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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クヮンソー

2018年02月09日 | 飲食:食べ物(材料)

 眠り薬

 例年、夏場は暑くて寝苦しくて、ほとんど毎夜グダグダ睡眠が続く私だが、10月頃になって秋風を感じるようになると概ねグッスリ睡眠となる。
 ところが、昨年(2017年)12月中頃からなかなか寝付けなくなってしまい、グダグダ睡眠が続いて、1晩に何度も目が覚め、覚めたらなかなか眠れない状況となる。
 そんな状況は、たまに5~6時間グッスリ睡眠という日もあったが、年明けて2018年1月になっても続いた。1晩に何度も目が覚め、あれこれ考え事をして、なかなか寝付けなくて、1晩足して4時間前後しか眠れていない日も数日あった。
 そんな中、「そうだ、畑に眠り草があったじゃないか」と思い出す。

 畑の一角にアキノワスレグサ(カンゾウとも言う)を植えてある。それを食べたのは2~3年前の1度切り、たいして美味いものと感じなかったからで、もっぱら、秋に咲く大きなユリに似た花を楽しむために置いてある。季節を感じる花となっている。
 アキノワスレグサは、沖縄語でクヮンソーと言い、薬草として有名。肝臓や胃の薬として使われるようだが、眠り薬としても知られている。

 さて、1月20日にクヮンソーを5株ほど収穫して、その夜食べる。その夜は足して4~5時間の睡眠。それまでに比べると少しは増しといった程度。
 1月25日にクヮンソーを20株ほど収穫し、その夜10株ほど食べる。その夜も足して4~5時間の睡眠、20日と同じく、少しは増しといった程度。
 その後も27日にクヮンソーを食べるが、あまり変化は無い。28日にも晩酌の肴に少し食べる。その夜になってやっとクヮンソーの効果が出たのか、それまでより少し良くなった。それでもしかし、私の満足できるグッスリ睡眠では無い。クヮンソーに眠り薬の効果があるかどうか確定できないまま、29日以降はクヮンソーを食べていない。
 しかし、2月1日になって私のグッスリ睡眠がいくらか戻った。その夜は、2度ほど目が覚めたが、足すと6~7時間は眠れて、夢もいくつか見た。翌日もほぼ同様となり、2月4日の夜はほぼグッスリ睡眠となって、久々に濃い夢を見た。
 私の眠り薬となったのは、「腰は治るか」、「仕事はあるか」、「食っていけるか」、「人付き合いは上手く出来るか」などといった不安を棚上げして、「あれこれ不安に思うな、コツコツ真面目にやっていれば何とかなるさ」という吹っ切れた気分。そんな気分になったことが、眠り薬としての効果がより大きかったのかもしれない。
     
     
 
 クヮンソー、眠り薬として効果があるかどうかは、私の経験からは断定できない。でもまあ、野菜として食せるし、じつは、その花や花の蕾が食用として美味らしい。今年の秋には花や蕾を収穫して食べてみたいと思う。畑をやっていれば・・・となるが。

 アキノワスレグサ(秋の忘れ草):薬用・野菜
 ユリ科の多年生草本 原産分布は日本、台湾 方言名:クヮンソー
 根茎が薬用に、葉柄部と花が料理に用いられる。花はロート状で橙黄色。

 記:2018.2.5 ガジ丸 →沖縄の飲食目次