<REFERENCE RECORDINGS>
『HRx』とは
リファレンス・レコーディングスは、スペクトラルの設計者であり、HDCDの
発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30年以上もチーフ・エンジニアを
務めている高音質レーベル。そのRRがまたまた驚異の音質体験を教えてくれ
る全く新しいフォーマットを提供してくれることとなりました。
HRxは、パソコンとオーディオインターフェースを使用したPCオーディオや
デジタル・ストリーム(DS)機器に対応するために、176.4kHz/24bitの圧縮し
ないWAVデータを記録したDVD-Rのこと。密度の濃い音質、臨場感、楽器の音
の生々しさ、音空間をそのまま美しく再生できる驚異の音質。弦はさらにし
なやかに、金管はより煌びやかに鮮明に聴くことが出来ます。
通常のCD、SACD、DVDプレイヤーでは再生できませんが、オーディオに自信
のある方は是非挑戦して頂きたい音質です。
RR 48HRX \4750
アーノルド:序曲集-自作自演
「サセックス」序曲
ベッカス・ザ・ダンディプラット
ザ・スモーク、ザ・フェア・フィールド
「コモンウェルスのクリスマス」序曲
マルコム・アーノルド(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
RR 116HRX \4750
thinking about・Bix
1 Thinking About Bix
2 Singin’ the Blues(Till My Daddy Comes Home)
3 Ostrich Walk
4 I’m Coming, Virginia
5 Jazz Me Blues
6 Candlelights
7 ‘Tain’t So, Honey, ‘Tain’t So
8 Since My Best Gal Turned Me Down
9 In the Dark
10 Clementine(From New Orleans)
11 Lonely Melody
12 In A Mist
13 Sweet Sue(Just You)
14 Wringing’ and Twistin
15 Flashes
16 Davenport Blues
17 You Took Advantage of Me, with Mike Lipskin(piano four-hands)
DICK HYMAN(P)
RR 119HRX \4750
RR 119(通常CD) \1880
太陽の西-West of the Sun
ナザレ:ベム・カ・ブランキーニャ
ゴットシャルク:奇想曲「ぼくだよ」
ピアソラ:フローラの戯れ
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂
ビーチ:「4つのスケッチ」Op.15-4「蛍」
マーガレット・ボンズ:Trouble Water
ウィリアム・ボルコム:9つの新しいバガテル
バーバ:ピアノ・ソナタ Op.26
ジョエル・ファン(P)
録音:2008年10月27-28日スカイウォーカー・サウンド・スタジオ(HDCD)
ジョエル・ファンは1969年生まれ。ニューヨークを中心に演奏活動を行っ
ています。ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルのメンバーとして
参加、またカーネギーホール、ケネディーセンターでの演奏会も話題を集
め注目の的となっています。今回は「ワールド・キー(RR 106)」に続くリ
ファレンス2作目。太陽の西-West of the Sunと題し、アメリカ、ラテン・
アメリカの作曲家たちの作品を収録。ジョエル・ファンの妙技が光る1枚
です。
<Alba>
ABCD 270 \1980
メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーゾ ホ長調 作品14
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
ユホ・ミエッティネン(1978-):インスマスの影(2005)
リスト/アウグスト・ストラダール編:ハムレット
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23、練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
