Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

不忍池のカモもいろいろ

2007年02月11日 10時19分01秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 1625年(寛永2年)に寛永寺が建立され、そのとき池に弁財天を祀(まつ)ってから不忍池は有名になったそうだが、ここは蓮の名所でもある。その蓮の枯れた中を鴨(かも)が泳いでいる。よく見ると、鴨と言っても、一概に同じ種類ではない。いろいろな種族がいるようだ。
 鴨についてWikipediaに面白い記述を見つけた。――カモ(鴨)は、カモ目カモ科の鳥類のうち、体が小さく、首があまり長くなく、雄と雌で色彩が異なるものをいう。日本では主にマガモ、カルガモなどが生息し、全国の河川や湖などで見られる。また、季節によってはオシドリ、シノリガモなども見られる。
 このほか、食用ともされ、鍋にすると美味。現在ではネギとともに煮ることが多いが、江戸期においてはセリが鴨の相手として好適とされていた。

 芹の上鴨昼寝してうなされる(誹風柳多留)

 マガモを家禽化したものはアヒル(家鴨)と呼ばれる。日本語と異なり英語のDuckなどヨーロッパの言語では、基礎語彙のレベルでは野生の鴨と家禽のアヒルを区別しないので、翻訳に際して注意が必要である。
 諺(ことわざ)の「鴨が葱を背負ってくる」 ―― 鴨鍋にネギを入れると臭みがとれて美味しくなる事から、いいことが重なってやってくること。また、「鴨」は利用しやすい人物をいうことから、食い物にしやすい人物が、こちらの利益になる材料を持ってやって来ることにもいう。略して鴨葱(カモネギ)。

 鴨葱と安き方から春よ来い  頓休
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