クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-06 No.17-1

2011年06月19日 12時30分59秒 | Weblog
<Globe>
GLO 5241 6枚組 ¥4750
ジェズアルド:マドリガーレ全集 ――
マドリガーレ集第1巻(1594)/マドリガーレ集第2巻(1594)
マドリガーレ集第3巻(1596)/マドリガーレ集第4巻(1596)
マドリガーレ集第5巻(1611)/マドリガーレ集第6巻(1611)
カシオペア・クィンテット〔オルランダ・ヴェレス・イシドロ(ソプラノ)、
マチルダ・カストロ(ソプラノ)、ノア・フレンケル(アルト)、
ヤン=ヴィレム・シャーフスマ(テノール)、ティド・ヴィセール(バス)〕、
ヨーゼフ・W.シュレジンガー(カウンターテナー)、
ルイーザ・タヴァレス(メゾ・ソプラノ)、
マルコ・ファン・デ・クルンダート(テノール)
ヴェノーサ公、コンツァ伯という由緒ある地位を授けられたイタリアの貴族で
あると同時に、"マドリガーレ"によって作曲家としての名声も確立したカルロ
・ジェズアルド(1566-1613)。不貞を働いた妻マリアに刺客を差し向け殺害す
るなど冷酷で血塗られた一面を抱え、"貴族"、"作曲家"、"殺人者"という様々
な顔を持ったミステリアスな音楽家である。
"作曲家"としてのジェズアルドの代名詞でもある"マドリガーレ"の特徴は、
大胆な半音階進行と不協和音、複雑なリズム、歌詞の中に数多く現れる"愛"や
"死"、"苦しみ"、"悲しみ"といったキーワード。
同時代の数ある"マドリガーレ"の中でも異彩を放つ"ブラック・プリンス"ジェ
ズアルドの作品は、その数奇な人生とともに再び注目を集めている。
カシオペア・クィンテットは、オランダの名門ハーグ王立音楽院で研鑽を積ん
だオランダ、ポルトガル、イスラエル出身の5人の声楽家たちによって結成さ
れた多国籍のヴォーカル・アンサンブル。
16世紀-17世紀音楽の演奏や、同時代の忘れられた音楽の発掘に大きな情熱を
注いでおり、小編成ならではの絶妙なバランスや一体感、繊細でストレート
なハーモニーが高い評価を受けている。
録音:2003年-2008年、オランダ

GLO 5236 ¥2300
シューベルト:ピアノ作品集Vol.6 ――
3つの小品D.946/8のレントラーD.681/2つのレントラーD.679
コティヨン変ホ長調D.976/楽興の時D.780
トゥルーデリーズ・レオンハルト(フォルテピアノ)
グスタフ・レオンハルトの妹であり、自身も高名な鍵盤奏者であるトゥルー
デリーズ・レオンハルトのシューベルト第6集。
作曲者の存命中、1815/1820年頃に製作されたウィーンのベニグヌス・ザイド
ナーのフォルテピアノと共にシューベルトの音楽に寄り添うレオンハルト。
シューベルトの音楽への愛情に満ちあふれたレオンハルトの演奏は、あたたか
く、やさしく、そして美しい。2009年2月の録音。




<Musiepoca>
MEPCD-002 ¥2300
カタルーニャ人の手に - 15世紀、スペイン&イタリアの歌集
ラ・カラヴァッジャ、リュイス・コル(音楽監督)
スペインの古楽系レーベル、Musiepoca(ムジエポカ)の取り扱いを開始します。
15世紀後半から16世紀中期にかけてまとめられたモンテカッシーノ、バルセロ
ナ、ウプサラなど、イタリアとスペインの歌集からの音楽。
2004年に結成されたスペインの古楽管打楽器アンサンブル、ラ・カラヴァッ
ジャの演奏は、サックバットのサウンド、打楽器のリズム感が特筆もの。
2010年の録音。

MEPCD-001 ¥2300
デマジュール:4声のサンフォニー集(1702)より 組曲第1番、組曲第3番
ベスプレス・ダルナディ、ダニ・エスパサ(音楽監督)
マルセイユ大聖堂のオルガニストとして活躍したシャルル・デマジュール
(1670-1736)が1702年に出版した「4声のサンフォニー集」は、サヴォア家の
マリア・ルイーザがマルセイユを訪問した際に作曲、献呈された作品。
ベスプレス・ダルナディは、カタルーニャ高等音楽院で古楽を学んだ演奏家た
ちが集まり、2005年に活動をスタートさせたスペインのピリオド・アンサン
ブル。2008年2月の録音。