リスト=マッティ・マリン(P)
チェルニーの「フィガロ幻想曲」などを弾いた "ピアノ・トランスクリプ
ションの芸術"(ABCD240)の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンラ
ンドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン(1976-)。新しいアルバムの
テーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった
19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・
ミエッティネンの「インスマスの影」は、怪奇的・幻想的な作品で知られる
アメリカの作家H・P・ラヴクラフトの同名の短編小説からインスピレーショ
ンを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分
人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルス
ゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール編曲のリスト、そ
してショパンのバラードと「革命」。"ストーリーテラー" と言われるマリ
ンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。
<WERGO>
WER 6713 \2180
ジョン・ケージ:ドリーム
(1)ピアノ協奏曲
(2)フリーマン・エチュード
(ヴァイオリン版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(3)ドリーム(ピアノとコントラバス版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(4)竜安寺(コントラバスとテープ版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(5)ラジオ・ミュージック(5人の演奏家のための)
ファウスト・ボンゲッリ、マヌエル・ズリア、
ラブリツィオ・オッタヴィウッチ(Pf)、
マイク・スヴォボダ(Trb)、ジョヴァンニ・ダミアーニ、
ステファノ・スコダニッビオ(指)
録音:1995-2008年
4色々なイライラがたまって突然叫びたくなる瞬間、なんともいえない気分
になることが誰でもあるのでは。ケージのピアノ協奏曲は、そんな気分が持
続しているような作品。突如として噴出する不満のような各楽器、時折入る
叫び声など、ぎりぎりの狂気が収められています。「竜安寺」は、スコダニ
ッビオが生前のケージの前で演奏し、「これ以上完璧な演奏は聴いたことが
ない」と激賞されたといいます。禅僧たちの読経の声のようでもあり、あの
世とこの世の境、意識と無意識の境にある重く固い扉を徐に開こうとするよ
うでもある低い音。ケージが描こうとした禅の世界を究極の形で音にして私
たちに提示してくれます。
WER 6714 \2180
カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):作品集
(1)ブルレスケ・ムジーク
(2)ピアノ、管楽器と打楽器のための協奏曲
(3)葬送協奏曲
(4)ヴィオラとピアノのための、管楽器と打楽器伴奏による協奏曲
ベンヤミン・シュミット(Vn)、ヨルク・クローネンベルク(Pf)、
エリザベル・クッフェラート(Vla)、フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ポール・グッドウィン(指)カイザースラウテルンSWR放送管弦楽団
録音:2004、2007年
バリバリ系ドイツが好きな方にはたまらない、逸演のハルトマン作品集。ハ
ルトマンの作品は、時にシェーンベルク、時にマーラー、特にブルックナー
を思わせる瞬間がある作風ですが、高いテンションの持続、時折挟み込まれ
るピアノやピアニッシモによるソロの官能的な美しさなど、たまりません。
ドロドロとした官能の後期ロマンの世界の色合いが強いですが、葬送行進曲
はフス派のコラールに基づいているナチへの抵抗作品であることなど、社会
的メッセージも大変強い作品集となっています。
WER 6707(SACD-Hybrid) \2180
ヘルスキー(b.1953):悲劇a-n
ヨハンエス・デブス(指)ムジーク・ファブリーク
