クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-05 No.11

2011年05月19日 22時59分41秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
8869787510-2 9枚組 ¥4900
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
ルドルフ・ブッフビンダー(P)
【録音】2010年9月-2011年3月, ドレスデン・ゼンパーオパーでのライヴ
“ウィーン・ピアノ流派”の後継者の頂点に存在するピアニスト、ブッフビ
ンダーは、既に1980年代にソナタ全集をTeldecに録音を果たしていますが、
今回ライヴでの約30年ぶりの再録音を行いました。曲の解釈から運指法に至
るまで、独自の観点を持ち、孤高のアプローチでこれらの「ピアノの新訳聖
書」を解読し、格別の思いを込めてこれらのソナタを演奏しています
レコーディング・プロデューサーはLiving Stereo SACDシリーズ製作にも携
わったPhilipp Nedelと、エンジニアはMichael Brammannの、2009年のグラミ
ー賞にもノミネートされた、b-Sharpスタジオ・チームが担当しています。




<deutsche harmonia mundi>
8869786045-2 2枚組 ¥2000
ヘンデル:セレナータ・オペラ『ジェルマニコ』(全曲)
サラ・ミンガルド(A), マリア・グラツィア・スキアーヴォ(Sp),
ラウラ・ケリーチ(Sp), フランコ・ファジョーリ(C-T),
マグヌス・スターヴェラン(T), セルジオ・フォレスティ(Bs),
オッタヴィアーノ・テネラーニ(指揮)
イル・ロッシニョーロ(ピリオド楽器使用)
[録音]2010年9月9-19日, ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ
(デジタル:ライヴ)
イタリアの指揮者・音楽学者でもあるオッタヴィアーノ・テネラーニは、
2007年にヴィヴァルディの楽譜研究している時に、6人の歌手とヘンデルのた
めに契約された「セレナータ・オペラ」の写譜を偶然発見しました。その後、
音楽的状況、音楽史上、などヘンデルの国際的専門家らが研究を行い、最終
的にヘンデルがイタリア滞在中の1706年頃に作曲されたに違いないと結論に
至りました。
「ジェルマニコ」は、ヘンデルがハンブルクで最初のオペラ「アルミーラ」
を作曲後の1706年にフィレンツェとヴェネツィアへ旅した時に作曲したであ
ろう、ヘンデル初期の重要な作品となるべく作品です。
このアルバムはテネラーニらが楽譜を再構成を行い、世界的バロック歌手た
ちを起用して世界初演が行われた時のライヴ録音となります。

8869788578-2 ¥1600
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集
「ソナタ ニ短調HWV.359a」「ソナタ ト短調Op.1-6,HWV.364a」
「ソナタ ト長調HWV.358」「ソナタ イ長調Op.1-3,HWV.361」
「ソナタ ト短調Op.1-10,HWV.368」「ソナタ ニ長調Op.1-13,HWV.371」
ユリア・シュレーダー(バロックVn)
クリストフ・ダンゲル(バロックVc), ジョルジョ・パロヌッツィ(Cemb)
ダニエーレ・カミティーニ
(リュート, アーチ・リュート, テオルボ, バロック・ギター),
[録音]2010年10月4-7日, レフォルミールテ教会, スイス
(デジタル:セッション)
ユリア・シュレーダーは、「繊細で官能的、新鮮さに満ちたヴァイオリニス
トの一人」と高い評価を得ているモダン&バロック・ヴァイオリニストです。
2004年以来バーゼル室内管弦楽団のコンサートミストレスを務めており、
ArteNovaから発売された「ホグウッド指揮:劇場音楽集」「アントニーニ指揮:
ベートーヴェン交響曲集」のリーダーを務め、新しい方向性による演奏で好
評を得ています。幅広いレパートリーを持ち、ウィーンのクラブでのミュー
ジカルから、アムステルダム・コンセルトヘボウ、フランクフルト放送交響
楽団、ビルバオ音楽祭などでのソリスト。ウィスペルイ、バルトリ、ヒュー
イット、アンドレア・ショルなどからの多くの共演者より依頼も受け、信頼
の高い演奏家としても有名です。
モダン・ヴァイオリンだけでなくバロック・ヴァイオリン奏者としても評価
は高く、DHMからも弾きぶりとしてのファッシュ(88697446412)やヘンデル
(88697575202)の協奏曲集を録音。そして今回はヘンデルでのソロ・アルバ
ムの録音となりました。





