ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウルマオドリバエ

2019年04月17日 | 動物:昆虫-双翅目(ハエ他)

 年々増えつつあるハエ

 4月になると、ある虫が群れて飛ぶようになる。飛びながら相手を探し合体する。私の経験から言えば数年前から目立つようになった。それまでは見なかった、少なくとも私はその存在に気付かなかった。畑をやるようになって(4~5年前)からその群舞に気付いているので、木や草の多い所にいるものかと思っていた。ところが、コンクリートとアスファルトに囲まれた住宅街の中にある今の住まいでも、引っ越してきた去年にその飛び交っているのをアパートのすぐ前で見たし、今年も又、多くが飛んでいる。
 群舞する虫は、調べるとウルマオドリバエという名。「蚊柱状に乱舞」と文献にあり、乱舞が名の由来にもなっているが、アパートの前では多く飛んでいても柱状とは言えず、上にも横にも疎らに広がっている状態。であるが、畑では柱状を見ている。「おーっ!」と驚くほどの柱状、驚いて、「写真撮らなきゃ」と思って、カメラを取りに行って、戻って、カメラを構えた頃には既に柱状は形が崩れていた。
 
 蚊柱状が解散しつつある画像

 ちなみに、「蚊柱状に乱舞」は英語でスオウミング(swarming)というとのこと。スウォーム(swarm)の和訳は「群飛」で「昆虫などが多数群れて飛ぶことをいい」とのことを言い、交尾の相手探しの時にその光景が現れるとのこと。
 
 ウルマオドリバエ(砂礫島踊り蠅):双翅目の昆虫
 オドリバエ科 沖縄島に分布、外国での分布は不明 方言名:フェー(ハエの総称)
 名前の由来はウルマについては『沖縄大百科事典』に「琉球の雅名・・・当時の沖縄や薩摩の文人のあいだで琉球の意で用いられた」とあり、砂礫島との漢字表記は「ウルは粗い砂、マは島の意」とのこととある。これには他説もあるが、「琉球の別名と解されるようになったのは、室町時代に・・・以来のことらしい」ともあった。
 オドリについては『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「空中でダンスをしているように見えるから」とある。英語名もDance Fliesと呼ばれているとのこと。
 外国での分布は文献に記載が無く不明だが、英名があるということは英語圏の国のどこか、あるいはイギリスの学者が尋ねたどこぞの国にも分布していると思われる。
 沖縄では4~5月に出現し、「蚊柱状に乱舞」し、「空中で相手(交尾の)を捕え、一緒に地上に落下して交尾する」とのこと。ちなみに、蚊柱(かばしら)とは、ネットのコトバンクによると「蚊やユスリカなどが群れをなして飛び、柱のように見えるもの。ふつう雄からなり、雌が飛び入って交尾することが観察される」とのこと。昆虫などが多数群れて飛ぶことを群飛(ぐんぴ)と言い、英語ではスオウミング(swarming)と言う。
 体長は4~6ミリ、体は黒色、複眼は淡赤色。頭部は小さい。胸部は背面に突出したように見える。翅は脈が黒色、膜は半透明で淡黄褐色を帯びる。などといったことが身体的特徴。食物は微小昆虫で、成虫は花にもよく集まるとのこと。
 
 2014年の画像

 記:2019.4.15 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行
 『沖縄の生きものたち』沖縄生物教育研究会編著、発行

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