録音:1999年11月(ライヴ録音)
「音はどこから生まれ、どこへ消えてゆくのか」。ルーマニアに生まれたド
イツ人ヘルスキーの頭からこの問いが離れることはありません。彼女にとっ
て、音楽創作活動は彫刻活動のようなもの。彼女の作品は、あらゆる方向か
ら飛び出て来て、聴く人の体に突き刺さります。色々な楽器を効果的に響か
せる技は見事です。
WER 6573 \2180
スヴェン=インゴ・コッホ:作品集
(1)ふぞろいの時間たち (2)貫通 (3)大きながみがみ声の克服
(4)月のアスパラガス (5)そして。広い。飛んだ。
ペーター・フォン・ヴィーンハルト(Cem)、アンサンブル・ポリフォニーT、
マンフレート・シュライアー(指)、
シュトゥットガルト新声楽アンサンブル他
録音:2005年、2008年
コッホは、1974年生まれの作曲家。ファーニホウに師事し、ファーニホウの
アシスタントも務めました。今現在はドイツに住んでいますが、学生時代を
すごしたカリフォルニアのビーチが恋しくて仕方がない、ということです。
作風はなんとなく全体的に中途半端な印象もぬぐいきれません。でも、誰か
が話していて途中でもごもご聞こえなくなってしまうと、「で、結局その先
どうなったの?」と却って気になってしまうような感じに似ているかもしれ
ません。
<medici arts>~idealeaudience
30 78618(DVD-Video) \2900
ロシア語
字幕:英・仏
ソクーロフ監督作品
(1)オリエンタル・エレジー(1996)[カラー43分]
(2)穏やかな生活(1997)[カラー76分]
(3)ドルチェ、優しく(1999)[カラー61分]
イッセー尾形が昭和天皇を演じた「太陽」の監督として有名なアレクサンド
ル・ソクーロフ。最晩年のショスタコーヴィチを追った「ヴィオラ・ソナタ」
のような音楽ドキュメンタリー的要素の強い作品もありますが、非常に淡々
としながら哲学的深さを持つのが芸風です。ここに収められた3篇は、すべ
て日本を舞台とし、いずれも役者ではない日本の老婆を主人公に据えていま
す。まるで廃墟のような島で淡々と自分の人生を語る本間ハツさんを描いた
「オリエンタル・エレジー」、奈良県明日香村の山の上で独り暮らす松吉う
めのさんを描いた「穏やかな生活」、「死の棘」の作家・島尾敏夫の未亡人
ミホさんを描いた「ドルチェ、優しく」いずれも簡単には説明できない無限
の深みを示しています。*音楽作品ではありません。
<COVIELLO>
COV 30813 \2350
セビリアの夏(セビリアの理髪師/ロッシーニ+サマータイム/ガーシュイン)
フィガロ婦人(フィガロの結婚/モーツァルト+その淑女ふしだらにつき/ロ
ジャース)
バルバリーナのカヴァティーナ(フィガロの結婚/モーツァルトより)
ヴォルフェール、イッツ・ワンダフル(ス・ワンダフル/ガーシュイン)
ティファニーでボレロ(ボレロ/ラヴェル+ティファニーで朝食を/マンシーニ)
オン・マジック・バス・ツアー(魔笛/モーツァルト+テイク・ファイヴ/
デスモンド)
サボイでティータイム(リゴレットより女心の歌/ヴェルディ+サボイでス
トンプ/サンプソン、グッドマン+二人でお茶を/ユーマンス)
パッヘルベルの旋律による変奏曲
ゼンタ・イン・ザ・シティ(さまよえるオランダ人よりゼンタのバラード/
ワーグナー)
この日に栄光あれ(ロシア皇帝と船大工より/ロイツィング)
ヴォルフェールのシュマンケルル(キラキラ星の主題による変奏曲/モーツァ
ルト)
オペラ・スウィング・クァルテット メルク・フィルハーモニー
ヴォルフガング・ハインツェル(指/編曲)
録音:2008年1月11-13日(ライヴ)
クラシックとジャズの名曲を融合させたユニークなアルバム。アルバム・タ
イトルでもある「サボイでティータイム」は冒頭にヴェルディのリゴレット
の「女心の歌」が調子ハズレに聞こえてきて、モダンジャズの定番「サボイ
でストンプ」「二人でお茶を」が交互に軽快に演奏されます。「ティファニ
ーでボレロ」はボレロのリズムに乗ってあの有名なムーンリバーの旋律が心
地よく流れます。難しいことは抜きに楽しんで聴くことの出来る1枚です。
メルクは3世紀以上にわたる世界で最も歴史の長い医薬品会社。メルク・フィ
ルハーモニーはメルクの企業文化を発信する音楽使節としてクラシック・コ
ンサートをヨーロッパのみならず世界的に行っています。
COV 50810 \2350
タンゴ・ベルリン/ヴェロニカ/ルース/白銀に踊る/奥様お手をどうぞ/小さ
