クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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06-03 No.20-1

2006年03月28日 13時53分06秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC546 \1450
チェロと管弦楽のための【オペラ・ヴォイス】
ヴェルディ/歌劇「群盗」前奏曲、 ウェーバー/「グラン・ポプリ」Op.20、
R・シュトラウス/「ロマンス」AV.75、ロッシーニ/「【老年のいたずら】よ
り【涙】による変奏曲」、ヨハン・シュトラウス2世/「ロマンス第1&2番」
「ロマンス:Dolci Pianti」、ダニエル.F.E.オーベール/「ロンド」
ラモン・ヤッフェ(Vc)
ダニエル・ライスキン(指揮)
イエナ・フィルハーモニー管弦楽団
チェロのための作品は、ヴィヴァルディやボッケリーニが多数の作品を作曲
しましたが、チェロを声のように”歌う”形式はJ・ハイドンの交響曲やM・
ハイドンの作品の中に、レチタティーヴォとしてよく現れます。その後、
ウェーバー、ロッシーニ(ウィリアム・テル序曲は有名)やヴェルディ、
チャイコフスキーなど様々作曲家の作品には、チェロを舞台中央に配置する
ように指定した独奏チェロを伴う管弦楽やオペラ作品が、数多く作曲されま
した。チェロの魅力は「男声のナイトのような柔らかさ」のように演奏する
こととも言われ、偉大なる歌手シャリアピンは、良くチェロを聴き、チェロ
のように歌ったそうです。まさに19-20 世紀はチェロにとっての最盛期でし
た。ここに収録されたチェロ作品には、まさにオペラと同一の発声法の本質
を見出すことができます。カンタービレ、レチタティーヴォ、モノローグな
ど、オペラ場面と同様に、チェロとオーケストラとの自然な対話が、短い作
品の中に集約されているのです。
ラモン・ヤッフェはリーガ生まれで、父親にチェロを学び、その後シャフラ
ンに学んだ。チェロ独奏者としてヨーロッパ名門オーケストラと共演するだ
けでなく、室内楽演奏をブロンフマン、B・シュミット、N・スナイダー、ム
ストネン等と組んで好評を得ている。現在チロル室内楽フェスティバル芸術
監督、ドレスデン・ウェーバー音楽院の教授を務めている。
【 録音:2005年7 月18-20 日 イエナ・フォルクスハウス】

OC547 \1450
「南米ギター作品集」
カチョ・チラオ/「Milonga de Don Taco」、アグスティン・バリオス・マン
ゴレ/「カテドラル」「マヒーヘ」、アストール・ピアソラ/「5つの小品」
「バチン酒場の少年(藤井敬吾:編)」、ヘンティル・モンターニャ/「組曲第4
番」、カルロス・グアスタビーノ/「ギターのためのソナタ」、マトス・ロドリ
ゲス/「ラ・クンパルシータ」
エドゥアルト ・フェルナンデス(g)
今回のフェルナンデスのアルバムは、彼が最も得意としている南米近現代作
曲家の作品。そしてギターの性能と魅力がが最も発揮できる作品が選ばれま
した。フェルナンデスは「古典ギターの基礎はスペインだが、現代における
ギター作品の文化は南米が中心となり、南米ポピュラー音楽の全ては民族音
楽と融合したヴィラ=ロボスから始まった。」といっています。ギターの鄙
びた音色と、うきうきした心を沸きたてるような南米特有な作品。諭されて
いるような気分になります。1曲1曲が短く親しみ易いので、聴き易い1枚。
アルバム全体として味わえる、大変豊かな内容を持つアルバムです。これら
の現代作品を聴きながら南米探求の旅をしてみて、ギターの持つ歌心を聴き
とってみて下さい。
【エドゥアルト・フェルナンデス】
1952年 ウルグァイ、モンテビデオ生まれ。7歳でギターを始める。ラウル・
サンチェス、アベル・カルレバーロにギターを、エクトル・トサールに作曲
を、グィド・サントルソラに和声学その他を学ぶ。11歳の時に兄弟でデュオ
・リサイタルを開く。 1971年 ウルグアイ・ギターコンクール優勝、1972年
ブラジルに於けるポルト・アレグレ国際コンクール入賞、ソリストとして活
動を開始1975年パリ国際ギターコンクール第2位、セゴビア国際コンクール
優勝、1977年ニューヨーク・デビュー。1983年 ウィグモア・ホールにてロ
ンドン・デビュー 1984年 英デッカと長期専属契約2000年 アルテ・ノヴァ
-エームズ・クラシックスに移籍
【録音:2003年7月15-17日 タイエ・ファン・ギースト・トーンスタジオ、
クララ=ヴィーク・オーディトリウム】

