト(1797-1828):歌曲集「冬の旅」D.911(1827)
ホセ・マヌエル・モンテロ(テノール)
フアン・アントニオ・アルバレス・パレホ(ピアノ)
スペインの歌手とピアニストによる「冬の旅」。




<ARS HARMONICA>
AH 215 \2080
ジュゼプ・パドロ(1938-):多色装飾 室内アンサンブルのための4つの組曲
弦楽四重奏のための組曲「夕暮れの逆光」(舞台音楽;1985)
弦楽四重奏のための組曲「野心と死の伝説」(2000)
弦楽三重奏のための組曲「多色装飾」(2006)
フルートと弦楽三重奏のための組曲「呪文」(2009)
アンサンブル・アルキミア
アンジェルス・リウス(フルート)
アリアドナ・パドロ、ミケル・コルドゥバ(ヴァイオリン)
ライア・ベザルドゥク(ヴィオラ) アンナ・コスタ(チェロ)
録音:2009-2010年、マンレザ音楽院(スペイン、カタルーニャ)
ジュゼプ・パドロはバルセロナ近郊の町マンレザに生まれたスペイン・カタ
ルーニャの作曲家・指揮者・音楽教師・フルート、リコーダー、フラビオル
(カタルーニャの民族的管楽器)の奏者。

AH 216 \2080
シャビエ・ベンゲレル(1931-):ピアノ作品全集、他
ピアノのための組曲(1953)(*)/ピアノ・ソナタ(1957)(*)
構造IV(ピアノのための;1966)(*)/ボードレールの手法で(2003)(*)
炉端の7つの詩
(朗読、ピアノ、フルート、クラリネット、チェロと打楽器のための;2008)(+/#)
六芒星(ピアノ、フルート、クラリネット、チェロと打楽器のための;1997)(#)
ダビド・カザノバ(ピアノ(*))
エリザベト・エジェア(朗読(+))
バルセロナ・モダーン・プロジェクト(#)
キム・ウリェ(フルート) ナウム・モンテルデ(クラリネット)
ダビド・カザノバ(ピアノ) ピラル・スビラ(打楽器)
エベリウ・テレス(ヴァイオリン) リト・イグレシアス(チェロ)
マルク・ムンクジ(指揮(#))
録音:2009年7月、バルセロナ、SGAE、モンポウ・ホール
シャビエ・ベンゲレルはスペインの「51年世代」に属するバルセロナ生まれ
の作曲家。

AH 217 \2080
シャビエ・ベンゲレル(1931-):秋の協奏曲、冬の宮殿 室内楽作品集
秋の協奏曲(ギターと弦楽四重奏曲のための;2005)(+/**)
冬の宮殿(ソプラノ、クラリネットと弦楽四重奏曲のための;2005)(*/**)
クロッキー(弦楽四重奏曲のための;1988)(**)
内省(クラリネットのための;2003)(#)
サラ・デ・リェバント五重奏曲(クラリネットと弦楽四重奏曲のための;2005)(#/**)
ティナ・ゴリナ(ソプラノ(*))
ジャウメ・トゥレン(ギター(+))
ホセプ・フステル(クラリネット(#))
バルセロナ・グリンカ弦楽四重奏団(**)
アラ・ヴォロンコワ、ゲラシム・ヴォロンコフ(ヴァイオリン)
ベルナト・ブファルイ(ヴィオラ) ナビ・カベスタニ(チェロ)
録音:2007年5月、ラ・ガリガ(スペイン、カタルーニャ)、
スタジオ・ムラレダ




<Deux-Elles>
DXL 1162 \2180
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2(バリー・クーパー新校訂版) ――
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》
マーティン・ロスコー(ピアノ)
イギリスの名ピアニスト、マーティン・ロスコーが世界有数のベートーヴェン
研究者バリー・クーパーによる新校訂版を使用した"世界初"のピアノ・ソナタ
全集第2巻!
ベートーヴェンの「交響曲第10番第1楽章」を補筆完成させたことでも有名な
世界的権威バリー・クーパーが、スコアの全てを見直して完成させた新校訂譜
の存在は非常に興味深いところ。
第2巻のテーマは「ワルトシュタイン」。マーティン・ロスコーの軽快なテン
ポと鮮やかな技巧が活きた快演です!2007年-2008年の録音。





