クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-03 No.24-1

2006年03月31日 21時19分46秒 | Weblog
<Arcana>
A 326 \2180
R・シューマン:
3つの弦楽四重奏曲Op.41〔弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1/
同第2番ヘ長調Op.41-2/同第3番イ長調Op.41-3〕
クイケン・クヮルテット〔シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、
ヴェロニカ・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、
ヴィーラント・クイケン(チェロ)〕
アルカナ待望の新譜は古楽界の重鎮であり大御所であるヴィーラント&シギ
スヴァルトのクイケン兄弟、クイケン家の次世代を担うクイケン兄弟の2人
の娘、ヴェロニカ&サラの4人で結成した弦楽四重奏によるシューマンとい
う超強力盤!ピアノ作品、歌曲、室内楽作品に多彩で魅力的な楽曲を多数残
したシューマン。弦楽四重奏曲に関してはスケッチとして残されている物を
除くと「Op.41」の3曲のみであり、シューマンが純粋に弦楽器のみのため作
曲を行った室内楽作品は非常に少ない。
モダン楽器を使用するなど旋風を巻き起こしたヴィーラントによるバッハの
無伴奏チェロ組曲(A 421)、クイケン・ファミリーによるドビュッシーの
室内楽作品集(A 303)など、アルカナからリリースされるクイケンのタイ
トルはとにかく強力。クイケン・ファミリーの2世代4人で組んだ弦楽四重
奏は、意思の疎通はもちろんのこと作品の内面に迫った造旨の深いシュー
マンを展開している。大いなる推進力と説得力を持つシギスヴァルトのヴァ
イオリンと包み込むような包容力を感じさせるヴィーラントのチェロは言う
までも無く、内声部を担当するサラ&ヴェロニカの若手女流コンビの貢献
度も非常に高い。

A 341 \2180
セファルディのロマンス-
Nacimiento y vocation de Abraham/A la una yo naci/La rosa
enflorece/Asentada en mi ventana/Eli Eliyahu/El sueno de la hija
del rey/他 全18曲の舞曲と歌曲
トーマス・ウィマー(指揮)、アクセントゥス・オーストリア
「セファルディ」とは中世のスペイン、ポルトガルといったイベリア半島
に移住したユダヤ人のことであり、そこに伝わる音楽を再現した18曲の作
品が収録されている。ヴィエール&リュート奏者でもあるトーマス・ウィ
マー率いるアクセントゥス・オーストリアはその名の通り、オーストリア
を本拠とする声楽と楽器による古楽アンサンブル。
中でも古楽、バッハなどの幅広いレパートリーを持つマドリッド出身のソ
プラノ奏者、マリア・ルス・アルバレスが群を抜いた素晴らしい歌声を披
露。テノールのセザール・カラツォ・ジャロンの歌声も見事な雰囲気を作
り出している。イベリアとユダヤの音楽の融合した姿を知り得ることの出
来る貴重な音源である。





<Halle>
CDHLD 7510 2枚組 \2080
R・ヴォーン・ウィリアムズ:
劇音楽《すずめばち》(英語全曲版世界初録音)
ヘンリー・グッドマン(ナレーター)、
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団
ロイヤル・フィルハーモニック協会が選定する2004年の年間ベスト・アンサ
ンブル・アウォードを受賞するなど目覚しい活躍を見せるハレ管弦楽団がま
たも注目のタイトルをリリース!
今回収録されている劇音楽「すずめばち」とは、1909年にケンブリッジ大学
でアリストファネスによるギリシャ喜劇「すずめばち」をギリシャ語上演す
るにあたって、ヴォーン・ウィリアムズに劇付随音楽の作曲が依頼されて誕
生した作品である。これまでにも組曲版の録音は存在していたが、テノール、
バリトン独唱と男声合唱を必要とする全曲版の録音は行われてこなかった。
そこでイギリスの演出家でありライターでもあるデヴィッド・パウントニ
ーが新たに英語への翻訳とスコアの校訂を敢行。
完成した新たなスコアを使用してエルダー&ハレ管が劇音楽全曲の収録を
行い、BBCラジオ3の協力のもと世界初となる全曲盤のリリースが実現の運
びとなった!ヴォーン・ウィリアムズの遊び心や仕掛けが随所に散りばめ
られている幻の作品「すずめばち」。イギリス音楽ファン必聴盤!





<Linn>
CKD 273(SACD-Hybrid) \2580
W・A・モーツァルト:
フルート協奏曲ト長調K.313/バスーン協奏曲変ロ長調K.191/
クラリネット協奏曲イ長調K.622
アリソン・ミッチェル(フルート)、ウルスラ・ルヴォー(バスーン)、
マキシミリアーノ・マルティン(クラリネット)、
アレクサンドル・ヤニチェク(ディレクター)、
スコットランド室内管弦楽団
Linnレーベルとスコットランド室内管がモーツァルトの生誕250年を記念し
て贈る初のアニヴァーサリー・アルバム!ソリストをつとめるのはマッケ
ラス、スヴェンセンらとの演奏でハイ・パフォーマンスを披露し続けるス
コットランド室内管の3人の首席奏者たち。フルートのアリソン・ミッチェ
ルは、ハイペリオンからリリースとなっているヒューイット&オーストラ
リア室内管による「バッハの協奏曲集」へもソリストとして加わったオー
ストラリアのトップ・アーティスト。ファゴットのウルスラ・ルヴォーは
EUユース・オーケストラのメンバーとしてアバド、カラヤン、バーンスタ
イン、ショルティの指揮の下で活躍し1987年よりスコットランド室内管の
首席奏者の任にある。
クラリネットのマキシミリアーノ・マルティンはグスタフ・マーラー・ユ
ーゲント管などで活躍し、マッケラスやベルグルンドといった巨匠たちに
将来を期待されるスペインの若き名手。スコットランド室内管の管楽器セ
クションを支える3人のアーティストたちの演奏とLinnの優秀録音によるモ
ーツァルトは、アニヴァーサリーを抜きとしても注目に値する1枚である。

CKD 250(SACD-Hybrid) \2580
F・ショパン:
華麗なる変奏曲変ロ長調Op.12/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35《葬送》
/舟歌嬰へ長調Op.60/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
アルトゥール・ピツァーロ(ピアノ)
リスボン出身のワールド・ヴィルトゥオーソ・ピアニスト、アルトゥール
・ピツァーロのショパン第2弾。前作の小品集から趣を変えた今回は2曲の
ピアノ・ソナタを中心に据えた内容となっている。
ピツァーロはセケイラ・コスタ、マルク・ハンブルク、エドウィン・フィ
ッシャーといった名手たちにピアノを師事。色彩豊かなタッチと緩やかな
旋律で聴かせてくれる表現力の深さの対比は見事というほかない。
ピアノは既発である2枚のベートーヴェン・アルバム、ショパン第1弾と同
じくブリュートナーのピアノを使用しており、ピツァーロとブリュートナ
ーの一体感はこれまでと比べても更に深まったと言える。

