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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

サンゴノボタン

2017年09月10日 | 草木:低木

 週末の散歩は、家から離れた場所へ車で行って、車を停めてその辺りを散策したりもするが、概ねは、家からそのまま歩いて北へ南へ、東へ西へ行っている。
 写真の日付は2006年の3月となっているので、今(2009年7月)から3年以上も前のこと、家からそのまま歩いて北方面の散歩をしている途中に、民家の庭、道の傍の塀際に、オオムラサキシキブに似た色の、オオムラサキシキブよりは少し大き目の丸い実が、ブドウのように房になって付いている植物を発見した。
 葉の形はオオムラサキシキブとはまるで違う。見た目では、何の仲間か全く見当のつかないものであった。なので、3年経っても何だか判らないままであった。
 3年経った今年、石嶺図書館に『亜熱帯沖縄の花』という沖縄の植物を紹介している本が新入りした。さっそく借りる。ページを捲ると、そこに、ありました。何の仲間か全く見当のつかないものが。それは、サンゴノボタン。
 「何と!ノボタンの仲間であったか。」と驚く。ノボタンとはまったく予想していなかったからだが、しかし、撮った写真をよく見ると、葉はノボタンに似ているのであった。果実にばかり目が行って、葉には関心を持たなかったから気付かなかったのだ。
 それが何者であるかを見極める能力は、観察力が鋭いかどうかによる。私のような大雑把な人間には、何者か判明するのに時間がかかるんだと改めて認識した。
 開花期が6月からと知って、6月を待って早速、花の写真を撮りに家からそのまま歩いて北方面の散歩へ出かけた。サンゴノボタンのある家はしっかり覚えていた。
 
 サンゴノボタン(珊瑚野牡丹):添景・鉢物
 ノボタン科の常緑低木 フィリピン、ジャワ原産 方言名:なし
 名前の由来についての資料は無かったが、ノボタンはノボタンの仲間だからということでおそらく間違いない。サンゴは、たぶん果実の見た目からだと思われる。
 高さは1mほど。葉は大きく美しく、観葉植物としても価値がある。
 花茎は枝先から出て垂れ下がり、小さな花を多くつける。花は数段に分かれて車輪状につく、花弁は淡紅色で、雄しべは紫色で美しい。開花期は6月から11月。
 花後、紫色の果実が集まって房になり美しい。結実期の資料は無いが、写真は3月。
 
 実

 記:島乃ガジ丸 2009.7.25 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行


サンゴアブラギリ

2017年09月10日 | 草木:低木

 もう10年ほど前になるか、3年ほどの間、趣味で木工をやっていた。木工家のSさんとMさんがやっている工房に通って、電動機械や木工具の使い方などを彼らに教わった。技術だけでなく、木工関係の書物を多く読み、ある程度の知識も得た。
 元々、記憶力の弱い私なので、多くの書物を読んだが、今でも記憶に残って、私の知識となっているものは少ない。それでも、木材については、その辺にある木のどれもが木工品に適しているわけでは無いということを覚えている。ケヤキ、トチノキなどが家具材として、シナノキやサクラなどが小木工に、スギ、ヒノキ、サワラなどが建材に好まれるということを、だいたいであるが、覚えている。
 キリも家具材として有名である。キリが用いられるのは主にタンスのようである。キリには防虫効果があるらしいのでタンス、ということだと覚えている。材が軽く、加工しやすく、狂いが少ないということも理由らしい。

 そのキリとは、親戚でも何でも無いが、アブラギリ(油桐)と桐の名のつく木がある。アブラギリは沖縄で(少なくとも私は)見たこと無いが、同属のサンゴアブラギリは友人の家で、散歩の途中の民家の庭で見ている。初めてその存在を知ったのは、一昨年の八重山旅行で、竹富島を散策している時。民家の石垣の傍に数本あって、花を咲かせていた。小さな木。桐と名はついても、タンスの材になることはまず無かろう。
 