<Christophorus>
CHR 77339 2枚組 ¥4600
12世紀-15世紀のミンネザング - 偉大なるアンソロジー
アウグスブルク古楽アンサンブル、イ・チャルラターニ、エスタンピー、
アンドレア・フォン・ラム(メゾ・ソプラノ)
クリストフォルス(Christophorus)と、ドイツ文学研究のフォルカー・メルテ
ンス教授との共同編集、中世ドイツ語圏の叙情詩と愛の歌、ミンネザングの
アンソロジー集。
カルミナ・ブラーナ写本、タンホイザー、ヴォルケンシュタインなど、約3世
紀にわたりドイツで流行したミンネザングの歴史のハイライトであり、音楽
史資料としての価値もまた見逃せない。1984年-1996年の録音。

CHR 77338 ¥2300
レ・エスカパード・デュ・ロワ ――
シャルパンティエ:序曲とエアー/マレ:ミュゼット
クープラン:ソナタ《サルタン》/フォルクレ:摂政婦人
リュリ:王のシャンブルのトリオ/フォルクレ:組曲(断章)
シャルパンティエ:4声の協奏曲/ラランド:シャコンヌ/他
モニカ・マウク(ソプラノ)、レ・エスカパード
栄華を極めたルイ14世時代のフランス、ヴェルサイユで活躍した大作曲家たち
による、ソプラノ、ヴィオール・アンサンブルのための作品集。シャルパン
ティエ、マレ、クープラン、ヴィゼー・・・豪華です。2010年5月の録音。

CHR 77341 ¥2300
バルブルス:
ザンクト・ガレン修道院のゼクエンツ、トローペとグレゴリオ聖歌
アンサンブル・オルド・ヴィルトゥトゥム
スイスのザンクト・ガレン修道院の書庫に眠っていた未出版の写本の蘇演に、
中世の声楽、器楽音楽の演奏を専門とするドイツの古楽演奏団体アンサンブル
・オルド・ヴィルトゥトゥムが取り組む。
ザンクト・ガレンのノートケル(9世紀)のものとされる音楽が、はるかなる時
を越えてその姿を現す。2010年4月の録音。





<Ameson>
ASCP 1020 ¥2300
ラフマニノフ:
コレルリの主題による変奏曲Op.42、前奏曲嬰ト短調Op.32-12、
前奏曲嬰ハ短調Op.3-2《鐘》、前奏曲ト短調Op.23-5、
楽興の時第2番変ホ短調Op.16-2、楽興の時第3番ロ短調Op.16-3、
楽興の時第4番ホ短調Op.16-4
サン=サーンス:
アレグロ・アパッショナート嬰ハ短調Op.70、指の独立のためのOp.52-2、
長三度と短三度Op.111-1、トッカータOp.72-3、ブーレーOp.135-4、
トッカータOp.111-6
ダヴィッド・ビスマス(ピアノ)
ダヴィッド・ビスマスは、14歳で名門パリ国立高等音楽院に入学し、早くから
その才能が注目されてきたフランスのピアニスト。
2010年には、マリア・ジョアン・ピリスとの共演によるモーツァルトの「2台
ピアノのための協奏曲」でパリ管弦楽団デビューを果たすなど、順調に積み
上げられるキャリア、その演奏からは大器の風格が漂う。

ASCP 0916 ¥2300
パスカル:モノグラフィーI
アンサンブル・オーケストラル・コンテンポラン
フランスのクレテイユ国立音楽院で中世&ルネサンス音楽、声楽、指揮法を学
んだプロヴァンス出身の作曲家ロベール・パスカル(1952-)。現代的な作風と、
古楽を学んだという経歴のギャップも面白い。2008年&2009年の録音。





<Syrius>
SYR 141426 ¥2300
ヴィエルヌ:
オルガン交響曲第3番Op.28/アレグレットOp.1/アレグロ・ヴィヴァーチェ
コラール/ロマンス/終曲
マッシモ・ノゼッティ(オルガン)
2004年にトリノ大司教区の名誉オルガン奏者に任命されたマッシモ・ノゼッ
ティのヴィエルヌ。イタリア、シチリア島のメッシーナ大聖堂のグランド・
オルガンによる演奏。2009年4月の録音。




