折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL43~「ある善意」

2012-01-28 | 写真&俳句


凍てる川     ゴミを集める     この善意



その人は、いつも週末の早朝に黒目川にやって来て、川の中や遊歩道に落ちているゴミ類を拾い集めている。

先週はその人が堤防から遊歩道に上がって来たところでばったり出会った。
手にした大きなビニール袋にはゴミがいっぱい入っていた。

すれ違った時、

「ご苦労様です」

と心をこめて挨拶した。

今朝もその人は黒目川にいた。

早朝の午前7時の黒目川、陽は昇ったとはいえ、朝の冷気は身を切るようだ。

そんな中、長靴をはいたいつものスタイルで、凍えるような川の中に入って中州や岸辺に引っかかっているゴミを拾い集めていた。

このてのボランティアは、思いつきで1度や2度ならばできるだろう。

しかし、毎週末となると中々そうは行かないと思う。相当の「覚悟」と「努力」が求められるだろう。

自分には先ずできないことである。

それだけに、この人の行為はすごいことだとおもう。

その不屈の精神と行動力に、心から敬意を表する次第である。