<Brana Records>
BR 0034 \1880
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ロベルト・ワーグナー(指揮)、ウィーン交響楽団
ワルシャワで生まれブラジルへ移住、そしてヨーロッパ復帰と世界を巡り、
メジャーからレアまで膨大な数のレパートリーを弾き続けた20世紀の幻の女
流ピアニスト、フェリシア・ブルメンタール。
楽聖ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番&第2番は、テクニック先行や奇をて
らった演奏ではなく、ベートーヴェンの音楽への深い愛情、尊敬の思いを感じ
させるような丁寧な演奏。
幻と呼ばれてきた女流ピアニストの軌跡がまた1つ、世界へと送り出される時
が来た――。録音年月日不詳。




<Champs Hill Records>
CHRCD 018 \2180
ジリアン・キース - R・シュトラウスを歌う ――
R・シュトラウス:
セレナードOp.17-2/ひそやかな歌Op.39-1/子守歌Op.49-3/赤いばら
目覚めたばら/あおい/乙女の花Op.22/5つの歌曲Op.48/高鳴る胸Op.29-2
母親の自慢話Op.43-2/小川Op.88-1/アモールOp.68-5/5つの小さな歌Op.69
オフェーリアの3つの歌Op.67
ジリアン・キース(ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
「ナクソス島のアリアドネ」でツェルビネッタを歌い、コヴェント・ガーデン
王立歌劇場デビューを果たしたカナダを代表するリリック・ソプラノ、ジリア
ン・キースのリヒャルト・シュトラウス・アルバム。
2009年4月&5月の録音。

CHRCD 016 \2180
P・Z・ノヴァーク:24の前奏曲とフーガ
ウィリアム・ハワード(ピアノ)
チェコのブルノ国立歌劇場管弦楽団の首席オーボエ奏者としても活躍するパ
ヴェル・ゼメック・ノヴァーク(1957-)のピアノ作品「24の前奏曲とフーガ」。
イギリスの作曲家デイヴィッド・マシューズは、ノヴァークの「24の前奏曲
とフーガ」を「現代最高のピアノ音楽の1つだ」と激賞しており、バッハとも
ショスタコーヴィチとも違う21世紀の「24の前奏曲とフーガ」の全貌が明ら
かとなる。2009年8月の録音。

CHRCD 020 \2180
シャピラ:ラテン協奏曲 ――
アタック/ラメント/パーティ
イッタイ・シャピラ(ヴァイオリン)、
クシシュトフ・ホルジェルスキ(指揮)
ロンドン・セレナータ
"コンポーザー=ピアニスト"ならぬ21世紀のレアな"コンポーザー=ヴァイオ
リニスト"、イッタイ・シャピラの自作自演集。
作曲家としてはヴィラ=ロボス、ファリャ、ゴリホフから影響を受けていると
いうシャピラ。1745年製の銘器グァダニーニを手にシャピラ・ワールドを展開!
2010年3月の録音。





<Dal Segno>
DSPRCD 053 \2180
マスターズ・オブ・ザ・ピアノロール ―
偉大なるピアニストVol.13 - ハラルド・バウアー ――
ベートーヴェン:トルコ行進曲(1916)、ガヴォット ヘ長調(1921)
バウアー:
モトリー&フローリッシュ(1925)、バルベリーニのメヌエット(1924)
パデレフスキ:ポロネーズOp.9(1921)
リスト:パガニーニによる超絶技巧大練習曲第2番変ホ長調(1918)
モシュコフスキ:ポロネーズ変ホ長調Op.11(1919)
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ(1929)
ショパン:
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26(1924)、練習曲第7番嬰ハ短調op.25(1927)、
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58(1917)
ハラルド・バウワー(ピアノロール)
デニス・コンドン・コレクションのピアノ・ロール再生をデジタル収録した
"ヒストリカルではない"歴史的名演集「マスターズ・オブ・ザ・ピアノロー
ル」のVol.13。
ハラルド・バウワー(1873-1951)は、パデレフスキに認められ、天才ヴァイオ
リニストから天才ピアニストへと華麗な転身を遂げたイギリス出身の伝説的
アーティスト。決して録音が多いとは言えないバウアーの解釈をクリアなピ
アノで聴ける貴重なディスクである。1916年-1929年の演奏の復刻。