な喫茶店で/ラスプーチン/ストロガノフ/サロメ/セレナーデ 他 全22曲
ヴォカールツァイト フィリップ・メイヤーズ(P)
録音:2007年10月19-22日(ベルリン)
活気があった1920年代のベルリンの華やかでもあり、苦々しくもある時間を
いろどった音楽。
ドイツの首都ベルリン。1920年代のベルリンはヨーロッパ文化の中心にあり
ました。ノスタルジックな雰囲気に満ちた1920年代ベルリンの芸術文化の雰
囲気を存分に味わうことに出来るアルバムです。4人の男声ヴォーカル・グ
ループ、ヴォカールツァイトがユーモアたっぷりに歌い上げています。ブッ
クレットの歌詞ごとに付けられた写真には彼らのお茶目な一面がうかがえま
す。
COV 50807 \2350
ロマンティック・ロシアン・ホルン・カルテット
ラディスラフ・アロイス(1860-1917):組曲 Op.54
リムスキー・コルサコフ:ノットゥルノ
コンスタンティン・フリードリヒ・ホミリウス(1813-1902):
四重奏 変ロ長調 Op.38
チェレプニン:6つの小品
ミツシン:コンチェルティーノ、コンチェルト
ドイツ・ホルン・アンサンブル(オリジナル楽器/エドワルド・クルスペ)
「クルスペ」といえば日本でもファンの多いドイツの老舗ホルン工房。ドイ
ツ・ホルン・アンサンブルは19世紀、20世紀初頭のモデルを使用しています。
パワフルに、そして艶やかに奏でる4本のホルンの音色に魅了されます。
COV 50902(SACD-Hybrid) \2350
ダニエル・シュナイダー:CUBAC-バッハ・イン・キューバ
J.シュトラウス:オペレッタ・メドレー
グノー:オペラ「ファウスト」より抜粋
フレデリック・ロー:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より組曲
シティ・ブラス・シュトゥットガルト
録音:2008年10月6-9日
ドイツ南部の工業都市、シュトゥットガルトは自動車産業を軸に発展した街。
そこから車ではない、新しいヘヴィ・メタルが出現しました。シュトゥット
ガルト音楽大学の教授と生徒たちで2005年に結成されたシティ・ブラス・
シュトゥットガルト。数々の賑やかなプログラムで、抜群のチームワークの
良さを味わうことのできる爽快な1枚に仕上がっています。
『HRx』とは
リファレンス・レコーディングスは、スペクトラルの設計者であり、HDCDの
発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30年以上もチーフ・エンジニアを
務めている高音質レーベル。そのRRがまたまた驚異の音質体験を教えてくれ
る全く新しいフォーマットを提供してくれることとなりました。
HRxは、パソコンとオーディオインターフェースを使用したPCオーディオや
デジタル・ストリーム(DS)機器に対応するために、176.4kHz/24bitの圧縮し
ないWAVデータを記録したDVD-Rのこと。密度の濃い音質、臨場感、楽器の音
の生々しさ、音空間をそのまま美しく再生できる驚異の音質。弦はさらにし
なやかに、金管はより煌びやかに鮮明に聴くことが出来ます。
通常のCD、SACD、DVDプレイヤーでは再生できませんが、オーディオに自信
のある方は是非挑戦して頂きたい音質です。
RR 48HRX \4750
アーノルド:序曲集-自作自演
「サセックス」序曲
ベッカス・ザ・ダンディプラット
ザ・スモーク、ザ・フェア・フィールド
「コモンウェルスのクリスマス」序曲
マルコム・アーノルド(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
RR 116HRX \4750
thinking about・Bix
1 Thinking About Bix
2 Singin’ the Blues(Till My Daddy Comes Home)
3 Ostrich Walk
4 I’m Coming, Virginia
5 Jazz Me Blues
6 Candlelights
7 ‘Tain’t So, Honey, ‘Tain’t So
8 Since My Best Gal Turned Me Down
9 In the Dark
10 Clementine(From New Orleans)
11 Lonely Melody
12 In A Mist
13 Sweet Sue(Just You)
14 Wringing’ and Twistin
15 Flashes