AKD 277(SACD-Hybrid) \2580
イン・パーペチュイティ ――
ハフトール・メッドボウ:
Little Auk/Spor/Teetotum/In Perpetuity/Hop Skip/Charivari/
Maikro
ハフトール・メッドボウ・グループ、エジンバラ・クヮルテット
エジンバラ・クヮルテットをフューチャーしたジャズとクラシックのクロ
ス・オーバー的要素を持った興味深いアルバムが登場。収録作品は全曲と
もノルウェーのジャズ・ギタリストであるハフトール・メッドボウによる
もの。1曲目の「Little Auk」はムード音楽としてもピッタリの雰囲気に満
ちた作品。ジャズ、コンテンポラリー、クラシックなど様々なスタイルを
聴くことの出来る1枚である。





<Avie>
AV 2098 \2080
J・ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番へ短調Op.120-1、同第2番変ホ長調Op.120-2
R・シューマン:3つのロマンスOp.94、幻想小曲集Op.73
トッド・レヴィ(クラリネット)、エレーナ・アーベント(ピアノ)
2度のグラミー賞受賞というレコーディングにおいても華々しい実績を持ち、
現在ミルウォーキー交響楽団の主席クラリネット奏者をつとめる実力者トッ
ド・レヴィがクラリネットの超重要レパートリーに挑んだソロ・アルバム。
1998年の11月にはホワイトハウスで当時の大統領であるクリントン夫妻を前
にガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーの演奏を行っている。アメ
リカのトップ7に匹敵する実力を持つと言われるミルウォーキー交響楽団
(トロンボーンには神田めぐみ氏が在籍中)の主席奏者としてだけでなく、
室内楽奏者やソリストとしても目覚しい活躍を見せるレヴィ。
基本に忠実ながら緩やかなテンポで懐の深さ、音楽性の高さを存分に聴か
せてくれるブラームス&シューマンは非常に充実した内容である。クラリ
ネット奏者、関係者は是非一聴を!

AV 2082 2枚組 \2080
パースペクティブ2 ――
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54、同第27番ホ短調Op.90
B・バルトーク:組曲《戸外にて》Sz.81
J・ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)
世界的なテノール歌手としてその名を知られているエルンスト・ヘフリガー
の息子、アンドレアス・ヘフリガーのパースペクティブI(AV 0041)に続
く最新作。名門ジュリアード音楽院で学んだアンドレアス・ヘフリガーは、
ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、バイエルン放送響などの
超一流オーケストラにゲストとして迎えられるなど世界を舞台に活躍中。

AV 2081(SACD-Hybrid) 2枚組 \5160
G・エネスコ:ピアノ作品集Vol.2 ――
前奏曲とフーガ ハ長調/夜想曲変ニ長調/スケルツォ/Piece Sur Le Nom
De Faure/ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調Op.24-1/同第3番ニ長調Op.24-3
ルイザ・ボラック(ピアノ)
エネスコと同郷となるルーマニア出身の女流ピアニストであるルイザ・ボ
ラックによるピアノ・ソナタをメインとしたエネスコ作品集の続編。ボラ
ックは1991年エネスコ・インターナショナル・ピアノ・フェスティヴァル
で優勝を果たすなど、エネスコのスペシャリストである。





<Timpani>
1C 1099 \2180
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864-1955):弦楽四重奏曲全集Vol.1 ――
弦楽四重奏曲第3番ト長調/弦楽四重奏曲第2番ニ短調
スタニスラス弦楽四重奏団
ティンパニーからの交響曲全集、管弦楽曲集などのリリースによって評価、
人気ともに急上昇中のロパルツ・シリーズに弦楽四重奏曲全集が加わること
に!弦楽四重奏曲全集は今回のリリースを皮切りに、スタニスラス弦楽四
重奏団の演奏で2007年の完結予定として交響曲全集と並行したリリースが
予定されている。
スタニスラス弦楽四重奏団はフランスの室内楽団スタニスラス・アンサン
ブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成されたアンサンブ
ル。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動の場として
おり、デュティーユやクラムなどの作品やコンテンポラリーなど現代作品
の演奏に定評がある。





<Collegium>
COLCD 130 \2080
ヴォイシズ ――
タリック・オレーガン(1978-):
《聖ウルフスタンのセクエンス》より 3つのモテット/
合唱のための変奏曲《マニフィカトとヌンク・ディミッティス》/
Two Upper-Voice Settings/ドルチェスター・カンティクル/
Four Mixed-Voices Settings/コリマソン(全曲世界初録音)
ジェームズ・マクヴィニー(オルガン)、
ラファル・エジエルスキ(チェロ)、
エイドリアン・スピレット(打楽器)
、ヘレン・タンストール(ハープ)、
ティモシー・ブラウン(指揮)、
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
タリック・オレーガンはイギリス合唱界の神様として名高いジョン・ラッ
ターが注目する若干27歳というイギリスの若き作曲家である。
オレーガンはブリティッシュ・コンポーザー・アウォードで優勝を勝ち取
り、その作品はBBC交響楽団、ロンドン・シンフォニエッタやBBCシンガー
ズによって取り上げられている。
タリック・オレーガンは今後コレギウムがジョン・ラッターの後継候補と
して力を入れて育成していくというだけにその作品には注目が必要だろう。
収録作品は全曲世界初録音。イギリスの俊英の作品集に要注目!





<Olive Music>
om 007 \2180
スクアルチャルーピ写本の作品より ――
バルトリーノ・ダ・パドヴァ(14世紀):
Non correr troppo、Ricorditi di me、Inperial sedendo、La doulse cere
アンドレア・ダ・フィレンツェ(14世紀):
Pianto non partira、Sotto Candido vel、Donna bench'i mi parta、
Presunzion da ignoraca、Perche veder non posso、E piu begli occhi、
De che faro signore?、Non piu doglie ebbe Dido/他 全18曲
テトラクティス〔ジル・フェルドマン(ソプラノ)、
ケース・ブッケ(ヴィエル&リコーダー)、
マリア・クリスティーナ・クリアリー(ハープ)、
シルヴィア・テカルディ(ヴィエル)〕
ジル・フェルドマンとケース・ブッケによって創設された「Olive Music」
は、素晴らしい演奏内容と一貫されたデザインによる質の高いディジパッ
ク使用によって古楽ファンを中心に大きな支持を得ている。
「スクアルチャルーピ写本」とは15世紀のフィレンツェで編簿が行われた
中世イタリアを代表する写本であり、14世紀イタリアのトレチェント音楽
を現代に伝える重要な音楽資料であり353もの作品が収められている。ちな
みにフェルドマンとブッケは4月に来日公演を行う。





<ASV Gold>
GLD 4010 \2080
J・ハイドン:
弦楽四重奏曲集Op.77《ロプコヴィツ四重奏曲集》/弦楽四重奏曲第43番
ニ短調Op.42/同第83番ニ短調Op.103
リンゼイズ
ASVレーベルへ25年間に渡ってレコーディングを行い続けてきたリンゼイズ
の録音も、今回の発売が遂に最後のリリースとなる。2005年のグラモフォ
ン・アウォードでは長年の活動の功績が讃えられ「特別功労賞」が贈られ
たリンゼイズ。ハイドンの弦楽四重奏曲Op.54(CDDCA 582)がグラモフォ
ン・アウォードにノミネートされた経験を持つなど、ハイドンの解釈には
大きな定評があるだけに最後の録音として相応しい内容といえる。