DSPRCD 054 \2180
マスターズ・オブ・ザ・ピアノロール ―
偉大なるピアニストVol.14 - イグナーツ・フリードマン ――
ショパン:
ワルツ変ホ長調Op.18(1928)、即興曲変イ長調Op.29(1921)、
ワルツ変ニ長調Op.64-1(1924)、ポロネーズ変ロ長調op.71-2(1921)
シューマン:夕べにOp.12-1(1922)、なぜにOp.12-3(1922)
モシュコフスキ:セレナーデOp.15(1929)
リスト:ラ・カンパネラ(1923)
ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》より 魔の炎の音楽(1922)
ルビンシテイン:ロマンス変ホ長調Op.44(1926)
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV.565(1924)
フリードマン:
彼女は踊るOp.10-5(1922)、古い時代のメヌエットOp.10-5(1922)、
ウィーン舞曲第1番(1921)/ウィーン舞曲第2番(1921)
ウィーン舞曲第3番(1922)/ウィーン舞曲第4番(1926)
リスト:ハンガリー狂詩曲第14番ヘ短調(1924)
イグナーツ・フリードマン(ピアノロール)
「マスターズ・オブ・ザ・ピアノロール」の第14集は、ポーランドのユダヤ系
ピアニスト、イグナーツ・フリードマン(1882-1948)。
名ピアニストであり、名アレンジャーでもあったフリードマンのヴィルトゥオ
ージティ、トランスクリプション、自作の凄さ、魅力を伝える最高のお手本と
なることだろう。1921年-1929年の演奏の復刻。

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11-05 No.1

2011年05月03日 15時04分47秒 | Weblog
<Coviello Classics>
COV 31104 \2350
プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.34
ジークフリート・ワーグナー:ヴァイオリン協奏曲
リヒャルト・ワーグナー:夢(ヴェーゼンドンク歌曲集より)
ユライ・チズマロヴィチ(Vn)
WDRケルン放送管弦楽団 マルクス・ボッシュ(指)
録音:2009年ケルン
優れた才能を持ちながらも音楽史上では不遇な立場にある作曲家二人に焦点を
当てたアルバム。R.シュトラウスと並んで、20世紀前半のドイツ音楽界の重要
な作曲家であったハンス・プフィッツナー(1869-1949)。「最後のロマン主義
者」と称され、徹底してドイツ・ロマン主義にこだわり調性的で旋律的な作品
を作り出していました。このヴァイオリン協奏曲は単一楽章の三部構成となっ
ています。後期ロマン派の名残を感じさせる音楽で、スロヴァキア出身のヴァ
イオリニストのユライ・チズマロヴィチが丁寧に濃厚に描き出しています。
チズマロヴィチは1990年から2004年までゲルツェニヒ管のコンサートマスター
を務めた実力派。そして、リヒャルト・ワーグナーの息子ジークフリート・
ワーグナーのヴァイオリン協奏曲も収録。ジークフリートは父親の影から抜け
出せず作曲家としては大きな成功をおさめることはできませんでしたが、オペ
ラなど多くの作品を残しています。このヴァイオリン協奏曲は「交響詩的ヴァ
イオリン協奏曲」とも言われノスタルジックな雰囲気漂う美しい作品です。
またカップリングにリヒャルト・ワーグナー自身の編曲によるヴァイオリンと
オーケストラによる「夢」を収録しています。マルクス・ボッシュとWDRケル
ン放送管も好サポートでチズマロヴィチの演奏を引き立てています。

