折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL38~「凍(こご)える月」

2012-01-07 | 写真&俳句



天空に     凍(こご)える月や       寒の入り



1月6日は寒の入り。

最近、歳のせいかおしっこが近くなった愛犬のパール。

この日の夜も9時頃におしっこをさせにパールを外に。

1歩家を出るとその寒さにパールと一緒に竦み上がる。

『寒いな、パール』と思わずパールに話しかける。

見上げると凍てつくような夜空に満月が煌々と地上を照らしていた。

まさに寒の入りに似つかわしい光景に、パールを外につないだまま、大急ぎで、家の中に引き返し、デジカメを取ってきて撮った「凍える月」である。


幸福感と感動と!!~今年の聴き始めは、フルトヴェングラーでシューベルトの「グレート」

2012-01-06 | 音楽
お正月休みも終わり、かみさんは職場に行き、小生は一人で家にいるという、いつもの日常が戻って来た。

そして、部屋の中で一人くつろぎながら大音量で音楽を聴いているといつもの生活が戻って来たことを実感する。
音楽を聴く、それは小生が普段の生活に戻る一つの儀式のようなものである。

早速、オーディオ装置のスイッチを入れる。
何せ、昨年の暮れにCDプレーヤーを買い換えたばかりで、試聴もまだあまりしていないうちに正月になってしまったので、早く聴きたくてうずうずしていたのである。

今年の聴き始めの曲は、フルトヴェングラーが指揮したシューベルトの交響曲第9番ハ長調「グレート」。

古いモノラル録音ながら当時としては出色の録音だったのだろう、素晴らしい音質でオーケストラの音が部屋いっぱいに広がり、あたかも眼前でベルリンフィルが演奏しているかのような雰囲気である。

そのシューベルトの「グレート」、特に今回は第2楽章を入念に聴くことに。

というのは、大学時代の親友のHくんの年頭メールに「シューベルトの【グレート】、何回聴いても特に第2楽章に心を揺さぶられます」と書かれていたのを見て、学生時代「シューベルトの【未完成】を評して、『子守歌だ』と切り捨てた彼が「グレート」の第2楽章に心を揺さぶられるとは!!時の流れは、心境に変化をもたらしたのだろうか?などあれやこれや考えて、あらためて第2楽章を聴いて見た。

あるカスタマーがレビューの中でこの第2楽章のフルトヴェングラーの演奏を評して

第二楽章の重厚であるが凛として引き締まったシンフォニックな表現と、柔らかで優美さを感じさせる室内楽的表現の鮮やかな対比の美しさが素晴らしいと思うんです。ここまで描き分けが自然で尚且つ気品高い第二楽章は他に無いと思う。

と書いているが、全くその通りで、今回もこの演奏を聴いてあらためて心が洗われる気持ちにさせられた次第である。

そして、第3楽章の中間部の旋律の優美な歌わせ方に酔いしれ、第4楽章のスケールの大きな演奏に圧倒され、あっという間に、あの「グレート」とよばれる長大な曲が終わっていた。

フルトヴェングラーもベルリンフィルも最高に素晴しい!!

聴き終わって幸福感と感動をしみじみと覚える、そんなシューベルトの「グレート」の演奏であった。

写真&俳句VOL37~「厚顔無恥(こうがんむち)」

2012-01-05 | 写真&俳句
「誰ひろう?あなたが捨てたそのゴミを」という標語があるが、この粗大ゴミが捨てられているのを見て、この標語を思い出した。(黒目川遊歩道にて)


新年に     粗大ゴミ捨つ     無恥(むち)な人



新しい年を迎え、愛犬パールと朝の大気を胸いっぱい吸い込んで雲一つなく晴れ上がった黒目川の遊歩道を気分よく歩いていると、何と家庭の粗大ゴミが堂々と捨てられているではないか。そう言えば、昨年も全く同じ場所にテレビが1台捨てられていた。犯人はおそらく同一人物だろう。

それにしても、このような場所に平気で粗大ゴミを捨てて行くとは、どんな神経をしているのだろうか。

この人には、【恥ずかしい】とか【後ろめたい】といった感覚は、はなから持ち合わせていないのだろう。
【厚顔無恥】とはまさにこのようなことをいうのだろう。何とも【情けない】人間ではある。

この光景に「憤り」と「やり切れなさ」を強く感じると同時に「唖然」としてしまった次第である。



【厚顔無恥(こうがんむち)】
厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。

写真&俳句VOL36~「老母の心境」

2012-01-04 | 写真&俳句



初春や     ひ孫と和(なご)む     老母かな


老母が暮らす実家で毎年お正月に行われる我がファミリーの新年会。

今年も5家族、18人が一堂に会して賑やかな催しとなった。

集まった18人の中に96歳を迎える老母を始め、72歳、60歳、48歳、12歳と5人も今年の干支である辰年生まれがいたのには一同びっくり。

まさに年男、歳女のオンパレードであり、昇龍の年となるようみんなで祈った次第である。

そんな中、今年96歳を迎える老母。

この1年で体が格段に小さくなり、口数も少なくなり、表情にも生気がなくなり、めっきりと衰えを感じさせるようになった。

「友だちや近所の親しい人がみんないなくなって、話し相手がいなくて寂しいよ。長生きするのも善し悪しだ」

と、この所めっきり弱気の言葉が多くなっている老母も、この日ばかりは息子たち、孫たち、ひ孫たちに囲まれて、うれしそう。

久しぶりに表情も生き生きと楽しげである。

特に、ひ孫たちが歓声を上げながら家の中を駆け回っている様子を、目を細めて見つめる顔は、束の間の一時、この一瞬を心に焼きつけているかのごとく見えた次第である。


2012 年賀状~今年もよろしく

2012-01-01 | 日常生活
今年の干支は「辰」。
我が家族では、おふくろ96歳、次兄72歳、弟60歳、孫12歳と4人が歳男、歳女。そして、愛犬のパールも12歳、まさに干支のオンパレードである。
『昇龍』の年となるように切に祈りたい。



新年おめでとうございます。

良い年となりますように。

そして

皆さま方、ますますのご自愛を

心からお祈り申し上げます。

今年もよろしくお願いします。