Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

銀杏とお月さん(日比谷公園)

2005年12月14日 19時41分40秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 一昨日、取材があった虎ノ門から日比谷公園にまわり、図書館で、中国の古典『抱朴子』三冊を借りてから、晩秋の公園内を日比谷方面へ横切る。噴水を通り過ぎたところで、見事な銀杏とお月さんにめぐり合う。さすがに、日比谷公園だ。万歳!ついでに、お粗末な一句。

 銀杏にお月さん嗚呼(ああ)秋も暮れ  頓休

 嗚呼銀杏にお月さん秋しまい

 ああ銀杏にお月さん冬枯れる

COMMENT: 銀杏の樹の周りにご婦人が二人、透明なビニール袋を手に裏返して直接触らぬように落ちた銀杏を拾い集めていた。チャイナの中国歴史博物館には、40~50万年前の北京原人が銀杏(ギンナン)を手にして食べている復元像が陳列されているそうだ。ニッポンの銀杏もチャイナ渡来。
 それにしても、銀杏は、イチョウとは普通読めない。「一葉」からとも、銀杏の中国語「鴨脚」の近世中国音「ヤーチャオ」が訛(なま)ったとも、銀杏の唐音からとも、寝蝶(イ・チョウ)が転じたとも、諸説あり。銀杏は寿命は長いが実がなるのは孫の時代になることから、「公孫樹」とも言う。
 おでんの串に刺さったギンナン、特に、茶碗蒸しを掻き分けて発掘したギンナン1個は、貴重な分、堪えられない味だ。
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