GLD 4016 \2080
J・ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18/同第2番ト長調Op.36
リンゼイズ、ルイーズ・ウィリアムズ(ヴィオラ)、
ポール・ワトキンス(チェロ)
ASVレーベル、そしてイギリスの弦楽四重奏団の顔として多大な足跡を残し、
惜しまれつつも2005年7月にその活動に終止符を打ったリンゼイズ。この度
リリースとなるブラームスの六重奏曲集は、活動停止の前年である2004年
の10月27日-30日にヨークシャーで収録された録音。長い経験に裏打ちされ
た円熟味に満ちた演奏を聴かせてくれる。

GLD 4017 \2080
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78《テレーゼ》/ディアベッリの主題に
よる33の変奏曲ハ長調Op.120
ニコライ・デミジェンコ(ピアノ)
ドイツの「AGPL」レーベルからもベートーヴェンやスカルラッティなどの
録音をリリースするなど、更に精力的な活躍を見せるロシアのヴィルトゥ
オーソ・ピアニストであるデミジェンコ。最近は特にベートーヴェンに力
を入れているのか今回のリリースは「ピアノ・ソナタ第24番」と「ディア
ベリ変奏曲」というカップリング。2005年2月に行われたレコーディング
でデミジェンコは、ヒューイットやチッコリーニも愛用するイタリアの名
器ファツィオーリを使用。「ディアベリ変奏曲」はガーディアン誌からも
絶賛を受けており、デミジェンコの新たなる境地を満喫できる名演である!

GLD 4019 \2080
C・フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調/ヴァイオリン・ソナタ イ長調
シューベルト・アンサンブル
結成から20年を越える歴史を持ち1998年にはロイヤル・フィルハーモニッ
ク協会から最優秀室内楽団賞を授与されるなど、第1線で活躍を続けるシュ
ーベルト・アンサンブル。ヴァイオリン・ソナタではオーケストラアンサ
ンブル金沢で第1コンサートマスターをつとめるサイモン・ブレンディス
がその妙技を披露する。




<ASV>
CDDCA 1169 2枚組 \4160
レオナルド・レオ(1964-1744):チェロ協奏曲集 ――
チェロ協奏曲第1番イ長調/同第2番ニ長調/同第3番ニ短調/同第4番イ長調
/同第5番へ短調/協奏交響曲(チェロ第6番ハ短調)
ジョセフィーヌ・ナイト(チェロ)、イギリス室内管弦楽団
特に声楽作品に優れた作品を残すなどナポリ楽派の作曲家として18世紀に
活躍し、スカルラッティの後継者とまで謳われたレオナルド・レオのチェ
ロ協奏曲集。レオのチェロ協奏曲は現在でも取り上げられるなど親しまれ
ており、ナイト&イギリス室内管の好演が楽しみ。

CDDCM 4501 \1680
R・シューマン:
ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22/クライスレリアーナOp.16/蝶々Op.2
ルーシー・パーハム(ピアノ)
ルーシー・パーハムはロシア国立響、ベルゲン・フィル、ポーランド国立
放送響、ソフィア・フィルなど個性的なオーケストラとソリストとして共
演経験を持つイギリスの女流ピアニスト。

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06-03 NO.24-2

2006年03月31日 21時19分12秒 | Weblog
<Brodsky Records>
BRD 3502 \2080
L・V・ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-2《ラズモフスキー第2番》
同第9番ハ長調Op.59-3《ラズモフスキー第3番》
ブロドスキー・クヮルテット
スティングやコステロといったアーティストたちとの共演盤「ムード・ス
イングス」(BRD 3501/OBRD 3501)とチャイコフスキーの「弦楽四重奏曲
第2番&第3番」(BRD 3500)を一挙に世に送り出すなど華々しいスタート
を切った「ブロドスキー・レコーズ」。
その名の通りブロドスキー・クヮルテットの自主レーベルである「ブロド
スキー・レコーズ」の約1年振りの新作となるリリース第3弾はベートーヴェ
ン!





<Black Box>
BBM 1101 \2080
ジョン・タヴナー(1944-):シュオン歌曲集(世界初録音)
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)、シューベルト・アンサンブル、
ジリアン・マクドナー(チベット・テンプル・ボウル)
ロシア正教からギリシャ正教に帰依するなど神秘主義の作曲家として様々
な作品を世に送り出し続けているイギリスの現代作曲家ジョン・タヴナー。
世界初録音となる「シュオン歌曲集」は2003年作の合唱のための「シュオ
ン賛歌」の精神を引き継ぐ形で2004年に作曲されたソプラノと弦楽四重奏、
チベット・テンプル・ボウルのための歌曲集である。
ショルティなど巨匠との共演経験を持つ実力派ソプラノ奏者であるパトリ
シア・ロザリオはインドのボンベイ出身。今回の作品の起用はまさに適任
であり、タヴナーの作品の宗教性や神秘的な雰囲気を見事に表現している。

BBM 1105 \2080
L・ベリオ:セクエンツァ1、4、8、10a、14
/ヴァイオリンとピアノのための《2つの小品》/ムジカ・レジェーラ
/チェロのためのレチタティーヴォ《Les Mots sont alles》/
クラリネットのための歌曲
エクス・ノヴォ・アンサンブル
押しも押されぬイタリア現代音楽の代名詞、ルチアーノ・ベリオの室内楽
作品集。1979年にヴェネツィアで作曲家クラウディオ・アンブロジーニと
7人の若手演奏家によって結成されたエクス・ノヴァ・アンサンブルが1950
年代から2002年に作曲されたベリオの作品をまんべんなく聴かせてくれる。

BBM 1104 \2080
ネッド・ローレム(1923-):
テノール、ヴァイオリン、チェロとピアノのための《オーデン歌曲集》
(世界発録音)/メゾ・ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピ
アノのための《サンタ・フェ歌曲集》(全曲版世界初録音)
サラ・フルゴーニ(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・レミングス(テノール)、チェンバー・ドメーヌ
アメリカ・インディアナ州生まれの現代作曲家として特に現代歌曲で高い
名声を得たネッド・ローレム。世界初録音となる2つの歌曲集の収録に際し
てフルゴーニ、レミングスといった世界的名手と現代音楽を得意とするチェ
ンバー・ドメーヌを起用。現代歌曲ファンは要注目である。

BBM 1102 \2080
ネッド・ローレム(1923-):合唱とオルガンのための作品集 ――
起きよ、光を放て/即興曲/3つのアンセム/Why and Because/詩篇第17番
/Church's yearのための7つのモテット/エジプトへのフライト/来たれ、
清き心よ/Mercy and Truth are Met/Entreat Me Not/A Sermon on
Miracles/ジェラルド・マンリー・ホプキンズの詩による3つのモテット
カーソン・クーマン(オルガン)、
マレー・フォーブス・ソマーヴィル(指揮)、
ハーバード大学合唱団
同じくネッド・ローレムの合唱とオルガンのための作品を収録したタイト
ル。アメリカの現代作曲家ながら宗教的題材を持った作品も多い。ちなみ
に演奏は名門ハーバード大学の合唱団が担当している。




