<BBC LEGENDS>
BBCL4256 \2180
ステレオ
(1)ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番ホ短調
(2)同:トーマス・タリスの主題による幻想曲
(3)ハドリー:春のある朝
(4)バックス:地中海
(5)[ボーナス・トラック]ベルク:抒情組曲からの3つの楽章
サー・エイドリアン・ボールト(指)
(1)(2)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
(3)(4)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (5)BBC交響楽団
録音:(1)(2)1972年7月7日チェルトナム、タウン・ホール
(ヴォーン・ウィリアムズ生誕100年記念コンサート・ライヴ)
(3)(4)1969年11月26日バーキング・タウン・ホール(スタジオ・セッション)
(5)1966年12月12日ロンドン、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ
英国の巨匠ボールトは、アナログ期に2度に渡る交響曲全集完成という前人未
到の偉業を成し遂げたヴォーン・ウィリアムズのエキスパート。1972年の作曲
者生誕100年記念コンサートより、1947年に初演を手がけた交響曲第6番に、
有名なタリス幻想曲を収めています。作曲家の親友であったボールトにとっ
ては、ともに幾つもの別演奏を数えるものとはいえ、やはりモニュメンタル
なライヴということでは格別価値ある内容といえるでしょう。
ほかに、敬愛するディーリアスの影響と抒情美が特徴的で、ヴォーン・ウィ
リアムズ70歳の誕生日を祝して作曲されたハドリーに、自作ピアノ曲からの
編曲作であるバックスの小品も、英国音楽のスペシャリストたるボールトの
看板どおりの出来栄えとなっています。さらに、ボーナスのベルクはボール
ト・ファンには絶対に見逃せないレアな内容。ボールトは1933年にヴォツェ
ックを先駆的に取り上げており、期待の高まるものといえそうです。
BBCL4257 \2180
ステレオ
(1)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53, B.108
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
ヨゼフ・スーク(Vn)
サー・マルコム・サージェント(指)BBC交響楽団
録音:(1)1964年8月27日(2)1965年9月9日
以上ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
ことし2009年が生誕80年にあたる現役の名手スークを記念して、若き日のめ
ずらしいプロムス・ライヴがBBC LEGENDSよりリリースされます。
スークの記念すべきプロムス・デビューにあたるドヴォルザークに、久々の
カタログ復活となるベートーヴェン。ソリストとして、またスーク・トリオ
のメンバーとして長年、数多く日本のファンを魅了し続けたスークがまだ30
代半ば、ともに40年以上も前のライヴですが、清潔感のある美しくあたたか
い音色はいまも昔も変わりません。リマスタリング担当はポール・ベイリー。
BBCL4258 \2180
モノラル
(1)レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲
(2)チャイコフスキー:交響曲第3番ニ長調Op.29「ポーランド」
(3)エルガー:エニグマ変奏曲Op.36
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマス交響楽団
録音:(1)1962年9月25日ボーンマス、タウン・ホール(ライヴ)
(2)(3)1967年7月3日以上ボーンマス、ウィンター・ガーデンズ(ライヴ)
マニアから熱い支持を集める鬼才シルヴェストリはことし2009年に歿後40年
を迎えます。晩年に音楽監督を務めた手兵ボーンマス響とのライヴ集も今回
ですでに4種目。EMIにセッションで行った後期の3曲が代表的な録音とされる
ように、また、BBC LEGENDSでは1963年のマンフレッド(BBCL.4007)、1966年
の第2番(BBCL.4182)が知られるチャイコフスキーは、シルヴェストリが得意
とするプログラム。さらに、1968年の交響曲第1番や1966年の序曲「コケイ
ン」(いずれもBBCL.4182)が知られるエルガーもまた、シルヴェストリが好ん
で取り上げていた作曲家。両作品とも思い入れが強く、ファンにはこたえら
れない濃厚な味わい。なお、レズニチェクはシルヴェストリの母方の甥にあ
たる作曲家。代表作「ドンナ・ディアナ」からの序曲は、シルヴェストリと
ボーンマス響の持ち味が良く出たハイテンションな演奏です。
BBCL4254 \2180
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調Op.14
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959
