ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

生きるための想像力

2018年03月02日 | 通信-科学・空想

 2018年2月15日から引っ越し作業を始め、2月26日には概ね終了。退去に伴うガスの閉栓や水道の閉栓を済ませ、不動産会社の検査も27日の午前中に済ませた。
 引っ越し作業が「26日には概ね終了」と言っても、旧居から新居へ荷物を運び終わって、旧居の掃除を済ませ、新居の、取りあえずの寝る場所を確保して寝泊りはできるようになっただけのこと。運び入れた荷物の半分は片付いていなくて、1部屋に押し込んでいる。新居のガスが使えるようになったのは27日の午後、その日やっと風呂に入る。
 28日は朝から1日中、荷物の整理、片付け、部屋の掃除をし、昨日も、昼間に3時間ほど外出したが、朝から前日と同じ作業をする。それでもまだ終わっていない。
 引っ越しの荷物運びに12日間も費やしたのは、荷物を自分の小さな車で運んだので一遍に多くを運べなかったからでもあるが、1度に載せる荷物の量が前回に比べ半分以下になったからという理由が大きい。腰痛で一遍に多くを、私の腰が運べなかったのだ。
 新居の、荷物の整理、片付け、部屋の掃除に時間がかかっているのは、これもまた腰痛のせい。腰が痛いので休憩時間が長くなっている。休憩時間が長くなっているお陰でこんな駄文を書く暇があるというわけ。駄文書きは私のストレス解消に役立っている。
     

 2017年8月10日、映画を観に行った。映画が終わって椅子から立ち上がった時、腰に激しい痛みを感じた。映画館から出てバス停まで歩いている間にその激しい痛みがしばしば腰を襲った。痛みでスタスタ歩けない、老人のようなゆっくりとした歩みになる。激しく痛むとゆっくりも歩けずに立ち止まる。しばしば立ち止まり、「うーん」と低いうなり声をあげ、そしてまたゆっくり歩くを繰り返して、やっとバス停に着く。
 畑仕事で腰を屈める作業、例えば草抜き作業を1~2時間もやると腰が痛くなる。それは普通によくあることだが、腰の痛みが「普通じゃない」場合は、特別なこととして日記に記してあるだろうと思って調べてみた。2017年5月4日に「腰が痛い」とあり、その後も何度か記されていた。そして、8月10日の映画腰痛事件となる。
 映画腰痛事件の後、腰を庇って腰を屈める作業を長時間続けないよう気を付けていたので、9月には特別「腰が痛い」という記載は無い。が、10月には2日、11月は4日、12月は6日としだいに増えていった。不具合が蓄積していったのだろう。

 腰痛は、1月はほぼ毎日、2月は例外なく毎日となる。後悔先に立たずと知ってはいるが、去年の夏に激しい腰の痛みを感じた時に何らかの処置をしておけば良かったと後悔してしまう。誰のせいでもないのだ、自身の腰痛に対する認識が甘かったのだ。
 「こうすればこうなるだろう」といった見通しが、私は甘かったのだと思う。幸せに生きるための想像力が私に不足しているのだと思われる。それは、私が単に「バカだから」と言ってもいいが、人生の経験不足と言った方が近いかもしれない。
 自分の体力が、腰痛のせいもあって爺さん並みであることを忘れていた結果、引っ越しに難渋し、無理してさらに腰痛を悪化させた。「今無理したら、腰痛はさらに悪化し、自分の得意技である肉体労働もできなくなる」という想像力が私には無かったのだ。でももう、先週反省した通り愚痴は言うまい。この先、またも引っ越さなければならなくなった時は、他人の力を頼らなければならないだろう。私は爺さんなのだ。
     

 記:2018.3.2 島乃ガジ丸