<Et'cetera>
KTC 1420 ¥2300
シューベルト:
歌曲集《白鳥の歌》D.957/森にてD.834/春にD.882
ヴィルデマンの丘でD.884/ブルックにてD.853/鳩の便りD.965a
トーマス・オリーマンス(バリトン)
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの秘蔵っ子であり、フランスの
名バリトン歌手ジェラール・スゼーの再来と謳われるオランダの大器トーマス
・オリーマンス。ザルツブルク音楽祭やコヴェント・ガーデン・ロイヤル・
オペラ・ハウスへのデビューを果たし、ブリュッヘン&18世紀オーケストラの
J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」(GCD 921113)ではイエスを歌ったオリーマンスが
選んぶドイツ・リートは、恩師フィッシャー=ディースカウの十八番でもある
シューベルトの「白鳥の歌」。
あふれる気品と揺るぎない存在感、全てを包み込むような包容力のある歌声
によるオリーマンスの「白鳥の歌」が、バリトン新世代の先陣を切る!
録音:2010年3月15日-17日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー)

KTC 1422 ¥2300
ボニ:ピアノ作品集 ――
舟歌変ホ長調Op.71/傷つけられた大聖堂Op.107/小雨Op.102/無言歌Op.56
バラードOp.27/田園詩Op.12/演奏会用練習曲Op.136/こだまOp.89
ナルシスOp.90/マリオネットOp.42/前奏曲Op.51
クレオパトラの夢Op.180-1/メリザンドOp.34/デズデモーナOp.101
サロメOp.100/オフェーリアOp.165/ドロローサOp.138/即興曲Op.1
遠くの鐘Op.121
ヴェールレ・ペーテルス(ピアノ)、ヤン・フェルミューレン(ピアノ)
メル・ボニ(1858-1937/本名:メラニー・ボニ)は、フランクとギローから音楽
を学び豊かな才能を開花させるものの、若き娘の恋愛を許さなかった両親によ
ってパリ音楽院を退学させられてしまうなど、運命に翻弄されたフランスの女
流作曲家。
後期ロマン派、印象派の作風を持つメル・ボニの音楽は近年再評価が進んでい
る。2010年7月の録音。

KTC 1409 2枚組 ¥4600
ハスラー:宗教音楽&世俗音楽集 ――
詩篇とキリスト教聖歌/聖歌集/宗教曲集/新ドイツ歌曲の楽しい園
マドリガーレとカンツォネッタの手法による新しいドイツ語の歌
マドリガーレ/カンツォネッタ
エリク・ファン・ネーヴェル(指揮)、クレンデ
プレトリウスと並ぶルネサンス期ドイツの大作曲家であり、ヴェネツィアで学
んだガブリエリのコンチェルタント様式をドイツに最初にもたらしたハンス・
レオ・ハスラーの本格的な作品集。
きらびやかなサックバット、合奏と合唱の交歓は"ドイツ版ガブリエリ"。

KTC 1405 ¥2300
フレハール:管弦楽作品集 ――
ピアノ協奏曲/エア・オヴ・ソラース*/デッド・アズ・ディスコ
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
オットー・タウスク(指揮)、パスカル・ロフェ(指揮)*
オランダ放送室内フィルハーモニック
ヒエル・フレハールは、1974年アムステルダム生まれの若手世代の作曲家。
ヒルヴァーサム音楽院ではジャズ・アレンジ、作曲を学んでおり、ジャズ、
ブルーグラス、ポップスの要素をミックスした「ピアノ協奏曲」や、ハンド
クラップ、ディスコ・ビートがエキサイティング「デッド・アズ・ディスコ」
など、その作風はフリーダム!2007年&2009年の録音。

KTC 1419 ¥2300
ガーシュウィン:
パリのアメリカ人/ノヴェレット・イン・フォース/《ポーギーとベス》より
セカンド・ラプソディ
ドロシー・ルイス=グリフィス(ピアノ)
アメリカからフランスへと渡り、パリ音楽院、パリ・エコール・ノルマルで
ピアノを学び、ジュネーヴ国際音楽コンクール入賞の実績を持つアメリカの
女流ピアニスト、ドロシー・ルイス=グリフィスのガーシュウィン・アルバ
ム。録音年代不詳。