<PRO MUSICA CAMERATA>
PMC 4151 11枚組 ¥3750
モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲全集
第9番変ホ長調「ジュノム」K.271/第14番変ホ長調 K.449
第11番ヘ長調 K.413/第15番変ロ長調 K.450/第19番ヘ長調 K.459
第25番ハ長調 K.503/第26番ニ長調「戴冠式」K.537/ロンド イ長調 K.386
第12番イ長調 K.414/第13番ハ長調 K.415/第21番ハ長調 K.467
第5番ニ長調 K.175/第10番(2台のピアノのための)変ホ長調 K.365(*)
第7番(3台のピアノのための)ヘ長調「ロドロン」K.242(*/+)
第22番変ホ長調 K.482/第24番ハ短調 K.491/ロンド ニ長調 K.382
第6番変ロ長調 K.238/第20番ニ短調 K.466/第23番イ長調 K.488
第8番ハ長調 K.264「リュツォウ」/第16番ニ長調 K.451/第17番ト長調 K.453
第18番変ロ長調 K.456/第27番変ロ長調 K.595
第1番へ長調 K.37/第2番変ロ長調 K.39/第3番ニ長調 K.40
第4番ト長調 K.41
ニ長調 K.107 No.1/ト長調 K.107 No.2/変ホ長調 K.107 No.3
ヴィヴィアナ・ソフロニツキ(フォルテピアノ)
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ(*))
マリオ・アシュナウアー(フォルテピアノ(+))
ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ
タデウシュ・カロラク(指揮)
録音:2004-2006年、ワルシャワ
使用楽器:ポール・マクナルティ製(モデル:1795年頃、ワルター製)
ロシアの大ピアニスト、ウラディーミル・ソフロニツキー(1901-1961)の娘
ヴィヴィアナは、モスクワ音楽院ピアノ科を卒業後オランダの王立ハーグ音
楽院でチェンバロと時代ピアノを学びました。ムジケ・アンティケ・コレギ
ウム・ヴァルソヴィエンセは1957年、古楽を演奏するポーランドで最初の声
楽・器楽アンサンブルとして創設され、奏者たちは1961年、ワルシャワ室内
歌劇場の創設メンバーも兼ねました。当初はモダーン楽器を使用していまし
たが、1991年以降はピリオド楽器を専門としています。タデウシュ・カロラ
ク(1954年生まれ)は2003年よりムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソ
ヴィエンセとワルシャワ室内歌劇場の指揮者を兼任しています。




<Alto>
ALC 1111 ¥750
ボロディン(1833-1887):
弦楽四重奏曲第1番イ長調
弦楽四重奏曲第2番ニ長調
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏団
原盤:Olympia 前出:Regis, RRC 1011

ALC 1138 ¥750
コダーイ(1882-1967):
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7(*)
無伴奏チェロのための奇想曲
無伴奏チェロ組曲 Op.8
カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)
マルコ・リッツィ(ヴァイオリン(*))
新録音。カリーネ・ゲオルギアンはモスクワに生まれたアルメニア系ロシア
のチェロ奏者。モスクワ音楽院でロストロポーヴィチに師事し、1966年第3回
チャイコフスキー国際コンクール優勝。ハチャトゥリアンの協奏的狂詩曲を
作曲者指揮シカゴ交響楽団の伴奏でアメリカ初演して以来国際的に活躍し、
数多くの同時代作曲家の新作を初演。1980年より英国に在住し、ドイツのデ
トモルト音楽大学教授、英国王立ノーザン音楽大学教授を務めています。

ALC 1143 ¥750
パーセル:(1659-1695):宮廷の歌&酒場の歌
劇付随音楽「エディプス王」から
Hear ye sullen powers / Music for a while / Come away, do not stay
[ラウンド、キャッチと酒宴の歌]
Christchurch bells / I gave her cakes and ale
'Tis wine was made to rule the day / He that drinks is immortal
Tom the taylor / Sir Walter enjoying his damsel
[歌、二重唱とアリア]
So! when the glitt'ring queen of night(「ヨークシャーの祝祭の歌」から)
Arise ye subterranean winds / Lost is my quiet for ever
When the cock begins To crow
[ラウンド]
My lady's coachman John / As Roger last night
Hark, how the wild musicians / Not all my torments
オペラ「妖精の女王」から Yes, Daphne
Laudate Cecilium(聖チェチーリアの祝日のための賛歌)
プロ・カンツィオーネ・アンティクァ
コレギウム・アウレウム
マーク・ブラウン(指揮)
前出:Ars Musici, 1141

