<Channel Classics>
CCSSA 28109(SACD-Hybrid) 2枚組 \3380
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.7&8 ――
Vol.7
アレグロ変ロ長調K.372(ヴァイオリン・ソナタ第31番変ロ長調K.372)
フランスの歌《ああ、私は恋人をなくした》による6つの変奏曲ト短調
K.374b
ヴァイオリン・ソナタ第11番変ホ長調K.26/幻想曲ハ短調K.396/
フランスの歌《羊飼いの娘セリメーヌ》による12の変奏曲ト長調K.374a
Vol.8
ロンドン・ソナタ集* ――
ヴァイオリン・ソナタ第5番変ロ長調K.10
ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調K.11
ヴァイオリン・ソナタ第7番イ長調K.12
ヴァイオリン・ソナタ第8番ヘ長調K.13
ヴァイオリン・ソナタ第9番ハ長調K.14
ヴァイオリン・ソナタ第10番変ロ長調K.15
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)、
アリソン・マクギリヴレイ(チェロ)*
"Vol.7"には、1766年2月にハーグで作曲された"ハーグ・ソナタ"からの「ソ
ナタ第11番」、1781年-82年に作曲された「2つの変奏曲」、そして「幻想曲」
や「アレグロ」など当初はソナタとして作曲されながらも楽章のみが残る形
となった"未完のソナタ"を収録しており、初期と後期の作品からモーツァル
トの個性と発展が浮かび上がる。
最終巻となる"Vol.8"に収録されたのは、ロンドンに滞在していた8歳の神童
モーツァルトが1764年に完成させた「ロンドン・ソナタ集」。
新モーツァルト全集には"ピアノ三重奏曲"として分類されている「ロンドン
・ソナタ集」のチェロ・パートには、イングリッシュ・コンソートの首席
チェリストとして活躍する女流奏者アリソン・マクギリヴレイが参加。
ポッジャーとその演奏をさせるクーパー、二人が信頼を寄せるマクギリヴレ
イによるトリオが、8歳の神童モーツァルトの超人的な才能を最上の演奏で
実証してくれる!
楽器は"Vol.1"-"Vol.6"までと同じく、ポッジャーがジェノヴァのペザリニ
ウス1739年製のバロック・ヴァイオリン、クーパーはデレック・アドラムが
1987年に製作した"アントン・ワルター(1795)"のレプリカ(Vol.7)を使用。
また「ロンドン・ソナタ集」では、クーパーが名工ジェイコブ・カークマン
によって1766年に製作されたチェンバロを弾いており、作曲当時の楽器で神
童の音楽を追求するという熱意と探究心が壮大なプロジェクトを締めくくる。
<Melodiya>
MELCD 1001446 \1880
レナータ・スコット・イン・モスクワ ――
ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》より ジュリエットのロマンス、
歌劇《夢遊病の女》より アミーナの情景とアリア
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》第2幕より アディーナのアリア
ヴェルディ:
歌劇《椿姫》第4幕より ヴィオレッタのアリア、歌劇《リゴレット》第2幕
より ギルダのアリア、歌劇《椿姫》第1幕より ヴィオレッタの情景とアリ
ア、歌劇《ボエーム》第3幕より ミミのアリエッタ、歌劇《蝶々夫人》
第2幕より 蝶々夫人のアリア
トスティ:かわいい口もと
ロッシーニ:タランテラ
プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より ラウレッタのアリエッタ
レナータ・スコット(ソプラノ)、アントニオ・トニーニ(ピアノ)
1964年秋、ミラノ・スカラ座がモスクワに引越公演を行った際に開催された
レナータ・スコットのリサイタルは、十八番のオール・イタリアン・プログ
ラム。
METへのデビューを翌年に控えた30歳のレナータ・スコットがモスクワの秋
空に響かせた美しき歌声。メロディアから初CD化となる1964年の貴重な記録
である。
1964年、モスクワ音楽院ボリショイ・ホールでのライヴ録音。ディジパック
仕様。
MELCD 1001089 \1880
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2(録音:1965年)
同第8番ハ短調Op.13《悲愴》(録音:1976年)
同第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》(録音:1959年)
レフ・ヴラセンコ(ピアノ)
グルジアの首都トビリシ出身のレフ・ヴラセンコ(1928-1996)は、1956年の
フランツ・リスト・ピアノ・コンクール第1位、1958年の第1回チャイコフス
キー国際コンクールではクライバーンに次ぐ第2位を獲得。
1991年にはソ連国家芸術家の称号を与えられ、モスクワ音楽院でプレトニョ
フを育てた名教師としても知られている。1959年-1976年の録音。ディジパッ
ク仕様。
