<夏祭りはダシ?>
学校が夏休みに入ると各地で夏祭りが始まる。
オーディオ談笑会の主宰者Kさんが住む地域でも夏祭りが始まった。
その夏祭りにことよせて、臨時の談笑会が開催された。
名付けて「納涼談笑会」。
エルビス・プレスリー(1977年8月16日没 42歳)
ジョン・レノン(1980年12月8日没 40歳)
美空ひばり(1989年6月24日没 52歳)
マイケル・ジャクソン(2009年6月25日没 50歳)
神にこよなく寵愛され、惜しまれながら若くしてその御許に召されたスーパー・スターたちである。
今回の納涼談笑会は、マイケル・ジャクソンが亡くなったばかりということもあり、これらの今は亡きスーパー・スターたちを取り上げ、想い出の曲、代表曲を聴くことになった。
その中から、最も盛り上がったプレスリーと美空ひばりの話を紹介したい。
<熱き思い>
「エルビス・プレスリーは高校時代から熱狂的なファンでね」と言いながらMさんが嬉しそうに、いそいそとCDが入ったふくろを開ける。
中から出てきたのは、いずれ劣らぬプレスリーの名盤の数々である。
Mさんが持参したプレスリーの名盤
「仕事柄アメリカ出張が結構あってね、チャンスがあれば出張の合間にエルビス生誕の地メンフィスへぜひ行ってみたいと思っていたのよ。社長と一緒にアメリカに出張した時に、金曜日にニューヨークで仕事が終わり、社長は所用があってどうしても翌日土曜日には帰国しなければならなくてね、僕はまだメンフィスの代理店を訪問すると言う仕事が残っていたので、これ幸いとばかりに社長をJFK空港まで送って、その足でラ・ガーディア空港へ移動してアトランタ経由でメンフィスへ移動、翌日曜日エルビスの聖地「グレイスランド」とメンフィスの街歩きを堪能したんだ。今日持って来たCDの中にはその時、「グレイスランド」で購入したという、いわくつきのものもあるんだ」
「翌日の月曜日は、エルビス・プレスリー通りにあるメンフィスの代理店を訪問。その晩にナッシュビルへ移動、カントリーのライブハウスで本場のカントリーソングを聴き、ホテルのラウンジバーでピアノを伴奏にプレスリーのCant Help Falling In Loveを歌ったんだ。数ある海外出張の中でも忘れられないものの一つだね」
プレスリーへの熱い思いを語るMさんの表情は、幸せいっぱい、輝いていた。
早速試聴することに。
曲目は、以下の5曲。
Heartbreak Hotel
I want You I need You I Love You
Cant Help Falling In Love
I Just Can't Help Believin'
An American Trilogy
若かりしプレスリーが歌った<Heartbreak Hote>は貴重な歌声であり、ラスベガス公演での<I Just Can't Help Believin'>、<An American Trilogy>の2曲はライブならではの高揚感と円熟の境地にあるプレスリーの豊かな声がオートグラフからあふれ出て来る。
「すばらしい、この一言に尽きるね」と主宰者のKさんが、感に堪えぬと言った表情で絶賛する。
当日持参した美空ひばりゴールデンベスト②のCD
<ひばり讃歌>
「タンノイオートグラフで美空ひばりの歌を聴くのは初めてだったけど、相性が実にいいね」
「<悲しい酒>、ライブ録音とスタジオ録音を聴き比べると断然ライブだね」
「スタジオ録音の方は、演奏時間が4分55秒、ライブの方は6分55秒、実に2分も演奏時間が違うんだ」
「その2分の中にライブならではのひばりのインスピレーションがこめられている」
「とにかく、何を歌わせてもひばりの歌唱は抜群だね。<昴>なんて谷村新司よりもうまいし、味がある」
「天性のリズム感なんだろうね」