ALC 1144 ¥750
ハチャトゥリアン(1903-1978):ピアノ作品集
トッカータ(1932)/詩曲(1927)/2つの小品(1926)
ソナティナ(1959)/子供のための10の小品(1964)
ピアノ・ソナタ(原典版;1961)/「仮面舞踏会」から ワルツ
マレー・マクラクラン(ピアノ)
録音:1992年8月、ピーターシャム(英国)、オール・セインツ教会
原盤:Olympia 前出:Regis, RRC 1184

ALC 1145 ¥750
フルートとハープのロマンス
アドルフ・ハッセルマンス(1845-1912):泉 Op.44
バンジャマン・ゴダール(1849-1895):アレグレット Op.116
フェリクス・ゴドフロワ(1818-1897):演奏会用練習曲変ホ短調
フォーレ(1845-1924):子守歌 Op.16/即興曲 Op.86
フランツ・ドップラー(1821-1883):マズルカ
メンデルスゾーン(1809-1847):春の歌
ジョン・トマス(1826-1913):黄金の麦畑
サン=サーンス(1835-1921):白鳥
アドルフ・ハッセルマンス:枯葉
ビゼー(1838-1875):間奏曲
エリアス・パリッシュ=アルヴェール(1808-1849):セレナード
ドビュッシー:シランクス/月の光
フィリッパ・デイヴィス(フルート)
セルマ・オーウェン(ハープ)
録音:ハーバーダッシャーズ・エイスクス・スクール
前出:IMP Classics / Regis, RRC 1085

ALC 1148 ¥750
三羽のからす ぼろを着たジプシー 英国民謡集
The Three Ravens / The Cuckoo
How should I your true love know(「ハムレット」のオフィーリアの歌)
Sweet Nightingale / I will give my love an apple / The Oak and the Ash
King Henry / Coventry Carol / Barbara Allen
Heigh ho, the wind and the rain(「十二夜」)/ Waly, Waly
Down in yon forest / Matthew, Mark, Luke and John
The Tailor and the Mouse / Greensleeves / The Wraggle Taggle Gypsies
Lord Rendall / Sweet Jane / The Frog and the Mouse
The Seeds of Love / Flowers in the Valley / Near London Town
O who's going to shoe your pretty little foot
Blow away the morning dew / Searching for Lambs / Sweet England
Dabbling in the Dew / Strawberry Fair / Just as the tide was flowing
アルフレッド・デラー(カウターテナー)
デスモンド・デュプレ(リュート、ギター)
録音:1950-1960年代 原盤、前出:Vanguard Classics
ヴァンガードのオリジナル・マスター・テープからのリマスター盤。

ALC 1155 ¥750
ラ・ストゥペンダ! ジョーン・サザーランド オペラ・アリア集
ヴェルディ(1813-1901):
「椿姫」から E strano..Ah forsè lui.. Sempre libera(*)
「リゴレット」から Gualtier Maldé.. Caro nome(*)
「シチリア島の夕べの祈り」から Mercè, diletti amiche(+)
「オテロ」から Mia madre aveva una povera ancella... Piangea cantando(*)
ドニゼッティ(1797-1848):
「ランメルモールのルチア」から
Ancor non giunse!.. Regnava nel silenzio(*)
l dolce suono.. Ardon gl'incensi(*)
「シャモニーのリンダ」から Ah! Tardai troppo.. O luce di quest anima(+)
トマ(1811-1896):「ハムレット」から Mad scene:A vos jeux mes amis(*)
グノー(1818-1893):「ロミオとジュリエット」から Je veux vivre(*)
アルディーティ(1822-1903):口づけ(#)
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)
コヴェントガーデン王立オペラハウス管弦楽団(*)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮(*))
パリ音楽院管弦楽団(+)
ネッロ・サンティ(指揮(+))
不詳(器楽伴奏(#))
録音:1959年(+)/1960年(*/#) ADD 原盤:Decca
「ラ・ストゥペンダ」はサザーランドを称賛したニックネームで、「とても
なくすばらしい声(を持つ女性)」のような意味。

