福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

持ち帰り

2013-06-19 05:29:08 | 日記
福祉亭を立ち上げた頃、市内には、お料理名を冠した配食のワーカーズが活発に活動していた。
市役所に用事で出かけたりしていると、配食中のみなさんに出会ったり、隣の街区にあるその店のハナシが話題にあがったり・・
そうそう、市役所そのものにも、食堂があった。
ホールの取り壊しと一緒に、食堂もなくなってしまった。
親子映画や、図書館利用の折、食堂を使っていた。
手頃な値段で、子どもづれの時でも、安心して利用できた。
ホットケーキが子どもたちは、好きで、お出かけの一つの楽しみにしていた風情だった。
子どもたちが、それぞれ、学校に行くようになると、今度は、議会傍聴の時などに、おしゃべり場に使ったりしていた。
街のレストランみたいなところとは、幾分空気がちがっていて、おもしろい空間だった。

さあて、福祉亭は、どんな記憶をそれぞれに残して行くんでしょうね。
こわいような、おもしろいような・・
みんなで、思い出として、笑いあえるようなことは、今でも山ほど!!なんですけれど。
火曜日のラウンジのみなさんは、いつも、2つお弁当を注文される。
そのお世話をする。

昨日は、夕方突然、黒雲に覆われ、いかにも、降るぞ!!って気配。
降り始めそうなので、ラウンジのみなさんと急かれる思いで、帰宅する途中。
退院して間もないかたと、ばったり。
そのかたは、お昼は、必ず福祉亭で、召し上がり、夜用に、お弁当も買ってくださる。
腰には、コルセット。
足取りもゆっくり。
「あッ、お弁当をもらってくるのを、忘れた!!」と言うので、届けることに。
ラウンジの大荷物を階段に置いて、福祉亭に引き返す。
「えッ!お弁当?」と、今度は、ボラさんが驚く。
どうも、誰かが受けて、伝達を忘れてしまった様子。
慌てて、準備してくださる。
もう、その頃には、雨は、本降り。
結局、マッサージのお兄さんのお弁当を、予約用として、先に頂くことに。
雨の中を、引き返す。
傘なしでしたが。
この一つのお弁当がない時の、不自由さを思う。
福祉亭のお弁当は、上出来の時もあれば、不出来の時もある。
それでも、信頼して、毎日のように買ってくださる。
幾分、遠慮がちに。

食を支えることは、健康を支えること。
健康を支えることは、言ってみれば、そのかたの生活、もっと言えば、人生を支える。
福祉亭を担う前には、見えなかったことが、今は、見えてきた。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若者たち | トップ | 対処 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事