(3)シューマン:謝肉祭Op.9
(4)チャイコフスキー / ラフマニノフ編:子守歌 変イ短調Op.16-1
(5)シューマン / タウジヒ編:密輸入者Op.74-10
シューラ・チェルカスキー(P)
録音:1970年11月1日ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール(ライヴ)
晩年、20世紀が生んだ最後のヴィルトゥオーゾと騒がれたチェルカスキーに
よるBBC LEGENDS第7弾。1970年のリサイタル・アルバムでは、1960年のワー
ルド・レコード・クラブ録音をのぞいて、以来決して残さなかったシューベ
ルトのソナタ第20番ほかを取り上げています。なかでも、華麗で技巧的なメ
ンデルスゾーンはもっともチェルカスキー向きのレパートリーといえ、ぬめ
り感のある独特の音色とともに印象深いものとなっています。リマスタリン
グ担当はポール・ベイリー。
BBCL4255 \2180
ステレオ
(1)ブラームス:歌曲集「マゲローネのロマンス」Op.33
(2)シューベルト:ドナウにてOp.21-1, D553
(3)同:さすらい人D649
(4)同:友にD654
(5)同:プロメテウスD674
(6)同:ヘリオポリスII D754
(7)同:さすらい人が月に寄せてOp.80-1, D870
(8)同:漁師の歌D881
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
(1)スヴャトスラフ・リヒテル(P) (2)-(8)ベンジャミン・ブリテン(P)
録音:(1)1965年6月20日オールドバラ、教区教会(ライヴ)
(2)-(8)1972年6月8日オールドバラ、スネイプ、モルティングス(ライヴ)
バリトンの巨人フィッシャー=ディースカウがオールドバラ音楽祭で行なっ
たふたつのリサイタルから収録。リヒテルとは、1970年のザルツブルク音楽
祭(ORFEOR.490981)でも取り上げているブラームスの「マゲローネのロマン
ス」。ふたりともキャリアの絶頂期にあった、この1965年のリサイタルは記
録では知られる内容でしたが、正規盤でのリリースは喜ばれるところでしょ
う。フィルアップのブリテンとのシューベルトは過去にブリテン・ザ・パフォ
ーマーとして出ていたもの。このたびトニー・フォークナーによる新リマス
タリングで音質の改善が施されています。
<Profil>
PH09011(SACD-Hybrid) \2180
マルセル・デュプレ(1886-1971):オルガン交響曲 第2番 作品26
ジャイルズ・スウェイン(1946-):オルガンのためのリフ-ラフ(1983)
ジョセフ・ジョンゲン(1873-1953):英雄ソナタ 作品94
フランク・ブリッジ(1879-1941):アダージョ ホ長調
マルセル・デュプレ:2つのスケッチ作品41
トビアス・フランク(Org:クラウス・オルガン使用)
録音:2007年12月10-12日ニーダーバイエルン、シュヴァイクベルク、
ベネディクト修道院
二つのタイプの近現代オルガン傑作を集めたCDがProfilより発売となります。
まず、ジョセフ・ジョンゲンとフランク・ブリッジは、オルガンの伝統的な
スタイルを持ちながら、シェーンベルク、ベルク、ブーレーズといった現代
作曲家のような新しい音楽のパイオニアに感化されていない作風が印象的な
作品です。一方、デュプレとスウェインは、自国の伝統的スタイルを捨て、
オルガンの可能性を追求した、新しいアイディアと概念を含む新たな美学を
追求した作品です。
中でも注目がマルセル・デュプレの作品です。デュプレは20世紀のコンサー
ト・オルガニスト、作曲者として最も重要な存在です。彼は特に即興音楽の
名手で、オルガンのための数多くの作品を残しております。ここで収録され
ているオルガン交響曲第2番は彼の初期の作品で、フランスのロマン的なメロ
ディをモチーフに壮大なオルガン交響曲に書き上げました。
使用オルガンはシュヴァイクルベルクのベネディクト修道院の2000年建造さ
れたクラウス・オルガンです。
オルガン・ビルダーのクラウスは教会建築に理想的な響きを追求した結果、
連動オルガンを造りました。これは独立した二つのオルガンを教会の両側に
配置し、演奏は教会の中央に置かれたコンソールにより演奏できるというも
のです。音響効果を考慮した選曲に加え、ハイブリッドSACDですので、教会
の中央で聴いているかのような臨場感と迫力をお楽しみいただけます。
演奏のトビアス・フランクはミュンヘン音楽・演劇大学でオルガン演奏を学
び、バイエルンのアイヒシュテット教会オルガニストとして研鑽を積みまし
た。これまでにヴィンセント・ワーナー(フランス)、ジャン=パーカー・ス
ミス(イギリス)、ハンス=オラ・エリクソン(スウェーデン)に師事しており
ます。
2008年10月よりノイブランデンブルグの聖ヨハネス教会の専属オルガニスト
となり教会の礼拝式をはじめコンサートも行っております。本録音は彼のコ
ンサート・オルガニストとしての実力がわかる19世紀-20世紀にかけてのフラ
ンス・イギリスのオルガン作品の傑作集です!