 サンゴアブラギリ(珊瑚油桐):鉢物・添景
 トウダイグサ科の常緑低木 中央アメリカ原産 方言名:なし
 名前の由来は、「花がサンゴに似ているので」、または、「花柄の形がサンゴに似ているところから」と別々の文献にあったが、本種の花の形や花柄の形に似ているサンゴを私は見たことがないので、ピンとこない。まあ、そういったサンゴがあるのだろう。アブラギリ(油桐)は同じトウダイグサ科ヤトロファ属の落葉高木。別名をその属名であるヤトロファと言い、園芸店の鉢物などではその名前をよく見る。
 高さは150センチほどにまでなるようだが、よく見かけるのは地植えでも50センチ程度のもの。葉は30センチほどと大きく、キリの葉に似ている。枝葉の数が少なく、徳利のような形をした幹が良く目立つ。徳利油桐なんて名前を私ならつけたい。
 枝先に花茎を伸ばし、小さな花がいくつもかたまってつく。開花期は5月から11月。
 
 竹富島の花
 
 沖縄産
 
 沖縄産の花

 ちなみに、
 アブラギリ(油桐)
 トウダイグサ科の落葉高木
 キリに似た大きな葉をつける。花色は白、初夏に開花する。
 ちなみにキリは別科で、見た目もぜんぜん違う。材が似ているとのこと。

 キリ(桐)
 ゴマノハグサ科の落葉高木 中国原産
 ゴマノハグサ科では唯一の木本性とのこと。タンスの材として有名。

 記:島乃ガジ丸 2007.4.14 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行


ヒラドツツジ&サツキツツジ

2017年09月10日 | 草木:低木

 金曜日の職場の隣に産婦人科医院がある。そこの花壇の植栽はよく手入れされていて、いつもきれい。子供が喜ぶようにゲッキツを動物の形に刈り込んだトピアリーもいくつかあり、かわいいらしさを演出しているが、マツやクロキ(リュウキュウコクタン)などはきっちり、和風の段作りに仕立てられている。道路側に面した花壇にはツツジ、サツキが植えられ、きれいに刈り込まれて、時期になるとたくさんの花を見せてくれる。
 一昨日(4日)から、3月の沖縄とはとても思えない寒い日が続いて、ゴルフの宮里藍もスコアメークに苦労しているようだが、ツツジの花たちにとっても、そろそろ咲こうかなと思っていた矢先の寒さだったに違いない。開こうとした花びらを慌てて引っ込めたようで、隣の花壇のツツジも、一昨日見たときは数えるほどしか咲いていなかった。
 ツツジは、今日から始まる東村のツツジ祭りが有名である。ツツジの開花は例年より4日遅れているとニュースでやっていたが、祭り会場には色とりどりのツツジが花を見せてくれる。毎年訪れる人も多く、賑やかな祭りとなっている。私は行った事無いけど。

 ツツジは、「ツツジ科ツツジ属(シャクナゲ類を除く)の常緑または落葉低木の通称」(広辞苑)で、沖縄で庭木として用いられる主なツツジは、別項で紹介しているサキシマツツジ、ケラマツツジの他、以下のヒラドツツジ、サツキツツジがある。
 
 ヒラドツツジ(平戸躑躅):添景・生垣
 ツツジ科の常緑低木。原産分布は関東~九州。方言名:なし
 ツツジは「ツツジ科ツツジ属(シャクナゲ類を除く)の常緑または落葉低木の通称」(広辞苑)のこと。ツツジという名前の由来については資料が無く不明。躑躅という字は広辞苑にあった。おそらく漢名だと思われる。難しい字なので私は覚えられない。
 サキシマツツジなどを親とする園芸品種で、長崎県平戸市で作られたからヒラドと名が付くとのこと。別名リュウキュウツツジ(琉球躑躅)とあるが、親のサキシマツツジのサキシマ(先島)が琉球の久米島、宮古、八重山地方を指すことからだと思われる。
 高さは1mていど。萌芽力があり、剪定が効くので、形を作って庭の添景に向く。強剪定は花後に行う。他のツツジ同様、酸性土壌を好み、アルカリ土壌では生育が悪い。
 基本種の花色は白色で、これがまた、白色ツツジの基本種とのこと。多数の園芸品種があり、花色は桃紫、緋赤、紅などあり、形状も一重、八重がある。
 開花期、沖縄では3月から5月。乾燥にも強い丈夫なツツジ。
 