16 Davenport Blues
17 You Took Advantage of Me, with Mike Lipskin(piano four-hands)
DICK HYMAN(P)
RR 119HRX \4750
RR 119(通常CD) \1880
太陽の西-West of the Sun
ナザレ:ベム・カ・ブランキーニャ
ゴットシャルク:奇想曲「ぼくだよ」
ピアソラ:フローラの戯れ
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂
ビーチ:「4つのスケッチ」Op.15-4「蛍」
マーガレット・ボンズ:Trouble Water
ウィリアム・ボルコム:9つの新しいバガテル
バーバ:ピアノ・ソナタ Op.26
ジョエル・ファン(P)
録音:2008年10月27-28日スカイウォーカー・サウンド・スタジオ(HDCD)
ジョエル・ファンは1969年生まれ。ニューヨークを中心に演奏活動を行っ
ています。ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルのメンバーとして
参加、またカーネギーホール、ケネディーセンターでの演奏会も話題を集
め注目の的となっています。今回は「ワールド・キー(RR 106)」に続くリ
ファレンス2作目。太陽の西-West of the Sunと題し、アメリカ、ラテン・
アメリカの作曲家たちの作品を収録。ジョエル・ファンの妙技が光る1枚
です。
<Alba>
ABCD 270 \1980
メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーゾ ホ長調 作品14
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
ユホ・ミエッティネン(1978-):インスマスの影(2005)
リスト/アウグスト・ストラダール編:ハムレット
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23、練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
リスト=マッティ・マリン(P)
チェルニーの「フィガロ幻想曲」などを弾いた "ピアノ・トランスクリプ
ションの芸術"(ABCD240)の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンラ
ンドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン(1976-)。新しいアルバムの
テーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった
19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・
ミエッティネンの「インスマスの影」は、怪奇的・幻想的な作品で知られる
アメリカの作家H・P・ラヴクラフトの同名の短編小説からインスピレーショ
ンを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分
人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルス
ゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール編曲のリスト、そ
してショパンのバラードと「革命」。"ストーリーテラー" と言われるマリ
ンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。
<WERGO>
WER 6713 \2180
ジョン・ケージ:ドリーム
(1)ピアノ協奏曲
(2)フリーマン・エチュード
(ヴァイオリン版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(3)ドリーム(ピアノとコントラバス版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(4)竜安寺(コントラバスとテープ版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(5)ラジオ・ミュージック(5人の演奏家のための)
ファウスト・ボンゲッリ、マヌエル・ズリア、
ラブリツィオ・オッタヴィウッチ(Pf)、