<White Line>
CDWHL 2159 \1680
イギリスのトランペット協奏曲集 ――
ジョン・カーマイケル(1930-):トランペット協奏曲
イアン・ハミルトン(1922-2000):
ジャズ・トランペットのための協奏曲Op.37
ルトランド・ボートン(1878-1960):トランペット協奏曲
トニー・ヒューイット=ジョーンズ(1926-1989):
トランペットと弦楽のための協奏曲
ジョン・ウォーレス(トランペット)、
サイモン・ライト(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
フィルハーモニア管在籍時にはその煌びやかなサウンドで数多くの名演を
残し、その後金管アンサンブル「ウォーレス・コレクション」を創設。現
在はロイヤル・スコティッシュ王立音楽アカデミーの学長をつとめるなど、
イギリスで最も有名なトランペット奏者の1人であるジョン・ウォーレス。
ウォーレス・サウンドはまだまだ健在であるということを聴き手に伝えて
くれるアルバムであり、カーマイケルのトランペット協奏曲を除く3曲は
世界初録音という貴重な音源である。





<Resonance>
CDRSN 3063 \1080
A・ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界》ホ短調Op.95
J・ブラームス:大学祝典序曲Op.80(※)
エンリケ・バティス(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団(※)
メキシコの爆演指揮者エンリケ・バティスの代名詞とも言える「新世界」
がクイック・シルヴァーより遂に復活!バティスのラテン・パワーによっ
て猛烈に響き渡るロンドン・フィルの演奏にはただただ唖然。

CDRSN 3051 \1080
中世の歌曲と舞曲 ――
14世紀イタリア:サルタレッロ
15世紀中央ヨーロッパ:Flos Florum、Du Getruys Blut
14世紀イギリス:Bryd ne Brere、Sumer Is Icumen IN/他
セント・ジョージ・カンツォーナ
中世のヨーロッパで親しまれてきた音楽の世界へ誘う1枚。

CDRSN 3057 \1080
マイケル・ティペット:
二重弦楽オーケストラのための協奏曲、弦楽オーケストラのための小音楽
R・ヴォーン=ウィリアムズ:
《富める人とラザロ》の5つの異版、二重弦楽オーケストラのためのパル
ティータ
ジョン・ファラー(指揮)、
イングリッシュ・シンフォニア
長く親しまれるイギリスの弦楽オーケストラのための作品の魅力が詰まっ
た好企画盤。

CDRSN 3060 \1080
E・エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
W・ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
ロレイン・マクアスラン(ヴァイオリン)、
ジョン・ブラックリー(ピアノ)
グラモフォン誌より「最高に美しいレコード」と評された名盤が復刻!

CDRSN 3061 \1080
R・シュトラウス:
交響詩《死と浄化》/ホルン協奏曲第1番/交響詩《ドン・ファン》
フランク・ロイド(ホルン)、
トルガ・カシフ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
イギリス・ホルン界の重鎮フランク・ロイドのサウンドが響き渡る!

CDRSN 3064 \1080
W・A・モーツァルト:フルート四重奏曲集 ――
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285/同第2番ト長調K.285a/
同第3番ハ長調K.285c/同第4番イ長調K.398
リチャード・アドニー(フルート)、メロス・アンサンブル
美しき旋律が次々に流れ出す神童の名作 ――。

CDRSN 3065 \1080
G・F・ヘンデル:合唱協奏曲集Op.3 ――
合奏協奏曲第1番変ロ長調/同第2番変ロ長調/同第3番ト長調/
同第4番へ長調/同第5番ニ短調/同第6番ニ長調
ジョージ・マルコム(指揮)、ノーザン・シンフォニア
ヘンデルの優れた器楽作品の作曲手法を理想的な演奏で味わうことの出来る
タイトル。

CDRSN 3066 \1080
F・メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調Op.20/五重奏曲変ロ長調Op.87
プリマヴェーラ室内アンサンブル
メンデルスゾーンを語る上ではずすことの出来ない「八重奏曲」は16歳と
いう若さで書き上げた重要作。

CDRSN 3068 \1080
春-コレクション・オヴ・シーズナル・クラシッス ――
A・ヴィヴァルディ:《四季》より 春
R・シューマン:交響曲第1番《春》より
F・ディーリアス:春初めてのかっこうを聞いて
F・ブリッジ:春の歌
B・ブリテン:スプリング・キャロル
クリストファー・ガニング:春の朝
E・グリーグ:過ぎし春、春に
E・コーツ:スプリングタイム組曲
I・ストラヴィンスキー:春の祭典より
A・コープランド:カウボーイの春
様々なアーティスト
春満開!四季を辿る好企画の第2弾!春に関連した作品が集められたオムニ
バス盤であるが、春の祭典(一部)までをカップリングしてしまうあたり
が面白い。




<Pearl>
GEM 0229 \1880
キャスリーン・フェリアーと友人たち ――
G・F・ヘンデル:
歌劇《セルセ》より 私が愛するすずかけの木々の…オンブラ・マイ・フ(※)
F・メンデルスゾーン:
オラトリオ《エリヤ》より おお、主の御前に心しずめ(※)
G・F・テレマン:Kleine Kantate von Wald un Au
J・S・バッハ:
われを忘るるなかれBWV.505、ああわが生涯の最後の時でなくBWV.439
J・ブラームス:3つの四重唱曲Op.64、4つの歌曲
G・マーラー:
《大地の歌》より 春に酔える者、告別(冒頭4分3秒のみ収録)
L・バークリー:アヴィラの聖テレサの4つの詩Op.27
キャスリーン・フェリアーのニューヨークでのパーティー
(1949年または1950年)
キャスリーン・フェリアー(アルト)、
ピーター・ピアーズ(テノール)、
ブルーノ・ワルター(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
イギリスの伝説的アルトであるキャスリーン・フェリアーの未発表録音な
ど貴重な録音を集めたヒストリカル・ファン必聴の1枚。
※印の2曲は1946年-48年のデッカに録音が行われた未発売音源。注目のワ
ルター&ウィーン・フィルとの「大地の歌」(1947年9月11日)は「告別」
の冒頭部分4分3秒のみの収録だが、非常に貴重な音源であることは間違い
ない。





<Guild Light Music>
GLCD 5119 \1350
軽音楽の黄金時代-1950年代の軽音楽Vol.3 ――
I・バーリン:Say It with Music
H・アーレン:That Old Black Magic
M・ナシンベーネ:裸足の伯爵夫人の歌
E・ホワイト:White Wedding
L・アンダーソン:サンドペーパー・バレエ
他 全27曲
スタンリー・ブラック&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5120 \1350
軽音楽の黄金時代-殿堂Vol.1 ――
D・ローズ:Holiday For Strings
V・エリス:コロネイション・スコット
L・アンダーソン:セレナータ
R・ファーノン:Portrait Of A Flirt
A・ケテルビー:ペルシャの市場にて
F・レハール:ヴィリア
G・ガーシュウィン:パリのアメリカ人(抜粋)/他 全22曲
モートン・グールド&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5121 \1350
軽音楽の黄金時代-ハイドン・ウッドの音楽 ――
ハイドン・ウッド(1882-1959):
ホース・ガーズ/Joyousness/笑う騎士/Longing/Roses of Picardy
/Seville/The Seafarer/スタンフォード狂詩曲/他 全19曲
ハイドン・ウッド(指揮)、ライト・シンフォニー・オーケストラ、他