<JVC XRCD>
JMXR24002S(XRCD-SHM仕様) \3800
バッハ:オルガン名曲集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582
小フーガ ト短調 BWV.578
幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542
シュブラー・コラール第1番『目覚めよ、と我らに呼ばわる物見らの声』
BWV.645
コラール前奏曲『われいずこに逃れ行くべき』 BWV.646
シュブラー・コラール第3番『尊き御神の統べしらすままにまつろい』
BWV.647
ジグモント・サットマリー(オルガン)
録音:1978年 オランダ、ズウォレ聖ミヒャエル教会(ステレオ)
古くからの音楽ファンならかつて1度は耳にした懐かしいサットマリーのバッ
ハのオルガン名曲集。あまりに売れたために、早速第2弾も制作された名盤中
の名盤を、改めてSHM仕様のXRCDで聴いてみるのも一興。まだお聴きでない方
も音の良さと今だ色あせぬ演奏でおすすめです!
本録音は、1978年、オランダ・ズウォレ聖ミヒャエル教会のシュニットガー
・オルガンによるサットマリーの演奏を76cm/secのハイスピードで録音した
当時のオリジナル・アナログマスタテープを原音再生し、その信号をダイレ
クトにスーパーアナログコンソールでxrcd24としてマスタリングを行いまし
た。名盤をさらにSHM仕様で磨き上げました。
JMXR24028S(XRCD-SHM仕様) \3800
メンデルスゾーン:
交響曲第4番イ長調 op.90『イタリア』
交響曲第5番ニ短調 op.107『宗教改革』
シャルル・ミュンシュ(指)ボストン交響楽団
録音:1957,58年、ボストン、シンフォニー・ホール(ステレオ)
熱狂と興奮が渦巻く「イタリア」、荘厳なまでに美しい「宗教改革」。キリ
スト教徒ではなくとも最終楽章の異様な高揚感に、思わず打たれます。トス
カニーニのモノラル盤と双璧をなす、ミュンシュの快演、待望のSHM仕様XRCD
で発売!
JMXR24001S(XRCD-SHM仕様) \3800
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 op.8『四季』
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
ジャン=フランソワ・パイヤール(指)パイヤール室内管弦楽団
録音:1976年 パリ、ノートルダム・デ・ローズ教会(ステレオ)
最新録音に勝るとも劣らない驚異の音質!1976年に録音されたオリジナル4ch
アナログマスターをJVC独自開発のテープレコーダで原音再現、その信号をダ
イレクトに2chへミキシングしながら、スーパーアナログコンソールでxrcd24
としてマスタリングを行いました名盤をさらにSHM仕様に!決定的音質で登場
です!