<ONDINE>
ODE-1179 ¥2080
シベリウス:交響曲第2番&第5番(ピアノ編曲版 )
1-4.交響曲第2番ニ長調 Op.43(H.シーグフリードソンによるピアノ独奏版 )
5-7.交響曲第5番変ホ長調 Op.82
(K.エクマン/H.シーグフリードソンによるピアノ独奏版)
ヘンリ・シーグフリードソン(ピアノ)
録音フィンランドヤルヴェンパー・ホール 2010年10月4.6日…5-7,
2011年2月19日&3月15日…1-4
シベリウス(1865-1957)の交響曲の中でも、とりわけ人気の高い第2番&第5番
をピアノで演奏するという、何とも大胆かつ画期的な1枚です。ここで、その
才能をとことん見せ付けてくれるのは、2005年のボン・ベートーヴェン国際
ピアノコンクールで優勝した1974年生まれの若きピアニスト、ヘンリ・シー
グフリードソン。彼はまず5番について、既に知られたエクマンの編曲版を研
究した上で、自らの編曲を加えたと言います。そして、難曲第2番に取り掛か
ったのですが、その際ベートーヴェンの交響曲をリストが編曲したように、
「オリジナルに忠実でありながら、ピアノの可能性の限界に挑戦する」とい
う気合いも盛り込みました。さあ、その出来栄えはいかなるものでしょう?
第2番の冒頭は、もともとそれほど音の厚みはありません。なので、正直
「しょぼいな」と思われるかもしれませんが・・・、曲が進むにつれて、オ
ーケストラで聴く以上の興奮に見舞われること必至です。
第5番も文句なし!です。ぜひ実際にこの凄さをあなたの耳でお確かめくださ
い。

ODE-1176 ¥2080
ウルハス・プルッキス:喜び、情熱と愛の物語
1-7.シンフォニー・オーケストラのための7つの幻想「波の上」(序/浜辺にて
/風/荒海/迫る嵐 /穏やかな/波の上 )
8-10.3楽章からなるクラリネット協奏曲「喜び、情熱と愛の物語」 (喜びの
物語/情熱の物語/愛の物語(T.ムーアの詩による ))
11.交響詩「花盛りの春」
カリ・クリック(クラリネット)…8-10/ガブリエル・スオヴァネン(10)
テンペレ・フィルハーモニー管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音フィンランドテンペレ・ホール 2010年6月1-2日…1-7.11,
2011年1月7日…8-10
フィンランドを代表するクラリネットの名手、カリ・クリークをソリストに
迎えた「喜び、情熱と愛の物語」を中心にした、フィンランドの若手作曲家、
プリッキス(1975-)の作品集です。ティエンスー作品集(ODE-1166、778)など、
すでにONDINEにいくつもの録音があるクリーク、その実力はお墨付き!ここ
でも目の覚めるような演奏を聴かせます。トーマス・ムーアの詩によるバリ
トンの歌との絡みも見事な限りです。プリッキスの作風は印象派風でもあり、
時にはドイツ後期ロマン派風でもありと、現代音楽にありがちな難解な響き
は皆無です。ひたすら美しく、激情にまかせ、思いを歌いあげる・・・そん
なストレートに響く音楽を、疲弊した心へお届けします。

ODE-1177 ¥2080
ラウタヴァーラ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1-4.忘却の風景(2005)…世界初録音/ 5.夏の想い(1972/2008)…世界初録音
6.エイプリル・ライン(1970/2006)…世界初録音
7-8.ノットゥルノとダンス(1993)/9.ヴァリエチュード (1974)
10.バッカス礼賛(1970 ヴァイオリンとピアノ版 )…世界初録音
11-22.組曲「ヴァイオリン弾き」-フィドルによるフィンランド民謡を元に
したピアノの組曲(1952)
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)…1-11.13.15.17.19.21
パーヴァリ・ユンパネン (ピアノ)…1-8.10.12.14.16.18.20.22
録音 2010年12月28-30日フィンランドエスポー、セッロ・ホール
最近は専ら神秘的な作品を多く発表しているラウタヴァーラ(1928-)。このア
ルバムでは、世界初録音を含む最近の作品から初期の作品までを幅広く収録
しています。彼の作風の変遷を味わうにもうってつけと言えるでしょう。
ヴァイオリンのクーシストは、今更何も付けくわえることもないほどの名手。
ここでも抒情的な曲から舞曲までを文句なく弾きこなしています。とりわけ
面白いのが1952年の「ピアノ組曲」で、こちらはフィンランド民謡から着想
を得たラウタヴァーラ 24歳の時の作品(作品番号 1)ですが、ここでは基に
なった民謡をクーシストが漏れなく演奏するという試みで、民謡と交互に奏
される「ラウタヴァーラによる創造」の面白さを存分に楽しんでいただける
ものとなっています。