<Opera D'oro>
OPD 1500 14枚組 \8000
R・ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指輪》(全曲)
ハンス・ホッター(バリトン)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ)、
ヨゼフ・グラインドル(バス)、
レジーナ・レズニク(メゾ・ソプラノ)、
グスタフ・ナイトリンガー(バス)、
イラ・マラニウク(メゾ・ソプラノ)、
パウル・クーエン(テノール)、
ヘルマン・ウーデ(バリトン)、
クレメンス・クラウス(指揮)、バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
亡くなる前年である1953年に、クレメンス・クラウスがクナッパーツブッ
シュの代役としてバイロイト音楽祭に出演した際のリング全曲がオペラ・
ドーロからも発売に。スリムボックスにブックレット付き(歌詞は未収録)
というオペラ・ドーロとして珍しい?特別仕様に仕上がっている。

OPD 7010 3枚組 \2400
G・ビゼー:歌劇《カルメン》(録音:1973年、ロンドン)
シャーリー・ヴァーレット(メゾ・ソプラノ)、
プラシド・ドミンゴ(テノール)、
ゲオルグ・ショルティ(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 7014 2枚組 \1600
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》(録音:1957年、ロンドン)
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、フランコ・コレッリ(テノール)、
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、他

OPD 7016 2枚組 \1600
ハインリヒ・マルシュナー(1795-1861):
歌劇《吸血鬼》(1974年、ミュンヘン)
ローランド・ヘルマン(バリトン)、
アーリン・オジェー(ソプラノ)、
フリッツ・リーガー(指揮)、
バイエルン放送交響楽団&合唱団、他

OPD 7019 2枚組 \1600
G・ロッシーニ:
歌劇《シンデレラ(チェネレントラ)》(録音:1958年、ナポリ)
テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ニコラ・モンティ(テノール)、
マリオ・ロッシ(指揮)、
ナポリ・イタリア放送交響楽団、サン・カルロ歌劇場合唱団、他

OPD 7020 2枚組 \1600
A・ベルク:歌劇《ヴォツェック》(録音:1971年、ザルツブルク)
ゲレイント・エヴァンズ(バリトン)、アニヤ・シリヤ(ソプラノ)、
カール・ベーム(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他

OPD 1003 \800
オペラ・オブセッションVol.3-オペラ・ドーロ・グレイテスト・ヒッツ
A・ポンキエッリ:歌劇《ジョコンダ》より 空と海
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》より 歌に生き、恋に生き
G・ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より 人知れぬ涙/他 全20曲
ホセ・カレーラス(テノール)、マリア・カラス(ソプラノ)、
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)、他

OPD 1438 2枚組 \1600
G・ヴェルディ:歌劇《オテロ》(録音1951年8月7日、ザルツブルク)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、ドラジカ・マルティニス(ソプラノ)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団、他

OPD 1439 2枚組 \1600
V・ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》(録音:1967年10月7日)
ジャコモ・アラガル(テノール)、レナータ・スコット(ソプラノ)、
クラウディオ・アバド(指揮)、ミ
ラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1443 3枚組 \2400
C・グノー:歌劇《ファウスト》(録音:1971年)
ニコライ・ゲッダ(テノール)、へザー・ハーパー(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)、
ブエノス・アイレス・コロン歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1444 3枚組 \2400
R・ワーグナー:楽劇《タンホイザー》(録音:1954年、バイロイト)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)、
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団、他

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06-03 No.23-1

2006年03月31日 19時32分56秒 | Weblog
<CATS INTERNATIONAL>
IDC10013 \3000
杉谷昭子とアマルコルド・クヮルテット・ベルリン
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
同:子供の情景 作品15
ショパン:24の前奏曲 作品28より 第4番 ホ短調、第6番 ロ短調
同:夜想曲 変ホ長調 作品9-2、夜想曲 嬰ハ短調 遺作
杉谷昭子(Pf)
アマルコルド・クヮルテット・ベルリン
録音:2004年6月27日 トッパンホール(PQ)、
2005年9月28,29日 山口南総合センター、
2005年7月21日 小出郷文化会館(Noct)
ベートーヴェン全集の完成も間近の杉谷昭子と、ベルリン・フィルの主要
メンバーで構成されたアマルコルド・クヮルテットのコラボレーション。
昨年、トッパン・ホールにて行われたライヴを収録したシューマンの五重
奏曲と、ベートーヴェン全集のリリースでなかなか聴く機会のなかったベ
ートーヴェン以外のピアノ独奏曲のカップリングです。





<MUSIC&ARTS カナダWHRA> 
WHRA6007 2枚組 \3960
モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲(英語版)
1956年3月3日 メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク)ライヴ
ブルーノ・ワルター指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団、
パミーナ:ルシーン・アマーラ(S)、
夜の女王:ロバータ・ピーターズ(S)、
パパゲーナ:ローレル・ハーリー(S)、
タミーノ:ブライアン・サリヴァン(T)、
モノスタートス:ポール・フランク(T)、
パパゲーノ:セオドア・アプマン(Br)、
ザラストロ:ジェローム・ハインズ(Bs)、
弁者:ジョージ・ロンドン(Bs)、
三人の婦人:
ハイディ・クロール(S)、マドレーヌ・チェンバース(S)、
サンドラ・ウォルフィールド(S)
米M&AアドヴァイジングによるWHRAレーベルから奇跡の名演が甦る!
(宇野功芳先生書下ろしライナーノート付、直輸入盤)宇野功芳先生が、そ
の著書で事あるごとに絶賛を惜しまない、ワルター指揮の「魔笛」。
初CD化です。今回の音質については、書下ろしライナーノートで「今まで
耳にしたLPやCDのどれよりもすばらしい音質、いや段違いにリフレッシュ
された録音に接し、初めてこの演奏が放送されたときの大感動を思い出し
た。まことに嬉しさを禁じ得ない」と太鼓判。
演奏内容は定評あるもので、体力気力が充実したワルターによる、歌に満
ちた音楽は時として豪快な鳴りっぷりを見せ、時として繊細そのもの。豊
かな響きの中に焦燥感さえ感じられる序曲の指揮ぶりからして、英語歌唱
というハンデを乗り越えて、聴き手をワルター+モーツァルトの世界へ引
きずり込んでしまいます。リハーサル時の写真やアーサー・ブルームフィ
ールド氏による演奏分析、そして宇野功芳先生による書下ろしライナーノ
ートなど、ブックレットも充実。宇野先生は当演奏について、ここまで激
賞しております。「モーツァルトの音楽につけられたロココの衣裳をはぎ
取り、ベートーヴェンにも匹敵するシンフォニックな迫力と楽器の抉りを
優先させた。それは典雅、優美なモーツァルト演奏への挑戦であった。ワ
ルターのおかげでモーツァルトは真の偉大さを獲得したのである」

