クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-03 No.17

2006年03月23日 18時34分58秒 | Weblog
<Waterlily Acoustics>
アメリカのレーベルWaterlily Acousticsの取り扱いを開始します。インド系
オーナーによるこのレーベルは、もともとワールド・ミュージックを主にし
ていましたが、クラシックにも乗り出します。最初の3枚は、いずれもサンク
トペテルブルグのオーケストラ・ライヴ。録音方法にもこだわっていて、今
後のリリースに目が離せません。

WLA 75 \2080
スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲ハ短調
同:前奏曲イ短調
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」
ウラジーミル・オフチンニコフ(Pf)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)
サンクトペテルブルグ・アカデミー響
大指揮者スヴェトラーノフのピアノ協奏曲は1976年の作ですが、前衛的な所
は全くなく、ラフマニノフとラヴェル(とフランシス・レイ)を足したよう
な絶美な曲。あの豪快で恰幅の良い巨匠から、かくも繊細でセンチメンタル
な音楽が生まれるとはちょっと信じ難いほどです。とにかく涙なしには聴け
ない超オススメ品。かつて作曲者のピアノ、マキシム・ショスタコーヴィチ
指揮のレコードがありましたが、オフチンニコフの方が明らかにピアノが巧
く、ドミトリエフの方が明らかに統率力があるので、曲の良さがさらに際立
ちます。

WLA 76 \2080
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ユーリ・テミルカーノフ(指)サンクトペテルブルグ・フィル
録音:2003年9月22・23日、
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー協会大ホール(ライヴ)
最近あまり新録音に恵まれないテミルカーノフ久々の、それもサンクトペテ
ルブルグ・フィル初のマーラーがついに登場します。全体にゆっくりしたテ
ンポによりますが、もともとスラヴ的要素の濃いマーラーの音楽が、彼らの
手にかかるとまるでロシア音楽のようにドロドロとした響きます。テミルカ
ーノフの円熟ぶりに驚かされます。

WLA 77 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)サンクトペテルブルグ響
録音:2003年9月、
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー協会大ホール(ライヴ)
旧レニングラード市に捧げられた作品を名称が変更した同市のオーケストラ
が演奏した最新盤。ロシア的でありながらも、洗練された非常に美しい音世
界に浸れます。これこそが21世紀的ロシア・オケと申せましょう。





<Praga>
PRDDSD 250216(SACD-Hybrid) \2280
プロコフィエフ:
ユーモラスなスケルツォOp.12?4本のFgのための
古典交響曲 Op.21(寺嶋陸也編曲による2台Pf版)
ユダヤ主題による序曲 Op.34
五重奏曲ト短調 Op.39
組曲「ロミオとジュリエット」(タルクマン編曲による木管八重奏版)
チェコ九重奏団、プラハ木管五重奏団、
マルティン・フルシェル、イリーナ・コンドラチェンコ(ピアノ・デュオ)
SACDハイブリッド盤。管楽器を中心としたプロコフィエフ作品集。古典交響
曲は寺嶋陸也がアルゲリッチのために行なった名編曲。オリンピックのフィ
ギュアスケートでも有名になった「ロミオとジュリエット」はアンドレアス
・タルクマンによるクラリネット、ホルン、ファゴット各2、オーボエ、イ
ングイッシュホルンの八重奏版。いずれもカラフルで親しみやすいプロコ
フィエフの世界が満喫できます。





<Coviello Classics>
COV 50502(SACD-Hybrid) \2080
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8、同第2番 Op.67
ユオン:
ピアノ三重奏曲 Op.17、夢 Op.18の3、ユモレスク Op.18の7、
悲歌 Op.18の6、幻想的舞曲 Op.24の2
パイアン・トリオ
【カール=マグヌス・ヘリング(Vn)、マリン・スメスノイ(Vc)、アレクサン
ドラ・ノイマン(Pf)】
SACDハイブリッド盤。ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番は作曲者
17歳の作。彼の死後、弟子のティシチェンコにより補筆完成されました。パ
ウル・ユオン(1872-1940)は、祖国に残って大画家となった弟のコンスタン
チン・ユオンと違い、早くからドイツに出て活躍したため、音楽はドイツ風
な構成と充実した内容の作風で知られます。ピアノ小品を自身がピアノ三重
奏用に編曲したものもメロディックな美しさが魅力です。





