ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

沖縄の自然農法

2018年02月09日 | ガジ丸通信-環境・自然

 もう30年ほど前になるか、「農業がやりたい」と友人のK子に話をしたら、「同級生のT女が農業やっているよ」となって、そのT女を紹介して貰い、それからしばらく(半年ほど)、T女の弟子となって農業を教えて貰った。
 彼女は自然農法をやっていて、私にもそれを勧め、福岡正信の本を「読んでみて」と貸してくれた。しかしその時、私は自然農法なるものにさほど関心がなく、福岡正信の本も大雑把に読んだだけであった。不耕起、不除草、不施肥、無農薬で作物を育てる農法であるということだけは頭に残り、「そんなことできるの?」と疑問を持った。その時のT女も、無農薬で、化学肥料は使っていなかったが、自分で鶏を数羽養い、その糞は使っていた。大雑把にではあったが、耕してもいたし、除草もしていた。

 10年ほど前、会社の要望で週休4日の時短となって、自由時間がたっぷり得られて、何をするかとなって、従姉の夫の土地(耕作できるのは約30坪)が空いていたので、そこを借りて、休みの日で雨で無い日には通って農作業をした。その時の農法は有機栽培、有機肥料は使った。それは、2012年夏に300坪の畑を借りるまで続いた。
 300坪の畑を借りて、「どうする?」と考えて、「お金をあまりかけない農業をやろう。自然農法なら安く済むはず」と思い付く。ただ、不施肥、無農薬はいいとして、不耕起、不除草は無理であろうと、30坪の畑をやっている時に想像できていた。
 沖縄の土は粘土質で、水捌け悪く、乾燥すると硬くなる。倭国の土のようにホロホロとはしていない。例えば、ダイコンやニンジンを収穫する時もそのまま引き抜くことは難しい。スコップで回りから土を掘って行き、ある程度根系部分が見えてから引き抜かないと途中から切れてしまう。他の作物の場合も、土が硬いと発芽も根の伸長も悪く、よって、生育も悪い。ということで、耕すことはする。水捌けが悪いので畝立てもする。
 暖かい沖縄では年中雑草が蔓延っている。それを刈らないと土面が見えない。しかも、概ねは雑草の方が生育旺盛であり、作物は雑草の陰に隠れて生育が悪くなる。どこに何の種を播いたかも分からなくなる。よって、除草もする。
 「お金をあまり掛けない農業」であれば「機械を使わず手作業でやれば、お金はさらにかからずに済むぜ」とも思い付いて、その方向で農作業を始めた。始めた頃は私も元気だった。やる気満々、手作業で蔓延る雑草を黙々と刈り、手作業で畑小屋を建て、手作業で作物を植える場所を拓き、種を播いた。300坪の畑はしかし、手作業でやるには広すぎた。作業がだんだん間に合わなくなった。そして、腰を痛めて、ついにギブアップ。
     
     

 1ヶ月半ほど前(昨年12月下旬)、友人の美人料理人Iさんがやっている飲食店へ顔を出し、少しおしゃべりした。「畑はもう辞める方向でいる」と私が言うと、「私の知り合いで自然農法をやりたいと言う夫婦がいる、紹介したい。」となって、それから1ヶ月余が過ぎた今年1月27日、その夫婦と会うことになった。
 その夫婦はTさんという名で、まだ若い、四十代前半から半ばくらい。ご主人が石垣島で農業をしていたが、害虫の多さ、雑草の多さ、害獣(イノシシやらクジャクやら)による被害、そして、私と同じく腰を痛めて挫折したとのこと。「沖縄で自然農法は難しい」が彼と私の一致した意見となった。沖縄で成功している人はいるのだろうか?
     