OC564 \1450
三代モーツァルトの歌曲集
レオポルド・モーツァルト:
「低い境遇にある満足」「悠然たる落ち着き」「別れ」「ひそかなる愛」、
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
「歓喜に寄す」「鳥たちよ、お前たちは毎年」「寂しく暗い森で」「静けさは
ほほえみつつ」「戒め」「すみれ」「クローエに寄す」「夕べの想い」「別れの
歌」「夢に見る姿」「おお聖なる絆」、
フランツ・クサファー・モーツァルト:
「つれない美人たちに」「それはだめ」「忘れな草にとまる蝶」「月への嘆
き」「収穫の歌」「宵の明星に」「見つける」「思い出」「エマに」、
Julie von Baroni-Cavalcabo :「なぜに?」
コンラッド・ジャーノット(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(p)
ヴォルフガングの父レオポルドは、宮廷楽長、理論家、音楽教師として有
名で(ヴァイオリン教則本は有名)、様々な作品を作曲してきたが、そのほ
とんどの作品は失われてしまった。そのため現代において彼の作品は頻繁に
過小評価されています。ここに収録された作品は、一時的にヴォルフガング
の作品とされていたものですが、間違うくらいに息子の最高の才能と同等ま
たはそれ以上に素晴らしい作品となっています。これらの曲は、ヴォルフガ
ングが知人友人たちのために家で演奏したようです。もちろんヴォルフガン
グの有名な作品らは、彼自身の人生の快楽、悲しみなどを率直に歌いあげ、
さらに短いながらまさにそれはオペラのような作品です。フランツは、コン
スタンツェの夢とモーツァルトの名声を伝えるためにフランツに託されるこ
ととなり、支援するため幼少の頃から最高の教育が受けられていました。
ピアノの先生としてノイコムやフンメル。作曲の先生として、フォーグラー
神父(マイアベーアやウェーバーの先生)やアルブレヒツベルガー(ベート
ーヴェンの先生)がついていました。フランツの作品は、彼がヴォルフガン
グの作品に関心があったにせよ、比較的この歌曲集は影響を受けていない作
品といわれていますが、その想像力は特にピアノ曲とこの歌曲に最も才能が
見出されます。1819年に始まった彼のコンサート・ツァーの後、ウィーンで
Julie von Baroni-Cavalcabo(1813-1887)が彼の生徒としてつき、彼女にピ
アノと作曲法を教えました。実際には、彼は女性作曲家に対しての偏見を持
っていたと言われていましたが、彼は彼女のことを好意的に思っていたよう
です。そのJulie von Baroni-Cavalcabo は、多くのすばらしい歌を作曲し
ましたが、その作品はほとんど残っていません。シューマンやメンデルスゾ
ーンも彼女の作品を好意的に思い、特にシューマンは実際に彼女に会い「フ
モレスケ」を彼女に捧げたそうです。
ここで歌うのは、マーラー、ラヴェルで深い解釈を聞かせてくれたバリトン、
コンラッド・ジャーノット。ジャーノットは1972 年イギリスに生まれ、そ
の後ドイツに移り、フィッシャー=ディースカウやH.リリンクに学ぶ。
1996年キャスリン・フェリア・アワードでDecca賞を受賞。さらにいくつか
のコンクールで優勝し、以来幅広い活動をしている。CDはすでに3枚リリー
ス。どれも一ひねりある選曲も話題になったものだが、今回の選曲もまた何
とも興味深く、モーツァルト3代の歌曲集となり、バーバラ・ボニー盤とま
た違った解釈で歌われるでしょう。今年2006年5月の「熱狂の日」で、「モ
ーツァルト/レクィエム」のソリストとして来日。
【録音:2005年12月20-22日 Worthsee 】