COV 51103 \2350
ショーソン:ピアノ・トリオ ト短調Op.3
ドビュッシー:ピアノ・トリオ ト長調
シャルル=マリー・ウィドール:4つのピアノ・トリオ
パイアン・トリオ
アレクサンドラ・ノイマン(P)
カール=マグヌス・ヘリング(Vn)
マリン・スメスノイ(Vc)
録音:2009年7月17-20日シュトゥットガルト
ショーソン、ドビュッシー、シャルル=マリー・ウィドールの3人のフランス
の作曲家によるピアノ三重奏曲集。まずショーソンの哀愁帯びた美しいメロ
ディーと抒情的フランス風の香り漂う名品。色彩豊かな光彩を放った傑作とし
て数えられるドビュッシーのピアノ・トリオ。ドビュッシーがパリ音楽院の学
生であった頃の作品ですが、ドビュッシーらしい巧みな色彩表現と若々しい情
感が表れています。フランスのオルガン奏者兼作曲家であるシャルル=マリー
・ウィドール。4つの短い作品からなるピアノ・トリオは独自の感情世界を表
現しています。閃きに満ちた新鮮な解釈でパイアン・トリオの実力を証明した
アルバムです。




<Alba>
ABCD 320(SACD-Hybrid) \1980
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):
(1)歌曲集「赤い大地と降りそそぐ雨」(2008)
(2)歌曲集「鳥と風」(1993-94)
(1)ボンベイ・ジャヤシュリ(Vo) 
プーングラム・スブラマニアム(ムリダンガム) S・カールティック(ガタム)
 ミンナ・ペンソラ(Vn) ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)
(2)ラウラ・レイスマ(S) ユッカ・ランタマキ(Vn) 
ラリマッティ・プネルプロ(Vc)
(1)(2)アヴァンティ!室内管弦楽団  ヨン・ストゥールゴールズ(指)
エーロ・ハメーンニエミ(1951-)。フィンランドの若い作曲家たちが作ったグ
ループ、「耳を開け!」の初代会長を務め、その後、モダニズムを捨て、伝
統的なネオエクスプレッショニスト様式に転向。1990年代の初めからは、イ
ンド古典音楽の要素を取り入れた音楽語法による作品を発表するようになり
ました。ハメーンニエミの新しいアルバムに収録された《鳥と風》 は、その
時代の代表的作品のひとつです。「誕生と死の5つの歌」の副題をもち、フィ
ンランドの民俗詩と古代インドの詩をグレゴリー・ウォレン=ウィルソンが
英訳したテクストをソプラノが弦楽5部の共演で歌い、2人のインド踊り手が
加わるステージで演奏されます。ヨエンスー・フェスティヴァルの委嘱によ
り、1993年から1994年にかけて作曲されました。歌曲集《赤い大地と降りそ
そぐ雨》 は、南インドの古典音楽、カルナータカ(カルナティック)音楽を
代表する女性歌手のひとり、ボンベイ・ジャヤシュリのために作曲された作
品です。タミル語の詩集『Kuruntokai』から選んだ5つの愛の詩をハメーンニ
エミ自身が翻訳したテクスト。ソロヴォーカル、管弦楽、ヴァイオリン・ソ
ロ、バスクラリネット・ソロ、ムリダンガム(南インドの両面太鼓)、ガタム
(壺)の編成。ムリダンガムのプーングラム・スブラマニアムとガタムのS・
カールティックによる即興演奏の織り込まれる音楽です。今日の音楽からタ
ンゴまで、あらゆるジャンルに素晴らしい演奏を聴かせる室内オーケストラ、
アヴァンティ! をヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者、ヨン・
ストゥールゴールズ(1963-)が指揮しました。2曲とも世界初録音です。