マイク・スヴォボダ(Trb)、ジョヴァンニ・ダミアーニ、
ステファノ・スコダニッビオ(指)
録音:1995-2008年
4色々なイライラがたまって突然叫びたくなる瞬間、なんともいえない気分
になることが誰でもあるのでは。ケージのピアノ協奏曲は、そんな気分が持
続しているような作品。突如として噴出する不満のような各楽器、時折入る
叫び声など、ぎりぎりの狂気が収められています。「竜安寺」は、スコダニ
ッビオが生前のケージの前で演奏し、「これ以上完璧な演奏は聴いたことが
ない」と激賞されたといいます。禅僧たちの読経の声のようでもあり、あの
世とこの世の境、意識と無意識の境にある重く固い扉を徐に開こうとするよ
うでもある低い音。ケージが描こうとした禅の世界を究極の形で音にして私
たちに提示してくれます。
WER 6714 \2180
カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):作品集
(1)ブルレスケ・ムジーク
(2)ピアノ、管楽器と打楽器のための協奏曲
(3)葬送協奏曲
(4)ヴィオラとピアノのための、管楽器と打楽器伴奏による協奏曲
ベンヤミン・シュミット(Vn)、ヨルク・クローネンベルク(Pf)、
エリザベル・クッフェラート(Vla)、フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ポール・グッドウィン(指)カイザースラウテルンSWR放送管弦楽団
録音:2004、2007年
バリバリ系ドイツが好きな方にはたまらない、逸演のハルトマン作品集。ハ
ルトマンの作品は、時にシェーンベルク、時にマーラー、特にブルックナー
を思わせる瞬間がある作風ですが、高いテンションの持続、時折挟み込まれ
るピアノやピアニッシモによるソロの官能的な美しさなど、たまりません。
ドロドロとした官能の後期ロマンの世界の色合いが強いですが、葬送行進曲
はフス派のコラールに基づいているナチへの抵抗作品であることなど、社会
的メッセージも大変強い作品集となっています。
WER 6707(SACD-Hybrid) \2180
ヘルスキー(b.1953):悲劇a-n
ヨハンエス・デブス(指)ムジーク・ファブリーク
録音:1999年11月(ライヴ録音)
「音はどこから生まれ、どこへ消えてゆくのか」。ルーマニアに生まれたド
イツ人ヘルスキーの頭からこの問いが離れることはありません。彼女にとっ
て、音楽創作活動は彫刻活動のようなもの。彼女の作品は、あらゆる方向か
ら飛び出て来て、聴く人の体に突き刺さります。色々な楽器を効果的に響か
せる技は見事です。
WER 6573 \2180
スヴェン=インゴ・コッホ:作品集
(1)ふぞろいの時間たち (2)貫通 (3)大きながみがみ声の克服
(4)月のアスパラガス (5)そして。広い。飛んだ。
ペーター・フォン・ヴィーンハルト(Cem)、アンサンブル・ポリフォニーT、
マンフレート・シュライアー(指)、
シュトゥットガルト新声楽アンサンブル他
録音:2005年、2008年
コッホは、1974年生まれの作曲家。ファーニホウに師事し、ファーニホウの
アシスタントも務めました。今現在はドイツに住んでいますが、学生時代を
すごしたカリフォルニアのビーチが恋しくて仕方がない、ということです。
作風はなんとなく全体的に中途半端な印象もぬぐいきれません。でも、誰か
が話していて途中でもごもご聞こえなくなってしまうと、「で、結局その先
どうなったの?」と却って気になってしまうような感じに似ているかもしれ
ません。
<medici arts>~idealeaudience
30 78618(DVD-Video) \2900
ロシア語
字幕:英・仏
ソクーロフ監督作品
(1)オリエンタル・エレジー(1996)[カラー43分]
(2)穏やかな生活(1997)[カラー76分]
(3)ドルチェ、優しく(1999)[カラー61分]
イッセー尾形が昭和天皇を演じた「太陽」の監督として有名なアレクサンド
ル・ソクーロフ。最晩年のショスタコーヴィチを追った「ヴィオラ・ソナタ」
のような音楽ドキュメンタリー的要素の強い作品もありますが、非常に淡々
としながら哲学的深さを持つのが芸風です。ここに収められた3篇は、すべ
て日本を舞台とし、いずれも役者ではない日本の老婆を主人公に据えていま
す。まるで廃墟のような島で淡々と自分の人生を語る本間ハツさんを描いた
「オリエンタル・エレジー」、奈良県明日香村の山の上で独り暮らす松吉う
めのさんを描いた「穏やかな生活」、「死の棘」の作家・島尾敏夫の未亡人