 記:2018.2.9 島乃ガジ丸


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2018.2.9 より暑く寒く、より痛く

2018年02月09日 | ガジ丸週一日記17-18

 ラジオのニュースでチラッと聞いただけだが、沖縄の今季最低気温が記録的なものであったらしい。倭国でも何十年に1度の大雪になっていると聞いている。
 去年の夏はまた、記録的な暑さだったことを覚えている。この先、夏はより暑く、冬はより寒くなっていくのだろうか?地球環境が変になっているのだろうか?
 寒いと言っても南国沖縄のこと、この冬一番寒かった日でも那覇の最低気温がやっと1ケタ(9度)になったくらい。それでもウチナーンチュには寒い。
 そんな寒い日は私もヒーターを使う。寝る前にはヒーターを消しているが、寝る時も掛け布団を2枚(普通のと夏用のと)かける。でないと寒い。
 そんな寒い日は私も厚着をする。厚着と言っても長袖Tシャツ、長袖トレシャツ、その上からジャンパーという格好。2月7日、その格好で肉体労働をした。
 畑仕事よりずっと力の要る作業、腰の具合もあるので休み休みしながらだが、2時間ほども動いたら汗をかいた。ジャンパーを脱ぎ、汗をぬぐう。気分は良いが、作業を終えた4時間後、腰は、より痛くなっていた。
 
 畑仕事もある
 畑を辞めた後は腕に覚えのある仕事に戻る。そう決めて、7日の肉体労働はその前哨戦。そんなことしながら、畑仕事も続いている。沖縄ではジャガイモが今、収穫の最盛期だ。


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クヮンソー

2018年02月09日 | 沖縄の飲食:食べ物(材料)

 眠り薬

 例年、夏場は暑くて寝苦しくて、ほとんど毎夜グダグダ睡眠が続く私だが、10月頃になって秋風を感じるようになると概ねグッスリ睡眠となる。
 ところが、昨年(2017年)12月中頃からなかなか寝付けなくなってしまい、グダグダ睡眠が続いて、1晩に何度も目が覚め、覚めたらなかなか眠れない状況となる。
 そんな状況は、たまに5~6時間グッスリ睡眠という日もあったが、年明けて2018年1月になっても続いた。1晩に何度も目が覚め、あれこれ考え事をして、なかなか寝付けなくて、1晩足して4時間前後しか眠れていない日も数日あった。
 そんな中、「そうだ、畑に眠り草があったじゃないか」と思い出す。

 畑の一角にアキノワスレグサ(カンゾウとも言う)を植えてある。それを食べたのは2~3年前の1度切り、たいして美味いものと感じなかったからで、もっぱら、秋に咲く大きなユリに似た花を楽しむために置いてある。季節を感じる花となっている。
 アキノワスレグサは、沖縄語でクヮンソーと言い、薬草として有名。肝臓や胃の薬として使われるようだが、眠り薬としても知られている。

 さて、1月20日にクヮンソーを5株ほど収穫して、その夜食べる。その夜は足して4~5時間の睡眠。それまでに比べると少しは増しといった程度。
 1月25日にクヮンソーを20株ほど収穫し、その夜10株ほど食べる。その夜も足して4~5時間の睡眠、20日と同じく、少しは増しといった程度。
 その後も27日にクヮンソーを食べるが、あまり変化は無い。28日にも晩酌の肴に少し食べる。その夜になってやっとクヮンソーの効果が出たのか、それまでより少し良くなった。それでもしかし、私の満足できるグッスリ睡眠では無い。クヮンソーに眠り薬の効果があるかどうか確定できないまま、29日以降はクヮンソーを食べていない。
 しかし、2月1日になって私のグッスリ睡眠がいくらか戻った。その夜は、2度ほど目が覚めたが、足すと6~7時間は眠れて、夢もいくつか見た。翌日もほぼ同様となり、2月4日の夜はほぼグッスリ睡眠となって、久々に濃い夢を見た。
 私の眠り薬となったのは、「腰は治るか」、「仕事はあるか」、「食っていけるか」、「人付き合いは上手く出来るか」などといった不安を棚上げして、「あれこれ不安に思うな、コツコツ真面目にやっていれば何とかなるさ」という吹っ切れた気分。そんな気分になったことが、眠り薬としての効果がより大きかったのかもしれない。
     
     
 
 クヮンソー、眠り薬として効果があるかどうかは、私の経験からは断定できない。でもまあ、野菜として食せるし、じつは、その花や花の蕾が食用として美味らしい。今年の秋には花や蕾を収穫して食べてみたいと思う。畑をやっていれば・・・となるが。

 アキノワスレグサ(秋の忘れ草):薬用・野菜
 ユリ科の多年生草本 原産分布は日本、台湾 方言名:クヮンソー
 根茎が薬用に、葉柄部と花が料理に用いられる。花はロート状で橙黄色。

 記:2018.2.5 ガジ丸 →沖縄の飲食目次


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