<EURO ARTS>
20 50349(DVD-Video) \2900
字幕:英、独、仏
トン・コープマン プレイズ・バッハ
【第1部:オルガン作品集】
「覚めよと呼ぶ声が聞え」BWV.645/コラール「来たれ、異教徒の救い主よ」
BWV.659/小フーガ ト短調 BWV.578/コラール「装いせよ、わが魂よ」BWV.654
/トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565-トッカータ
トン・コープマン(Org)
収録:2000年6月16日聖マリア大聖堂、フライブルク
【第2部:アット・ホーム・ウィズ・バッハ】
「エホヴァよ、われ汝に向かいて歌わん」BWV.452/トッカータ ト長調
BWV.916 - Presto/ジョバンニのアリア「お前の心をくれるなら」BWV.518/
「天にましますわれらの父よ」BWV.683/「ある喫煙家の念頭を去来する人生
訓のさまざま」BWV.515/「不実な愛」BWV.203/「ただ愛する神の摂理にまか
す者」BWV.691/「われは満ち足れり」BWV.82/トッカータ ト長調 BWV.916 -
Allegro/「我が身の上を、神よ、み心のままになしたまえ」BWV.514/
「おまえがわたしのそばに居てくれるなら」BWV.508/メヌエット ト長調
BWV Anh.II 116/「すべての善きものの源泉」BWV.445/「照り輝く愛する太陽」
BWV.446/トッカータ ト長調 BWV.916 ? Adagio/「イエス、われらの慰めと命」
BWV.475/メヌエット ト長調 BWV Anh.II 114/「われ汝に喜びあり」BWV.465/
「来たれ、甘き死よ」BWV.478
クラウス・メルテンス(B) トン・コープマン(Cemb)
収録:2000年1月6-8日、ゴーリザー邸ホール、ライプツィヒ
【ボーナス】舞台裏の特典映像
オルガニスト、チェンバリストとしてのコープマンを捉えたバッハ作品集。
第1部ではオルガン作品を、第2部では鍵盤楽器の伴奏でのカンタータや歌曲
集。大聖堂の壮麗なオルガンなど映像としても見所があります。

20 50759(DVD-Video) \2900
字幕:英、独、仏
J.S.バッハ:室内楽作品集
【フーガの技法/ジェルジー・クルターク】
「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス第1曲」、
「コントラプンクトゥス第2曲」、「コントラプンクトゥス第3曲」、
アンドラーシュ・ミハーイへのオマージュ
(弦楽四重奏のための12のミクロリュード)作品13、
「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス第4曲」、
「コントラプンクトゥス第6曲」 、リガトゥーラy、
J.S.バッハへのオマージュ、無窮動、
「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス第9曲」、
遠方よりIII、「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス第11曲」、
小オフィチウム(アンドレ・セルヴァンスキーをしのんで)作品28、
「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス第18曲」、
リガトゥーラ
ケラー弦楽四重奏団
収録:大気科学アカデミー、ブダペスト
【無伴奏チェロ組曲】
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
アンナー・ビルスマ(Vc)
収録:聖バルトロマイ教会、ドルンハイム
ケラー弦楽四重奏団によるJ.S.バッハと現代作品の融合、そしてチェロの名手
・ビルスマによる無伴奏チェロ組曲からの抜粋を収録。ハンガリーの現代作曲
家、ジェルジー・クルタークらに師事したケラー弦楽四重奏団が、バッハの
「フーガの技法」とクルタークの弦楽合奏用作品を取り混ぜて演奏していま
す。スケール感大きく、懐深く響くビルスマの無伴奏も必見です。