MELCD 1000770 6枚組 \9450
ムラヴィンスキー・エディション-ショスタコーヴィチ:交響曲選集 ――
交響曲第5番ニ短調Op.47《革命》(録音:1954年4月24日)
オラトリオ《森の歌》(録音:1949年)*
交響曲第7番ハ長調Op.60《レニングラード》(録音:1953年)
同第6番ロ短調Op.54(録音:1972年1月27日)
同第10番ホ短調Op.93(録音:1976年3月31日)
同第11番ト短調Op.103《1905年》(録音:1959年2月2日)
同第12番ニ短調Op.112《1917年》(録音:1961年10月)
同第15番イ長調Op.141(録音:1965年5月26日)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、
ヴィタリ・キリチェフスキー(テノール)*、イワン・ペトロフ(バス)*、
ソヴィエト国立アカデミー・ロシア合唱団*、
モスクワ国立合唱学校少年合唱団*、ソビエト国立交響楽団*
ムラヴィンスキーの生誕100年を記念してリリースされたショスタコーヴィ
チの交響曲選集。
突き刺さるようなトランペット、鋼のような弦楽セクション、演奏からビシ
ビシと伝わる研ぎ澄まされた集中力。ああ、これぞムラヴィンスキーとレニ
ングラード・フィルのショスタコーヴィチ。
1949年-1976年の録音(ADD、Stereo/Mono)、24bitデジタル・リマスター。
ジュエルケースによるスリップケース付きBOX仕様。
<Hyperion>
CDA 67683 2枚組 \4360
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズVol.7-
レーガー・トランスクリプション全集 ――
J・S・バッハ(レーガー編):
前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532/コラール《ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け》
BWV.622/コラール《アダムの堕落によってみな朽ちぬ》BWV.637/コラール
《ああ、いかにはかなき、いかに空しき》BWV.644/コラール《いざもろびと、
神に感謝せよ》BWV.657/コラール《われ心から待ち望む(Herzlich tut mich
verlangen》BWV.727/コラール《われ汝の御座の前に進みいで》BWV.668/
コラール《われ汝に別れを告げん》BWV.736/コラール《いまぞわれらに救い
は来れり》BWV.638/コラール《愛しきイエスよ、われらはここに》BWV.730/
コラール《高き御空よりわれは来れり》BWV.606/前奏曲とフーガ変ホ長調
《聖アン》BWV.552/前奏曲とフーガ ホ短調《楔》BWV.548/
パッヘルベル(レーガー編):
キリストは死の絆につきたまえり/コラール《われ汝に呼ばわる、主イエス・
キリストよ》BWV.639/コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653b/コ
ラール《来ませ、聖霊、主なる神よ》BWV.651/コラール《おお愛する魂よ、
装いせよ》BWV.654/コラール《古き年は過ぎ去りぬ》BWV.614/トッカータと
フーガ ニ短調BWV.565
マルクス・ベッカー(ピアノ)
デミジェンコの弾くブゾーニ編曲(Vol.1/CDA 66566)から着実に歩みを続けて
きた"バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ"の第7集は、"ドイツ3大B"の継
承者マックス・レーガー(1873-1916)のトランスクリプション全曲!
"絶対音楽"の信奉者として"ドイツ3大B"の後継者という立場を強く意識し、その
作風によって当時の人々からは"現代のバッハ"、"第2のバッハ"とも称されたレ
ーガー。その膨大な作品の中で最も名声を勝ち得た"オルガン作品"が、第7集の
重要なキーワードとなっている。なぜならば、ここ収録されているレーガーの
バッハ・トランスクリプションの原曲は、なんと全てがオルガン作品。
このレーガーによる20曲のバッハ・ピアノ・トランスクリプションとは、J・S・
バッハのオルガン作品と、オルガンを得意とした自身の作曲技法をシンクロさ
せることによりたどり着いたバッハの音楽に対するレーガーの1つの結論なので
ある。
ラソ♯ラと半音で動く「トッカータとフーガ ニ短調」冒頭のモルデントや、ま
るで最初からピアノのために書かれたのではないかと思わせる数々のオルガン・
コラールなど、レーガーのマジックにゾクゾクさせられる。
デミジェンコ、レーン、プロウライト、ロスコーなど、ピアノ王国ハイペリオン
が誇る錚々たるピアニストたち続くのは、レーガーのピアノ作品全曲を制覇した
"マックス・レーガーの化身"マルクス・ベッカーという最上のキャスティング。
RPCシリーズ第47集(CDA 67636)の驚異的な演奏で鮮烈な印象を与えたドイツの若
き鬼神が、文字通りその手でレーガーのトランスクリプションの音楽史におけ
る重要性を全世界に示す!
