しみじみ見つめて2
シジミチョウは職場の庭にも私の畑にも、散歩する公園などでもどこでも多く見かけるチョウだ。このガジ丸HPを始めて、昆虫にも興味を持つようになって、その辺りをヒラヒラ飛んでいるシジミチョウにも何種類かいることを知った。それまでは「小さな白っぽいチョウはシジミチョウである」という認識でしかなかった。
○○シジミと名の付くチョウがいくつもあって、図鑑を見て勉強しているうちに、その中でも翅裏が白っぽいものとそうでないものとに大きく分けることができた。しかし、それより先になかなか進めない。よく似ているのだシジミたちは。
ところが、翅裏が白っぽいものの内、「触角に白いリング状の模様が、本種はよく目立ち、脚にも同じような模様がある」と特徴を持つシジミがいて、写真を撮ってしみじみ見つめた結果、その特徴を素人の私でも確認することができた。
タイワンクロボシシジミ(台湾黒星蜆):鱗翅目の昆虫
シジミチョウ科 奄美諸島以南、琉球列島、東南アジア等に分布 方言名:ハベル
「南方系」のということでタイワン、翅に黒斑があるのでクロボシ、シジミチョウの仲間なのでシジミ、とういことでタイワンクロボシシジミという名前。
「成虫は林縁部や海岸林に多い」と文献にあった。職場はそういう環境では無いのだが、姿を見せてくれた。街中にもやってくる少数派がいるのであろう。
同じく文献に「触角に白いリング状の模様が、本種はよく目立ち、脚にも同じような模様がある」とあって、似たようなものが多いシジミチョウではあるが、写真のものが本種であることは割りと判断しやすかった。
前翅長12ミリ内外。成虫の出現時期は周年。幼虫の食草はアカメガシワなど。
成虫
記:ガジ丸 2005.9.5 →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム
訂正加筆 2009.3.8
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行