ミホさんを描いた「ドルチェ、優しく」いずれも簡単には説明できない無限
の深みを示しています。*音楽作品ではありません。
<COVIELLO>
COV 30813 \2350
セビリアの夏(セビリアの理髪師/ロッシーニ+サマータイム/ガーシュイン)
フィガロ婦人(フィガロの結婚/モーツァルト+その淑女ふしだらにつき/ロ
ジャース)
バルバリーナのカヴァティーナ(フィガロの結婚/モーツァルトより)
ヴォルフェール、イッツ・ワンダフル(ス・ワンダフル/ガーシュイン)
ティファニーでボレロ(ボレロ/ラヴェル+ティファニーで朝食を/マンシーニ)
オン・マジック・バス・ツアー(魔笛/モーツァルト+テイク・ファイヴ/
デスモンド)
サボイでティータイム(リゴレットより女心の歌/ヴェルディ+サボイでス
トンプ/サンプソン、グッドマン+二人でお茶を/ユーマンス)
パッヘルベルの旋律による変奏曲
ゼンタ・イン・ザ・シティ(さまよえるオランダ人よりゼンタのバラード/
ワーグナー)
この日に栄光あれ(ロシア皇帝と船大工より/ロイツィング)
ヴォルフェールのシュマンケルル(キラキラ星の主題による変奏曲/モーツァ
ルト)
オペラ・スウィング・クァルテット メルク・フィルハーモニー
ヴォルフガング・ハインツェル(指/編曲)
録音:2008年1月11-13日(ライヴ)
クラシックとジャズの名曲を融合させたユニークなアルバム。アルバム・タ
イトルでもある「サボイでティータイム」は冒頭にヴェルディのリゴレット
の「女心の歌」が調子ハズレに聞こえてきて、モダンジャズの定番「サボイ
でストンプ」「二人でお茶を」が交互に軽快に演奏されます。「ティファニ
ーでボレロ」はボレロのリズムに乗ってあの有名なムーンリバーの旋律が心
地よく流れます。難しいことは抜きに楽しんで聴くことの出来る1枚です。
メルクは3世紀以上にわたる世界で最も歴史の長い医薬品会社。メルク・フィ
ルハーモニーはメルクの企業文化を発信する音楽使節としてクラシック・コ
ンサートをヨーロッパのみならず世界的に行っています。
COV 50810 \2350
タンゴ・ベルリン/ヴェロニカ/ルース/白銀に踊る/奥様お手をどうぞ/小さ
な喫茶店で/ラスプーチン/ストロガノフ/サロメ/セレナーデ 他 全22曲
ヴォカールツァイト フィリップ・メイヤーズ(P)
録音:2007年10月19-22日(ベルリン)
活気があった1920年代のベルリンの華やかでもあり、苦々しくもある時間を
いろどった音楽。
ドイツの首都ベルリン。1920年代のベルリンはヨーロッパ文化の中心にあり
ました。ノスタルジックな雰囲気に満ちた1920年代ベルリンの芸術文化の雰
囲気を存分に味わうことに出来るアルバムです。4人の男声ヴォーカル・グ
ループ、ヴォカールツァイトがユーモアたっぷりに歌い上げています。ブッ
クレットの歌詞ごとに付けられた写真には彼らのお茶目な一面がうかがえま
す。
COV 50807 \2350
ロマンティック・ロシアン・ホルン・カルテット
ラディスラフ・アロイス(1860-1917):組曲 Op.54
リムスキー・コルサコフ:ノットゥルノ
コンスタンティン・フリードリヒ・ホミリウス(1813-1902):
四重奏 変ロ長調 Op.38
チェレプニン:6つの小品
ミツシン:コンチェルティーノ、コンチェルト
ドイツ・ホルン・アンサンブル(オリジナル楽器/エドワルド・クルスペ)
「クルスペ」といえば日本でもファンの多いドイツの老舗ホルン工房。ドイ
ツ・ホルン・アンサンブルは19世紀、20世紀初頭のモデルを使用しています。
パワフルに、そして艶やかに奏でる4本のホルンの音色に魅了されます。
COV 50902(SACD-Hybrid) \2350
ダニエル・シュナイダー:CUBAC-バッハ・イン・キューバ
J.シュトラウス:オペレッタ・メドレー
グノー:オペラ「ファウスト」より抜粋
フレデリック・ロー:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より組曲
シティ・ブラス・シュトゥットガルト
録音:2008年10月6-9日
ドイツ南部の工業都市、シュトゥットガルトは自動車産業を軸に発展した街。
そこから車ではない、新しいヘヴィ・メタルが出現しました。シュトゥット
ガルト音楽大学の教授と生徒たちで2005年に結成されたシティ・ブラス・
シュトゥットガルト。数々の賑やかなプログラムで、抜群のチームワークの
良さを味わうことのできる爽快な1枚に仕上がっています。