CCSSA 28109(SACD-Hybrid) 2枚組 \3380
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.7&8 ――
Vol.7
アレグロ変ロ長調K.372(ヴァイオリン・ソナタ第31番変ロ長調K.372)
フランスの歌《ああ、私は恋人をなくした》による6つの変奏曲ト短調
K.374b
ヴァイオリン・ソナタ第11番変ホ長調K.26/幻想曲ハ短調K.396/
フランスの歌《羊飼いの娘セリメーヌ》による12の変奏曲ト長調K.374a
Vol.8
ロンドン・ソナタ集* ――
ヴァイオリン・ソナタ第5番変ロ長調K.10
ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調K.11
ヴァイオリン・ソナタ第7番イ長調K.12
ヴァイオリン・ソナタ第8番ヘ長調K.13
ヴァイオリン・ソナタ第9番ハ長調K.14
ヴァイオリン・ソナタ第10番変ロ長調K.15
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)、
アリソン・マクギリヴレイ(チェロ)*
"Vol.7"には、1766年2月にハーグで作曲された"ハーグ・ソナタ"からの「ソ
ナタ第11番」、1781年-82年に作曲された「2つの変奏曲」、そして「幻想曲」
や「アレグロ」など当初はソナタとして作曲されながらも楽章のみが残る形
となった"未完のソナタ"を収録しており、初期と後期の作品からモーツァル
トの個性と発展が浮かび上がる。
最終巻となる"Vol.8"に収録されたのは、ロンドンに滞在していた8歳の神童
モーツァルトが1764年に完成させた「ロンドン・ソナタ集」。
新モーツァルト全集には"ピアノ三重奏曲"として分類されている「ロンドン
・ソナタ集」のチェロ・パートには、イングリッシュ・コンソートの首席
チェリストとして活躍する女流奏者アリソン・マクギリヴレイが参加。
ポッジャーとその演奏をさせるクーパー、二人が信頼を寄せるマクギリヴレ
イによるトリオが、8歳の神童モーツァルトの超人的な才能を最上の演奏で
実証してくれる!
楽器は"Vol.1"-"Vol.6"までと同じく、ポッジャーがジェノヴァのペザリニ
ウス1739年製のバロック・ヴァイオリン、クーパーはデレック・アドラムが
1987年に製作した"アントン・ワルター(1795)"のレプリカ(Vol.7)を使用。
また「ロンドン・ソナタ集」では、クーパーが名工ジェイコブ・カークマン
によって1766年に製作されたチェンバロを弾いており、作曲当時の楽器で神
童の音楽を追求するという熱意と探究心が壮大なプロジェクトを締めくくる。
<Melodiya>
MELCD 1001446 \1880
レナータ・スコット・イン・モスクワ ――
ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》より ジュリエットのロマンス、
歌劇《夢遊病の女》より アミーナの情景とアリア
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》第2幕より アディーナのアリア
ヴェルディ:
歌劇《椿姫》第4幕より ヴィオレッタのアリア、歌劇《リゴレット》第2幕
より ギルダのアリア、歌劇《椿姫》第1幕より ヴィオレッタの情景とアリ
ア、歌劇《ボエーム》第3幕より ミミのアリエッタ、歌劇《蝶々夫人》
第2幕より 蝶々夫人のアリア
トスティ:かわいい口もと
ロッシーニ:タランテラ
プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より ラウレッタのアリエッタ
レナータ・スコット(ソプラノ)、アントニオ・トニーニ(ピアノ)
1964年秋、ミラノ・スカラ座がモスクワに引越公演を行った際に開催された
レナータ・スコットのリサイタルは、十八番のオール・イタリアン・プログ
ラム。
METへのデビューを翌年に控えた30歳のレナータ・スコットがモスクワの秋
空に響かせた美しき歌声。メロディアから初CD化となる1964年の貴重な記録
である。
1964年、モスクワ音楽院ボリショイ・ホールでのライヴ録音。ディジパック
仕様。
MELCD 1001089 \1880
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2(録音:1965年)
同第8番ハ短調Op.13《悲愴》(録音:1976年)
同第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》(録音:1959年)
レフ・ヴラセンコ(ピアノ)
グルジアの首都トビリシ出身のレフ・ヴラセンコ(1928-1996)は、1956年の
フランツ・リスト・ピアノ・コンクール第1位、1958年の第1回チャイコフス
キー国際コンクールではクライバーンに次ぐ第2位を獲得。
1991年にはソ連国家芸術家の称号を与えられ、モスクワ音楽院でプレトニョ
フを育てた名教師としても知られている。1959年-1976年の録音。ディジパッ
ク仕様。
