植物を調べるのに何冊もの文献を参考にしているが、中でも、『日本植物図譜』は多くの植物が載っており、権威も高そうである。参考図書の中心にしたいところだが、その文字が小さいため、老眼鏡をかけるのを面倒臭がって、なかなか開かなかった。
先日、その滅多に開かない『日本植物図譜』にじっくりと目を通した。一年ほど前に他の文献で、イヌビワにはケイヌビワという変種があるということを知って、それと思われる写真を撮って、それを確認するために『日本植物図譜』を開いた。それと思われる植物はケイヌビワに間違いないようであった。めでたしめでたしと喜ぶ。
ところが、その同じページに、これもイヌビワの変種であるホソバイヌビワなるものがあった。これについてはまだ実物を知らない。後日、末吉公園へ行って、イヌビワに似た植物の写真を数枚撮った。それらがホソバイヌビワなのかどうかを判断するのに、『日本植物図譜』の小さな文字を何度も読み返した。老眼を酷使した。にもかかわらず、結果は徒労に終わった。確たる証拠が掴めなかったのだ。よって、下述するホソバイヌビワの記事は、私の言葉では無く、文献の言葉によっている。
ケイヌビワ(毛犬枇杷):公園
クワ科の落葉低木 奄美大島以南の南西諸島、他に分布 方言名:不詳
イヌビワの変種で、葉の両面に毛が生えていることからこの名がある。
葉は、長さ100~200ミリ、幅40~100ミリで、イヌビワと同じ。紙質の葉の両面に短い剛毛状の毛がある。イヌビワの葉には毛がない。毛の生え方は粗いものから密毛型までいろいろある。果嚢や小枝にも毛がある。
高さは2~5mで、イヌビワと同じ。果嚢は球形で、径10~20ミリ、熟すと黒紫色になるのはイヌビワと同じ。有毛であることが異なる。
分布は他に小笠原諸島、台湾、インド、南中国など。
学名はFicus erecta Thunb. var. beecheyana King
実
ホソバイヌビワ(細葉犬枇杷):公園
クワ科の落葉低木 関東地方以西に分布方言名:不詳、またはイヌビワに同じ
イヌビワの変種で、イヌビワに比べ葉が細いことからこの名がある。
イヌビワの葉は倒卵~倒卵状長楕円形で、長さは100~200ミリ、幅は40~100ミリ。一方、本種は披針形で、幅が15~30ミリとなっている。
果嚢は同じ球形だが、イヌビワが黒紫色に熟すのに対し、本種は淡紅色となる。
高さは3~5mでイヌビワとほぼ同じ。葉の縁が不明瞭に大きく波打つのも特徴。
学名はFicus erecta Thunb. var. sieboldii King
記:島乃ガジ丸 2008.12.13 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
名前は知っているが、実物を知らない植物はたくさんある。公園などに行くと、樹木に名札が掛けられたりしていて、そういった知らない植物を知ることができる。「あー、これがこれであったか」となって、クイズの答えが見つかったような気分になる。
首里にある末吉公園は原野を一部残したような作りで、原生林と思われる樹木が多くある。そのいくつかには名札があって、私の植物調査の役に立っている。
名前はよく知っているが、実物を知らない樹木の一つクロヨナを探しに、3月中旬、その末吉公園を訪れた。クロヨナの開花期が「3月から4月」と文献にあったので、その写真を撮るためにである。2時間ほど歩いたが、クロヨナは探せなかった。その物はあったかもしれないが、クロヨナと書かれてある名札は見つからなかった。
末吉公園でのクロヨナ探索は徒労に終わったが、その一週間後、若い美女とのデートで訪れた浦添市民体育館の庭に、それらしきものを発見した。文献の写真から、葉や花の色形のだいたいのところは頭に入れてあった。体育館の樹木に花は咲いていなかったが、莢状の果実がついており、マメ科の植物と想像され、また、緑の濃い、大きな葉は文献の写真のものに似ていると思われた。写真を撮る。
花が咲いていれば、図鑑の写真を頭に入れて、その植物を見つけるなんてことはそう難しくは無い。しかし、葉の形だけから植物を探すのは難しい。それを、私もいくらかできるようになったわけである。1年半ばかりの間、ほとんど毎日、植物の図鑑を見ている成果が現れたということだろう。そういう意味で、クロヨナの発見は嬉しかった。
クロヨナ(くろよな):公園・街路
マメ科の常緑高木 原産分布は奄美以南、沖縄、台湾、他 方言名:ウカバ
クロヨナという言葉が意味不明。果実、花、葉、幹などが黒いわけでは無い。ただ、葉の色は緑が比較的濃いとは言える。そんなわけで、全体的に黒っぽい感じがするのかもしれない。そうだとしても、ヨナが不明。「黒っぽいよな」を縮めたのであろうか。方言名のウカバ、ウカファ、バもファも葉のこと。ウカは「浮く」と思われ、「浮く葉」という意味ではないかと想像される。水に浮きやすいのかもしれない。今度試してみよう。
高さ20mに達し、暴れ木になりやすい。適宜選定して形を整える。元々海岸地に自生していて耐潮風性が強いので、海岸近くの植栽にも向く。浮くかどうかは分からないが、葉は大きめ(10~15センチ)で、表面に光沢がある。花期は年に2回あり、3~4月と8~9月。淡い紫色の小花が多数かたまって、枝の先につく。
