クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-06 No.17-2

2011年06月19日 12時30分05秒 | Weblog

ODE-1103 4枚組 ¥4050
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集 他
《CD1》
1.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.1
2-5.ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
6.ピアノ・ソナタ第3番イ短調「古い手帳から」Op.28
7-9.ピアノ・ソナタ第4番ハ短調「古い手帳から」 Op.29
10-12.ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.38
《CD2.戦争ソナタ集》
1-4.ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
5-7.ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83
8-10.ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
《CD3》
1-4.ピアノ・ソナタ第9番ハ長調 Op.103/5-8.4つの練習曲 Op.2
9.トッカータニ短調 Op.11/10-14.風刺 Op.17
《CD4.小品》
1-20.つかの間の幻影 Op.22/21-24.年とった祖母のお話 Op.31
25-34.バレエ「ロメオとジュリエット」からの 10の小品
マッティ・ラエカッリオ(ピアノ)
録音1989-1999年
フィンランド生まれのピアニスト、マッティ・ラエカッリオは、この11年に
渡るプロコフィエフ(1891-1953)作品の録音で、国際的な評価を高めました。
曲のテクスチャー、プロコフィエフ独特のリズムの処理、そして解釈まで、
彼自身が「ここまで全てを入念に研究したピアニストは他にいないだろう」
と自負したという、究極の演奏を BOXセットにまとめました。9曲のピアノ・
ソナタを始め、「つかの間の幻影」や「ロメオとジュリエット組曲」、あま
り聴く機会のない「年とった祖母のお話」など、まさに感涙物の4枚組。
どこから聴いても大満足です。

ODV-4009(DVD-Video) ¥2450
ラウタヴァーラ:3幕の歌劇「アレクシス・キヴィ」
(台本エイノユハニ・ラウタヴァーラ )
ボーナス:メイキング・オブ・アレクシス・キヴィ
アレクシス・キヴィ…ヨルマ・ヒュンニネン(バリトン)
アウグスト・アールクヴィスト…ヤンネ・レイニカイネン(台詞のみ)
シャルロッタ…リッカ・ランタネン(メッゾ・ソプラノ)
ヒルダ…パウリーナ・リンノサーリ(ソプラノ)
青年時代のアレクシス…ヴィッレ・ルサネン(バリトン)
J.L.ルーネベリ…アキ・アラミッコテルヴォ(テノール)
アンクル・サケリ…ニコラス・セーレルルンド(バス)他
第8の兄弟…ティモ・サーリ(ダンス)
フィンランド国立オペラ
ミッコ・フランク(指揮)
舞台監督:ペッカ・ミロノフ/装置:エーヴァ・イヤス
衣装:ニーナ・パサネン
2010年10月、ヘルシンキフィンランド国立オペラ収録
字幕:英語・フィンランド語
「七人兄弟」で知られる、フィンランド語文学の創始者アレクシス・キヴィ
(1834-1872)を描いたラウタヴァーラ(1928-)のオペラです。キヴィ自身の詩
とテキストを用い、ラウタヴァーラ自身が台本を書き上げました。無理解と
糾弾者との戦いの中、いくつもの素晴らしい作品を書き上げるも、精神障害
を患い、わずか38歳で短い生涯を閉じてしまった文学者キヴィ。物語は彼を
徹底的に糾弾したアールクヴィスト、彼の理解者であり恋人でもあるシャル
ロッタを軸に進みます。前半には希望に満ち溢れた若きキヴィ、後半は追い
つめられた晩年のキヴィ(2人の歌手が歌い分ける )が登場。名歌手ヒュンニ
ネンによる晩年のキヴィの、少しずつ精神を病んでいく迫真の演技には、思
わず引き込まれてしまいます。かたや、キヴィを糾弾するアールクヴィスト
は歌う機会さえ与えられていません。何とも示唆的な内容です。ヒュンニネ
ンはラウタヴァーラ作品には欠かせない人で(この作品も彼の依嘱作)、初演
を行い、 2002年にもこの曲を録音していますが(ODE-1000)、ここでは更に声
に深みが増しています。ラウタヴァーラの幻想的な音楽も聴きものです。