「この間、テレビでひばりの追悼番組をやっていて、演歌歌手たちがひばりの歌を歌うのを聴いたんだけど、自分の持ち歌ではないというハンデキャップはあるにしても、ひばりのあの自在の歌いぷりには遠く及ばなかった。彼女は、さりげなく、いとも簡単そうに歌っているけど、他の歌手が歌うと『ひばりの歌ってこんなにむずかしかったの』と改めてひばりのすごさを認識させられたよ」
「晩年の<愛燦燦>、<みだれ髪>、<川の流れのように>の3曲はそれまでのひばりの歌とは本質的に違ってるよね」
「3曲ともそれぞれ性格が異なっているし、ひばりの晩年の代表作として歌謡史に残る傑作だと思うよ」
「この3曲、それぞれ性格が違うと言う点で、モーツアルトの交響曲第39番、40番、41番の3大交響曲とオーバーラップするんだよね。<みだれ髪>はモーツアルトの40番だよ」
「3曲とも晩年の傑作と言う点、しかも3曲とも期間を置かずに作られた言う点で共通してるけど、その他にも、モーツアルトは35歳、ひばりは52歳で神の御許に召されたんだけど、その引き換えに神様がすばらしい作品を人類への「形見」として与えてくれたのだと思えるんだ」
「なるほど、初めて聞く説だけど、中々面白い」
プレスリーはMさんの独壇場の感があったし、ビートルズナンバーでは、黙って彼らの歌に耳を傾けていた面々が、ひばりの歌になった途端、饒舌になり、次々にひばりへの賛辞が飛び出して来て、話は尽きない。
<鎮魂>
そして、今回の納涼談笑会のフィナーレは、スーパー・スターたちへの思いを込めてベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」である。
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」のCD
演奏は、Mさん推薦のピエール・モントゥ-指揮、アムステルコンセルトヘボウ管弦楽団のライブ演奏。
偉大なスーパースターを称え、しのぶにふさわしい名演でオートグラフが実に朗々と鳴って陶酔の世界へと導いてくれ、感動のフィナーレとなった。
学校が夏休みに入ると各地で夏祭りが始まる。
オーディオ談笑会の主宰者Kさんが住む地域でも夏祭りが始まった。
その夏祭りにことよせて、臨時の談笑会が開催された。
名付けて「納涼談笑会」。
エルビス・プレスリー(1977年8月16日没 42歳)
ジョン・レノン(1980年12月8日没 40歳)
美空ひばり(1989年6月24日没 52歳)
マイケル・ジャクソン(2009年6月25日没 50歳)
神にこよなく寵愛され、惜しまれながら若くしてその御許に召されたスーパー・スターたちである。
今回の納涼談笑会は、マイケル・ジャクソンが亡くなったばかりということもあり、これらの今は亡きスーパー・スターたちを取り上げ、想い出の曲、代表曲を聴くことになった。
その中から、最も盛り上がったプレスリーと美空ひばりの話を紹介したい。
<熱き思い>
「エルビス・プレスリーは高校時代から熱狂的なファンでね」と言いながらMさんが嬉しそうに、いそいそとCDが入ったふくろを開ける。
中から出てきたのは、いずれ劣らぬプレスリーの名盤の数々である。
Mさんが持参したプレスリーの名盤
「仕事柄アメリカ出張が結構あってね、チャンスがあれば出張の合間にエルビス生誕の地メンフィスへぜひ行ってみたいと思っていたのよ。社長と一緒にアメリカに出張した時に、金曜日にニューヨークで仕事が終わり、社長は所用があってどうしても翌日土曜日には帰国しなければならなくてね、僕はまだメンフィスの代理店を訪問すると言う仕事が残っていたので、これ幸いとばかりに社長をJFK空港まで送って、その足でラ・ガーディア空港へ移動してアトランタ経由でメンフィスへ移動、翌日曜日エルビスの聖地「グレイスランド」とメンフィスの街歩きを堪能したんだ。今日持って来たCDの中にはその時、「グレイスランド」で購入したという、いわくつきのものもあるんだ」