ALC 2018 2枚組 ¥1180
ヨハン・シュトラウスII(1825-1899):オペレッタ「こうもり」
ヴァルデマール・クメント(テノール:アイゼンシュタイン)
ヒルデ・ギューデン(ソプラノ:ロザリンデ)
エリカ・ケート(ソプラノ:アデーレ)
レジーナ・レズニック(メゾソプラノ:オルロフスキー公爵)
ジュゼッペ・ザンピエーリ(テノール:アルフレート)
ヴァルター・ベリー(バス:ファルケ)
エバーハルト・ヴェヒター(バリトン:フランク)
ウィーン国立オペラ合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ガラ・パフォーマンス
レナータ・テバルディ、ジョーン・サザーランド、
レオンタイン・プライス(ソプラノ)
マリオ・デル・モナコ(テノール) 他




<cpo>
777614-2 ¥2450
ジョン・ブロウ:仮面劇「ヴィーナスとアドニス」他
1.仮面劇「ヴィーナスとアドニス」
2.来たまえ、来たまえ、全ての客たちよ/3.グラウンド ト短調
4.クロエは横たわるアミンタスを見つけた
ミレイユ・レベル(メゾ・ソプラノ)/アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
テイラー・ダンカン(バリトン)他
ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団
ポール・オデット&スティーヴン・スタッブズ(指揮)
スタッブスとオデット監修による一連のバロック・オペラは世界中で高い評
価を受けていて、グラミー賞などの数々の賞も獲得するなど、マニア垂涎の
アイテムが次々とリリースされています。今作は、イギリスの最初のオペラ?
とされるブロウの「ヴィーナスとアドニス」です。イングランドの作曲家、
ジョン・ブロウ(1649-1708)は数多くの典礼音楽と聖歌を作曲したことで知ら
れますが、この「ヴィーナスとアドニス」は残存する記録の中で彼の唯一の
舞台作品です。当時の国王ジェームズ2世を喜ばせるために書かれた仮面劇
で、素朴なれど、生き生きとした音楽が付けられています。

777629-2 2枚組 ¥2900
オスカー・ネドバル:3幕のオペレッタ「ぶどう園の花嫁」
台本…レオ・シュタイン&ユリウス・ヴィルヘルム
セリフ…フォルカー・フォーゲル
ヴォルフガンク・ミュラー=ローレンツ(テノール)
マルティン.C.トゥルバ(ナレーター)
マルクス・ニーダーマイール(バリトン)
ビビアーナ・ヌウォビロ(ソプラノ)/ミリヤム・ノイルーラー(ソプラノ)
シェーンブルン宮廷劇場管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・モグ(指揮)
ボヘミア生まれの作曲家、ネドバル(1874-1930)の楽しいオペレッタです。彼
はドイツ語を話すチェコ人の家庭に生まれ、作曲をドヴォルザークに学び、
ヴィオラ奏者としてボヘミア弦楽四重奏団の創立メンバーとなり15年間活躍
します。同時にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務め、多
彩な音楽活動を繰り広げます。その後、ウィーンで繁栄したオペレッタ市場
に魅せられ、1906年からウィーンへ行き、いくつかのオペレッタを作曲しま
す。当時、すでに2作目のオペレッタ「ポーランドの血潮」で国際的成功を
収めていた彼ですが、この「ぶどう園の花嫁」は、ボヘミア風の音楽を使い、
民族色を強く押し出しています。2010年のプロジェクトです。

777210-2 ¥2450
エルンスト・クルシェネク:
1.交響曲 第4番 Op.113(世界初録音)
2.合奏協奏曲 Op.25-2
フォルカー・ヴォルリッチュ(ヴァイオリン)…2
ディミタール・ペンコフ(ヴィオラ)…2
ニコライ・シュナイダー(チェロ)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
アルン・フランシス(指揮)
cpoレーベルでは、およそ20年前にクルシェネク(1900-1991)の交響曲の録音
を続けていました。しかし、その時点で第4番は録音されることがありません
でした。その後、今から5年前にcpoのスタッフがクルシェネク研究所から呼
び出しを受け、「ぜひとも交響曲全集を完成させてほしい」と懇願されたと
か。それにより実現したのがこの録音です。この交響曲第4番は、クルシェネ
クがアメリカに亡命していた時期の作品で、大指揮者ミトロプーロスの依頼
で書かれたものです。初演の指揮を担ったのもミトロプーロス。新古典主義、
無調など当時の趨勢を見極めた意欲的な作品で、強い表現力と力溢れる音楽
に満ちています。1920年代に書かれた合奏協奏曲も歯切れのよい作品です。

