ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ミツバ

2019年04月15日 | 草木:野菜

 ミツバには思い出がある。ミツバは学校給食や食堂では見ることはなかったが、私の母はたまに使っていた。お吸い物にネギの代わりの香り付けとして使っていた。ミツバは沖縄料理では使わないのであまり見ないのだが、母は子供の頃熊本で暮らしておりそこで覚えたのか、花嫁修業の一環として料理教室へ通いそこで覚えたのか知らないが、たまにだが、例えば正月(新暦の)料理に使っていた。雑煮に入っていたのを覚えている。
 大学進学で東京暮らしをするようになって、ミツバを口にする機会は増えた。料理屋でバイトをした時に、私は釜飯とお茶漬けの担当となり、ミツバを扱う機会も増えた。私に料理を教えてくれた人は物腰の柔らかい先輩で、丁寧に教えてもらった。その先輩、名前は忘れてしまったが、東北の出身だと言っていた。それらしい訛りもあった。

 ミツバに似た植物にセリがある。実は私は、つい最近まで両者の違いが分からず、したがって両者の判別もできなかった。さらに、セリについては食べたことがあるかどうかも記憶にない。今回、ミツバを調べている内にセリとの違いも大雑把に理解できた。セリとミツバが八百屋にあったので、買って見比べた。両者はパっと見は同じ3出複葉だが、ミツバは3つの葉が同じ個所から出ているが、セリは先端の葉と残る2枚の葉が少し離れている。その後、両者を食べて味の違いも比べる。香りはミツバが強いかなと感じた。
 ちなみに、野菜として出回っているミツバは野生のものではなく、概ねは軟白栽培されたものとのこと。軟白とは、日に当てずに柔らかく栽培したもの。
     
 
 ミツバ(三葉):葉菜
 セリ科の多年草 日本の山地に自生する 方言名:ミチバ
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、広辞苑に「三葉」と漢字表記があり、三出複葉なのでミツバだと思われる。三出複葉の植物はいくらもあるけど、何で本種だけが数ある三出複葉を代表してミツバなのかについては不明。
 生育気温は15~20度と冷涼な気候に適するということで、沖縄の気象条件では冬春が栽培適期とのこと。沖縄での栽培品種は白茎ミツバが主とのこと。
 葉は葉柄が長い三出複葉で小葉は心臓型。草丈20~25センチで収穫する。
 
 野菜としてスーパーにあったミツバ
 
 記:島乃ガジ丸 2019.4.6 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行

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