<cpo>
777615-2 2枚組 ¥4900
アントン・ブルックナー:交響曲全集第1集
1.交響曲第4番変ホ長調(第2稿)
2.交響曲第7番ホ長調(1881-83年)
バーゼル管弦楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
2002年から 2009年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮
者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽
団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回の
ブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。

777657-2 2枚組 ¥4900
カール・オルフ:
シェイクスピア(1564-1616)の「真夏の夜の夢」による劇と音楽
(A.W.シュレーゲル…ドイツ語訳)
アンドレアス・ハウン/バルバラ・ベーラー
クリスチャン・アルント・サンチェス
アンデックス・オルフ・アカデミー・ミュンヘン RO
クリスチャン・フォン・ゲーレン(指揮)
1964年、カール・オルフ(1895-1982)はシュツットガルトで「真夏の夜の夢」
の改訂版の初演を行いました。オルフはこの作品に1938年頃から取りかかり、
1952年にダルムシュタットで演奏するまでに、幾度となく書き直しをしたり、
と、彼の人生の多くの部分をこの作品が占めていた計算になります。そのせ
いか、彼の作品の中でもとりわけ優れたものとして評価されています。「比
類なき古典の名作」に音楽、言葉(シュレーゲルが翻訳したドイツ語)、舞踊、
ファッションなどの当時の最先端の流行を取り入れ、総合舞台芸術へと生ま
れ変わらせた作品、今回は音のみで残念ですが、その気合いは充分に届くこ
とでしょう。

777114-2 2枚組 ¥4900
クリスティアン・シンディング:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
(CD1)
1.ヴァイオリン協奏曲第3番 Op.119/2.伝説 Op.46/3.ロマンス Op.100
(CD2)
1.ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.45/2.ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.60
3.組曲 Op.10/4.宵の明星 Op.120
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
フランク・ベールマン(指揮)
最近、人気急上昇のノルウェーの作曲家、シンディング(1856-1941)のヴァイ
オリンと管弦楽のための作品全集です。自国で絶大なる人気を得たグリーグ
とは違い、ドイツに留学し、後期ロマン派の影響を強く受け、その作品にも
濃厚なロマンの香りが漂う彼の作品は、どちらかというと、ノルウェー以外
の国・・・とりわけドイツでの評価が高く(彼自身も生涯のほとんどをドイツ
で過ごした)、今では却って中途半端さだけが目立ってしまう人ですが、勇壮
で流麗な交響曲や、ヴァイオリン曲などが紹介されるに従って、曲の持つ美
しさに気が付いた人が多いのかもしれません。若きヴァイオリニスト、ビエ
ロフの情緒豊かな演奏でじっくりお聴きください。

777542-2 ¥2450
アドリエン・フランソワ・セルヴェ:チェロと管弦楽のための作品集
1.スパでの思い出 Op.2
2.シューベルトのワルツによる幻想曲と華麗なる変奏曲 Op.4
3.セビリアの理髪師 Op.6/4.チェロ協奏曲ロ短調 Op.5
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
ミュンヘン放送管弦楽団/テリェ・ミッケルセン(指揮)
ベルギーのチェリスト、セルヴェ(1807-1866)は「チェロのパガニーニ」と
呼ばれる名手でした。バロック時代になかったエンドピンを始めて取りつけ
たのも彼だと言われてます。同時代の作曲家、ベルリオーズやロッシーニか
らも信頼されていた彼は、輝かしい技巧を駆使した作品を次々と創り上げま
した。その演奏効果については、若きパブロ・カザルスが、「スパでの思い
出 Op.2」の素晴らしすぎる演奏で、自らを「セルヴェの後継者」と呼ぶ高
慢なチェロの教授を言葉も出ないほどにやりこめたという逸話もあるほどで
す。ここで聴き手の心を鷲掴みにするのは、現代の若き名手ウェイ=シン・
ヤン。息がとまるほどの名技をご堪能ください。

