折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL41~「墨する手」

2012-01-18 | 写真&俳句



書初(かきぞめ)や     墨する指に     心こめ



1月は物事が始動する月。

本ブログでも、「音楽聴き始め」、「初歩き」、「初稽古」と「初」ものを続けてきたが、今回は書道の「書初」である。

今、習っている書道教室、通い始めてから間もなく9年目になろうとしている。

この間、当初こそ張り切って通っていたが、一向に上達しない己のふがいなさに嫌気がさし、ついつい努力を怠ってしまう。すると益々上達しない、さらに努力を怠るという悪循環に陥っているのがここ数年の現状。

そんな状況で迎えた今年初めての書道教室。

    
書道教室の練習風景(右)、今年初めてのお手本(左)。初日さす 硯の海に 波もなし。(硯にたっぷりの墨をすって書初をしようとしたのだろう。すった墨にさす初日に穏やかな正月の雰囲気が溢れている。)

小生の隣の席は、小生よりちょっとお年を召したご婦人。

小生より1年半ぐらい遅れて入られたが、このところめきめきと上達されている。

小生が席に着いた時、そのご婦人はすでに墨をすっている最中であった。

背筋を伸ばし、集中して墨をすっているその姿が何とも素晴らしかったので、「墨をする手」だけということで、ご本人の了解を得て写真を撮らせていただいた。

そして、小生もまた彼女にならって心をこめて墨をすった次第である。

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