ODE-1190 2枚組 ¥2450
リメンバリングJFK ジョン・ F・ケネディ・・・大統領就任年50周年記念コ
ンサート
《CD1.大統領就任年50周年記念コンサート》
1.バーンスタイン(1918-1990):
J.F.ケネディ大統領就任のためのファンファーレ(1961)
2.リーバーソン(1946-):
リメンバリング JFK(アメリカン・エレジー)(2009-2010)
3-11.バーンスタイン:
「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス
12-14.ガーシュウイン(1898-1937):ピアノ協奏曲
《CD2.1961年就任記念コンサート-当時のラジオ放送より》
1.コメント
2.ジョン・スタフォード・スミス(1750-1836):アメリカ合衆国国歌-星条旗
3.コメント
4.ジョン・ラ・モンテーヌ(1920-):太平洋から大西洋へ
5.コメント
6.トンプソン(1899-1984):テスタメント・オブ・フリーダムより第1楽章
7.コメント
8.ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー
9.コメント
《CD1》リチャード・ドレイフュス(ナレーター)…2
ツィモン・バルト(ピアノ)…12-14
ナショナル交響楽団/クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
《CD2》ナショナル交響楽団/ハワード・ミッチェル(指揮)
録音 2011年1月22-24日ワシントン D.C. ケネディ・センター …CD1,
1961年1月19日ワシントン D.C.コンスティトゥション・ホール
2011年は、偉大なる J.F.ケネディがアメリカ合衆国の大統領に就任した年か
ら数えて50年に当たります。それを祝し開催されたコンサートと、50年前に
企画されたコンサートを2枚のCDに収録したものが当アルバムです。1枚目は
2011年、ケネディ・センターで開催されたコンサートの記録です。2010年の
シーズンよりワシントン D.C.のナショナル交響楽団及びケネディ・センター
の音楽監督に就任したエッシェンバッハの指揮で奏されるアメリカのメロ
ディは、コンサートに臨席した全ての人に感銘を与えました。なお、リーバ
ーソンの作品中、ケネディ大統領のスピーチの抜粋を朗読したのは、名俳優
リチャード・ドレイファス。この渋い声も聴きものです。2枚目は1961年当時
の就任記念コンサートのラジオ放送音源からの抜粋です。ケネディ自身の要
望でアメリカの作曲家たちの曲を演奏したもの。歴史的にも貴重な音源です。
この2枚のディスクの間に横たわる50年という年月に思いを馳せてみませんか。

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11-06 No.17-2

2011年06月19日 12時30分05秒 | Weblog

ODE-1103 4枚組 ¥4050
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集 他
《CD1》
1.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.1
2-5.ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
6.ピアノ・ソナタ第3番イ短調「古い手帳から」Op.28
7-9.ピアノ・ソナタ第4番ハ短調「古い手帳から」 Op.29
10-12.ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.38
《CD2.戦争ソナタ集》
1-4.ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
5-7.ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
8-10.ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
《CD3》
1-4.ピアノ・ソナタ第9番ハ長調 Op.103/5-8.4つの練習曲 Op.2
9.トッカータニ短調 Op.11/10-14.風刺 Op.17
《CD4.小品》
1-20.つかの間の幻影 Op.22/21-24.年とった祖母のお話 Op.31
25-34.バレエ「ロメオとジュリエット」からの 10の小品
マッティ・ラエカッリオ(ピアノ)
録音1989-1999年
フィンランド生まれのピアニスト、マッティ・ラエカッリオは、この11年に
渡るプロコフィエフ(1891-1953)作品の録音で、国際的な評価を高めました。
曲のテクスチャー、プロコフィエフ独特のリズムの処理、そして解釈まで、
彼自身が「ここまで全てを入念に研究したピアニストは他にいないだろう」
と自負したという、究極の演奏を BOXセットにまとめました。9曲のピアノ・
ソナタを始め、「つかの間の幻影」や「ロメオとジュリエット組曲」、あま
り聴く機会のない「年とった祖母のお話」など、まさに感涙物の4枚組。
どこから聴いても大満足です。