MELCD 1000770 6枚組 \9450
ムラヴィンスキー・エディション-ショスタコーヴィチ:交響曲選集 ――
交響曲第5番ニ短調Op.47《革命》(録音:1954年4月24日)
オラトリオ《森の歌》(録音:1949年)*
交響曲第7番ハ長調Op.60《レニングラード》(録音:1953年)
同第6番ロ短調Op.54(録音:1972年1月27日)
同第10番ホ短調Op.93(録音:1976年3月31日)
同第11番ト短調Op.103《1905年》(録音:1959年2月2日)
同第12番ニ短調Op.112《1917年》(録音:1961年10月)
同第15番イ長調Op.141(録音:1965年5月26日)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、
ヴィタリ・キリチェフスキー(テノール)*、イワン・ペトロフ(バス)*、
ソヴィエト国立アカデミー・ロシア合唱団*、
モスクワ国立合唱学校少年合唱団*、ソビエト国立交響楽団*
ムラヴィンスキーの生誕100年を記念してリリースされたショスタコーヴィ
チの交響曲選集。
突き刺さるようなトランペット、鋼のような弦楽セクション、演奏からビシ
ビシと伝わる研ぎ澄まされた集中力。ああ、これぞムラヴィンスキーとレニ
ングラード・フィルのショスタコーヴィチ。
1949年-1976年の録音(ADD、Stereo/Mono)、24bitデジタル・リマスター。
ジュエルケースによるスリップケース付きBOX仕様。
<Hyperion>
CDA 67683 2枚組 \4360
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズVol.7-
レーガー・トランスクリプション全集 ――
J・S・バッハ(レーガー編):
前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532/コラール《ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け》
BWV.622/コラール《アダムの堕落によってみな朽ちぬ》BWV.637/コラール
《ああ、いかにはかなき、いかに空しき》BWV.644/コラール《いざもろびと、
神に感謝せよ》BWV.657/コラール《われ心から待ち望む(Herzlich tut mich
verlangen》BWV.727/コラール《われ汝の御座の前に進みいで》BWV.668/
コラール《われ汝に別れを告げん》BWV.736/コラール《いまぞわれらに救い
は来れり》BWV.638/コラール《愛しきイエスよ、われらはここに》BWV.730/
コラール《高き御空よりわれは来れり》BWV.606/前奏曲とフーガ変ホ長調
《聖アン》BWV.552/前奏曲とフーガ ホ短調《楔》BWV.548/
パッヘルベル(レーガー編):
キリストは死の絆につきたまえり/コラール《われ汝に呼ばわる、主イエス・
キリストよ》BWV.639/コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653b/コ
ラール《来ませ、聖霊、主なる神よ》BWV.651/コラール《おお愛する魂よ、
装いせよ》BWV.654/コラール《古き年は過ぎ去りぬ》BWV.614/トッカータと
フーガ ニ短調BWV.565
マルクス・ベッカー(ピアノ)
デミジェンコの弾くブゾーニ編曲(Vol.1/CDA 66566)から着実に歩みを続けて
きた"バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ"の第7集は、"ドイツ3大B"の継
承者マックス・レーガー(1873-1916)のトランスクリプション全曲!
"絶対音楽"の信奉者として"ドイツ3大B"の後継者という立場を強く意識し、その
作風によって当時の人々からは"現代のバッハ"、"第2のバッハ"とも称されたレ
ーガー。その膨大な作品の中で最も名声を勝ち得た"オルガン作品"が、第7集の
重要なキーワードとなっている。なぜならば、ここ収録されているレーガーの
バッハ・トランスクリプションの原曲は、なんと全てがオルガン作品。
このレーガーによる20曲のバッハ・ピアノ・トランスクリプションとは、J・S・
バッハのオルガン作品と、オルガンを得意とした自身の作曲技法をシンクロさ
せることによりたどり着いたバッハの音楽に対するレーガーの1つの結論なので
ある。
ラソ♯ラと半音で動く「トッカータとフーガ ニ短調」冒頭のモルデントや、ま
るで最初からピアノのために書かれたのではないかと思わせる数々のオルガン・
コラールなど、レーガーのマジックにゾクゾクさせられる。
デミジェンコ、レーン、プロウライト、ロスコーなど、ピアノ王国ハイペリオン
が誇る錚々たるピアニストたち続くのは、レーガーのピアノ作品全曲を制覇した
"マックス・レーガーの化身"マルクス・ベッカーという最上のキャスティング。
RPCシリーズ第47集(CDA 67636)の驚異的な演奏で鮮烈な印象を与えたドイツの若
き鬼神が、文字通りその手でレーガーのトランスクリプションの音楽史におけ
る重要性を全世界に示す!