<audite>
AU 92561(SACD-Hybrid) \2180
「サラ・オブライエン / ハープ・リサイタル」
カプレ:2つのディヴェルティスマン
タイユフェール:ハープ・ソナタ
C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調Wq.139/H 563
ホリガー:前奏曲/アリオーソ/パッサカリア
ブリテン:組曲Op.83 コラール「聖デニオ」
サラ・オブライエン(hp)
さまざまな時代のハープの名作を取り混ぜたおしゃれなアルバム。エマヌエ
ル・バッハのソナタは、それまでエキゾチックな音色を奏でる伴奏楽器にす
ぎなかったハープを、ソロの楽器として扱った最初の重要な作品(1762年作
曲)。それぞれ“フランス風”“スペイン風”と題されたカプレは、印象主
義のスタイルによる傑作。ほかにセンス満点「六人組」のタイユフェールや、
あのオーボエのホリガーがバッハ時代の様式に回帰した作品と多彩です。
ブリテンの「組曲」で終曲にあたる「聖デニオへの賛美歌」。このパラフレ
ーズを作曲する際にもとにした、オリジナルの教会コラールも別に収めてい
るのも面白い趣向です。






<DOREMI>
=合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ=
DHR 5706 \1880
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285
ルーカス・フォス(Pf)、ジュリアス・ベイカー(Fl)
ジュリアードSQ
録音:1965年4月16日、1950年10月29日米国議会図書館(ライヴ)
ジュリアード四重奏団の秘蔵ライヴをお届けするシリーズの第4弾。ここでは
豪華な共演陣に注目です。20世紀アメリカを代表する大作曲家フォス。バー
ンスタインの第2交響曲の録音でピアノを担当、自作協奏曲第2番を自らのピ
アノで初演するほどの名手ですが、このモーツァルトは異常な解釈が彼なら
では。ベイカーもシカゴ響やニューヨーク・フィルなどの首席を歴任した大
物で、キングレコードにも録音があります。




<ATMA>
ACD2 2388 \1650
“コンスタンティノープル”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ダニエル・テイラー(CT),ほか
7既発盤(ACD2 2274,ACD2 2290,ACD2 2314,ACD2 2316)からの抜粋が主。
カタログ付きで、ソフトケースに収納してあります。コンスタンティノープ
ル入門に最適。

ACD2 2379 \1650
“悪魔に捕まえさせろ!”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ベルナール・シマール(Vo)
ケベックはアイルランド、スコットランド、そしてフランスからの移民の街。
そこに伝わる伝統歌に、コンスタンティノープルがオリエント風の伴奏をつ
けたもの。風変わりな西と東の出会いです。

ACD2 2340 \1650
“マニア”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ジヤ・タバシャン(打楽器)
コンスタンティノープルの最新刊。タバシャン兄弟による中世ヨーロッパ音
楽です。

ACD2 2327 \1650
モーツァルト:歌曲集
夕べの想い K.523,春への憧れ K.596,春の初めに K.597,
アリエット「寂しい森の中で」 K.308,
アリエット「鳥よ、年ごとに」 K.307,すみれ K.476,魔法使い K.472,
来たれ、いとしのツィターよ K.351,歓喜に寄す K.53,別れの歌 K.519,
ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520,子供の遊び K.598,
私は私の道を K.390,私の慰めであって下さい K.391,クローエに K.524,
大いなる落書き K.l49,いかにわれ不幸なる K.147,
カンツォネッタ「靜けさがほほえみながら」 K.152,夢のすがた K.530,
偽りの世 K.474,結社員の道 K.468,
小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」 K.619
スージー・ルブラン(S)
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
モーツァルト・イヤーだからといって、有名曲の焼き直しばかりじゃ飽きる
というもの。だったらこのCDがお勧めです。スージー・ルブランが歌うモー
ツァルトの歌曲集です。「すみれ」とか「クローエに」などといった超有名
曲から、「結社員の道」や小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君
らよ」(しかもオリジナルのピアノ伴奏版)といった、よほどのマニアでな
いと知らない曲まで、多彩な内容となっています。古楽系ソプラノとして
ATMAの看板スターのルブラン、もちろんモーツァルトでも、「魔笛」のパミ
ーナなどで活躍しています。澄み渡った美声の生きたモーツァルトです。