 白花
 
 八重咲き
 
 八重咲きの花

 
 サツキ(皐):添景・生垣
 ツツジ科の常緑低木。原産分布は関東~九州。方言名:なし
 広辞苑に五月躑躅とあったが、他の文献では単にサツキ(皐月)としてあった。サツキはサツキツツジの略であろうと推理し、ここでは広辞苑の表記通りとする。けして、広辞苑という権威に寄ったわけでは無い。倭国では他のツツジより少し遅れて5月から6月に開花するとのこと。で、サツキ(皐月=五月)という名前となっている。
 高さは1mていど。萌芽力があり、剪定が効くので、形を作って庭の添景、装飾の他、丈の低い生垣としても利用される。なお、強剪定は花後に行う。
 他のツツジ同様、酸性土壌を好み、アルカリ土壌では生育が悪いようだ。倭国ではどうか知らないが、沖縄では夏季の乾燥に弱いとのこと。
 花色は桃色で、管理が良ければ樹冠を染めるほど多くの花が咲く。倭国での開花期は上述の通り5月から6月だが、沖縄では3月から5月。
 学名、サツキツツジRhododendron indicum Sweet
 ケラマツツジRhododendron scabrum G.Don
 ヒラドツツジRhododendron×pulchrum
 サキシマツツジRhododendron amanoi Ohwi. 
 タイワンヤマツツジRhododendron simsii Planch
 
 愛知産
 
 沖縄産
 訂正追記:2011.2.23 ガジ丸

 記:2005.3.6 島乃ガジ丸 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行


コンロンカ

2017年09月10日 | 草木:低木

 第二次世界大戦に負けて、日本国にも主権在民の考えが浸透した。そのお陰で、それまでは威張っていた警官も市民に対しては丁寧な応対となった。市民に対し、「おいっ」なんていう呼びかけをするおまわりさんは、少なくとも建前上はいない。
 学生の頃、東京暮らしで出会ったおまわりさんは皆、丁寧な人たちであった。こっちが学生であると判っても言葉は敬語であった。あんまり丁寧なので、日本のはるか南端、沖縄から出てきた田舎者の青年は、「何だ、どういうことだ」と戸惑うのであった。
 その頃、沖縄の警官は戦前の警官とあんまり変わらない態度の人も多くて、高校生の頃、浪人生の頃、学生の頃で沖縄に帰省した時などに、「おいっ」という呼びかけをおまわりさんにされたことが何回かある。沖縄のおまわりさんは敬語を使わなかった、あるいは、使えなかったようだ。日本語は大丈夫か?と疑うような、ウチナーグチ(沖縄口)で何やらまくしたてるようなおまわりさんもいた。
 そのようなおまわりさんは、本土復帰から30年も経った今ではもういないにちがいない。今は、近所を巡回するおまわりさんも敬語で話しかけてくる。近くにある石嶺交番のおまわりさんも、過去2回ほど所用があって訪ねたが、応対はすごく丁寧であった。それはもちろん、私が彼らより概ね年上であるということも要因となっていようが。

 石嶺交番は私の通勤路にあり、散歩の際もたまにその前を通る。ヤンバル(沖縄本島北部の通称)でキャンプした時によく見かける植物が、石嶺交番の花壇にあるのを先日、見つけた。面白い木なんだが、ヤンバルにありふれているせいか緑化樹としてはあまり見かけない。『新緑化樹木のしおり』や『沖縄の都市緑化植物図鑑』にも記載が無い。
 