<Mariinsky>
新規レーベルの取り扱いを開始いたします。
ロシア、ペテルブルグの至宝マリインスキー劇場。ゲルギエフの精力的活動
とあいまって、今日世界最高のオペラ劇場のひとつとしてカリスマ的な人気
を保っています。これまでユニバーサル系レーベルから数多くの名盤をリリ
ースしてきましたが、今回、劇場自体が独自レーベルをたちあげることとな
りました。響きの良さで定評のあるマリインスキー・コンサートホールを用
い、レコーディングにはグラミー賞受賞のプロデューサー、ジェイムズ・マ
リンソンとミキサーのジョン・ニュートンを起用、SACDハイブリッド高音質
録音を目指しています。何よりゲルギエフ自身が意欲満点で、新しいレパー
トリーも興味深く、彼らの芸術を存分に堪能できます。ご期待下さい。
MAR0501(SACD-Hybrid) 2枚組 \2980
ショスタコーヴィチ:歌劇「鼻」(全曲)
コヴァリョーフ:ヴラジスラフ・スリムスキー(Br)、
イワン・ヤコヴレヴィチ:アレクセイ・タノヴィツキ(Bs)、
警察分署長:アンドレイ・ポポフ(Ten)、
鼻:セルゲイ・セミシュクル(Ten)、
床屋の妻:タチヤナ・クラフツォワ(Sop)、
医者:ゲンナジー・ベズズベンコフ(Bs)、
イワン:セルゲイ・スコロホドフ(Ten)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団
録音:2008年7月15-25日(セッション録音)
ショスタコーヴィチ初期の問題作がゲルギエフの演奏でついに登場します。
当時22歳のショスタコーヴィチのとんがり方は危険なまでに鋭く、まさに才
気煥発のひとことに尽きます。主人公の鼻が勝手にひとり歩きを始めるとい
う荒唐無稽なゴーゴリの原作を、ショスタコーヴィチならではの皮肉で人を
くったような音楽が彩っています。作風的にはかなり前衛的で、これまで難
解とされてきましたが、さすがゲルギエフ、テンポの良さや強烈な金管など
からお馴染みのショスタコ色を引き出し、何と面白い作品かと驚かせてくれ
ます。強い緊張感とオケのコントロールも驚異的で、これまで誰も実現でき
なかったレベルで作品の真価を知らしめてくれます。マリインスキーの歌手
陣も熱演。ショスタコ・ファンなら絶対に聴かねばならないアルバムです。
BBCL4256 \2180
ステレオ
(1)ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番ホ短調
(2)同:トーマス・タリスの主題による幻想曲
(3)ハドリー:春のある朝
(4)バックス:地中海
(5)[ボーナス・トラック]ベルク:抒情組曲からの3つの楽章
サー・エイドリアン・ボールト(指)
(1)(2)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
(3)(4)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (5)BBC交響楽団
録音:(1)(2)1972年7月7日チェルトナム、タウン・ホール
(ヴォーン・ウィリアムズ生誕100年記念コンサート・ライヴ)
(3)(4)1969年11月26日バーキング・タウン・ホール(スタジオ・セッション)
(5)1966年12月12日ロンドン、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ
英国の巨匠ボールトは、アナログ期に2度に渡る交響曲全集完成という前人未
到の偉業を成し遂げたヴォーン・ウィリアムズのエキスパート。1972年の作曲
者生誕100年記念コンサートより、1947年に初演を手がけた交響曲第6番に、
有名なタリス幻想曲を収めています。作曲家の親友であったボールトにとっ
ては、ともに幾つもの別演奏を数えるものとはいえ、やはりモニュメンタル
なライヴということでは格別価値ある内容といえるでしょう。
ほかに、敬愛するディーリアスの影響と抒情美が特徴的で、ヴォーン・ウィ
リアムズ70歳の誕生日を祝して作曲されたハドリーに、自作ピアノ曲からの
編曲作であるバックスの小品も、英国音楽のスペシャリストたるボールトの
看板どおりの出来栄えとなっています。さらに、ボーナスのベルクはボール
ト・ファンには絶対に見逃せないレアな内容。ボールトは1933年にヴォツェ
ックを先駆的に取り上げており、期待の高まるものといえそうです。
BBCL4257 \2180
ステレオ
(1)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53, B.108