M&A1001 5枚組 \7920
モーツァルト:ピアノ・ソロ作品集
(ハイドン協会盤のオリジナル・テープからのCD化)
ソナタ:K.279, K.280, K.281, K.282, K.283, K.284, K.309, K.311,
K.330, K.331, K. 332, K.333, 幻想曲K.475, ソナタK.457, K.545,
K.570, K.576, 美しきフランソワーズによる12の変奏曲、変奏曲 他
リリー・クラウス(P)
1954年モノラル
リリー・クラウスの傑作、ハイドン・ソサエティーへのモーツァルト録音
が復活です。約十年振りの再プレスです。マッジ・ペインによる丁寧な復
刻により、超名演が蘇りました。

M&A1179 2枚組 \3960
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第21番(マタチッチ指揮1960年9月23日モノ)
ピアノ協奏曲第23番(マルティノン指揮1969年1月18日ステレオ)
ピアノ協奏曲第24番(モントゥー指揮1958年9月24日モノ)
ピアノ協奏曲第26番(ジンマン指揮1968年9月13日ステレオ)
ロベール・カサドシュ(P)
以上、オケは全てフランス国営放送響
これは期待大のリリースです。名ピアニストカサドシュのモーツァルト協
奏曲ライヴ集!全て良い曲ばっかり。共演者も凄い顔ぶれです。冒頭から
個性的なマタチッチのベートーヴェン風立派伴奏で始まる第21番、マルティ
ノンのお洒落な伴奏を得た第23番、モントウーが深刻なスタイルを崩さぬ
第24番、やはりカサドシュが先導している感のある若き日のジンマンがバ
ッキングする第26番など、聞きどころ満載です。

M&A1183 \1980
バッハ:ヴァイオリン協奏曲BWV1041(1943年3月26日)、
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲
(1942年2月8日フリッツ・ブッシュ指揮ニューヨークフィル)、
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ロマンス2曲
(ウォーレンシュタイン指揮WOR放送響)
アドルフ・ブッシュ(VN)
ブッシュ・チェンバープレイヤーズ
巨匠アドルフ・ブッシュの戦時中のライヴ。久々登場のベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲は、兄弟の競演です。その真摯なヴァイオリン演奏に
は自然と頭が下がります。

M&A1184 2枚組 \3960
ストラヴィンスキー自作自演集
アポロ、エディプス王、カルタ遊び、三楽章の交響曲
(以上、ケルン放送響1951年10月)、
ドビュッシーの思い出のための管楽シンフォニー、ピアノと管弦楽のため
のカプリッチオ
(以上、南西ドイツ放送響1954年5月)
ストラヴィンスキー指揮
これは珍しいストラヴィンスキーとドイツ放送オケとの共演集。指揮が下
手だのなんのといわれておりますが、さすが手中に収めた冴えはあります。

M&A4643 \1550
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.493
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
シューマン:ピアノと弦楽のための五重奏曲作品44
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.478
(1943年5月ワシントン、ピアノ:アラウ)
ブタペストSQ
やはり要になるカーゾンのピアノが光ります。モーツァルトとシューマン
のナイーヴな傑作が巨匠の手によりこぼれるような詩情で心に迫ります。

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06-03 No.23-2

2006年03月31日 19時32分12秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 3869 2枚組 \2700
ヤナーチェク:「イェヌーファ」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S イェヌーファ),
ナジェジダ・クニプロヴァー(Ms コステルニチカ),
ヴィレーム・プジビル(T ラツァ),
ヴラディミール・クレイチーク(T シュテヴァ),ほか
フランティシェク・イーレク(指)
ブルノ・ヤナーチェク歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年
旧10 2751がミッドプライスになっての再発売。ヤナーチェクのオペラの代
表作といえばなんといっても「イェヌーファ」。日本も含め、世界中で上
演されているとはいえ、やはり本場の面々の上演は格別です。そして20世
紀後半のイェヌーファ歌いといえばこの人、チェコの誇る名ソプラノ、カ
ブリエラ・ベニャチコヴァー。彼女はイェヌーファ役を1000回以上も歌っ
ているという、まさにスペシャリスト。1998年にはプラハ国民劇場の来日
公演で歌っていて、大絶賛された記憶もまだ新しいところでしょう。その
ベニャチコヴァーがタイトルロールの「イェヌーファ」がこれ。他のキャ
ストも、クニプロヴァーなど充実。そして何より本場ブルノのオーケスト
ラに合唱!ここには、プラハですら出せない、真のヤナーチェクの味があ
ります。

SU 3864 4枚組 \4050
スーク:
アスラエル交響曲 ハ短調 Op.27 
交響詩「夏の物語」Op.29 
交響詩「プラハ」 Op.26
交響詩「人生の実り」 Op.34 
組曲「お伽話」 Op.16 
交響的作品「エローグ」 Op.37
ヴァーツラフ・ノイマン(指),リボル・ペシェク(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団,チェコ・フィルハーモニー合唱団
ペトル・シュクヴォル(Vn)
ゾラ・イェフリチコヴァー(S),イヴァン・クスニエル(Br),
ヤーン・ガッラ(Bs)
チェコの偉大な作曲家、ヨセフ・スーク(1874- 1935)の管弦楽主要作品を
CD4枚にまとめたセット。しかもヴァーツラフ・ノイマンとリボル・ペシェ
クという、両巨匠の指揮でチェコ・フィルという、これ以上望みようのな
い立派さ。しかもお値段お得!!スークをしっかり聞いたろう!という人
にはまさに打ってつけのセットです。

SU 3842 \1650
スメタナ:
夢-6つの性格的小品、アルバムの綴り、アンダンテ 変ホ長調、
ポルカ ホ長調、ト短調、イ長調、ヘ短調、婚礼の情景
イトカ・チェホヴァー(Pf)
スメタナはショパン弾きのピアニストとして知られていただけあって魅力
的なピアノ曲を沢山作曲しています。SU 3841「ボヘミアの思い出」でも名
演奏を聴かせてくれたチェホヴァーは、ここでもボヘミアの香りたっぷり
です。




<TAHRA>
TAH 587 3枚組 \5940
“パリのブルーノ・ワルター”
1955年5月5日の演奏会
モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
1955年5月12日の演奏会
ハイドン:交響曲第96番 ニ長調 「奇跡」 Hob.I-96
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
マーラー:交響曲第4番 ト長調
インタビュー(フランス語)
ブルーノ・ワルター(指)フランス国立管弦楽団
マリア・シュターダー(S)
TAHRAがまたやってくれました!大指揮者ブルーノ・ワルター全盛期のパリ
・ライヴ!ワルターは1955年と1956年にパリを訪れ、フランス国立管弦楽
団を指揮しています。このCDには、1955年の2回の演奏会を完全収録。ワル
ターの生涯でもピークと言われる時期のライヴだけに、晩年の録音用の演
奏とはまるで違った燃えに燃えるワルターの姿は最高!大のワルター・マ
ニアとして知られる宇野功芳氏も大絶賛!とくに「プラハ」について、
第1楽章「早いテンポによる生命力は、徹底的に歌い抜かれる旋律美によっ
てさらに輝きを増し」、第2楽章「音楽に身を任し、ただただ陶酔するのみ
である」、第3楽章「実にスリル満点、誰しも興奮を禁じえないであろう」
と、最大級の賛辞!また「ジークフリート牧歌」については「ワルターの
数多い『ジークフリート牧歌』の中で最も魅力のあるものの一つ」、ブラ
ームスの終楽章は、「コーダはいよいよ燃え立って実演ならではの灼熱を
見せるのである」などなど、氏の興奮振りまで伝わって来ます。録音もこ
の年代にしては良好で、ワルターの真の興奮を存分に味わえます。さらに
ワルターがフランス語で話すインタビューもあり。ヒストリカル・マニア
なら逃すなかれ!





