折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL225~夕暮れ時の情景

2013-06-25 | 写真&俳句



夕暮れの     静寂(しじま)を縫うや     笛の音


梅雨の晴れ間の黒目川。

川面を渡る風が心地よい夕暮れ時。

遊歩道のベンチの前に楽譜台をセットして一人の男の人が横笛を吹いていた。

流れ出るメロディーは「遠くへ行きたい」。

夕暮れ時の静かな時間の中を哀愁を帯びた曲調が、耕し終ったばかりの畑に高く低く流れている。

時折、通りかかる人が足を止めて聴き入ったり、その場面を写真に収める人も(小生もその一人)。

こんな情景に遭遇できるのも散歩の功徳である。