「翌日の月曜日は、エルビス・プレスリー通りにあるメンフィスの代理店を訪問。その晩にナッシュビルへ移動、カントリーのライブハウスで本場のカントリーソングを聴き、ホテルのラウンジバーでピアノを伴奏にプレスリーのCant Help Falling In Loveを歌ったんだ。数ある海外出張の中でも忘れられないものの一つだね」
プレスリーへの熱い思いを語るMさんの表情は、幸せいっぱい、輝いていた。
早速試聴することに。
曲目は、以下の5曲。
Heartbreak Hotel
I want You I need You I Love You
Cant Help Falling In Love
I Just Can't Help Believin'
An American Trilogy
若かりしプレスリーが歌った<Heartbreak Hote>は貴重な歌声であり、ラスベガス公演での<I Just Can't Help Believin'>、<An American Trilogy>の2曲はライブならではの高揚感と円熟の境地にあるプレスリーの豊かな声がオートグラフからあふれ出て来る。
「すばらしい、この一言に尽きるね」と主宰者のKさんが、感に堪えぬと言った表情で絶賛する。
当日持参した美空ひばりゴールデンベスト②のCD
<ひばり讃歌>
「タンノイオートグラフで美空ひばりの歌を聴くのは初めてだったけど、相性が実にいいね」
「<悲しい酒>、ライブ録音とスタジオ録音を聴き比べると断然ライブだね」
「スタジオ録音の方は、演奏時間が4分55秒、ライブの方は6分55秒、実に2分も演奏時間が違うんだ」
「その2分の中にライブならではのひばりのインスピレーションがこめられている」
「とにかく、何を歌わせてもひばりの歌唱は抜群だね。<昴>なんて谷村新司よりもうまいし、味がある」
「天性のリズム感なんだろうね」
「この間、テレビでひばりの追悼番組をやっていて、演歌歌手たちがひばりの歌を歌うのを聴いたんだけど、自分の持ち歌ではないというハンデキャップはあるにしても、ひばりのあの自在の歌いぷりには遠く及ばなかった。彼女は、さりげなく、いとも簡単そうに歌っているけど、他の歌手が歌うと『ひばりの歌ってこんなにむずかしかったの』と改めてひばりのすごさを認識させられたよ」
「晩年の<愛燦燦>、<みだれ髪>、<川の流れのように>の3曲はそれまでのひばりの歌とは本質的に違ってるよね」
「3曲ともそれぞれ性格が異なっているし、ひばりの晩年の代表作として歌謡史に残る傑作だと思うよ」
「この3曲、それぞれ性格が違うと言う点で、モーツアルトの交響曲第39番、40番、41番の3大交響曲とオーバーラップするんだよね。<みだれ髪>はモーツアルトの40番だよ」
「3曲とも晩年の傑作と言う点、しかも3曲とも期間を置かずに作られた言う点で共通してるけど、その他にも、モーツアルトは35歳、ひばりは52歳で神の御許に召されたんだけど、その引き換えに神様がすばらしい作品を人類への「形見」として与えてくれたのだと思えるんだ」
「なるほど、初めて聞く説だけど、中々面白い」
プレスリーはMさんの独壇場の感があったし、ビートルズナンバーでは、黙って彼らの歌に耳を傾けていた面々が、ひばりの歌になった途端、饒舌になり、次々にひばりへの賛辞が飛び出して来て、話は尽きない。
<鎮魂>
そして、今回の納涼談笑会のフィナーレは、スーパー・スターたちへの思いを込めてベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」である。
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」のCD
演奏は、Mさん推薦のピエール・モントゥ-指揮、アムステルコンセルトヘボウ管弦楽団のライブ演奏。
偉大なスーパースターを称え、しのぶにふさわしい名演でオートグラフが実に朗々と鳴って陶酔の世界へと導いてくれ、感動のフィナーレとなった。
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