<HUNGAROTON>
HCD 32390 \1980
アムトマン:フルート作品集
ノルマ幻想曲、羊飼いの横笛、マルタ幻想曲、ラコツキー、幻想曲、
エール・ヴァリエ
ゾルタン・ジェンジェッシー(Fl)
アンドラーシュ・ケメネス(P)
プロスペル・アムトマンは1809年、南ハンガリーのクロアチア国境まで間
近のセリエという町に生まれたフルート奏者、作曲家。1829年から1835年
までウィーンの宮廷歌劇場の第1フルーティストを務め、フランスを始め
とする各地でソリストとして活躍。1840年にハンガリーに帰国し、祖国や
オーストリアで暮らし、1854年に亡くなっています。典型的な19世紀前半
のヴィルトゥオーゾ系ソリストで、華やかな音楽が楽しめます。ゾルタン
・ジェンジェッシーは、ヨーロッパ室内管弦楽団やブダペスト祝祭管弦楽
団にも在籍したハンガリーの名手。アンドラーシュ・ケメネスとのコンビ
で、既にモーツァルトのソナタ集(HCD 31731)で名技を披露しています。

HCD 32411 \1980
グノー:「ファウスト」ハイライト(ハンガリー語)
シルヴィア・シャシュ(S マルゲリート),
ジェルジ・コロンディ(T ファウスト),
コロシュ・コヴァーチ(Bs メフィスト),ほか
エルヴィン・ルカーシュ(指),ヤーノシュ・シャーンドル(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
録音:1973,78年
ハンガリーの名ソプラノ、シルヴィア・シャシュがグノーの「ファウスト」
を録音していました!1973年ということは、彼女がチャイコフスキー国際
コンクールの声楽部門で1位なしの第2位になって注目を集めた直後。シャ
シュはまだ21か22歳!普通なら音大生の年齢ですが、「宝石の歌」など驚
異的な完成度の歌唱!1976年に西側に登場してたちまち大センセーション
を巻き起こしたのも当然というものです。ファウストを歌うジェルジ・コ
ロンディは1936年生まれ、ティート・スキーパにも学んだレッジェーロな
テノール。コロシュ・コヴァーチは1940年生まれのハンガリーを代表する
バス・バリトン。この3月に日本フィルの「青ひげ公の城」に出演し絶賛さ
れたばかり。ハンガリー語の歌唱。オリジナルの抜粋に、1978年録音のヤ
ーノシュ・シャーンドル指揮によるバレエ音楽が加えられています。

HCD 32419 2枚組 \3960
ファルカシュ:「魔法の箪笥」+歌曲集
マレーシアの白日夢、3つの歌、ユージェーヌ・ギルヴィックの詩による歌
曲集、アルプバッハ讃、忘れられた調べ、トランシルヴァニアの詩人の詩
による5つの歌曲、カレンダー
マルギット・ラーズロー(S スレイカ),
アルフォンツ・バルタ(T ハッサン),ヨーゼフ・デン(Br カーディ),
ジェルジ・ラドナイ(Br ヴィツィエル),
ヨーゼフ・グレゴール(Bs ムフティ),ほか
ヴィクトル・ヴァシ(指)ハンガリー放送管弦楽団,合唱団
録音:1955-83年
20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、フェレンツ・ファルカシュ
(1905-2000)の出世作となったのが、このオペラ「魔法の箪笥」。千一夜物
語を元にした愉快な物語で、1942年にハンガリー国立歌劇場で初演されま
した。夫が不当に逮捕されて嘆いている、若く美しいスライカに、カーディ、
ムフティ、ヴィツィエルといった男たちが、助けの手を差し伸べる代わり
に彼女の愛を見返りに求めます。そこで彼女は、夜になって一人一人男た
ちを彼女の家に呼んで、一人ずつ箪笥の中に閉じ込め、赦免の書類を持っ
て彼女は夫を救う、というお話。ハンガリーではかなり人気のあるオペラ
です。その他ファルカーシュの歌曲を収録。「忘れられた調べ」と「トラ
ンシルヴァニアの詩人の詩による5つの歌曲」だけステレオ、他はモノラル。

HCD 32378 \1980
ヴェルディ:ソプラノ・アリア集
「ナブッコ」,「ロンバルディ」,「エルナーニ」,「マクベス」,「リ
ゴレット」,「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「シチリアの晩
鐘」,「シモン・ボッカネグラ」,「仮面舞踏会」,「運命の力」,「ド
ン・カルロ」,「アイーダ」からのアリア
ゲオルギーナ・ルカーチ(S) シルヴィア・シャシュ(S)
カロラ・アーガイ(S)
ステファーニア・モルドヴァーン(S) ガブリエッラ・デーリ(S)
ヴェロニカ・キンチェシュ(S) イロナ・トコロディ(S)
エヴァ・マルトン(S)
ヤーノシュ・コヴァーチ(指),ランベルト・ガルデッリ(指),
ヴィルモス・コモル(指),ゲーザ・オベルフランク(指),
リッコ・サッカーニ(指),ジュゼッペ・パタネ(指),
アンドラーシュ・ミハーリ(指),アンドラーシュ・コーロディ(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団,ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団,
ブダペスト交響楽団
録音:1962-2002年
HUNGAROTON音源の様々なヴェルディのソプラノのアリアを集めています。
歌手王国ハンガリーは多数の名ソプラノを輩出しており、ここでもシャシュ、
トコディ、キンチェシュ、マルトン、ルカーチあたりは日本でもおなじみ
の人たち。いずれもイタリア語の歌唱。

HCD 32360 \1980
シゲティ:フルート室内楽作品集
リトルネッロ、なぜだめ?、三重奏曲、あなたのため、三重協奏曲、
無呼吸、他
イシュトヴァーン・マトゥツ(Fl),ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl),
ヤーノシュ・バーリント(Fl)
マルカート・アンサンブル
ラーズロ・ティハニ(指)エルケル室内管弦楽団、他
録音:2005年9月
現代ハンガリーの作曲家、イシュトヴァーン・シゲティ(1952-)のフルート
室内楽作品集。叙情性に飛んだ作風で、ことに2つのツィンバロンを伴奏に
用いた「三重奏曲」がユニーク。

HCD 32349 \1980
マダラース:音楽物語集
ギュディ・シャーンドル(指)セゲド交響楽団
ユーリア・ヴァイダ(S),ボルディサール・ケンチュ(T),
ジョルジ・ボルダーシュ(Br),タマーシュ・アルトリャイ(Bs),
イシュトヴァーン・アンドレイチク(Br),他
イヴァーン・マダラースは1949年生まれの作曲家。「音楽物語集」は、「マ
ティアス王と靴職人」、「音にまつわる物語」、「パーツマーン騎士」の
3作からなる、ラジオドラマ風ともミュジーカル風とも思える作品。