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
ヨゼフ・スーク(Vn)
サー・マルコム・サージェント(指)BBC交響楽団
録音:(1)1964年8月27日(2)1965年9月9日
以上ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
ことし2009年が生誕80年にあたる現役の名手スークを記念して、若き日のめ
ずらしいプロムス・ライヴがBBC LEGENDSよりリリースされます。
スークの記念すべきプロムス・デビューにあたるドヴォルザークに、久々の
カタログ復活となるベートーヴェン。ソリストとして、またスーク・トリオ
のメンバーとして長年、数多く日本のファンを魅了し続けたスークがまだ30
代半ば、ともに40年以上も前のライヴですが、清潔感のある美しくあたたか
い音色はいまも昔も変わりません。リマスタリング担当はポール・ベイリー。
BBCL4258 \2180
モノラル
(1)レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲
(2)チャイコフスキー:交響曲第3番ニ長調Op.29「ポーランド」
(3)エルガー:エニグマ変奏曲Op.36
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマス交響楽団
録音:(1)1962年9月25日ボーンマス、タウン・ホール(ライヴ)
(2)(3)1967年7月3日以上ボーンマス、ウィンター・ガーデンズ(ライヴ)
マニアから熱い支持を集める鬼才シルヴェストリはことし2009年に歿後40年
を迎えます。晩年に音楽監督を務めた手兵ボーンマス響とのライヴ集も今回
ですでに4種目。EMIにセッションで行った後期の3曲が代表的な録音とされる
ように、また、BBC LEGENDSでは1963年のマンフレッド(BBCL.4007)、1966年
の第2番(BBCL.4182)が知られるチャイコフスキーは、シルヴェストリが得意
とするプログラム。さらに、1968年の交響曲第1番や1966年の序曲「コケイ
ン」(いずれもBBCL.4182)が知られるエルガーもまた、シルヴェストリが好ん
で取り上げていた作曲家。両作品とも思い入れが強く、ファンにはこたえら
れない濃厚な味わい。なお、レズニチェクはシルヴェストリの母方の甥にあ
たる作曲家。代表作「ドンナ・ディアナ」からの序曲は、シルヴェストリと
ボーンマス響の持ち味が良く出たハイテンションな演奏です。
BBCL4254 \2180
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調Op.14
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959
(3)シューマン:謝肉祭Op.9
(4)チャイコフスキー / ラフマニノフ編:子守歌 変イ短調Op.16-1
(5)シューマン / タウジヒ編:密輸入者Op.74-10
シューラ・チェルカスキー(P)
録音:1970年11月1日ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール(ライヴ)
晩年、20世紀が生んだ最後のヴィルトゥオーゾと騒がれたチェルカスキーに
よるBBC LEGENDS第7弾。1970年のリサイタル・アルバムでは、1960年のワー
ルド・レコード・クラブ録音をのぞいて、以来決して残さなかったシューベ
ルトのソナタ第20番ほかを取り上げています。なかでも、華麗で技巧的なメ
ンデルスゾーンはもっともチェルカスキー向きのレパートリーといえ、ぬめ
り感のある独特の音色とともに印象深いものとなっています。リマスタリン
グ担当はポール・ベイリー。
BBCL4255 \2180
ステレオ
(1)ブラームス:歌曲集「マゲローネのロマンス」Op.33
(2)シューベルト:ドナウにてOp.21-1, D553
(3)同:さすらい人D649
(4)同:友にD654
(5)同:プロメテウスD674
(6)同:ヘリオポリスII D754
(7)同:さすらい人が月に寄せてOp.80-1, D870
(8)同:漁師の歌D881
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
(1)スヴャトスラフ・リヒテル(P) (2)-(8)ベンジャミン・ブリテン(P)
録音:(1)1965年6月20日オールドバラ、教区教会(ライヴ)