ACD2 2315 \1650
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795
ヤン・コボウ(T)
クリスティアン・ベザイディンオート(フォルテピアノ)
録音:2003年11月3?6日
BCJとも頻繁に共演している、大人気の古楽テノール、ヤン・コボウが、シュ
ーベルトの大作に挑みました!透明な美声テノールが「美しき水車小屋の娘」
とあれば、これは注目しないわけには行かないでしょう!清流を思わせる、
というのはこういう声にこそ打ってつけ、というばかりの澄み渡った歌です。
クリスティアン・ベサイディンオート(Kristian Bezuidenhout NHKのカナ
表記に従いました。オランダ語読みだとベザイデンハウト)は1979年南アフ
リカ生まれ、オーストラリアで育ち、現在は北米を中心に活動。なにせコボ
ウはもともとオルガン奏者志望でプロ並みの腕前をもつだけに、相棒選びも
バッチリ。

ACD2 2358 \1650
ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
イエンナー:クラリネット・ソナタ ト長調
アンドレ・モワザン(Cl)
ジャン・ソルニエ(P)
老境のブラームスの代表的名作、クラリネット・ソナタを2曲収録。しみじみ
とした美しさは格別です。このCDはさらに、ブラームスの数少ない弟子であ
る、グスタフ・イエンナー(1865-1920)のクラリネット・ソナタを収録してい
ます。どちらもドイツの偉大なクラリネット奏者、リヒャルト・ミュールフェ
ルト (1856-1907)のために書かれたもの。イエンナーはR.シュトラウスと
同世代の人ですが、ブラームスの流儀をしっかり堅持していったことが分か
ります。アンドレ・モワザンの優しいクラリネットが沁みる演奏です。

ACD2 2360 \1650
シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人」 D.760
シューベルト(リスト編):君こそわが憩い,影法師
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ダヴィド・フレイ(P)
ダヴィド・フレイは1981年、フランス南部、スペイン国境に面したオート・
ピレネー県のタルベに生まれたピアニスト。パリで学び、わずか17歳にして
1998年アルカション国際ピアノコンクール第5位。2003年にはあのアレクサン
ドル・コブリンですら第2位だった、伝説の第5回浜松国際ピアノコンクール
で奨励賞を受賞、そして2004年にはモントリオール国際音楽コンペティショ
ンで堂々の第2位。まだ国際的活動に踏み出したばかりの逸材を、録音で楽
しむことができます。

ACD2 2348 \1650
リジェル:6つの対話的四重奏集 Op.10
第1番 ト短調,第2番 ニ長調,第3番 変ロ長調,
第4番 ト長調,第5番 ホ短調,第6番 イ短調
フランツ・ヨゼフ四重奏団(ピリオド楽器使用)
〔オリヴィエ・ブロー(Vn),ジャック=アンドレ・ウール(Vn),ヘレネ・
プルフ(Va),マルセル・サン=シール(Vc)〕
アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799)は、名前を見てピンと来た方もお
られるかもしれませんが、本来、南ドイツのヴェルトハイムという町に生ま
れたドイツ人です。1767年にパリに移住し、ここで後半生を過ごし、亡くな
っています。6つの対話的四重奏集は、1773年に出版された、彼の代表的作
品集です。ハイドンより一世代後の人だけに、ドイツで確立した弦楽四重奏
の手法をしっかり身につけ、その上でパリ好みの作風となっています。フラ
ンツ・ヨゼフ四重奏団は、モントリオールを拠点とする時代楽器の弦楽四重
奏団体。颯爽としたスタイルで楽しめます。




<AEON>
AE 0636 2枚組 \4360
ロシアのチェロ・ソナタ集
ショスタコヴィッチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
シュニトケ:チェロ・ソナタ
マルク・コペ(Vc)ペーター・ラウル(P)
ロシアは過去に数多くの優秀なチェリストを輩出し、特にロストロポーヴィ
チは作曲家の創作意欲を掻き立て、数多くの素晴らしいチェロ作品を生み出
しています。2006年はショスタコーヴィチ生誕100年。チェロ・ソナタは緻密
でダイナミックな演奏を求められ、チェロのマルク・コペとペーター・ラウ
ルのピアノの圧倒的緊張感が作品を鋭くまとめています。一方ラフマニノフ
のチェロ・ソナタは、彼のロマンティシズムの清華を極めた作品。コペの深
みのある美しい音色、ラウルの歌心に満ちたピアノは、丁寧に弾いた好感の
持てる演奏です。