 コンロンカ(崑崙花):添景
 アカネ科の常緑低木 原産分布は南西諸島、台湾、他 方言名:キーカンダ
 『沖縄植物野外活用図鑑』に名前の由来として、「白色のがく片を崑崙山の雪に見立てて名づけたものとされている」とある。崑崙を広辞苑でひくと「中国古代に西方にあると想像された高山」とあったので、想像の崑崙山は雪を頂いているのかと一瞬思う。が、もう一つ「チベットと新疆ウイグル自治区の境を東西に走る大山系」のことも崑崙というらしい。で、判った。それはコンロン山脈のことだ。チベット高原の北側にある山脈だ。コンロン山脈は7千メートル級の山の連なり、山頂は当然、雪に覆われている。
 半陰となる湿潤地を好み、そういった環境の山野に自生している。ヤンバル(沖縄本島北部の通称)に行くと、山に入らずとも平地の草地などでも見かける。半陰を好むが陽光地でもよく生育し、写真のコンロンカはよく日の当たる花壇にあった。
 枝先に黄色の小さな花に多数つける。花よりも葉の形をした1枚のがく片が白くて大きく、目立つ。緑の葉、黄色の花と対比されてきれい。開花期は主に6月から9月。
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2005.9.4 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行


ゴモジュ

2017年09月10日 | 草木:低木

 植物の漢字表記には少し興味があって、このガジ丸HPで紹介する植物もできるだけ漢字名を載せるようにしているが、分からないものも少なくない。先ず広辞苑で調べて、それに無い場合は、下に挙げた参考文献の全てを開く。それでも分からない場合、ネットで調べている。ただし、ネットの場合は、私自身がそうなので、その情報の出自が由緒正しいかどうか不安がある。よって、その場合は基本的に漢字は載せないことにしている。
 今回のゴモジュ、『新緑化樹木のしおり』に漢字表記としてでは無く、名前の由来として「琉球の王城の門前にあった木ということで、御門樹・・・云々」とある。ならば、漢字表記はどうなっているのかと他の文献を調べたが、無い。で、ネットで調べた。いくつかのサイトに五毛樹、五門樹などの表記があった。しかし、五つの毛の樹とか、五つの門の樹とかより、首里城の御門の前に植わっていた樹というのが歴史を感じさせて良い。確認はしていないが、良い名前なので、『新緑化樹木のしおり』にある由来通りに漢字を御門樹とした。
 金曜日の職場の、陽光のほとんど射さない花壇、奥行き1m、長さは30mほどある場所にゴモジュを植えた。生産者から「ゴモジュは陰でも十分育つ」と聞いたからだ。2列にして計200本ほどを植えた。「陰でも十分育つ」ゴモジュではあったが、数年後にはそのほとんどが枯れた。陰のせいでは無い。おそらく、水枯れのせい。職場の他の人は水かけをしない。1週間に1回しか行かない私も、毎週水をやっているわけではなかった。たぶん、月に1回ほどではなかったか。いかに丈夫な木でも、世話する人間が怠け者では、生きていけなかったのであった。
 
 ゴモジュ(御門樹):添景・生垣
 スイカズラ科の常緑低木。原産分布は奄美、沖縄、台湾、他。方言名:グムル
 成長しても高さは3mほどまでにしかならない。中木の段作りもできるが、枝の分岐が多く、強い刈込みに耐えるので生垣や刈込み物として多く使われる。耐陰性があるので、庭の陽光のあまり当らない箇所の植栽にも向く。
 葉には独特の匂いがある。私には漢方薬のような匂いに感じられ、好きでも嫌いでもないが、臭いといって嫌う人もいる。花は甘い匂いがする。白い小さな花はあまり目立たないが、蝋細工のようできれい。かたまって密につける。開花期は1月から3月。
 
 実

 記:島乃ガジ丸 2005.5.28 →沖縄の草木目次
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行