種子から油が採れ、ロウソク、石鹸、薬用に用いられる。樹皮からタンニンや繊維が採れる。オキナワビロードセセリの食害を受ける。
花
実
満開
記:島乃ガジ丸 2006.5.14 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
従姉の友人に、元スッちゃん(今で言うフライトアテンダント)がいる。元スッちゃんらしく美人(まあ、歳なので今はそれなりに)でスタイルも良い(これは、歳の割にはなかなかのもの、努力しているのだろう)。彼女とはたまにだが、会う機会がある。
金曜日の職場には、私がコレクションしている木材がいくつかある。厚6センチ、幅45センチ、長さ150センチのリュウキュウマツの板や、木目の美しいセンダンの板など沖縄産のが数枚あり、ホワイトアッシュや、ニヤトーなど外来材の板も数枚ある。そして、長さは150センチあるが、幅は20センチほどしかなく、しかもクネクネ曲がっている沖縄産のクスノキの板がある。クネクネ曲がっているが、そのクネクネぶりにいかにも風情があり、コレクションの中でも、私が最も気に入っているものである。
数ヶ月前、元スッちゃんが金曜日の職場に来て、その少し前から商品台として使っているクスノキの板を目敏く見つけた。元スッちゃんは見た目だけでなく、感性も良いようである。「譲ってくれ」と言う。惜しい気はしたが、美人に弱い私はしぶしぶ譲ることにした。ところが、この元スッちゃん、さすが歳は取っているのである。先日会ったのだが、すっかりクスノキのことは忘れている。今、私は、彼女が忘れ続けてくれることを祈っている。クスノキの板、少し削るとクスノキの匂いがする。それも私のお気に入り。
クスノキ(楠・樟):公園・街路
クスノキ科の常緑高木。原産分布は関東以南、台湾、他。方言名:クスヌチ
樟はクスとも読む。臭いと同義ではないかと広辞苑にあった。臭い木ということからクスノキという名なのかもしれない。臭いといっても、鼻を摘むような臭いでは無く、匂う木といったところ。クスノキには特殊の香気がある。それは樟脳の匂い。樟脳は衣類の防虫剤に使われるもの。クスノキから抽出される。
楠という字については広辞苑に「南国から渡来した木の意」とあった。なるほど、そのままである、がしかし、楠正成という名も大昔にあったことから、日本にも自生していたか、あるいはよほど古い時代に渡来してきたものであろう。
高さ20mに達する。萌芽力が強いので強剪定に耐える。よく分枝し、自然樹形でも整った形になる。成長が早く大木となることから建築材や家具材としても利用される。
関東以南の暖地、特に海岸に多いとある。北九州だったか、福岡だったか、街路樹に大きなクスノキが並木になっているのを見たことがある。沖縄市のクスノキ通りは両サイドに大きなクスノキがあって、道路を緑のトンネルのように覆っている。見事な景色の並木道となっている。「沖縄で植栽されているのは、多くは変種のホウショウ」とあった。
葉
クスノキの板材
入手してから15年以上は経っている。今は商品台として利用されている。
記:島乃ガジ丸 2005.11.28 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
職場の庭に、葉が桐の葉のような形をしている大きな木がある。私がこの職場に勤めるようになったのは20年ほども前のことで、私の記憶には定かで無いが、同僚のKさんに訊くと、その頃からその木はそこにあり、その頃から既に大きな木であったようだ。
記憶に定かでないその木が気になるようになったのは、このホームページを始めるようになってからだ。植物に深く(それまでは浅かった)興味を持つようになってから、「この木、何の木、気になる木」になったというわけである。
職場の庭はわりと広い。広い庭に雑然といろいろな植物が植えられてある。これまでにその大半を紹介しているが、未だに正体不明のものがいくつかある。葉が桐の葉のような形をしている大きな木もその一つ。Kさんに訊けばすぐに判るのだろうが、何とか自分の力で明らかにしてやろうと思って、訊かずにいたのである。
私は観察力が大雑把である。物事はだいたいで捉えることができれば良いという性質を持っている。つい最近アコウとオオバアコウの違いを紹介したが、そういった細かな違いの確認というものは、じつは、私にとって重労働となっている。重労働は、しょっちゅうはできない。なので、その植物が何物かを調べる際は、判別しやすい情報をできるだけ多く必要とする。花が咲いている、実が付いている、などである。
ところが、職場の、葉が桐の葉のような形をしている大きな木はこの4年間、ちょくちょく観察していたが、いっこうに花も実もつけない。よって、ずっと判別不能。
ところが、末吉公園を散歩している際、職場のその木とそっくりな木を見つけた。運の良いことにその木には名札が掛けられていた。ククイノキとあった。
ククイノキ(くくいのき):公園
トウダイグサ科の常緑高木 マレーシア原産 方言名:ククイ