OC563 \1450
モーツァルト:ピアノ・ソナタ選集
ヘ長調K.280/ ヘ長調K.332/ ハ短調K.457/ ハ長調K.545/ ニ長調K.576
ミヒャエル・エンドレス(p)
今回のアルバムは、以前かた大好評を得ているソナタ全集【OC253】より
の抜粋盤で、ここに収録された5曲は、エンドレス自身が「モーツァルトの
ソナタの中でも、とりわけモーツァルトらしいもの」に拘って選んだものだ
という。例えばK.280。昔はピアノを学ぶ上で「少し腕が上がったら
トライする曲」とされていたもの。一見簡単そうに見える第1楽章・・・・
実はすごく難しい。ゆっくり弾けば何とかなりそうな第2楽章・・・・実は
すごく難しい。きらびやかなパッセージがかっこよすぎる第3楽章・・・
思う通りに指が動けばどんなに素晴らしいだろう。有名なK.545もそんな曲。
誰でも弾けそうなのに、実は奥深い。楽譜は単純なのに、ものすごく中身の
濃い音楽。それがもしかしたらモーツァルトの特質なのかも。もちろんエン
ドレスの演奏は、あらゆる点で申し分のないもの。
※発売済みの全集【OC253】からの選集となります。
【録音:1998年9-10月 ケルン・ビスマルク・ザール】


<ARTE NOVA>
82876825852 \650
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
「合唱幻想曲」Op.80、カンタータ「静かな海と楽しい航海」Op.112
イェフィム・ブロンフマン(p)..
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
スイス室内合唱団

82876825872 \650
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&2番
イェフィム・ブロンフマン(p)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
ベートーヴェン録音シリーズの第2フェーズで、3&4番で絶妙なる演奏を聴
かせてくれたイェフィム・ブロンフマンによるピアノ協奏曲全曲録音の続編
で、【第1番&第2番のピアノ協奏曲】と【第5番「皇帝」のほかに、ピアノ・
ソロがフィーチャーされ合唱に第9交響曲の〈歓喜の歌〉を連想させる合唱
幻想曲等とを併録】盤の2枚が発売。既発売の三重協奏曲と併せてピアノ協
奏曲完全全集が完結!
ブロンフマンは、ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管とは2002年のアメリ
カ・ツアーで共演しており,ブロンフマンにとっても満を持したレコーディ
ングといえる。彼は毎年のようにメジャー・オーケストラのソリストやリサ
イタルで来日をし,日本での評価も鰻上り。交響曲と同様にニュアンス豊か
な要素を加えて引き締まった清新溌剌な演奏をサポートで繰り広げ,ブロン
フマンの類まれなヴィルトゥオジティと豊かな音楽性により,現代の息吹を
感じさせる名演に仕上がっている。必聴の名盤の誕生!ヘンレ版使用。