(2)-(8)1972年6月8日オールドバラ、スネイプ、モルティングス(ライヴ)
バリトンの巨人フィッシャー=ディースカウがオールドバラ音楽祭で行なっ
たふたつのリサイタルから収録。リヒテルとは、1970年のザルツブルク音楽
祭(ORFEOR.490981)でも取り上げているブラームスの「マゲローネのロマン
ス」。ふたりともキャリアの絶頂期にあった、この1965年のリサイタルは記
録では知られる内容でしたが、正規盤でのリリースは喜ばれるところでしょ
う。フィルアップのブリテンとのシューベルトは過去にブリテン・ザ・パフォ
ーマーとして出ていたもの。このたびトニー・フォークナーによる新リマス
タリングで音質の改善が施されています。
<Profil>
PH09011(SACD-Hybrid) \2180
マルセル・デュプレ(1886-1971):オルガン交響曲 第2番 作品26
ジャイルズ・スウェイン(1946-):オルガンのためのリフ-ラフ(1983)
ジョセフ・ジョンゲン(1873-1953):英雄ソナタ 作品94
フランク・ブリッジ(1879-1941):アダージョ ホ長調
マルセル・デュプレ:2つのスケッチ作品41
トビアス・フランク(Org:クラウス・オルガン使用)
録音:2007年12月10-12日ニーダーバイエルン、シュヴァイクベルク、
ベネディクト修道院
二つのタイプの近現代オルガン傑作を集めたCDがProfilより発売となります。
まず、ジョセフ・ジョンゲンとフランク・ブリッジは、オルガンの伝統的な
スタイルを持ちながら、シェーンベルク、ベルク、ブーレーズといった現代
作曲家のような新しい音楽のパイオニアに感化されていない作風が印象的な
作品です。一方、デュプレとスウェインは、自国の伝統的スタイルを捨て、
オルガンの可能性を追求した、新しいアイディアと概念を含む新たな美学を
追求した作品です。
中でも注目がマルセル・デュプレの作品です。デュプレは20世紀のコンサー
ト・オルガニスト、作曲者として最も重要な存在です。彼は特に即興音楽の
名手で、オルガンのための数多くの作品を残しております。ここで収録され
ているオルガン交響曲第2番は彼の初期の作品で、フランスのロマン的なメロ
ディをモチーフに壮大なオルガン交響曲に書き上げました。
使用オルガンはシュヴァイクルベルクのベネディクト修道院の2000年建造さ
れたクラウス・オルガンです。
オルガン・ビルダーのクラウスは教会建築に理想的な響きを追求した結果、
連動オルガンを造りました。これは独立した二つのオルガンを教会の両側に
配置し、演奏は教会の中央に置かれたコンソールにより演奏できるというも
のです。音響効果を考慮した選曲に加え、ハイブリッドSACDですので、教会
の中央で聴いているかのような臨場感と迫力をお楽しみいただけます。
演奏のトビアス・フランクはミュンヘン音楽・演劇大学でオルガン演奏を学
び、バイエルンのアイヒシュテット教会オルガニストとして研鑽を積みまし
た。これまでにヴィンセント・ワーナー(フランス)、ジャン=パーカー・ス
ミス(イギリス)、ハンス=オラ・エリクソン(スウェーデン)に師事しており
ます。
2008年10月よりノイブランデンブルグの聖ヨハネス教会の専属オルガニスト
となり教会の礼拝式をはじめコンサートも行っております。本録音は彼のコ
ンサート・オルガニストとしての実力がわかる19世紀-20世紀にかけてのフラ
ンス・イギリスのオルガン作品の傑作集です!
<JVC XRCD>
JMXR24002S(XRCD-SHM仕様) \3800
バッハ:オルガン名曲集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582
小フーガ ト短調 BWV.578
幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542
シュブラー・コラール第1番『目覚めよ、と我らに呼ばわる物見らの声』
BWV.645
コラール前奏曲『われいずこに逃れ行くべき』 BWV.646
シュブラー・コラール第3番『尊き御神の統べしらすままにまつろい』
BWV.647
ジグモント・サットマリー(オルガン)
録音:1978年 オランダ、ズウォレ聖ミヒャエル教会(ステレオ)
古くからの音楽ファンならかつて1度は耳にした懐かしいサットマリーのバッ
ハのオルガン名曲集。あまりに売れたために、早速第2弾も制作された名盤中
の名盤を、改めてSHM仕様のXRCDで聴いてみるのも一興。まだお聴きでない方
も音の良さと今だ色あせぬ演奏でおすすめです!
