声もなく、下を向いて歩く。今回のツアー旅を象徴するシーン。
雨しとど 無言の行列 山の道
午後のスタートは2時半。
再び東海自然歩道を割石峠から本栖湖に向かって歩く。
雨脚はますます強く、水溜りを避けて歩くことはもはや無理なコンディション。
会話も途絶え、みんな下を向いて、ノロノロと歩く様はあたかも葬列の如くである。
「みなさん、上を向いて歩きましょう、緑がきれいだし、山ツツジも丁度見頃ですよ」
というガイドさんの声も空々しく聴こえてしまう。
今回の最終目的地である本栖湖に着いたのは5時過ぎ。
そこからバスに乗って温泉宿で一風呂浴びて帰途に着いたのは6時半、我が家に帰り着いたのは夜の9時半。実に長い長い1日であった。
そして、ある意味では「思い出に残る」ツアー旅となった。