20 53299(DVD-Video) \2900
字幕:英、独、仏
サマー・ナイト・ミュージック2003「ラヴ・ソングス」
「ジャンニ・スキッキ」-私のお父さん、ハニー・パイ、白鳥、
時の過ぎゆくままに、
スピーク・ロウ、ふたつの月、アディオス・ノニーノ 他
ディー・ディー・ブリッジウォーター(Vo) ミッシャ・マイスキー(Vc)
ロビー・ラカトシュ(Vn)キングスシンガーズ
ミージア(ファド) クリスティーナ・ガリャルド=ドマス(S)
マイテ・マルティン&ベレン・マヤ(フラメンコ) 
ロドルフォ・メデーロス(バンドネオン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 アンドレイ・ボレイコ(指)
収録:2003年7月マーケット広場、ライプツィヒ
ミッシャ・マイスキーやロビー・ラカトシュ、キングスシンガーズなど世界的
なミュージシャンが集まって行われた野外コンサートの模様。クラシック界
以外にもジャズ・シンガーのブリッジウォーターやフラメンコ、ファドのアー
ティストが出演し「愛」をテーマに名曲を演奏しています。




<BONGIOVANNI>
AB 20020(DVD-Video) \4950
字幕:伊英
ドニゼッティ:「呼び鈴」
ロベルト・デ・カンディア(Br エンリーコ)
アルフォンソ・アントニオッツィ(Bs ドン・アンニバーレ・ピスタッキオ)
ステファニア・ドンツェッリ(S セラフィーナ)
エレナ・ブレシャーニ(Ms ローザ夫人)
マルティーノ・ダミーコ(スピリディオーネ)
マッテオ・ベルトラーミ(指)
G.ロッシーニ交響楽団,フォルトゥーナ劇場合唱団
演出:マウーロ・アヴォガドロ
装置:サルヴァトーレ・シモーネ
衣装:セレーナ・マージ
照明:エミリアーノ・パスクッチ
収録:2010年2月、ファーノ
ドニゼッティは喜劇も得意としていましたが、なかでもファルサと呼ばれる
1幕ものの笑劇には傑作が少なくありません。この「呼び鈴」はドニゼッティ
のファルサの中でも特に人気が高いもの。物語は単純。金持ちの薬局の主人
ドン・アンニバーレは、若く美しい娘セラフィーナと新婚ホヤホヤ、しかし
彼女を諦められない元恋人エンリーコが夜になると変装して何度も薬局を訪
れ初夜の晩を邪魔する。そうこうしているうちに朝になり、ドン・アンニバ
ーレは出張に出かけてしまう。ちなみにタイトルのIl Campanelloとは呼び出
しに用いられる「鈴、ベル、鐘」のことで(女性形のcampanellaは教会などの
立派な「鐘」)、ドン・アンニバーレを邪魔するために鳴らされる呼び鈴を示
します。
こういう話ですから、男二人のキャラクターが立っていないと面白くありま
せん。邪魔する側のエンリーコは、バッソブッフォとして大人気のロベルト・
デ・カンディア。変装はどれも愉快で、ことにパヴァロッティもどきのオペラ
歌手姿は笑えます。気の毒なドン・アンニバーレは、これまたブッフォとして
人気のバリトン、アルフォンソ・アントニオッツィ。伊達男だけれどどこか
間抜けな役作りで、タイプの違うブッフォ二人のダブルボケになっています。
さらに、ステファニア・ドンツェッリのいかにも気の強そうなセラフィーナが
アクセントになっています。
マウーロ・アヴォガドロは、1951年、トリノ生まれの演出家。この上演では、
舞台を1950年代風に据えており、イタリア的な色彩美も映えた優れものです。
イラリア・ナリーチによるクリティカルエディションを使用。