ODV-4009(DVD-Video) ¥2450
ラウタヴァーラ:3幕の歌劇「アレクシス・キヴィ」
(台本エイノユハニ・ラウタヴァーラ )
ボーナス:メイキング・オブ・アレクシス・キヴィ
アレクシス・キヴィ…ヨルマ・ヒュンニネン(バリトン)
アウグスト・アールクヴィスト…ヤンネ・レイニカイネン(台詞のみ)
シャルロッタ…リッカ・ランタネン(メッゾ・ソプラノ)
ヒルダ…パウリーナ・リンノサーリ(ソプラノ)
青年時代のアレクシス…ヴィッレ・ルサネン(バリトン)
J.L.ルーネベリ…アキ・アラミッコテルヴォ(テノール)
アンクル・サケリ…ニコラス・セーレルルンド(バス)他
第8の兄弟…ティモ・サーリ(ダンス)
フィンランド国立オペラ
ミッコ・フランク(指揮)
舞台監督:ペッカ・ミロノフ/装置:エーヴァ・イヤス
衣装:ニーナ・パサネン
2010年10月、ヘルシンキフィンランド国立オペラ収録
字幕:英語・フィンランド語
「七人兄弟」で知られる、フィンランド語文学の創始者アレクシス・キヴィ
(1834-1872)を描いたラウタヴァーラ(1928-)のオペラです。キヴィ自身の詩
とテキストを用い、ラウタヴァーラ自身が台本を書き上げました。無理解と
糾弾者との戦いの中、いくつもの素晴らしい作品を書き上げるも、精神障害
を患い、わずか38歳で短い生涯を閉じてしまった文学者キヴィ。物語は彼を
徹底的に糾弾したアールクヴィスト、彼の理解者であり恋人でもあるシャル
ロッタを軸に進みます。前半には希望に満ち溢れた若きキヴィ、後半は追い
つめられた晩年のキヴィ(2人の歌手が歌い分ける )が登場。名歌手ヒュンニ
ネンによる晩年のキヴィの、少しずつ精神を病んでいく迫真の演技には、思
わず引き込まれてしまいます。かたや、キヴィを糾弾するアールクヴィスト
は歌う機会さえ与えられていません。何とも示唆的な内容です。ヒュンニネ
ンはラウタヴァーラ作品には欠かせない人で(この作品も彼の依嘱作)、初演
を行い、 2002年にもこの曲を録音していますが(ODE-1000)、ここでは更に声
に深みが増しています。ラウタヴァーラの幻想的な音楽も聴きものです。




<cpo>
777615-2 2枚組 ¥4900
アントン・ブルックナー:交響曲全集第1集
1.交響曲第4番変ホ長調(第2稿)
2.交響曲第7番ホ長調(1881-83年)
バーゼル管弦楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
2002年から 2009年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮
者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽
団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回の
ブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。

777657-2 2枚組 ¥4900
カール・オルフ:
シェイクスピア(1564-1616)の「真夏の夜の夢」による劇と音楽
(A.W.シュレーゲル…ドイツ語訳)
アンドレアス・ハウン/バルバラ・ベーラー
クリスチャン・アルント・サンチェス
アンデックス・オルフ・アカデミー・ミュンヘン RO
クリスチャン・フォン・ゲーレン(指揮)
1964年、カール・オルフ(1895-1982)はシュツットガルトで「真夏の夜の夢」
の改訂版の初演を行いました。オルフはこの作品に1938年頃から取りかかり、
1952年にダルムシュタットで演奏するまでに、幾度となく書き直しをしたり、
と、彼の人生の多くの部分をこの作品が占めていた計算になります。そのせ
いか、彼の作品の中でもとりわけ優れたものとして評価されています。「比
類なき古典の名作」に音楽、言葉(シュレーゲルが翻訳したドイツ語)、舞踊、
ファッションなどの当時の最先端の流行を取り入れ、総合舞台芸術へと生ま
れ変わらせた作品、今回は音のみで残念ですが、その気合いは充分に届くこ
とでしょう。

777114-2 2枚組 ¥4900
クリスティアン・シンディング:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
(CD1)
1.ヴァイオリン協奏曲第3番 Op.119/2.伝説 Op.46/3.ロマンス Op.100
(CD2)
1.ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.45/2.ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.60
3.組曲 Op.10/4.宵の明星 Op.120
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
フランク・ベールマン(指揮)
最近、人気急上昇のノルウェーの作曲家、シンディング(1856-1941)のヴァイ
オリンと管弦楽のための作品全集です。自国で絶大なる人気を得たグリーグ
とは違い、ドイツに留学し、後期ロマン派の影響を強く受け、その作品にも
濃厚なロマンの香りが漂う彼の作品は、どちらかというと、ノルウェー以外
の国・・・とりわけドイツでの評価が高く(彼自身も生涯のほとんどをドイツ
で過ごした)、今では却って中途半端さだけが目立ってしまう人ですが、勇壮
で流麗な交響曲や、ヴァイオリン曲などが紹介されるに従って、曲の持つ美
しさに気が付いた人が多いのかもしれません。若きヴァイオリニスト、ビエ
ロフの情緒豊かな演奏でじっくりお聴きください。