HCD 32357 \1980
ラング:
不安な、バッハなしなんてあり得るのか?、常に緊張して、交響曲第7番
イシュトヴァーン・マトゥツ(尺八)
アニコ・ホルヴァート(Cemb)
ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl)  ペーテル・ソモジ(Vn)  
バラーシュ・トート(Va)
ラーズロ・ティハニ(指)ハンガリー放送交響楽団
「不安な」は尺八と電子楽器のための作品。「バッハなしなんてあり得る
のか?」はチェンバロのための幻想曲。「常に緊張して」は、フルート、
ヴァイオリン、ヴィオラの三重奏曲。交響曲第7番は、13楽章からなり、ソ
プラノ、アルトの歌を伴うもの。




<hanssler>
93 136 \2080
ブラームス:
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツ放送交響楽団
録音:1993年5月3&4日、1989年4月28日?5月3日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
大評判!ギーレン&手兵南西ドイツ放送響によるブラームス・シリーズが
ついに完結!第2番(2005年収録)は音楽評論家許光俊氏をして、これまで
の先鋭的なギーレンのイメージを一新する「ロマンティックなブラームス」
と大絶賛の内容でした。
初出の第3番。録音時期こそ遡るものの、第2番にみられた濃厚で振幅の大
きな表現へと傾斜を深めつつあることを感じさせる充実の出来栄え。オケ
は例によってヴァイオリン両翼型の配置となっており、各声部が明瞭に聴
こえてくる明快な音作りにギーレンの持ち味が活きています。また、イン
ターコード盤と同一音源の第4番も、新たに施されたリマスタリングにより
いっそう感銘の深いものとなりました。いまブラームスを聴くならこれで
しょう。




<ORFEO>
ORFEO 675062 2枚組 \3380
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216 
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」K.219 
協奏交響曲 変ホ長調K.364
2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調
ライナー・ホーネク(Vn)、ミラン・シェテーナ(Vn )、
トビアス・レア(Va)
マルティン・ケルシュバウム(指)ウィーン・クラシカル・プレイヤーズ
録音:2004年3月、6月
「○○風モーツァルト」ではなく、モーツァルトの魅力そのものを届けて
くれるアルバムです。ウィーン・フィルのコンマスとウィーン響のメンバ
ーが紡ぐ調べに奇をてらったところはかけらもありませんが、こうした中
庸の美の背景にはウィーンという街に積み上げられた伝統なしには成立し
なかったでしょう。モーツァルトを聴く喜びに直ちに誘う出色の名演です。

ORFEO 063063 3枚組 \4750
モーツァルト:ハルモニー・ムジーケン(管楽によるオペラ名曲集)
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(ヴェント編) 
歌劇「後宮からの誘拐」(ヴェント編)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(トリーベンゼー編) 
歌劇「フィガロの結婚」(ヴェント編)
歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」(トリーベンゼー/シェレンベルガー編)
歌劇「魔笛」(ハイデンライヒ編)
ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル、
ミュンヘン吹奏アカデミー
4011790 063324
18世紀末から19世紀初め頃まで盛んに流行した管楽アンサンブルによるオ
ペラ名曲集です。ウィーンの王立吹奏楽団で活躍したヨハン・ネポームク
・ヴェント(1745?1801)やヨーゼフ・トリベンゼー(1772?1846)、ヨ
ーゼフ・ハイデンライヒ(1753?1821)の手になるモーツァルトの主要オ
ペラ6作品の編曲を、カール・ライスター(Cl)など腕利きぞろいのベルリ
ン・フィルのメンバーのアンサンブル他による、まるで木管がおしゃべり
を始めたような素晴らしい演奏が3CDのボリュームでたっぷり味わえます。

ORFEO 664061 \2080
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
弦楽四重奏版(ヴェント編)アルティス弦楽四重奏団
録音:2002年4月東京
このCD、黙って聴けばおしゃれ空間を演出する最良のBGMとして楽しむこと
がきるのですが、大編成の曲をスリムにしたことで思わぬ発見が…。もと
もとはモーツァルトと同時代人のヨハン・ネポームク・ヴェント
(1745-1801)という当時の王立吹奏楽団のメンバーがフルートとヴァイオ
リン、ヴィオラ、チェロという編成向けに編曲した作品を、19世紀初め頃
「名無しさん」がさらに弦楽四重奏に編曲したものです。序曲からフィナ
ーレまで15曲が収録されていますが、独唱パートや合唱パートも巧みに書
き直されていて、ついつい引き込まれてしまいます。

ORFEO 644061 \2080
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 ハ短調-K.388/406(ヴァンサン・ガムバーロ編曲)
アダージョ-K.580a(フランツ・バイヤー編曲) 
アダージョ-K.Anh3.30(イルジ・クラトチヴィル編曲) 
クラリネット五重奏曲 ロ長調-
弦楽四重奏曲K.575(フランツ・ヨーゼフ・ロジニャク編曲)
ディーター・クレッカー(Cl)
マンハイム弦楽四重奏団
録音:2003年9月
4モーツァルトのもっとも魅力的な室内楽といえば多くの人が「クラリネッ
ト五重奏曲イ長調!」と答えるでしょう。また木管の協奏曲といえばやは
りクラリネット協奏曲!モーツァルトにとってクラリネットという楽器は
確かに一種特別な楽器だったに違いありません。ここで聴ける曲はなんと
「クラリネット五重奏曲ハ短調」!。
1782年作曲の管楽セレナーデ ハ短調K.388をモーツァルトは1788年に弦楽
五重奏に編曲しましたが(K.406)このハ短調のクラリネット五重奏曲は
ヴァンサン・ガムバーロ(1746-1810)なる人物が編曲したもの。モーツァ
ルトのクラリネット五重奏曲の新発見といえるかもしれません。他もモー
ツァルト以外の人による興味深い編曲です。





<CASCAVELLE>
VEL 3096 \2080
ステレオ
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「グレート」
R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」から弦楽六重奏曲(序奏)
フィリップ・アントルモン(指)ミュンヘンSO.
録音:2005年10月ライヴ
リズムが弾む、迫力の「グレート」。これまでにもウィーン室内管などと
の指揮活動が知られるアントルモン。新たに主席指揮者に就任したミュン
ヘン交響楽団とのアメリカ・ツアーでのライヴは、同オケの創立60周年記
念アルバム。改めて指揮者としての実力の高さを裏付ける内容となってい
ます。
“すぐれたピアニスト、必ずしも偉大な指揮者ならず”などとも言われま
すが、アントルモンは数少ない例外。こちらをお聴きになれば個性の輝き
はすぐにお分かり頂けるはず。しかもオーマンディに指揮を師事した彼は
高名なオペラ指揮者を父に持ち、そもそも血筋も折り紙つき。指揮者とし
てもなんとも楽しみな存在です。今後も続いてライヴ・シリーズのリリー
スが予定されています。

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