本録音は、1978年、オランダ・ズウォレ聖ミヒャエル教会のシュニットガー
・オルガンによるサットマリーの演奏を76cm/secのハイスピードで録音した
当時のオリジナル・アナログマスタテープを原音再生し、その信号をダイレ
クトにスーパーアナログコンソールでxrcd24としてマスタリングを行いまし
た。名盤をさらにSHM仕様で磨き上げました。
JMXR24028S(XRCD-SHM仕様) \3800
メンデルスゾーン:
交響曲第4番イ長調 op.90『イタリア』
交響曲第5番ニ短調 op.107『宗教改革』
シャルル・ミュンシュ(指)ボストン交響楽団
録音:1957,58年、ボストン、シンフォニー・ホール(ステレオ)
熱狂と興奮が渦巻く「イタリア」、荘厳なまでに美しい「宗教改革」。キリ
スト教徒ではなくとも最終楽章の異様な高揚感に、思わず打たれます。トス
カニーニのモノラル盤と双璧をなす、ミュンシュの快演、待望のSHM仕様XRCD
で発売!
JMXR24001S(XRCD-SHM仕様) \3800
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 op.8『四季』
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
ジャン=フランソワ・パイヤール(指)パイヤール室内管弦楽団
録音:1976年 パリ、ノートルダム・デ・ローズ教会(ステレオ)
最新録音に勝るとも劣らない驚異の音質!1976年に録音されたオリジナル4ch
アナログマスターをJVC独自開発のテープレコーダで原音再現、その信号をダ
イレクトに2chへミキシングしながら、スーパーアナログコンソールでxrcd24
としてマスタリングを行いました名盤をさらにSHM仕様に!決定的音質で登場
です!
<Mariinsky>
新規レーベルの取り扱いを開始いたします。
ロシア、ペテルブルグの至宝マリインスキー劇場。ゲルギエフの精力的活動
とあいまって、今日世界最高のオペラ劇場のひとつとしてカリスマ的な人気
を保っています。これまでユニバーサル系レーベルから数多くの名盤をリリ
ースしてきましたが、今回、劇場自体が独自レーベルをたちあげることとな
りました。響きの良さで定評のあるマリインスキー・コンサートホールを用
い、レコーディングにはグラミー賞受賞のプロデューサー、ジェイムズ・マ
リンソンとミキサーのジョン・ニュートンを起用、SACDハイブリッド高音質
録音を目指しています。何よりゲルギエフ自身が意欲満点で、新しいレパー
トリーも興味深く、彼らの芸術を存分に堪能できます。ご期待下さい。
MAR0501(SACD-Hybrid) 2枚組 \2980
ショスタコーヴィチ:歌劇「鼻」(全曲)
コヴァリョーフ:ヴラジスラフ・スリムスキー(Br)、
イワン・ヤコヴレヴィチ:アレクセイ・タノヴィツキ(Bs)、
警察分署長:アンドレイ・ポポフ(Ten)、
鼻:セルゲイ・セミシュクル(Ten)、
床屋の妻:タチヤナ・クラフツォワ(Sop)、
医者:ゲンナジー・ベズズベンコフ(Bs)、
イワン:セルゲイ・スコロホドフ(Ten)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団
録音:2008年7月15-25日(セッション録音)
ショスタコーヴィチ初期の問題作がゲルギエフの演奏でついに登場します。
当時22歳のショスタコーヴィチのとんがり方は危険なまでに鋭く、まさに才
気煥発のひとことに尽きます。主人公の鼻が勝手にひとり歩きを始めるとい
う荒唐無稽なゴーゴリの原作を、ショスタコーヴィチならではの皮肉で人を
くったような音楽が彩っています。作風的にはかなり前衛的で、これまで難
解とされてきましたが、さすがゲルギエフ、テンポの良さや強烈な金管など
からお馴染みのショスタコ色を引き出し、何と面白い作品かと驚かせてくれ
ます。強い緊張感とオケのコントロールも驚異的で、これまで誰も実現でき
なかったレベルで作品の真価を知らしめてくれます。マリインスキーの歌手
陣も熱演。ショスタコ・ファンなら絶対に聴かねばならないアルバムです。