777542-2 ¥2450
アドリエン・フランソワ・セルヴェ:チェロと管弦楽のための作品集
1.スパでの思い出 Op.2
2.シューベルトのワルツによる幻想曲と華麗なる変奏曲 Op.4
3.セビリアの理髪師 Op.6/4.チェロ協奏曲ロ短調 Op.5
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
ミュンヘン放送管弦楽団/テリェ・ミッケルセン(指揮)
ベルギーのチェリスト、セルヴェ(1807-1866)は「チェロのパガニーニ」と
呼ばれる名手でした。バロック時代になかったエンドピンを始めて取りつけ
たのも彼だと言われてます。同時代の作曲家、ベルリオーズやロッシーニか
らも信頼されていた彼は、輝かしい技巧を駆使した作品を次々と創り上げま
した。その演奏効果については、若きパブロ・カザルスが、「スパでの思い
出 Op.2」の素晴らしすぎる演奏で、自らを「セルヴェの後継者」と呼ぶ高
慢なチェロの教授を言葉も出ないほどにやりこめたという逸話もあるほどで
す。ここで聴き手の心を鷲掴みにするのは、現代の若き名手ウェイ=シン・
ヤン。息がとまるほどの名技をご堪能ください。

777232-2 2枚組 ¥3400
ジョルジュ・オンスロウ:ピアノ三重奏曲全集第3&第4集
(CD1)
1.ピアノ三重奏曲第7番ニ短調 Op.20/2.ピアノ三重奏曲第1番イ長調 Op.3-1
3.ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.14-1
(CD2)
1.ピアノ三重奏曲第8番ハ短調 Op.26
2.ピアノ三重奏曲第6番ニ長調 Op.14-3
3.ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.3-3
カサドシュ三重奏団
このアルバムはオンスロウ(1784?-1853)のピアノ三重奏曲全集の締めくくり
となります。オンスロウはフランスの作曲家とされていますが、作品は当時
のドイツ風の味わいを持つため、メンデルスゾーンやシューマンが高く評価
していました。古典派とロマン派の過渡的な様式を持ち、端正さと劇的な表
現力をバランス良く持ち合わせています。曲によっては、驚くほど半音階的
なメロディが見られたり、となかなか興味深い作品が多く存在します。第7番
の三重奏曲 Op.20は1822年に作曲されましたが、とても技巧的であり、また
ロマンティックな第1楽章のアレグロ・エネルジーコを聴いてみると、当時の
彼が完全に自由な作風と形式を得たことが分かるのではないでしょうか。

777591-2 2枚組 ¥4900
レオ・ファル:喜歌劇「陽気な農夫」
ヴィクター・レオン台本
ルパート・ベルクマン(バス・バリトン)/ロベルト・マスル(テノール)
オイゲン・アメスマン(テノール)/ラウラ・シェルヴィツル(ソプラノ)
トマス・ジステラー(バリトン)/ローマン・ノアック(ソプラノ)
レハール祝祭合唱団/フランツ・レハール管弦楽団
ヴィンツェンツ・プラクスマーラー(指揮)
ほとんど演奏される機会のない作品を精力的に取り上げるバード・イシュル
のレハール音楽祭は、オペレッタ好きの聖地と言えるでしょう。レオ・ファ
ル(1873-1925)はボヘミア出身で、オーストリアで活躍した作曲家です。オ
ペレッタ黄金期を代表する最も有名な人として人気を博しました。この作品
は彼の代表作の一つで、貧乏な農夫マテウスが息子に将来を託すも、立派に
なってしまった息子ステファンはその恩を忘れ、妹と妻の両親を巻きこんで
父親をないがしろにしてします。しかし、ステファンの妻はそんなマテウス
を大切に扱うので、他の人たちも心を入れ替え和解するという物語。よくあ
る家庭騒動を美しいワルツに載せて聴かせる素晴らしい作品です。

777656-2(SACD-Hybrid) ¥2950
クラウディオ・モンテヴェルディ=カール・オルフ:
1.オルフェウス(1940年第3稿)
2.メゾ・ソプラノと管弦楽のための「アリアドネの嘆き」(1940年第2稿)
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)
ミヒャエラ・ゼリンガー(メゾ・ソプラノ)
カイ・シュティーフェルマン(バリトン)
トレク・ナズミ(バス)
オルフェウス・コア・ミュンヘン
ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
あの誰もが知ってる「カルミナ・ブラーナ」の作曲家、カール・オルフ(1894
-1982)はモンテヴェルディ(1567-1643)を精力的に研究し、知られざる作品を
いくつも世に出した功労者でもあるのです。1920年代に舞踊教師のドロテー
・ギュンターとともにミュンヘンに「ギュンター・シューレ(体育、音楽、
舞踊を教える学校 )」を設立し、そこで教えていたオルフは、音楽学者クル
ト・ザックスの提案に従い、モンティヴェルディの劇作品を発見、管弦楽部
分に補筆を加え、その舞台を復活させました。オルフ自身も、彼の語法を偉
大なるバロック作曲家の作品の中に見出し、その素晴らしき邂逅は大きな実
を結ぶことになったのです。