ククイはハワイ語とのこと。ハワイでは古くから調味料や油用に栽培され、ハワイ州の木になっているほど有名。アブラギリの仲間で、別名をハワイアブラギリと言う。また、大きな種子が採れることからククイナットとも呼ばれる。
果実は球形で径5センチほど。中には1~2個の種子があって、油脂を多く含み、ろうそくとして利用できることからキャンドルナッツと呼ばれている。種子はろうそくの他、石鹸、塗料にも用いられる。また、調味料としても使われる。
『沖縄植物野外活用図鑑』に、高さ10mとあったが、末吉公園にあるものの内、大きなものは10mを楽に越していた。幹直径は40センチほどあった。成長は速く、大木となるので民家の庭には不向き。耐潮風性が強いので防潮林に使える。
小さな白い花が総状に多く付く。開花期についての記載が文献に無かったが、ネットのいくつかのサイトには夏から秋とあった。しかし、末吉公園で私が見た個体の一つは4月に既に咲いており、4月に既に果実を実らせていた。別の個体の多くは6月の初め頃から花を付けている。それらも果実はその前から付いている。別の個体のいくつかは、4月には既に多くの種子を根元に散らばせていた。よって、沖縄では開花期の期間も、結実期の期間もそれぞれ長いのだと思われる。果実は球形。
種子は、油脂、石鹸、塗料の他、調味料にも利用されるとのこと。ただし、『沖縄植物野外活用図鑑』によると、生は有毒らしい。
花
実
参考(硬い種子で風鈴を作る)
記:島乃ガジ丸 2008.6.19 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
友人のKは商売人で、店舗を構えている。商売はワープロ、表計算、インターネット等を利用すれば格段に効率の上がる内容のものだと思うのだが、彼も彼の女房もアナログ脳味噌の持ち主であるらしく、パソコンを購入したのはやっと去年、店を開いてから25年近くが経ってからであった。去年の3月、その店にパソコンがやってきた。
それからしばらくの間、毎週日曜日に私はその店へ通い、二人にパソコンの扱い方、ワードやエクセルの使い方などを教えに行った。私の住処からその店までは車で15分ほどかかる。その途中、沖縄国際センターから浦添警察署へ抜ける道はキワタノキの並木となっている。この時期、花を咲かせ始める。オレンジ色の花は青い空に映えて美しい。
もう10年ほども前になるか、梅雨の頃であった。曇り空の風の強い日に、用があってKの店へ向かう。キワタノキの通りへ入った時に、今まで見たことの無い幻想的な光景を目にした。空中に何か白いものが舞っていた。それはたくさんの綿であった。たくさんとはどのくらい?と訊かれたら、周囲の景色を幻想的にしてしまうほど夥しい量と答えられる。綿は強風に煽られ、右へ行ったり左へ行ったり、近寄ったり離れたり、落ちてきたり舞い上がったりしていた。私はしばらく車を停めて、その幻想的な光景を楽しんだ。
調べると、キワタノキの果実は6月頃に破裂して、中の綿を空中に吐き出すとのこと。私が偶然見たものはキワタノキの果実から吐き出された綿であったのだ。その翌年からも何度か梅雨時にその並木道を通っているが、幻想的光景には再会していない。少量の綿がフワフワ飛んでいるのは数回見ているが、あの日のような綿の量とはほど遠い。私が見た偶然は、本当に偶然だったようで、たまたま実の弾ける量がもっとも多い日に、たまたま舞風(一方向の風では無いという意)が強く吹いていた、ということなのであろう。
さて、アナログの夫婦のその後。実は、彼らの店のホームページを立ち上げて、その1コーナーをガジ丸に使わせてもらうという目的が私にはあった。しかし、アナログの脳味噌は半年経ってもほとんど進歩せず、同じ質問を何度もする。「日曜日に俺が教えている以外に、本を読んだりして勉強していないのか?」と訊くと、「ぜんぜん」と二人揃って答える。私は、ナーワジタン(もう怒った)なのであった。彼らにパソコンを教え、彼らが習得するのを待つのは諦め、自分で自分のHPを作ることにしたのであった。
その後も月に1度くらいは彼らの店を訪ねることがあるが、その時、彼らがパソコンに向かっている姿は、今のところただの1度も見たことが無い。もしそういう光景に出会ったとしたら、それはきっと、キワタノキの幻想光景と同じくらいの偶然であろう。
キワタノキ(木綿の木):公園・街路
パンヤ科の落葉高木。原産分布はインド、ジャワ、マレー。方言名:無し
既に紹介したトックリキワタと属は違うが、トックリキワタと同じく種子に綿毛を含んでおり、枕、座布団、クッションなどの詰め物に利用されている。木綿の木という名前からして、こっちの方が本家なのかもしれない。英語名でもRed silk-cotton treeとある。
高さ10m以上に達する高木で、自然に三角錐の形になるので手入れはあまり要らないが、強風に弱いので、台風時には枝折れする場合が多い。陽光を好み、よく陽の当たる場所では花付きも良い。橙色の大きな花。開花期は3月から5月。結実期は6月から7月。
花
満開
記:島乃ガジ丸 2005.3.18 →沖縄の草木目次
参考文献
『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行