ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

沖縄県立図書館

2019年03月01日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 若い頃から約20年の間住んでいた首里石嶺のアパートは、徒歩圏内(10分から15分)にスーパーが4件あり、その内1件は衣料品、携帯電話会社、本屋なども含む大規模スーパーで、買い物には何の不便もなかった。さらに、郵便局があり、銀行があり、美味しいパン屋があり、飲み屋があり、そして、市立図書館の分館もあった。
 その図書館にはよく通っていた。日常はその図書館で十分間に合っていたが、市立であり、しかも分館なので規模は小さく、したがって蔵書も少なかった。
 一般的でない資料が必要な時は、県立図書館へ行くことが多かった。県立図書館はアパートから遠い(歩くと1時間)ので、バスに乗るかモノレールを使って行く。アパートから5分ほども歩けばバス停があり、20分歩けばモノレール駅があり、それもそう不便では無い。県立図書館の近くには壺屋(陶器屋が集まっている地域)があり、国際通りがあり、映画館もあり、沖縄一の商店街がある。ついでにその辺りにも寄っていく。
     
 その後、8年前(2011年)に私は宜野湾市に引っ越す。県立図書館は住まいからさらに遠くなったこともあり、行く機会はほとんど無くなった。
 2016年に西原町へ引っ越す。そこはバスの便が良く県立図書館へも行きやすかったのだが、去年3月にまたも宜野湾市に引っ越した。そこは前の宜野湾のアパートよりもさらに那覇から遠くなり、県立図書館はずっと遠くなってしまった。

 バスの便が良い西原町に住んでいた2017年夏頃、沖縄県立中央図書館が、移転するため2018年3月一杯で一旦閉館するという話を聞いた。県立中央図書館は西原町立図書館にはない資料が多くある。調べたいことが私には多くある。ということで「閉まる前に行かなきゃ」と思っていたが、その後、腰痛となって、畑辞めるとなって、引っ越ししなきゃとあれこれあって、閉館ちょい前の3月28日にやっと県立図書館へ出掛けることができた。しかし、その日だけでは調べたいことを調べることが十分にできず、「残りは次回だ、次回はしかし、新しい県立図書館だな、いつになるやら」となった。
     

 県立図書館が昨年(2018年)12月に新装開館したと聞き、年が明けて2月8日、新図書館を初訪問する。駐車場があるとは聞いていたが、久々の那覇訪問なので他に買い物、映画鑑賞の予定を入れ、バスで行く。終点のバスターミナルに図書館はある。
 新装の県立図書館は敷居が高いと感じるほど立派な施設となっていた。調べたいことがあってその資料を探すため30分ほど館内をウロウロしたが、広すぎてどこへ行けば何があるというのがすぐには判らず、案内カウンターへ行って訊いたり、設置されている検索機械で調べたりしながら何とか目的の棚へたどり着く。しかしそこには、前の古い県立図書館にはあった資料が無い。目的の棚の「目的」の名称を覚え違いしていたのかもしれない。またも検索機械へ向かうが、向かっている途中で疲れてしまった。
 1冊の本を適当に選んで、1人用のデスクに陣取って少し読書する。しかし、慣れないせいか、気を入れて読書ができない。ここで一句浮かんだ、自由律俳句。
 きれいすぎて 広すぎて 落ち着かない新図書館
     

 しかしまあ、きれいなのも広いのもそのうち慣れるであろう。蔵書が多いということはとても魅力的。家が近ければ毎週のように通うに違いない。ちなみに、今の住まいから県立図書館までバスで片道約40分ほど、バスの料金は往復で1320円。その金額であれば私営の駐車場でも6時間ほどは預けられるはず。次回は車で行ってみるかと思った。ただ、バスは楽であり、得であった。運転しないで済むという楽と、移動中ぼんやり考え事ができるという得。「次回もやはりバスがいいかな」と考え直す。

 沖縄県立図書館
 住所:沖縄県那覇市泉崎1-20-1
 1階が那覇バスターミナルとなっており、2階はゆいレール旭橋駅と直結
 電話番号:098-894-5858
 休館日:毎週火曜日、年末年始、特別整理期間
 開館時間:9時から20時
     

 記:2019.2.23 ガジ丸 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行