ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

勝手な健康法

2012年02月10日 | 通信-科学・空想

 私は少食である。少食にしてから10年余が経っている。この10年余で体重は12キログラム減り、体脂肪率も12%ほど下がった。少食にしたのはしかし、体重を落とすのを第一の目的にしたわけでは無い。体が重かった頃、体調も良くなかった。四六時中肩凝りだったし、膝に力が入らなかったり、現場で肉体労働をするとすぐに心臓がバクバクしたり、吹き出物が出たりしていた。それは体重が重いせいだけじゃないと思った。
 「俺は体に悪い物を食べている、それを食べ過ぎている」と思った。体に悪い物が何であるかは断定できなかったが、取りあえず食う量を減らせばいいのだ、そうすれば悪い物が何であれ「食べ過ぎる」ということは無くなる、と考えたわけ。

 食べる量を減らす際、単純に毎日の食事の量を減らしたわけでは無い。体に悪い物が何であるかを断定はできなかったが、こういうものかもしれないと想定したものはあった。お菓子などのジャンクフード、ハンバーガーなどのファストフードの類だ。菓子は今でも時々口にする(ほぼ和菓子)が、量はずっと減っている。ハンバーガーやフライドチキンといったファストフードについては、それ以来ほとんど食べていない。
 体に悪い物が何であるかの想定基準はある。口に入れるそのモノの中に化学物質が多く含まれているものである。そういうものをなるべく食べない、したがってファストフードは食べないし、外食も滅多にしない(貧乏だからという理由もある)となる。

 逆に体に良い物は何かについても考えた。玄米が良いという情報を得、5、6年前から白米を止めて玄米にしている。農産物もなるべく無農薬有機のものを食べるようにしている。肉類は減った。豚肉は沖縄料理に欠かせないので今でも良く使うが、牛肉はほとんど食わなくなった。魚介類の量はあまり変わらず、植物性蛋白質の豆腐は増えた。
  明治生まれのウチナーンチュは何故元気で長生きだったかを考えた際、「元気の基本はやはり食事だろう、昔は甘藷(サツマイモのこと、沖縄ではンムと言う)が主食だった」と父母や祖父母から聞いた話を思い出し、甘藷を調べる。甘藷は玄米と同じくらいに体に良い食べ物であることが判った。なおかつ、玄米より作ることも、口に入れるまでの手間も少ない。土地さえあれば私でも作れる。しかも沖縄の風土に合っている。

 ということで、一週間の内の4食を玄米、5、6食を甘藷にすることに決めた。そう決めすぐに実行する。それは2、3年前の話で今もなお概ね続いている。
 それからもう一つ、その頃から、週2日の出勤の日は現場仕事の場合があり、昼飯食わないと体が持たないということもあって、その2日間は例外だが、その他の日は1日2食という食生活を始めた。玄米や芋の主食の他は味噌汁、漬物、目刺といった1食1食も粗食であり、玄米なら飯椀1杯、芋なら中位の1個といった少食でもある。
 それで栄養は大丈夫?と問われれば、十分大丈夫と答えたい。朝食はその日1日のエネルギー、夕食は体に必要な栄養を寝ている間に摂取するもの、と私は考えている。体は必要な栄養分を小食の中から目一杯取り込んで、食べた物を無駄にしない。なので、少食であっても、私の体には必要な栄養が十分あると思っている。1日3食摂らなければならないなどと誰が決めたか知らないが、私は2食で十分健康に生きて行けると思う。
          

 記:2012.2.10 島乃ガジ丸