AE 0637 \2180
カイヤ・サーリアホ(1952-):チェロ作品全集
アレクシス・デシャルム(Vc)ジェレミー・フェーブル(Fl)
ニコラ・バルデイル(Cl)
フィンランド、ヘルシンキ出身の女性作曲家カイヤ・サーリアホ。多様な音
楽性、音色の多彩さを魅力とする作風。チェロ作品では色彩感のある風景を
描き出し、フルートとクラリネットを加えることによって新しいチェロの表
現を追及しています。演奏はアンサンブル・クール=シルキュイのメンバー
の1977年生まれの若手注目チェリスト、アレクシス・デシャルム。E-A-D-G
の調弦によるテノール・チェロを研究しています。夢幻的な音世界へ引き込
まれるアルバムとなっています。

AE 0639 \2180
マウリツィオ・カーゲル(1931年?):ピアノ・トリオ
アルフレット・シュニトケ:ピアノ・トリオ
ワイマール・リスト・トリオ【アンドレアス・レーマン(Vn) ティル・ス
トレンツブルグ(Vc) クリスチャン・ウィルム・ミュラー(P)】
マウリツィオ・カーゲルは1931年、アルゼンチンのブエノスアイレス出身の
作曲家。1957年以来ドイツを中心に活動しています。カーゲルの作品には音
楽ばかりでなく、放送用の映画や演劇などもあり、活動も多方面に及んでい
ます。また皮肉なユーモアに満ちた作品も数多く発表しています。(指揮者
が突然倒れる《フィナーレ》など…)妻のイリーナに捧げられたシュニトケ
のピアノ・トリオ。第2楽章の物悲しい美しさは特筆すべきものがあります。
ワイマール・リスト・トリオはクリスティアン・ウィルム=ミュラーをピア
ニストとして1990年に結成された実力派トリオ。




<DYNAMIC>
DYNDVD 33506(DVD-Video) \3650
ALL REGIONS NTSC
LINEAR PCM 2.0,
DOLBY DIGITAL 5.1 COLOUR 16:9
ヴィヴァルディ:
グローリア ニ長調 RV 589
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 581「聖母マリア昇天祭のために」
サルヴェ・レジナ ハ短調 RV 616 あなたに溜息をつき
2つのヴァイオリンとヴィオラとチェロのためのソナタ 変ホ長調 RV 130
「聖墓にて」
スターバト・マーテル RV621 悲しみの聖母,おお、なんという悲しみ,
わたしの心を燃え立たせて下さい,アーメン
グローリア ニ長調 RV 588 父の右に座わられる人よ
2つのオーボエ,2つのホルンとヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV 562
「聖ロレンツォの祝日のために」 第3楽章
クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
アドリアーナ・ダマート(S)
ラウラ・ブリオーリ(Ms)
ヴィヴァルディは、もはや「四季」だけの作曲家ではなく、器楽曲に声楽曲
に、多様な作品が人気を得ています。このDVDでは、ヴィヴァルディ・ブーム
を長年に渡ってリードしてきたクラウディオ・シモーネとイ・ソリスティ・
ヴェネティによる演奏、それもヴェネツィアのサンマルコ大聖堂や、パド
ヴァのスクロヴェーニ礼拝堂での収録。ヴィヴァルディの音楽と、ヴィヴァ
ルディに縁のある美しい教会建築を同時に楽しめるという優れものです。

CDS 497 4枚組 \4050
ワーグナー:「パルジファル」
リチャード・デッカー(T パルジファル),
マティアス・ヘレ(Bs グルネマンツ),
ヴォルフガング・シェーネ(Br バリトン),
ドリス・ゾッフェル(Ms クンドリ),
ミコライ・ザラシンスキ(Br クリングゾル),
ウルリヒ・デュンネバッハ(Bs ティトレル),他
ガボール・エトヴェシュ(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2005年3月
ワーグナー最後のオペラ「パルジファル」のフェニーチェ劇場でのライヴ録
音です。ヴェネツィアといえば、「パルジファル」初演の翌1883年にワーグ
ナーが亡くなった地。ワーグナーの最後の作品を終焉の地で上演しているわ
けです。さてこの上演、バイロイトでも活躍したマティアス・ヘレにドリス
・ゾッフェル、シュトゥットガルトの重鎮バリトン、ヴォルフガング・シェ
ーネ、と、かなり強力なキャストが集まっています。なかでも注目は合衆国
のドラマティック・テノール、リチャード・デッカー。近年急速にワーグナ
ーのヘルデン役に進出しているベテランながら、録音がほとんどなかったの
で、これはワグネリアンには興味津々でしょう。
なお、DVDでも発売される予定です。