777232-2 2枚組 ¥3400
ジョルジュ・オンスロウ:ピアノ三重奏曲全集第3&第4集
(CD1)
1.ピアノ三重奏曲第7番ニ短調 Op.20/2.ピアノ三重奏曲第1番イ長調 Op.3-1
3.ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.14-1
(CD2)
1.ピアノ三重奏曲第8番ハ短調 Op.26
2.ピアノ三重奏曲第6番ニ長調 Op.14-3
3.ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.3-3
カサドシュ三重奏団
このアルバムはオンスロウ(1784?-1853)のピアノ三重奏曲全集の締めくくり
となります。オンスロウはフランスの作曲家とされていますが、作品は当時
のドイツ風の味わいを持つため、メンデルスゾーンやシューマンが高く評価
していました。古典派とロマン派の過渡的な様式を持ち、端正さと劇的な表
現力をバランス良く持ち合わせています。曲によっては、驚くほど半音階的
なメロディが見られたり、となかなか興味深い作品が多く存在します。第7番
の三重奏曲 Op.20は1822年に作曲されましたが、とても技巧的であり、また
ロマンティックな第1楽章のアレグロ・エネルジーコを聴いてみると、当時の
彼が完全に自由な作風と形式を得たことが分かるのではないでしょうか。

777591-2 2枚組 ¥4900
レオ・ファル:喜歌劇「陽気な農夫」
ヴィクター・レオン台本
ルパート・ベルクマン(バス・バリトン)/ロベルト・マスル(テノール)
オイゲン・アメスマン(テノール)/ラウラ・シェルヴィツル(ソプラノ)
トマス・ジステラー(バリトン)/ローマン・ノアック(ソプラノ)
レハール祝祭合唱団/フランツ・レハール管弦楽団
ヴィンツェンツ・プラクスマーラー(指揮)
ほとんど演奏される機会のない作品を精力的に取り上げるバード・イシュル
のレハール音楽祭は、オペレッタ好きの聖地と言えるでしょう。レオ・ファ
ル(1873-1925)はボヘミア出身で、オーストリアで活躍した作曲家です。オ
ペレッタ黄金期を代表する最も有名な人として人気を博しました。この作品
は彼の代表作の一つで、貧乏な農夫マテウスが息子に将来を託すも、立派に
なってしまった息子ステファンはその恩を忘れ、妹と妻の両親を巻きこんで
父親をないがしろにしてします。しかし、ステファンの妻はそんなマテウス
を大切に扱うので、他の人たちも心を入れ替え和解するという物語。よくあ
る家庭騒動を美しいワルツに載せて聴かせる素晴らしい作品です。

777656-2(SACD-Hybrid) ¥2950
クラウディオ・モンテヴェルディ=カール・オルフ:
1.オルフェウス(1940年第3稿)
2.メゾ・ソプラノと管弦楽のための「アリアドネの嘆き」(1940年第2稿)
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)
ミヒャエラ・ゼリンガー(メゾ・ソプラノ)
カイ・シュティーフェルマン(バリトン)
トレク・ナズミ(バス)
オルフェウス・コア・ミュンヘン
ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
あの誰もが知ってる「カルミナ・ブラーナ」の作曲家、カール・オルフ(1894
-1982)はモンテヴェルディ(1567-1643)を精力的に研究し、知られざる作品を
いくつも世に出した功労者でもあるのです。1920年代に舞踊教師のドロテー
・ギュンターとともにミュンヘンに「ギュンター・シューレ(体育、音楽、
舞踊を教える学校 )」を設立し、そこで教えていたオルフは、音楽学者クル
ト・ザックスの提案に従い、モンティヴェルディの劇作品を発見、管弦楽部
分に補筆を加え、その舞台を復活させました。オルフ自身も、彼の語法を偉
大なるバロック作曲家の作品の中に見出し、その素晴らしき邂逅は大きな実
を結ぶことになったのです。