HOC 058 2枚組 \2680
プッチーニ:「マノン・レスコー」
フロリアーナ・カヴァッリ(S マノン) 
カルロ・ベルゴンツィ(T デ・グリュー)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br レスコー) 
マリアーノ・カルーゾ(T エドモンド,舞踏教師)
アントニオ・カッシネッリ(Bs ジェロンテ) 
カルロ・ロマーノ(Bs 宿屋の主人)
ビアンカローザ・ザニベッリ(Ms 音楽家)ほか
ガブリエーレ・サンティーニ(指)
管弦楽団,合唱団
録音:1960年、ナポリ
1960年にナポリ(おそらくサンカルロ劇場と思われます)で上演されたプッチー
ニの「マノン・レスコー」のライヴ録音です。名テノール、カルロ・ベルゴン
ツィのデ・グリューは珍しく、同年暮れにメトロポリタン歌劇場で歌ったライ
ヴ録音が出回ったことがあるだけなので貴重です。マノンを歌うフロリアーナ
・カヴァッリは、1924年生まれのソプラノ。1960年代を中心に活躍しましたが、
録音がほとんど残されていない幻のソプラノ。レスコーを、トスカニーニが
ファルスタッフやイヤーゴに起用したジュゼッペ・ヴァルデンゴが歌ってい
ます。これら名歌手たちを、名匠ガブリエーレ・サンティーニが守り立てて
います。音の状態はあまり良くありませんが、熱のある「マノン・レスコー」
が楽しめます。

GB 5168 \2180
ヴィンチグエッラ:前奏曲集
東洋風前奏曲(6曲)
公園の前奏曲(6曲)
色の付いた前奏曲(12曲)
公園の前奏曲(7曲)
東洋風の前奏曲(5曲)
サンドロ・バルディ(P)
録音:2009年9月,2010年3月
レモ・ヴィンチグエッラは、1956年、ランチャーノ生まれのピアニスト、作曲
家。前奏曲はいずれもサロン風の聞きやすい作風です。サンドロ・バルディは
ボローニャのピアニスト。




<Sub Rosa>
SR 312 \4050
美麗画集仕様
アドルフ・ヴェルフリ:音楽的暗号の解読
第1部)王冠/檻の鳥、リーセン=カナーリ=10m間隔=羽=ヴァイッテ1913
/英連邦カナダの上流・下層貴族のソルトレイク・シーウエストへの船出/
リーセン=カナーリ=10m間隔=羽=ヴァイッテ1913/白鳥、パンドゥーレン
滝/木陰で、スペイン・ローダナス1910/青い音符、天への梯子1915/ネバ
ーアンガー島行進曲/中洲の法規1904
第2部)鯨、餌付1911/喜びと四角/ネバーアンガー島1911/パンドゥーレン
滝行進曲/リーセン=カナーリ行進曲/地理と代数の本第2巻行進曲/行進曲
/オーベルブルク聖アドルフの鐘行進曲/青い音符のよる前奏曲、天への梯子
1915/小島、ネバーアンガー島1911/鳥2/水流/第2巻行進曲/聖アドルフ
の生贄、ゼニスの全智全能の神1904
第3部)鳥3/レア・タンターリア1911/聖マリア聖ハルの最高レーゲントシャ
フト行進曲/聖ウジェーヌ・イザイ/地下室の底で/行進曲1913/聖アドルフ
の旅/ベルンの通りで/ジュノー、黒人の神1904
ボドゥアン・ド・ジャエル(Vn)
とんでもない人物がいました。アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)はスイスの
画家、作家、詩人、図案制作家として、アール・ブリュット(アウトサイダー
アート)すなわち専門教育を受けていない制作者のアートを代表する存在です
が、何と作曲も残していました。経歴がすさまじい。極貧の石工の家庭に生
まれ、幼時に虐待を受けるものの6歳で父が家族を捨て、7歳で母が亡くなると
天涯孤独となりますが、「姦」の字の入るハレンチ極まりない犯罪を3度も繰
り返し(三度目の被害者は3歳!)、1895年に刑務所ではなく精神病院に収容さ
れ、以後生涯をそこで送りました。
精神病院内で1899年から絵を描き始め、1908年からは「揺篭から墓場まで」と
題された3,000ページにわたる小説を綴り始めます。これはヴェルフリ自身の
超自我である8歳の少年ドゥフィが世界中を巡る空想の探検記で、旅した地域
の距離、高度、深度から街、山、川、橋の列挙と複雑な地図まで添えた、とて
も精神を病む人の手から生まれたとは信じがたい精緻なものとなっています。
その物語の挿絵として描き始めたドローイングが、これまた驚く程のマニエリ
スムで、一見マンダラかペルシャの細密画風な独特のオーラとエネルギーを放
ち、気に入る方も多いはずの美しさを示しています。
1916年には誇大妄想も極まり、「聖アドルフ巨大王国」を建設、自らを聖アド
ルフ2世と命名、その王国を祝福してポルカや行進曲などの作曲まで始めます。
病院では、自分が作曲した自らを称える歌をラッパで吹き鳴らしつつ描くヴェ
ルフリの姿が見られたという笑えない話が残されています。
ここに収められた楽曲は、ヴェルフリの残した楽譜をヴァイオリニストで作曲
家のボドゥアン・ド・ジャエルが研究のすえ、自ら音にしたもの。彼は一見適
当に音符を連ねただけのように見えるヴェルフリの音楽に、非常な個性と秩序
を見出したとのことで、演奏も説得力に富んでいます。音楽はかなり珍妙です
が、何やら凄いものが潜んでいるようにも聴こえ、もしかしたら大天才の大傑
作かもしれないと思うようになってきます。さしずめ音楽版「ドグラ・マグラ」
と申せましょう。
美術に興味のある方、既成の価値観を認めない方には是非聴いていただきたい、
二度と手に入らぬ貴重盤。ハードカバー本仕立てで、彼の美術も鑑賞できます。




