Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

明の十三陵10 定陵

2007年07月01日 17時43分46秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 長陵のエリアからタクシーで少し移動すると、この定陵に来る。この前の龍のデザイン板もここで見たものだったかもしれない。定陵は、万暦帝(ばんれきてい)の墓。豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)にあたって李氏朝鮮に援軍を出したのが、この万暦帝である。秀吉は、「唐入り」「唐御陣」と、朝鮮の向こうにある中国を本気で制服するつもりだったから、ある意味、スケールの大きな妄想家だった。一方、中国ではこれを「万暦朝鮮役」もしくは「万暦日本役」と言い、同時期に行われた他の辺境地域での戦争とあわせ「万暦の三征」と言う。そうした戦(いくさ)の時代にあって、美しい陵の建物だ。

 猿に攻められて万暦帝引きこもる  頓休
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