CDS 500 3枚組 \3700
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
アンドレア・グルーバー(S ジョコンダ),
マルコ・ベルティ(T エンツォ),
アルベルト・マストロマリーノ(Br バルナバ),
カルロ・ロコンバーラ(Bs アルヴィーゼ),
イルディコ・コムロージ(Ms ラウラ),
エリザベッタ・フィオリッロ(A チエーカ),他
ドナート・レンゼッティ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:2005年6月
御存知イタリアを代表する野外オペラの祭典、アレーナ・ディ・ヴェローナ。
2005年はポンキエッリの「ジョコンダ」が上演されて話題になりました。タ
イトルロールは、ニューヨーク出身のアンドレア・グルーバー、近年トゥー
ランドットなどドラマティックなヒロインを歌って絶賛されているソプラノ
です。エンツォは、イタリアの若い世代の期待のテノール、マルコ・ベル
ティ。バルナバは、昨年フェニーチェ歌劇場来日公演の「アッティラ」にも
エツィオ役で出演したアルベルト・マストロマリーノ、そしてイタリアの若
手バスを代表するカルロ・ロコンバーラと、かなり良いキャストです。しか
も3CDが2CD価格!
野外公演ですので、当然スペクタクルな舞台も見もの、DVDの発売が予定さ
れています。





<TUDOR>
TUDOR7135(SACD-Hybrid) \1980
ヤナーチェク:
シンフォニエッタ
狂詩曲「タラス・ブーリバ」
「利口な牝狐の物語」組曲(イーレク編)
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2004年10月25-28日、
ヨーゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク
今年5月26-30にかけ来日公演を行いますノット&バンベルク響の最新盤です。
バンベルク交響楽団に新たな全盛期をもたらしているジョナサン・ノット。
これまでTUDORには独墺系の音楽を中心に録音してたが、今回はヤナーチェク。
期待に応える見事な出来ばえである。一方でヤナーチェクの独特のピリリとし
た音楽、強い民族性に不足なく、一方でバンベルク交響楽団の質実とした音色
を生かし、ヤナーチェクの素朴な美を引き立てつつ、過度に重厚なドイツ色は
丁寧に避けている。あらゆる点で、ノットのヤナーチェクへの深い共感と、
作品の理解への大きな自信が満ちている。

TUDOR9991 \750
特別価格「楽興の時」-カタログ付きサンプラー
シューベルト:交響曲第5番-第1楽章
マーラー:交響曲第5番-アダージェット
シューベルト:八重奏曲-アレグロ・ヴィヴァーチェ
ブラームス:クラリネット三重奏曲-アダージョ
クララ・シューマン:ピアノ協奏曲-アレグロ・マエストーソ
レオポルド・モーツァルト:音楽のそりの旅-アレグレット
ルフェーブル:クラリネット協奏曲第6番-ロンド・アレグロ
クロンマー:パルティータOp.57-アダージョ
ラフ:交響曲第8番「春の響きに」-ワルプルギスの夜に(アレグロ)
ラフ:ヴァイオリンと管弦楽のための「カヴァティーナ」
モシュコフスキ:ドイツの輪舞曲
フォーレ:パヴァーヌ
リスト:ラ・カンパネッラ
フチーク:フィレンツェ行進曲
ジョナサン・ノット指揮バンベルク響
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
カール=ハインツ・シュテッフェンス(Cl)、他
ヴェロニカ・ヨッフム(P)、
ジョセフ・シルヴァースタイン指揮バンベルク響
ハンス・シュタードルマイアー指揮ミュンヘン室内管弦楽団
エドゥアルド・ブルンナー(Cl)、
ラインハルト・ゲーベル指揮ミュンヘン室内管弦楽団
ラ・グラン・パルティータ
ハンス・シュタードルマイアー指揮バンベルク響
ミカエラ・パエチュ・ネフテル(Vn)
ウルリヒ・コエラ&ジェラール・ヴィス(P)
アルブレヒト・マイアー(Ob)、カリナ・ヴィニエフスカ(P)
フェルッチョ・ブゾーニ(ウェルテ・ミニョン・ピアノ・ロール)
オリジナル・サロン・アンサンブル・プリマ・カレッツァ

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