<haenssler>
94 214 2枚組 \2450
ワーグナー:「ローエングリーン」-遥かな国から
スメタナ:「売られた花嫁」-君を見つけた
プッチーニ:「ボエーム」-二人だけだよ
ビゼー:「カルメン」-花の歌,母からの手紙
ヴェルディ:「オテッロ」-夜もふけた
プッチーニ:「蝶々夫人」-第1幕の愛の二重唱
キーンツル:「エヴァンゲリマン」-幸いである
ベートーヴェン:「フィデリオ」-神よ!ここはなんと暗いのだ
ウェーバー:「魔弾の射手」-森を過ぎ野を越えて
J.シュトラウス:「ジプシー男爵」-気楽な奴だった俺は,
誰が俺たちを結婚させたと?
シューベルト:どこへ? D795-2、夜と夢 D827、愛の便り D957-1、
ガニュメート D544、双子座に寄せる舟人の歌 D360、ミューズの子 D764、
春の想い D686
シューマン:美しい見知らぬ土地 Op.39-6、終わりに Op.25-26、
間奏曲 Op.39-2、春の旅 Op.45-2、二人の擲弾兵 Op.49-1
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」 Op.98(全6曲)
チャイコフスキー:愚かなものと言われ Op.25-6、
ただ憧れを知る者だけが Op.6-6、おお、あの歌を歌っておくれ Op.16-4、
なぜそんなに Op.16-5、涙は震える Op.6-4、なぜ? Op.28-3、
騒がしい舞踏会の中で Op.38-3
ペーター・アンデルス(T)
オットー・アッカーマン(指)バーデン=バーデン・フライブルク放送交響楽団
パウル・ブルクハルト(指)バーデン=バーデン・フライブルク放送交響楽団
ハインツ・メンデ(P)
フーベルト・ギーゼン(P)
録音:1952年4月17-19日,1951年7月9日,1946年3月6日,1949年4月17日,
1951年4月23日
ペーター・アンデルス(1908-1954)は、20世紀半ばのドイツを代表する名テノ
ールです。1938年から1940年までバイエルン国立歌劇場に、1940年から1948年
までベルリン国立歌劇場に所属、甘い美声の持ち主でありながら、ドラマティ
ックな役もこなせるレパートリーの広さで人気を博しました。しかし、30代が
第二次世界大戦と重なったこと、戦後活動を活発にしていた46歳の時に交通事
故のため亡くなったことから、その実力はドイツ国内でしかあまり知られませ
んでした。このCDには、南ドイツ放送が所有する貴重な音源が用いられており、
オペラ歌手として、ドイツ・リート歌手としてのアンデルスの素晴らしさが
遺憾なく収められています。
なお、すべてドイツ語歌唱です。

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