82876825762 10枚組 \4550
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集BOX
マティアス・キルシュネライト(p)
フランク・ベールマン(指揮) バンベルク交響楽団
3月発売で完結した、彼の独奏によるピアノ協奏曲全集。その全集BOX 化で、
特価でのご提供です。ピアノのすみずみまでを知り尽くした彼の音楽は、
”音と音の間の持つ意味”を大切にしている。もちろんCD でもその意図は、
はっきり聞き取ることができる。まるで声を出して歌うかのような演奏、特
にドラマティックに盛り上げる部分での様子は印象的で、それは外面的な効
果を狙うよりも、作品の構造を丁寧に描いていった結果、素晴らしく充実し
た音楽が出来上がったのであろう。そして、ピアノとオーケストラの掛け合
い、弦や管楽器たちとの対話も絶品。モーツァルトを聴く喜びがひしひしと
伝わってくるはずだ。彼の美音が心行くまで堪能できるだろう。
キルシュネライトは1962年、ドイツのドルトムンド/ヴェストファーレンに
生まれ、アラウ、マイセンベルグ、ゲルバー、ペライアらに師事する。87年
ボン、ドイツ音楽コンクール優勝、ゲザ・アンダ国際コンクール入賞。その
後世界各国のフェスティバルなどにレギュラー出演している。また、室内楽
でも非凡な才能を発揮しており、テツラフ等とのデュオやトリオの演奏を幅
広く行っている。これまでにバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブゾー
ニ、メンデルスゾーン、シューマンなどのCDを発売。97年以来、ロストック
音楽大学のピアノ科教授を務めている。日本でも毎年、彼による マスター
クラス&コンサートが開催されるが、その熱のこもったマスタークラスは大
変好評で、 昨年もすばらしく熱い演奏を聴かしてくれました。 また、今年
も11月に来日し、山形交響楽団との共演も決定。


<RCA RED SEAL>
「ドイツ現代音楽集 BOX 12」
毎回発売ごとに、レコード芸術海外盤視聴記で取り上げられる、ドイツ現代
音楽集の12箱目の発売です。
74321736622 5枚組 \5750
Musik in Deutschland 1950-2000 BOX Vol. 12:
※詳しい内容はメールでグッディーズまでご請求下さい。





<ISODAレーベル(日本)>
IE-2010 \2500
辻井淳「ファウスト・ファンタジー」
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品Op.75
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
ポルディーニ:踊る人形
ヴィエニャフスキ :ファウスト幻想曲
ヴュータン:ロマンスOp.40-1
サラサーテ:サパテアード Op.23-2
サラサーテ:マラゲーニャ Op.21-1
クライスラー:フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴードン
クライスラー:ウィーン風小行進曲
ルクレール:サラバンドとタンブラン
ポンセ:エストレリータ
辻井 淳 (ヴァイオリン)
藤井 由美(ピアノ)
録音:データ:2005年8月滋賀県高島町ガリバーホール
プロデューサー&エンジニア:太田憲志
辻井淳の小品集最新作「ファウスト・ファンタジー」
オタケンレコードの太田憲志氏が自らミキシングコンソールに入りサウンド
メイキングした知る人ぞ知るヴァイオリニスト、辻井淳の渾身の一枚。CD
の両サイドに有名メロディーを配しセンターに10数分にも及ぶヴィエニァフ
スキの大作「ファウスト幻想曲」を持って来た選曲プログラムも魅力。濱田
滋郎氏の丁寧な曲目解説も読みごたえあり。
●辻井淳さんは、小品独自の美と価値を謳い上げるための選ばれた奏者に属
すると思う。 この新しいCDにしても、ひとつとして弾き流された曲、弾き飛
ばされたフレーズはなく、すべてが細心に磨き上げられたさまを心からうれ
しく味わうことができる。タイトルに選ばれたヴィエニャフスキのファウス
ト・ファンタジーは小品と呼ぶのがためらわれるほど、この種の幻想曲にし
ては力のこもった作品だが、そこでの演奏設計も、終始見事なものである。
これに関しては、ヴァイオリニストを、あるいは引き立て、あるいは先導し
て雰囲気を作っていくピアニストの音楽性も特筆しておきたい。
ともあれ、ヴァイオリン小品の世界は思いのほかに広く、かつ深い。その森
から、藤井由美さんの気配り豊かなサポートを得た辻井淳さんは、今後とも、
どのような花を、実を、たずさえてくるのだろうか。さしあたり、今、ここ
に差し出されたひと籠を心ゆくまで賞味したいと思う。 (濱田 滋郎)

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