777411-2 ¥2450
クリストフ・ヴィリバルト・グルック:シンフォニア集
1.シンフォニア Chen G3「ワイマール」
2.シンフォニア・コンチェルタンテ Chen D6
3.シンフォニア Chen A1「レーゲンスブルク」
4.シンフォニア Chen F1 Wq 165.5
5.シンフォニア Chen D2 Wq 165.2
オルフェオ・バロック管弦楽団/ミヒ・ガイッグ(指揮)
グルック(1714-1787)は、18世紀のオペラ作曲家として知られていますが、反
面、シンフォニアについての研究は全く遅れを取っているようです。実際に
書かれた曲数も文献によって違いが見られ、作品を整理したアルフレッド・
ヴォトケンヌによる作品目録(Wq)には、今回このアルバムに収録された作品
の全てが含まれているわけではありません。まだまだ突っ込みどころの多い
作曲家ですが、これらの曲を聴いてみると、彼が当時のウィーンでどれほど
名声を得ていたのかが容易に伺い知れるというものです。

777631-2 ¥2450
アントニオ・ロゼッティ:オーボエ協奏曲と交響曲集
1.オーボエ協奏曲 ハ長調 Murray C29/Kaul III:32
2.オーボエ協奏曲 ハ長調 Murray C30/Kaul III:27
3.交響曲 ヘ長調 Murray A32/Kaul I:10
4.交響曲 ニ長調 Murray A16/Kaul I:7
クルト.W.マイアー(オーボエ)/チューリッヒ室内管弦楽団
ヨハネス・メーズス(指揮)
cpoで大好評、ロセッティ(1750-1792 レスレルとも表記される)の協奏曲集
です。彼は生涯に400を越える作品を残し、その半分ほどは出版者によって
印刷されています。しかし、当時同名の作曲家が何人も活躍していたため、
「間違いなく彼の作品である。」と確証を求めるのはとても困難な作業だと
言われているのです。現在では、特にモーツァルトの作品の手本とされる
「ホルン協奏曲が人気」ですが、このような他の楽器のための協奏曲も独創
的で素晴らしい味わいを有しています。独奏楽器の扱い方や、豊かな和声は
確かにモーツァルトを凌駕すると言っても過言ではありません。

777376-2 2枚組 ¥3400
ゲオルク・フィリップ・テレマン:パリ四重奏曲集 第2集&第3集
1.協奏曲 ト長調 TWV 43:G1(クァドリ 第1番)
2.組曲 第2番 ロ短調 TWV 43:h1(クァドリ 第6番)
3.組曲 第1番 ホ短調 TWV 43:e1(クァドリ 第5番)
4.四重奏曲 ト長調 TWV 43:G4(新四重奏曲 第3番)
5.四重奏曲 ロ短調 TWV 43:h2(新四重奏曲 第4番)
6.四重奏曲 ニ長調 TWV 43:D3(新四重奏曲 第1番)
7.ソナタ 第2番 ト短調 TWV 43:g1(クァドリ 第4番)
8.四重奏曲 イ長調 TWV 43:A3(新四重奏曲 第5番)
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)/リンデ・ブルンマイア(フルート)
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ウルリケ・ベッカー(チェロ)
ラルス=ウルリク・モーテンセン(ハープシコード)
テレマン(1681-1767)の「パリ四重奏曲」の第2集です。第1集(777375-2)で
4曲紹介しましたが、こちらの8曲で完結となります。テレマンがパリで人気
者になるきっかけを作った曲集である「クァドリ(四重奏曲集)」は1730年に
ハンブルクで出版された曲集で、協奏曲、教会ソナタ、フランス風組曲がそ
れぞれ二つ、計6曲から構成されています。「新四重奏曲集」は1738年にパリ
で出版された6曲のフランス風組曲です。曲集ごとに作風の違いはありますが、
一般的にはこの2つの曲集を併せて「パリ四重奏曲集」と呼ばれます。名前を
見ただけで嬉しくなってしまう名手たちの饗宴をどうぞ。

777505-2 ¥1700
フェリックス・メンデルスゾーン:
1.ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49
2.ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 Op.66
アトス三重奏団
アトス三重奏団は、2003年に創立、2006年第6回グラーツ・シューベルト&現
代音楽コンクールで優勝するなど、世界中で絶賛されている気鋭の三人組で
す。アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事、今までにもヘルツォーゲンベル
クやスークなどのピアノ三重奏曲をリリースしていますが、今回はメンデル
スゾーン(1809-1847)で勝負します。ロマンティックの極みのような2作品、
彼らは説得力ある演奏ででぐいぐい迫ります。歯切れのよいピアノ・パート、
美しいヴァイオリン、重心の低い安定したチェロ。これは素晴らしい1枚です。

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