777495-2 ¥2450
アンデシュ・エリアソン:
テノール、合唱、大オーケストラのための「クオ・ヴァディス」
ミヒャエル・ヴァイニウス(テノール)
スウェーデン放送交響楽団&合唱団
ヨハネス・グスタフソン(指揮)
「ペッタションの後継者」と言われるスウェーデンの現代作曲家エリアソン
(1947-)の大規模な作品です。幼い頃から音楽に親しみ、9歳でトランペット
を手にして、10歳でジャズ・バンドを組んだという早熟の天才でした。この
作品のタイトル「クオ・ヴァディス」は、ラテン語で「どこへ行くのか?」
の意味。ペトロが最後の晩餐でイエスに投げかけた言葉です。1998年にマン
フレッド・ホーネックが彼にレクイエムの作曲を依嘱するも、エリアソンは
レクイエムではなく、この曲を書いたということです。自分自身があまりに
も小さなキリスト教徒であったから。という理由で・・・。彼の作品は「無
駄な音符が一つもない」と言われるほどに精緻で禁欲的なものですが、この
ような大規模な作品ですと、また印象が変わることでしょう。

777663-2 ¥1700
フランツ・リスト:
1.巡礼の年第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」
2.巡礼の年第3年
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ…スタインウェイ Dモデル使用 )
1850年代後半からのリスト(1811-1886)は様々な苦難に見舞われました。カ
ロリーネとの結婚は認められず、1859年には息子が20歳で亡くなり、その
2年後は26歳の娘を失うという痛手に加え、ワイマールの楽長を辞任、また
健康上にも多くの問題を抱えるようになってしまったのです。そんな彼は、
若い頃から傾倒していた宗教に、より深くはまり、ついには1866年に僧籍に
入ってしまいました。その頃から彼の作品も深みと暗さを帯びるようになっ
たのはご存知の通りです。巡礼の年第3年も、そんな質素で難解な音楽です。
例外的に知られているのは「エステ荘の噴水」ですが、この曲も、実はかな
り複雑で希薄な調性感を有しているのです。名手コルスティックの素晴ら
しい演奏で。

777179-2(SACD-Hybrid) ¥2950
ルイ・シュポア:
1.交響曲第1番 Op.20
2.交響曲第6番 Op.116「歴史的交響曲」
3.序曲 Op.12
ハノーファー北ドイツフィルハーモニー
ハワード・グリフィス(指揮)
ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ各地で活躍、作曲家としては
「古典派とロマン派のかけ橋」としての役割を担ったシュポア(1784-1859)
の交響曲です。今作に収録されているのは、彼の第1番の交響曲は、当時の
影響を受けてはいるものの、まさしく意図的に「ベートーヴェンとは違うス
タイル」としてデザインされているようです。そして 1811年の初演後にラ
イプツィヒの「一般音楽新聞 Allgemeine Musikalische Zeitung」で大絶賛
を浴びました。第6番の交響曲は、古典的な様式を脱して、標題音楽への模索
が感じられる作品。ただ「歴史的」という言葉については明確な何かがある
わけではないようです。残念ながら、少し斬新だったせいか、当時の聴衆に
はあまり受けなかったと言われています。

777642-2 2枚組 ¥3400
ヨハネス・ブラームス:
(CD1)
1.ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
2.ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
(CD2)
1.ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
2.ピアノ三重奏曲イ長調作品番号なし
エスカール三重奏団
1994年に創立されたデンマークのアンサンブル、エスカール三重奏団による
演奏です。

777419-2 ¥1700
ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲 Op.29
2.チェロとピアノのソナタ Op.35
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチ
ア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言
える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2つの弦楽四重奏、ピ
アノ四重奏、ピアノ五重奏、2つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ
1曲、そして2つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、
管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲 Op.29は、すでに成熟し
ており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913年
に書かれたチェロ・ソナタ(1915年に改作)は、劇的であり、また堂々とした
曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。

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