777495-2 ¥2450
アンデシュ・エリアソン:
テノール、合唱、大オーケストラのための「クオ・ヴァディス」
ミヒャエル・ヴァイニウス(テノール)
スウェーデン放送交響楽団&合唱団
ヨハネス・グスタフソン(指揮)
「ペッタションの後継者」と言われるスウェーデンの現代作曲家エリアソン
(1947-)の大規模な作品です。幼い頃から音楽に親しみ、9歳でトランペット
を手にして、10歳でジャズ・バンドを組んだという早熟の天才でした。この
作品のタイトル「クオ・ヴァディス」は、ラテン語で「どこへ行くのか?」
の意味。ペトロが最後の晩餐でイエスに投げかけた言葉です。1998年にマン
フレッド・ホーネックが彼にレクイエムの作曲を依嘱するも、エリアソンは
レクイエムではなく、この曲を書いたということです。自分自身があまりに
も小さなキリスト教徒であったから。という理由で・・・。彼の作品は「無
駄な音符が一つもない」と言われるほどに精緻で禁欲的なものですが、この
ような大規模な作品ですと、また印象が変わることでしょう。

777663-2 ¥1700
フランツ・リスト:
1.巡礼の年第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」
2.巡礼の年第3年
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ…スタインウェイ Dモデル使用 )
1850年代後半からのリスト(1811-1886)は様々な苦難に見舞われました。カ
ロリーネとの結婚は認められず、1859年には息子が20歳で亡くなり、その
2年後は26歳の娘を失うという痛手に加え、ワイマールの楽長を辞任、また
健康上にも多くの問題を抱えるようになってしまったのです。そんな彼は、
若い頃から傾倒していた宗教に、より深くはまり、ついには1866年に僧籍に
入ってしまいました。その頃から彼の作品も深みと暗さを帯びるようになっ
たのはご存知の通りです。巡礼の年第3年も、そんな質素で難解な音楽です。
例外的に知られているのは「エステ荘の噴水」ですが、この曲も、実はかな
り複雑で希薄な調性感を有しているのです。名手コルスティックの素晴ら
しい演奏で。

777179-2(SACD-Hybrid) ¥2950
ルイ・シュポア:
1.交響曲第1番 Op.20
2.交響曲第6番 Op.116「歴史的交響曲」
3.序曲 Op.12
ハノーファー北ドイツフィルハーモニー
ハワード・グリフィス(指揮)
ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ各地で活躍、作曲家としては
「古典派とロマン派のかけ橋」としての役割を担ったシュポア(1784-1859)
の交響曲です。今作に収録されているのは、彼の第1番の交響曲は、当時の
影響を受けてはいるものの、まさしく意図的に「ベートーヴェンとは違うス
タイル」としてデザインされているようです。そして 1811年の初演後にラ
イプツィヒの「一般音楽新聞 Allgemeine Musikalische Zeitung」で大絶賛
を浴びました。第6番の交響曲は、古典的な様式を脱して、標題音楽への模索
が感じられる作品。ただ「歴史的」という言葉については明確な何かがある
わけではないようです。残念ながら、少し斬新だったせいか、当時の聴衆に
はあまり受けなかったと言われています。

777642-2 2枚組 ¥3400
ヨハネス・ブラームス:
(CD1)
1.ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
2.ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
(CD2)
1.ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
2.ピアノ三重奏曲イ長調作品番号なし
エスカール三重奏団
1994年に創立されたデンマークのアンサンブル、エスカール三重奏団による
演奏です。

777419-2 ¥1700
ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲 Op.29
2.チェロとピアノのソナタ Op.35
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチ
ア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言
える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2つの弦楽四重奏、ピ
アノ四重奏、ピアノ五重奏、2つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ
1曲、そして2つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、
管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲 Op.29は、すでに成熟し
ており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913年
に書かれたチェロ・ソナタ(1915年に改作)は、劇的であり、また堂々とした
曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11-06 No.16-1 | トップ | 11-06 No.17-1 »

Weblog」カテゴリの最新記事